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オープンデータで変わる世界
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資料の位置づけ・対象読者
資料の位置づけ・対象となる読者
データプロバイダ(膨大なデータを所有もしくは今後所有)の方。
各分野でのオープンおよびフリー化が進むなか、昨今ビジネスモデル自体が大きく変わってきております。
パブリックなビジネスモデルがもたらす恩恵は、データの所有や取扱いにおいても例外ではありません。所
有しているデータのシェア化をはかり、社会や地域そして業界の発展のために活用し、貢献していこうと考
えている方が対象となります。
また本書はオープンデータにより得られる様々な恩恵のうち、ビジネス分野に視点をしぼり説明をしていま
す。
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モバイルデバイスとインフラの成長により、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになりました。
情報の取得(インプット)にとどまらず、行動履歴や自分の思ったことや発言なども、twitterをはじめとす
る多くのマイクロブログやサービスやネットワークデバイスの進化により、アウトプットも自然の振る舞い
として生活の一部になりつつあります。
地球上でインターネットに接続する人口が2016年には34億人(国連世界推定人口比約45%)まで増えると
いわれている現在において、今後さらに膨大かつ多様なデータが、クラウド上に蓄積されていきます(グラ
フ2012年時点I=TU "Global numbers of individuals using the Internet, total and per 100 inhabitants, 2001-
2011")。
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Per100inhabitants
Internetusers(millions)
Estimated Internet users (in millions)
Internet users per 100 inhabitants
Global numbers of Internet users,
total and per 100 inhabitants, 2001-2011*
introduction
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さらに今後デバイスやサービスなどの発展により、データを収集しやすくなり、その量・質
ともに加速します。
買い物/金融機関/交通/教育/趣味/
家事/健康など
友人/知人との連絡・共有など ストレージ/カレンダー/ドキュメン
ト共有/名刺など
生活 SNS 仕事
now
after(今後の可能性)
ネットワークデバイス
家電分野 乗り物分野 AR・網膜DP分野
introduction
冷蔵庫や電子レンジなどとレシピデータベースを連携させるサー
ビス。またバスや冷暖房、電子ロックなどもインターネット経由
で管理ができるようになります。
カーナビにインターネット上の口コミや広告など様々な情報を
マッピングすることができます。今後ビッグデータにより交通情
報や迂回ルート情報の精度も増していくことが予想されます。
GoogleGlassの登場により、視界の上にデータを重ねて表示させ
る、また今見ているものをデータとして保存するなど、インター
ネットを通して常にデータにアクセスする時代が訪れます。
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情報社会の発展という観点において、最初のステップである「情報が集まりやすい環境をつく
る」はほぼ完成しつつあります。その上で企業や団体の立場として社会や業界のために今後
やっていくべきことは、
• データの公共性をあげ、誰もが2次利用しやすい環境をつくる(データプロバイダ)。
• 取得したデータを情報に加工して、サービスして提供する(コンテンツプロバイダ=
CP)。
の、2点が重要になるでしょう。
introduction
この結果、多くの人にサービスが利用され、認知の向上とともに市場が拡大されます。
CP CP
CP
CP
CP
データプ
ロバイダ
マーケット
潜在マーケット
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公開API
6
オープンデータとは
オープンデータの定義
オープンデータとは、自由に使えて再利用もでき、かつ誰でも再配布できるようなデータのことをさします。
利用者側の制約といえば、「作者のクレジットを残す」あるいは「同じ条件で配布する」程度です。同時に
データの使い道、人種、所属団体などによる利用目的における区別もおこなってはいけません。また多くの
人に利用されることを前提とするため、データ形式は利用がしやすい形式にしておくべきです。
オープンデータの注意点
データの性質を見極め、個人的なデータを含まないようにするということが重要です。つまり、特定の個人
に関する情報を含まないデータにする必要があります。また機密性においても同じことが言えます。
誰もが利用可。「非営利目的での利
用に限る」や、「教育目的での利用
に限る」などの制限も許されません。
データをアプリに利用
データを雑誌や教科書
などに利用
他のデートマッシュア
ップして提供
多くの人がオープンデータの恩恵を
受ける。
公共のデータという位置づけ。
個人情報
等はNG
利用しや
すい形式
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• 実際に起こった事実(ニュー
スの源泉)
• 地図・トラフィック・ダイヤ
などの交通データ
• 気象・防災データ
• twitterやfacebookなどの
SNSのデータ
• セキュリティー・防犯
• 防衛・外交機密
• 行政がおこなっている統計などの
データ
• 科学・医療などの実験実証データ
• スポーツの記録などのデータ
• 図鑑・教育
7
情報の性質
機密性公共性
リアルタイム性
ストック性
情報にはどのような性質があるのかを分析します。
リアルタイム性 情報の鮮度が高い情報になり常に更
新されるものになります。
ストック性
不変の事実など時間の流れによっても情
報の質が変化しないものになります。
公共性と比例しオープンデータ化の相性もあがります。
• アルバムなど思い出 • 個人情報
• 団体・組織機密情報
• twitterやfacebook
などのSNSのデータ
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情報のあるべき姿 なぜオープンデータなのか?
