日本の中小企業はいかにして社会的インパクトを最大化すべきか〜インパクト思考が日本の中小企業を変える〜

日本の中小企業はいかにして
社会的インパクトを最大化すべきか
～インパクト志向が日本の中小企業を変える～
@2017 LifeDrumLab Co., inc All Rights Reserved
株式会社ライフドラムラボ代表
今井健太郎

弊社紹介/代表取締役プロフィール
今井健太郎（いまいけんたろう）
埼玉県深谷市生まれ。
早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科卒
・第54回全日本大学囲碁選手権で全国制覇
・専門は国際金融と開発経済
野村総合研究所金融ITイノベーション本部
・保険業界を中心とした調査・研究
・内部統制やリスクマネジメントに関わるコンサルティング
・ファンドラップ販売に関わるフロントシステム企画、営業
等
ライフドラムラボ、代表取締役就任
項目内容
会社名
株式会社ライフドラムラボ
（LifeDrumLab Inc.）
所在地
〒108‐0014
東京都港区芝5丁目27番3号A-17号室
ホームページ https://www.lifedrumlab.co.jp/
電話番号 080-5384-6535
事業内容
中小企業の社会的インパクト最大化を専門と
したコンサルファーム
・中小企業のビジネスを通じた社会貢献支援
・経営戦略×SDGs～継続的な革新支援～
・マッチング支援コミュニティー・勉強会
・途上国BOPビジネス企画・支援
等
代表取締役今井健太郎
代表取締役社長プロフィール

インプット
アクティビ
ティー
アウトプットアウトカムインパクト
【生産性志向における主要な命題】
• インプット（投入）
– 例：蚊帳製造の為の設備投資、人材投入等
• アクティビティー（活動）
– 例：蚊帳製造や販売先開拓
• アウトプット（結果）
– 例：蚊帳500セット製造、300セット売却
そもそも社会的インパクトとは何か
～マラリア対策の蚊帳セット販売を例に～
【インパクト志向における主要な命題】
• アウトカム（成果）
– 例：蚊帳投入後と比較して、マラリア感染率
50％低減
• インパクト（社会変革）
– 例：蚊帳製造のノウハウの共有やオープン化
– プレイヤーの多様化に伴うマラリア防止にお
けるイノベーションの創発
どれだけ蚊帳セット
が製造・配布された
か？
蚊帳が実際にマラリ
アを減少させたか？
蚊帳がどのような社
会変革を生み出した
か？
どこで蚊帳を作るか
等？
どれだけ効率的に蚊
帳を作れるか等？

• 中小企業とは？
– 資本金10億未満、従業員数299人以下の会社
• 日本企業全体における中小企業
– 企業数全体の99%
– 就業者数の約70％
– 売上の30～50％
– 付加価値の約50％
– 経常利益の約30％
• 中小企業は業種業界によって多種多様で
すが
– 日本の付加価値は約500兆円、企業の付加価値は
約275兆円、中小企業の付加価値は約150兆円
なぜ中小企業において社会的インパクトが重要なのか？
～日本における中小企業の現状の確認から～
【ワーク】光る中小企業とは？
• 自社ブランド？
• 独自技術？
• 社会貢献？ＣＳＲ？
【ワーク】経営力のある中小企業とは？
• 儲けている会社？
• 優秀な経営者？

• 企業と業種によるが平均では大企業に比べると、生産性と稼ぐ力は弱い
– ただし、非製造業ベースでは生産性は差はほぼなく、売上ベースでも大企業の製造業と中小企業の非製造
業の平均は2016年時点で並ぶ
～日本の中小企業の生産性・稼ぐ力は弱いのか？～
762
830
1171
899
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
製造業非製造業
中小企業
大企業
（万/人）中小企業の労働生産性
※『中小企業白書2016』をベースに作成
3200
62006200
8800
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
製造業非製造業
中小企業
大企業
（万/人）中小企業の稼ぐ力（一人当たり売上）
※『中小企業白書2016』をベースに作成

