1. ・外邪：自然現象 ・内邪： 瘀血 瘀飲 気血鬱滞 ・精神的ストレス 気滞 疼痛病理の基本

2. 病因による痛みの分類 外感疼痛 六淫：風、寒、湿、暑、躁、火や疫毒 気血の運行阻害 痛みが激しい 内傷疼痛 七情：喜、怒、憂、思、悲、恐、驚 慢性疲労 飲食の不摂生

3. 外傷疼痛 外傷による疼痛 瘀血とよばれる気血の停滞を伴う 瘀血疼痛 瘀血：循環障害、血腫に代表されるうっ血状態

4. 虚実疼痛：虚証の痛み 気または血の一方もしくは両方の不足 慢性疼痛にしばしば見られる 触られたり、さすられたり、温かいものを好む Ex)帯状疱疹後神経痛

5. 虚実疼痛：実証の痛み 六淫、瘀血、外傷などが原因で血脈、経絡の運行が障害されることによって気血が鬱滞 局所の腫脹、熱感、圧痛 冷たいものを好む 刺すような鋭い痛み

6. 診察方法 望診（視診） 聞診（聴診？） 問診 切診（触診）

7. 実際の治療 主証の把握：実 or 虚 痛みの性質の把握：寒性 or 熱性

8. 漢方substance 寒冷刺激で悪化 当帰、附子、呉しゅそう 局所症状が強い 石膏、知母 体液の異常分布 麻黄、黄耆、細辛、茯苓、白朮、防己、防風、薏苡仁 心因性疼痛＝気の異常 柴胡 慢性疼痛のため消耗 人参、黄耆、当帰

9. 頭痛 風寒頭痛：葛根湯 気虚頭痛：桂枝人参湯、補中益湯 肝火頭痛（ストレスによる頭痛） ：竜胆瀉肝湯、釣藤散 ・寒ギャク頭痛：呉シュソウ湯 ・痰濁頭痛：半夏白朮天麻湯、竹茹温胆湯

10. 肩こり 風寒進入によるもの： 葛根湯、葛根加朮附湯、桂枝 肝欝気滞血瘀によるもの 加味逍遥散、疎経活血湯、桂枝茯苓丸加薏苡仁

11. 腰痛 風寒湿型腰痛 腰の重い感じ、曇天や雨の日に症状増悪、温めるとよいという 苓姜朮甘湯、五積散 瘀血型腰痛 刺すように痛む、夜間痛がある 疎血活血湯、治打撲一方、芍薬甘草湯、桃核承気湯（便秘と腰痛） 腎虚型腰痛 腰がだるい、下肢の脱力感、疲労で悪化、四肢の冷え、夜間頻尿 八味地黄丸、牛車腎気丸、当帰四逆湯呉しょうよう生姜湯