情報は水と同じ
情報の性質は水と同じで、本来高いところ(private)から低いところ(public)に流れようとします。しか
し、それがライセンスやコストといった形である一定のラインでせき止められます。
公開レベル
認知度・マーケット
一定のラインでライセンスやコストと
いった形で機密性が保たれる
ここだけの範囲で活用され
利益化される
機密情報
公開情報
公開レベル
機密情報
公開情報
情報を自由にしてあげることにより、多様な分野でデータが活用され発展します
障壁を外すことにより、一気に低いところに流れ落ち、コンテンツプロバイダや関係者も増える。
様々分野でサービスが生まれ、活性化
され、マーケットが広がる
認知度・マーケット
圧倒的にマーケットが広がる
CP
CP
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オープンデータのメリットデメリット
メリット
• 他のデータとのマッシュアップや、多くの知恵にさらされることにより、イノベーション
が起こりやすい。
• データを利用した様々なサービスが自然発生し、マーケットが広がり業界が活性化する。
• 必要な情報が、利用者(消費者)に届きやすくなり、利便性があがり社会が豊かになる。
• 得た利益をもとに、データ収集プロセスの効率化及びデータ精度の向上ができ、データの
価値(質、量)が上がっていく。それによりさらにコンテンツおよびサービスが増える。
デメリット
• クローズドなライセンスビジネスと比べ、ビジネスモデル自体が発展途上。
• メディアリテラシーにより情報格差が広がる。
• 公開していい情報かどうかを厳密に判断する必要がある(特に個人情報)。
• 公開するためにかかったコスト以上の価値を得ることができるのか?との不安。
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ビジネスモデル
RAWHIDE.の考えるビジネスモデル
オープンデータのビジネスモデル
Value
Proposition
Processed
Data
Raw
Data
膨大なデータ
から必要な部
分を抽出
データから価
値ある情報へ
情報に利益を
のせる
Premium Freemium Free
a la cart
1品ごとの価格設定
feature limited
利用価値課金
advertising powered
広告収益
subscription free
年間契約
time limited
利用時間課金
cross subsidization
相互利益、間接的利益
Royalties
著作権・ライセンス料
size limited
利用料課金
zero marginal cost
完全無料
利益までのプロセス ビジネスモデル
Revenues
サービスを利用し恩
恵を受ける
データ
プロバ
イダ
マーケット
feature limited + cross subsidizationによるふたつ利益をビジネスモデルとします
Raw
Data
cross subsidization
認知向上による業界発展や活動
への参加という形の利益を得るデータ提供
サービス提供
コンテン
ツプロバ
イダProcessed Data
Value Proposition
生データを価値のある情
報に加工し提供
feature limited
一定の利益を上げた
ら、データ運営費を
バック
Re
venues
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ターゲット
想定できるオープンデータの利用者
オープンデータは原則誰でも「利用」「加工」「再配布」が可能です。また、利用用途によって特別な制約
を設けません。
あらゆる制約をはずすことにより、対象となるターゲットは無限に広がります。それによりイ
ノベーションを即発する土壌ができあがります。
データ利用の
制約を外す
自由利用・他の
データとマッシュア
ップなど
イノベーション
誰でも自由に利用できることによりイ
ノベーションを即発。これはどの分野
でも当てはまる定義です。
大学・教育機関・研究機関
サービス提供企業
行政機関
公開されているデー
タを研究の材料とし
て使用し、新たな成
果を生み出す。
WEBサービスや
iPhoneアプリを提供
し、データをビジネ
ス的な視点で活用。
仕事効率化や予想ア
プリを開発するなど
個人的な視点でデー
タを利用。
個人
公開されている統計
データなどを地域ご
とにわかりやすい形
で情報提供。
■データ利用の対象者 ■データ公開 → イノベーション
OpenData
時間の流れ
享受授される価値の両
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オープンデータの現状
アメリカ 2009/5 政府のオープンデータのウェブサイト
Data.gov.uk イギリス 2009/9 政府のオープンデータのウェブサイト
data.govt.nz ニュージーランド 2009/11 政府主導のデータをクリエイティブ・顧問図の下で公開するウェブサイト。NZ GOALでさらに詳細に定義されている。
geodata.gov.gr ギリシャ 2010/7 国のイニシアティブとして行われているギリシャのオープンガバメントのチリ空間情報のデータ
opengovdata.ru ロシア 2010/-- OpenGovDataRussiaCatalog。非営利。
data.gov.au オーストラリア 2011/3 政府のオープンデータのウェブサイト