• 今、中小企業が抱えている課題は、生産性向上のアプローチでは解決しきれない
• 「持続的な革新」を生み出し続け、「ブランド価値の向上」や「優秀な人材の獲
得」の為に、経営戦略としての、ビジネスを通じた社会的インパクトの最大化
～日本の中小企業を強く・元気にするには～
経営力中小企業が抱える課題
ヒト
・優秀な人材が獲得できない
・離職率、モチベーション等
モノ
・自社製品を作りたい
・ブランド力がない、コモデティー化等
カネ・資金調達、投資が集まらない等
情報
・次なる経営戦略の判断材料がない
・異業種とのコラボやナレッジ共有不足等
時間・今まさにやるべきことが分からない等
経済的
インパクト
社会的
インパクト
企業価値

御社でやってもらいたいワーク～将来像×経営理念×価値観～
人生において大きな意義があると思うもの／ことは？

御社の経営戦略にいかに社会的インパクトを根付かせるか
～社会的インパクトとしてのSDGs 事例： SDG Compass～

御社の経営戦略にいかに社会的インパクトを根付かせるか
ステップ１
• 社会的課題とビジネス機会を理解する
ステップ２
• 取り組むべき優先課題を決定する
ステップ３
• 目標を設定し、コミットメントする
ステップ４
• 社会的インパクトを経営に統合する
ステップ５
• 報告と、学習、改善、ナレッジ共有
・社会的な課題の内容とそのビジネス機会の理解
・ステークホルダーの整理
・ビジネスモデルとバリューチェーンに志を加える
・課題の適切な粒度での因数分解
・目標設定における内部と外部の視点の取り入れ
・コミットメントの方策検討（公表等）
・経営層のリーダーシップ
・関係部門との合意形成
・成果の報告と、適切なPDCAサイクルを回す
・ナレッジの共有と、コミュニティーへの参加

【ステップ１】
企業活動にとって社会的インパクトがもたらす機会を理解する
【将来のビジネスチャンス】
• 持続可能な開発の実現を目指す上で、地球規模の課題は、革新的で有効な解決策を
見出し、それを実現しようとする企業にとっては新たな市場開拓の機会となりうる。
【企業の社会的価値の向上】
• バリューチェーンに持続可能性への配慮を組み込むことで、企業は、たとえば、売
上の向上、新規市場の開拓、ブランド力の強化、操業効率の向上、製品イノベー
ションを促進、従業員の離職率引下げ等により、自社の価値を保護・創造が期待
できる。
【ステークホルダーとの関係の強化】
• ステークホルダーとの信頼関係の強化、レピュテーションリスク、その他のリスク
の低減が期待できる。

• 社会的インパクト最大化には、どのようなステークホルダーと、どのような関係を
構築するかを整理することが重要
– どんな企業でも大小さまざまなステークホルダーに囲まれて活動している
【ステップ１】
企業活動におけるステークホルダーを整理する
御社
従業員
仕入先
顧客
コミュ
ニティ
・週１の清掃サービス
・電話取り次ぎサービス
・オフィス隣接者
等
・糸原料会社
・オフィス用品店
・薬品工場
等

【ステップ２】
バリューチェーンをマッピングし、影響領域を特定し「志」を加える
【正の影響の最大化】
蚊帳原材
料
サプライ
ヤー
調達物流蚊帳製造蚊帳販売蚊帳使用蚊帳廃棄
【負の影響の最小化】
マッピング手法例
・LCA（ライフサイクルアセスメント）
・EEIO（含環境インプット/アウトプット）
等
課題の適切な粒度での因数分解
・MECE、ロジックツリー、マ
トリクス分析、プロセス分析
等

【ステップ２】
アウトプットではなくインパクトを最大化する優先課題を特定
あ
最優先
ああ
【社会的インパクトを最大化するために挑戦すべき課題は？】
• インパクトの評価と優先課題決定のための調査・分析、仮説構築が必要
• 最終決定は、客観的判断と主観的判断のミックス
インプット
アクティビ
ティー
アウトプッ
ト
アウトカムインパクト
【ロジックモデル（再掲）】
【課題の巣】

