高校生部門賞_カモメ
- 43. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・実車率の上げるための提案
【前提】
実車率向上のために多くの新規サービスが提案することが
できるがタクシーの業務は『道路運送法』に基づき規制さ
れているので新しい事業をすぐに開始することができない
→本提案ではコロナ渦に伴い即効性が求められるので法的
に速やかに実施できる提案を行う
- 44. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【概要】
→流入が多い地域から流出が多い地域への移動(巡回の無
駄と同じルート)における運賃を既定の価格よりも減額す
る
【法的根拠】
→タクシー利用者の更なる利便性の向上を図るため、 新た
な運賃・料金サービスである『一括定額運賃』 及び『変動
迎車料金』の申請受付を開始する
(令和2年11月27日国土交通省発表)
- 45. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【利益が出る仕組み】
→一般に商品は価格を下げるほど需要が増加する
この時、商品全体の売り上げR
は価格Pと需要Dの積で表現さ
れるから
R=P×D
P= − 𝛼𝐷 + 𝛽 𝛼 > 0, 𝛽 > 0
上の式に代入して
𝑅 = −𝛼𝐷 + 𝛽𝐷
𝑅 = −𝛼 𝐷 −
𝛽
2𝛼
+
𝛽
4𝛼
- 46. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【利益が出る仕組み】
→一般に商品は価格を下げるほど需要が増加する
この時、商品全体の売り上げR
は価格Pと需要Dの積で表現さ
れるから
R=P×D
P= − 𝛼𝐷 + 𝛽 𝛼 > 0, 𝛽 > 0
上の式に代入して
𝑅 = −𝛼𝐷 + 𝛽𝐷
𝑅 = −𝛼 𝐷 −
𝛽
2𝛼
+
𝛽
4𝛼
𝛽
2𝛼
R(売り上げ)
P(価格)
総売り上げ額が最
大化するまで価格
を下げられる
現在の価格
- 47. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【利益が出る仕組み】
→一般に商品は価格を下げるほど需要が増加する
需要が高い地域への移動は利用者を乗せて
いる車と巡回の無駄をしている車がいる。
→価格を下げて需要が増えた場合これまで
巡回の無駄をしていた車に利用者が乗る
→費用は変わらないから売り上げを最大化
すればよい
- 48. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【利益が出る仕組み】
→変動価格制により需要を増加させれば費用を増加させる
ことなく売り上げを増加させ巡回の無駄を解消できる
- 49. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・巡回の無駄の解決案1 変動価格制の導入
【実用化に向けての実証計画】
・当該ルートの移動をしている個人(普段はほかの交通手
段を利用している)に対して金額ごとにタクシーを利用す
るかどうか大人数に調査し売り上げが最大化する価格を決
定する
(ただしあくまで巡回の無駄を解消することが目的である
から巡回の無駄以上の需要が起こる価格を下限とする)
- 50. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【概要】
移動する区間と時間を事前に指定した移動についての一定
額割り引く価格設定
【法的根拠】
→タクシー利用者の更なる利便性の向上を図るため、 新た
な運賃・料金サービスである『一括定額運賃』 及び『変動
迎車料金』の申請受付を開始する
(令和2年11月27日国土交通省発表)
- 51. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【価格設定】1、現在の価格
現在東京都23区のタクシー料金は次のように設定されている
初乗運賃 1.052㎞まで 420円
加算運賃 233mごとに 80円
- 53. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【価格設定】2、価格設計
先のデータから233mごとの売り上げ80円の内訳を計算する
項目 金額
運転主人件費 53.6円
一般管理費 7.4円
その他運送費 6.4円
燃料油脂費 6.1円
車両償却費 1.3円
車両修繕費 1.0円
営業外費用 0.6円
適正利潤 3.6円
- 55. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【価格設定】3、実車率の改善によつ価格減少の可能性
→変動価格制により実車率が改善すればその分費用が減少
する
全体10kmで費用が
5000円とすると
実車率70%の時
5000÷7=714円(1km当たり)
実車率45%の時
5000÷4.5=1111円(1km当たり)
- 56. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【価格設定】3、実車率の改善による価格減少の可能性
実車率ごとの233m費用を示す
最大で30%程度
の割引ができる
より多くの人が
利用することができる。
- 57. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【定期券を発行するメリット】
1、実車率の低い運転手が売り上げを確保できる
→これまでは実車率の低い社員も営業を行っていたが定期
利用が増加すると彼らを定期利用の運転手とすることで彼
らの実車率が必然的に上がる
→この時もともと実車率が高い社員が通常の営業に残る
→全体としての流し減少による実車率の向上
→さらなる定期代金減額の可能性
→好循環の発生
- 58. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【定期券を発行するメリット】
1、実車率の低い運転手が売り上げを確保できる
これまで、
実車率が低い社員
街中を営業
実車率が高い社員
街中を営業
全体の実車率は平均程度
歩合制により実車率が低い社員が稼げない
- 59. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【定期券を発行するメリット】
1、実車率の低い運転手が売り上げを確保できる
定期利用の増加、
実車率が低い社員
定期利用の運転
実車率が高い社員
街中を営業
歩合制においてより自分が稼げる働き方を選ぶことで・・・
全体の実車率の向上
低実車率社員が活躍できる
定期利用の方
が稼げる
街中営業の方
が稼げる
- 60. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・定期券発行の計画
【定期券を発行するメリット】
2、勤務時間の安定化と社員育成の短縮
→現在タクシー業界は人手不足と高齢化の二重苦をかかえ
ているが定期利用の場合営業の必要がなくまた決まった区
間の往復をするだけなので高齢社員でも事故を起こす確率
が低く加えて新入社員の研修としても利用が可能である
→定期利用が増加すれば定期運転専用のアルバイトや社員
の募集による人手不足の解消も可能となる
- 62. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・相乗りタクシー
【メリット】
相乗りタクシーは単純に価格は二分の一、三分の一にする
ことが可能であり、価格が高いという印象を持ちがちなタ
クシーにおいて新たな需要を生み出す可能性がある
【デメリット】
都合よく同ルートの人が見つかるとも限らないのでその場
合価格の予想ができず完全な意味での割引とは言えない
自分の家に行く途中で相乗りされた場合個人情報が洩れる
可能性がある
- 63. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・各提案の相乗効果
上記の3つの提案はそれぞれメリットとデメリットを抱えて
いるがこれらを複合的に実施することで次の図のようなメ
リットの拡大とデメリットの解消が可能である
- 65. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・各提案の相乗効果(メリット一覧)
・実車率の向上
・定期券を十分な割引価格で発行可能
・低実車率運転手の有効活用
・簡単な新入社員研修
・高齢ドライバーの安全な業務の実現
・定期利用専用社員、アルバイトの募集を可能にすること
で人手不足の解消
・相乗りの事前確定による価格の大幅割引
・タクシーの新しい需要の創出
・必要なタクシー総数の減少
- 66. ・提案
・提案1 変動価格制
・提案2 定期券の発行
・提案3 相乗りタクシー
・各提案の相乗効果
・本提案のメリット
・本研究の特徴
・本提案の特徴
本提案はすべて法的に速やかに実現可能な提案である。本
提案の趣旨はすでに実証されつつある新しい諸サービスが
果たす役割を明確するとともに効率的なタクシー運行を実
現するうえの巡回の無駄の存在を明らかにするとともにそ
れを解決したものである
加えて、実車率の向上をもととしたその他のサービスとの
相乗効果を理論的に明らかにし、これまで個別に検討され
てきた諸サービスを複合的なものとして提案することで利
益の最大化を提案したものであると考える