Data.gov.ma モロッコ 2011/4 政府のオープンデータのウェブサイト
Data.gc.ca カナダ 1011/3 政府のオープンデータのウェブサイト
data.belgium.be オランダ 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト
Rotterdam Open Data Store ロッテルダム 2012/8 ロッテルダム地方政府のオープンデータのウェブサイト
Datos.gob.cl チリ 2011/9 政府のオープンデータのウェブサイト
data.gob.it イタリア 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト
datos.gob.es スペイン 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト
datos.gub.uv ウルグアイ 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト
data.gouv.fr フランス 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト
Dados.gov.br ブラジル 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト
www.opendata.ee エストニア ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト
dados.gov.pt ポルトガル ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト
date.gov.md モルドバ ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト
data.gov.in インド 2012/-- 政府のオープンデータのウェブサイト
data.wien.gv.at ウィーン 2011/-- ウィーン州政府のオープンデータのウェブサイト
欧米を中心にデータの公開&活用がはじまっています。今後は行政系のデータに限らず、生活
の向上などを目的に様々なデータが公開されていくでしょう。
http://www.mindmeister.com/265881343#
平成25年2月より、電子行政オープンデータの推進の一環として、
内閣官房(IT担当室)、総務省、経済産業省の3省の合同主催によ
り、「オープンデータ・アイディアボックス」サイトを開設し、
広く国民や企業からオープンデータに係るアイディアが集められ
ました。
日本のオープンデータの現状
http://opendata.openlabs.go.jp/
集められたアイディアは担当室によりまとめられ、公開されてい
ます。
世界の実績からみるとま
だまだ後進国のようです。
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今後の可能性
データを公開することにより様々なサービスの登場が考えられます。
交通機関老朽化の可視化@国土交通分野
トンネルや橋、道路などの耐久年数により老朽化を
可視化する。ナビと連動したり色で可視化したりな
ど現状のインフラを国民が知ることができる。
保健所動物可視化@ペット分野
保健所に収容されている動物のデータを公開するこ
とにより、里親とのマッチングをおこなうサービ
ス。
廃品回収&家電ニーズマッチ@復興・経
済産業分野
家電などまだ使える廃品回収の資材情報を、復興支
援やその他ニーズがある人たちとシェアして、再利
用する。
ハローワークマッチ@厚生労働分野
登録されている求職者とスキルを個人を特定できな
いデータで公開。地域ごとに必要スキルを検索でき
るリクルーティングサービス。
スポーツ記録可視化@スポーツ分野
野球や陸上競技など普及しているスポーツのデータ
提供することにより、速報・予想などで多くのアプ
リで活用。
国内AEDマップ@厚生労働分野
国内のAED設置場所データを公開。今い
る場所を中心に一番ちかいAEDをボタン
ひとつで検索できるシステム。
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オープンデータを支える技術
大量のデータ処理をささえる技術
近年、ビッグデータやオープンデータなどのキーワードのもとそれらを支える技術も進歩しました。
DynamoDBは、物理的なインフラを完全に抽象化したNoSQLデ
ータベースサービス。AWS management Consoleから容易にテ
ーブルを作成でき、スループットはリクエストに応じて向上、デ
ータセットのサイズに制限はない。SSDを採用するとともに、単
一のテーブルのデータとトラフィックを多数のサーバに分散する
ため、高速で安定したスループットを確保できる。また、データ
は最低3つのデータセンターに複製するため、耐障害性にも優れ
る。
Apache HBaseはオープンソースの、列指向、分散データベースであ
り、 GoogleのBigTableをモデルとし、Javaにより書かれている。
Apacheソフトウェア財団のHadoopプロジェクトの一部として開発
され、HDFS (Hadoop Distributed File System)の上で実行され、
Hadoopに対しBigTableのような機能を提供する。HBaseは、古典的
なSQLデータベースを直接置き換えるものではないが、近年ではパ
