SIEʼ17 地震対策Hackathon
「本当のニーズ」はどこにあるのか
真に役に⽴つ防災アプリを開発するためのヒント
⼀般社団法⼈ 情報⽀援レスキュー隊 (IT DART)
代表理事 宮川祥⼦
⼀般社団法⼈
情報⽀援レスキュー隊
l 情報収集:発災時、直ちに被災地に赴き、現地に
おける情報⽀援ニーズを継続的に収集する。
l 情報活⽤:時々の情報⽀援ニーズに基づき必要な
⼈材、機材、サービス、プログラム開発を調達・
提供するコーディネートを⾏う。
l 情報発信:被災地の状況やニーズを継続的に発信
し、被災地の時々の⽣の現状を広く知らせる。
情報
活用
収集
発信
災害発⽣時に迅速に情報の収集・活⽤・発信の⽀
援活動を⾏う「情報 × ITの緊急⽀援チーム」
発災時の情報システム
l発災時の情報共有Facebookグループの⽴ち上げ
lGISを使った被災地情報のマッピング
l簡易Webサイト(Jimdo等)の制作代⾏・更新⽀援
アプリ・ツール・Webサイトなどの開発・⽀援
lIT×災害会議などの関連団体への⽀援
lウェブサイト構築などの助⾔や運⽤⽅法の⽀援
lウェブアプリの開発やサービス展開の⽀援
組織概要
主な活動実績
l2015年9⽉ 関東・東北⽔害(⽀援情報提供・⾃治体へのIT⽀援)
l2016年4⽉ 熊本地震(⽀援情報提供・⽕の国会議を通じた⽀援団体への
IT⽀援・ボラセン⽀援)
l2016年8⽉ 台⾵10号による⽔害(岩⼿県岩泉町のボランティア団体への
IT⽀援)
http://itdart.org/
災害に直⾯した⼈たちが
困っていたこと
東⽇本⼤震災・関東東北⽔害・熊本地震の経験から
ものが{ない|あるかどうかわからない}
• ⽔・⾷料・⾐類がない
• いまある物資がいつまで持つのかわからない
• 次の⽀援がいつ届くのかわからない
• ありあまる物資、⾜りない物資
コミュニティの再建:どこに誰がいるのかわからない
• ばらばらの避難所に収容された家族はど
うすれば出会えるか
• どの避難所に誰がいるのかわからない
• 指定避難所以外に⾃然発⽣した避難所を
どう把握するか
• 被災家屋で暮らしているのは誰か
⽣活再建:先の⾒えない不安
• ⾃分がどのような⽀援を受けることができるのか
• ⽀援を受けるためにはどのような準備や⼿続きが
必要なのか
• 災害に便乗した詐欺が横⾏する
• SNSの情報は被災地で情報を必要としている⼈に
は届かない
• 資産はなくなっても負債は残る
避難所:プライバシーや安全が脅かされる
• 洗濯機の待ち⾏列、下着を⼲す場所、授乳場所
• 就寝時の不安。気がついたら横に⾒知らぬ男性が寝ていた、な
ど
• 夜中に⼀⼈でトイレに⾏くのが怖い
• ⽣理⽤品をほしいと男性職員にいえない
避難所:公平な運営のために
• 貸し借りによる⼒関係を作らないためには?
• ⼥性は⾷事、男性はがれき処理?
• 物資配布のルール作りと周知の⽅法
• 特別な配慮を必要とする⼈、外部の⽀援を必要
とする⼈
• ほとんどの掲⽰は⽇本語のみ
• 外国⼈・障害者への対応は?
• 「受援⼒」をあげるためには?
普段の備え:炊き出しの⼤鍋はどこにあるの?
• ⾃分は何を準備しておくべきなのか(ライフステージによって違う)
• どうすれば近所で助け合えるのか
• お祭りで使う鉄板や鍋はどこにしまってあるのか
• 災害時の役割分担は?避難所はどこ?
• 災害弱者をすぐに⾒つけ出すには?
• 効果的な防災訓練をするにはどうすればよいのか
真のニーズはどこにある
災害対応をシステムとして考える
• ⾏政(国、県、基礎⾃治体等)
• ⺠間⽀援(NPO, NGO, 社会福祉
協議会, 企業等)
• 被災者
• 個⼈⽀援者
• やじうま
⾏政
⺠間⽀援
被災者
個⼈⽀援者
やじうま
どこを良くすればシステムのパフォーマンスを上げられるか
⾃分たちはどこのレイヤーで貢献できそうか
「中の⼈」が本当に困っていることは何か 〜被災者編
【⽣命レベルの被害】
⽣命に関わる脅威や被害。本⼈や家族の死亡、⼤けが、後遺症など。後遺症がある場合は⻑期にわたり
⽣活の不便が⽣じる。
【財産レベルの被害】
⾃宅などの⼤きな財産、墓碑、位牌、形⾒等の思い出の品、写真などの⾮⾦銭的な財産を含んだ被害
【⽣活⽀障レベルの被害】
ライフラインの遮断、就業・登校困難、仮設住宅への移住など通常の⽣活に⽀障をきたす被害。
【恐怖⼼レベルの被害】
精神的な恐怖⼼、ストレスによる被害
「被災体験の4つのレベル」 from 「復興の教科書」 http://fukko.org/
災害時に困ることはフェーズごとに違う
準備期
フェーズ0
失⾒当期
フェーズ1
被災地社会の
成⽴期
フェーズ2
災害ユートピ
ア期
フェーズ3
復旧・復興期
個⼈がどのよ
うな備えをす
れば良いかわ
からない
地域とどうつ
ながれば良い
かわからない
101 hours
⾃分の周囲で
何が起こって
いるのか判断
できない
102 hours
安否確認・救
助・避難⾏動
⾷料・物資の
不⾜
104 hours
ライフライン
の復旧・⽇常
への復帰
仮設住宅での
孤⽴・経済的
不安・健康不
安
103 hours
強い絆
⽇常を取り戻
せるかの不安
経済的不安・
健康不安・避
難所ストレス
Hackで⽀援できることは何か
• ITにできることなどたかがしれておる。
• 現場のニーズにマッチしないITなど無⽤の⻑物。
• ユーザーランドでわいわい⾔ってるだけで「災害⽀援」なぞ⽚腹痛いわ。
・・・と⾔われないために
ユーザーの置かれている状況とニーズを確実につかむ
ステークホルダーの多い問題はIT以外の要素も多い
⼩さいけれどもシリアスな問題→レバレッジポイント
参考になるサイト
東⽇本⼤震災、体育館避難所で起きたこと
http://synodos.jp/fukkou/14462
復興の教科書
http://fukko.org/
減災インフォ
https://www.gensaiinfo.com/
ものが不⾜するのはものがないからではない(レスキューストックヤード)
http://rsy-nagoya.com/volunteer/sizai.html

「本当のニーズ」はどこにあるのか〜真に役に立つ防災アプリを開発するためのヒント