【ステップ３】
KPI（達成目標）を決定し、コミットメント（公表）する
【インサイドアウト、アウトサイドインアプローチ】
• 社内の内部からの目標設定と、世界的な課題等の外部からの視点を取り入れた目標
設定を合わせて、経営方針を決定するアプローチ
• 目標の達成には、コミットメントが重要、コミットメントの手法は様々
– 例：公表してしまう
アウトサイド
インサイド
【世界的課題・ニーズ】
SDGｓ、インパクト投資
等
【現地情報】
NGO、NPO、
大学、研究機関
等

【ステップ４】
社会的インパクトを経営に統合し、企業に根付かせる
現場担当者（個別ターゲット）
研究開発技術担当者現地カウンターパート営業担当者
担当部門KPI
有害物質の代替物質を2020年度までに発掘等新規カウンターパート規模を2倍等
例：マラリアネットの糸を製造している中小企業
製品中人体有害物質を2025年までに全廃 ○○地域のマラリアネット普及率を3倍に
• 社会的インパクトを経営に統合するためには、経営者のリーダーシップと関係部門
との合意形成が重要

【ステップ５】
インパクトの分析と可視化（報告）と、適切なPDCAを回す
• 実施した内容の分析・可視化が、ブランド等、企業価値の向上に寄与
– 分析手法例：SORI、IRIS、GIIRs等
• 改善点や課題を明確化し、そのナレッジを他のステークホルダーと共有
• 培った知見やコミュニティーを生かし、次なる社会的課題を解決するための、ビジ
ネス展開に繋なげて欲しい
【ソーシャル・インパクト・アクト】
• 途上国の現場の課題と解決策の整理
• SDGsなどの指針の因数分解
• 社会的インパクトを意図した取り組みにおけるお金の流れ調査
• 社会的インパクトを意図した取り組みを行うプレイヤーの整理＆
コミュニティー形成
https://www.socialimpactact.com/

「持続的な革新」を生み出し続け、「ブランド価値の向上」や「優秀な人材の獲得」
の為に、経営戦略としての、ビジネスを通じた社会的インパクトの最大化
【再掲】何故中小企業において社会的インパクトが重要なのか？
～日本の中小企業を強く・元気にするには～
経営力中小企業が抱える課題社会的インパクト志向が及ぼす効果
ヒト
・優秀な人材が獲得できない
・離職率、モチベーション等
・なぜこの仕事を行っているのか？
モノ
・自社製品を作りたい
・ブランド力がない、コモデティー化等
・なぜこの商品を作るのか？なんの商品を作るか？
・なぜこの商品が欲しいのか？
カネ・資金調達、投資が集まらない等・このお金がどういう社会を作るのか？
情報
・次なる経営戦略の判断材料がない
・異業種とのコラボやナレッジ共有不足等
・志をともにするプレイヤーと何ができるのか？
時間・今まさにやるべきことが分からない等・今必要なことはなんなのか？

株式会社ライフドラムラボ
〒108-0014
東京都港区芝5丁目27番3号A-17号室
http://lifedrumlab.co.jp
代表取締役：今井健太郎
メール：k-imai@lifedrumlab.co.jp
電話番号：０８０－５３８４－６５３５
連絡先
• 中小企業の社会的インパクトの最大化を専門としたご支援をさせて頂いております。
• SDGsは一つの指針に過ぎません、御社の事業規模や業種業態に合わせて、ターゲットにする
目標設定や、進め方などをご相談させて頂いております。
• まずは、お気軽にお問合せください。

関連情報URL
• 「企業における社会的パフォーマンスと財務パフォーマンスとの関係」
「Corporate Social and Financial Performance: A Meta-analysis」by Marc Orlitzky, Frank L.
Schmidt, Sara L. Rynes
下記の間には強い相関があることを分析した研究
• 企業の社会的/環境的パフォーマンス：Corporate Social/environmental Performance (CSP)
• 企業の財務パフォーマンス：Corporate Financial Performance (CFP)
• 「SDGｓ Compass」 http://sdgcompass.org/

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