フォーマンスが向上し、FacebookのMessaging Platformなど、
データ駆動型のWebサイトでも使用されている。
edisはCで各種データ構造を実装したものをデーモンとしたようなソフト
ウェアで、リード・ライトともに非常に高速なのが特徴。ただ、実メモリ
に乗り切らないデータセットは扱えないことから利用局面が限定的だった。
バージョン2.0では、新たに独自に仮想メモリ機構を実装。実メモリに乗
り切らないデータをディスクへ書き出す仕組みを取り入れた。
BigTable(ビッグテーブル)とは、Googleの大規模なサーバ上の
大量のデータを管理する為に設計されたデータベースシステムであ
る。Googleの分散ストレージ・システムを支えている。BigTable
は、データ圧縮された高パフォーマンスのプロプライエタリなデー
タベースシステムである。Google File System(GFS)やChubby
Lock Service、その他のいくつかのGoogleのプログラムで構築され
ている。今のところGoogle以外には供給されていない
Apache Cassandra(アパッチ カサンドラ)は、オープンソースの
分散データベース管理システムである。元はFacebook社において
大規模データの格納のために開発されたものである。Facebookの
データチームを率いるJeff HammerbacherはCassandraを
Amazon DynamoDBのようなインフラストラクチャ上で動作する
BigTableデータモデルであると表現している。
内部的には複数サーバーでデータを分散・冗長化して保持しながら
も、外部から見た場合にはあたかも単一の巨大ストレージシステムで
あるかのように見えるというのが、このWindows Azureストレージ
サービスの特徴である。SQL Azureデータベースサービスと同様、実
際のデータは少なくとも3つのノードに複製格納されているため、1つ
のサーバーがクラッシュしても、データは生き残ることが可能になっ
ている
■Software
■PaaS
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mission
膨大なデータを保有する企業・組織のミッション
生データ=知識、生データを使い情報やサービスを提供=知恵、そして知恵からは多くの「生活の向上」や
「業界の発展」などの恩恵を受けることができます。そしてそこからは多くのイノベーションが生まれる可
能性があります。大量の生データを保有する企業や組織は、積極的に世の中のためのデータを公開していく
ことが、今後の世の中をさらに豊かにしていくうえで、その土台を担う非常に重要な役割になってくるので
はないでしょうか。
「社会の発展のためにデータを積極的に公開し続けること」
データプロバイダ
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6
生活の
向上
業界の
発展
Knowledge
Layer
Intelligence
Layer
Innovation
Layer
さらなる
データ精
度向上
経済の
発展
Reverse
Innovation
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参考資料
■TED 「オープンデータとマッシュアップで変わる世界」
http://www.ted.com/talks/tim_berners_lee_the_year_open_data_went_worldwide.html
■BUSINESS MODELS FOR PSI RE-USE
http://www.slideshare.net/s2pisco/business-models-in-psi-reuse
■電子行政オープンデータ戦略に関する提言(案)第2版
https://docs.google.com/a/raw-
hide.co.jp/viewer?a=v&q=cache:kQdnuVNNCxUJ:www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/denshigyousei/dai
27/siryou1_2.pdf+&hl=ja&gl=jp&pid=bl&srcid=ADGEESjmUAry9Goxfy9ZvfppwJEWIIOHiyrqm45e
w8ulqMbSUmDa69E1axSZdC6SuGkXp0ixkVKiEYwOmq7OxVMT3U3VrBXQPfvgieQQ6aFK_4CE789vh
O9-OH9gHmQm8WbQbJB6D3cO&sig=AHIEtbQuR6bbBqZ5itWjDohv-ai3cZdenQ

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オープンデータで変わる世界

  • 2. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 2 資料の位置づけ・対象読者 資料の位置づけ・対象となる読者 データプロバイダ(膨大なデータを所有もしくは今後所有)の方。 各分野でのオープンおよびフリー化が進むなか、昨今ビジネスモデル自体が大きく変わってきております。 パブリックなビジネスモデルがもたらす恩恵は、データの所有や取扱いにおいても例外ではありません。所 有しているデータのシェア化をはかり、社会や地域そして業界の発展のために活用し、貢献していこうと考 えている方が対象となります。 また本書はオープンデータにより得られる様々な恩恵のうち、ビジネス分野に視点をしぼり説明をしていま す。
  • 3. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 3 モバイルデバイスとインフラの成長により、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになりました。 情報の取得(インプット)にとどまらず、行動履歴や自分の思ったことや発言なども、twitterをはじめとす る多くのマイクロブログやサービスやネットワークデバイスの進化により、アウトプットも自然の振る舞い として生活の一部になりつつあります。 地球上でインターネットに接続する人口が2016年には34億人(国連世界推定人口比約45%)まで増えると いわれている現在において、今後さらに膨大かつ多様なデータが、クラウド上に蓄積されていきます(グラ フ2012年時点I=TU "Global numbers of individuals using the Internet, total and per 100 inhabitants, 2001- 2011")。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011* Per100inhabitants Internetusers(millions) Estimated Internet users (in millions) Internet users per 100 inhabitants Global numbers of Internet users, total and per 100 inhabitants, 2001-2011* introduction
  • 4. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 4 さらに今後デバイスやサービスなどの発展により、データを収集しやすくなり、その量・質 ともに加速します。 買い物/金融機関/交通/教育/趣味/ 家事/健康など 友人/知人との連絡・共有など ストレージ/カレンダー/ドキュメン ト共有/名刺など 生活 SNS 仕事 now after(今後の可能性) ネットワークデバイス 家電分野 乗り物分野 AR・網膜DP分野 introduction 冷蔵庫や電子レンジなどとレシピデータベースを連携させるサー ビス。またバスや冷暖房、電子ロックなどもインターネット経由 で管理ができるようになります。 カーナビにインターネット上の口コミや広告など様々な情報を マッピングすることができます。今後ビッグデータにより交通情 報や迂回ルート情報の精度も増していくことが予想されます。 GoogleGlassの登場により、視界の上にデータを重ねて表示させ る、また今見ているものをデータとして保存するなど、インター ネットを通して常にデータにアクセスする時代が訪れます。
  • 5. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 5 情報社会の発展という観点において、最初のステップである「情報が集まりやすい環境をつく る」はほぼ完成しつつあります。その上で企業や団体の立場として社会や業界のために今後 やっていくべきことは、 • データの公共性をあげ、誰もが2次利用しやすい環境をつくる(データプロバイダ)。 • 取得したデータを情報に加工して、サービスして提供する(コンテンツプロバイダ= CP)。 の、2点が重要になるでしょう。 introduction この結果、多くの人にサービスが利用され、認知の向上とともに市場が拡大されます。 CP CP CP CP CP データプ ロバイダ マーケット 潜在マーケット
  • 6. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 公開API 6 オープンデータとは オープンデータの定義 オープンデータとは、自由に使えて再利用もでき、かつ誰でも再配布できるようなデータのことをさします。 利用者側の制約といえば、「作者のクレジットを残す」あるいは「同じ条件で配布する」程度です。同時に データの使い道、人種、所属団体などによる利用目的における区別もおこなってはいけません。また多くの 人に利用されることを前提とするため、データ形式は利用がしやすい形式にしておくべきです。 オープンデータの注意点 データの性質を見極め、個人的なデータを含まないようにするということが重要です。つまり、特定の個人 に関する情報を含まないデータにする必要があります。また機密性においても同じことが言えます。 誰もが利用可。「非営利目的での利 用に限る」や、「教育目的での利用 に限る」などの制限も許されません。 データをアプリに利用 データを雑誌や教科書 などに利用 他のデートマッシュア ップして提供 多くの人がオープンデータの恩恵を 受ける。 公共のデータという位置づけ。 個人情報 等はNG 利用しや すい形式
  • 7. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. • 実際に起こった事実(ニュー スの源泉) • 地図・トラフィック・ダイヤ などの交通データ • 気象・防災データ • twitterやfacebookなどの SNSのデータ • セキュリティー・防犯 • 防衛・外交機密 • 行政がおこなっている統計などの データ • 科学・医療などの実験実証データ • スポーツの記録などのデータ • 図鑑・教育 7 情報の性質 機密性公共性 リアルタイム性 ストック性 情報にはどのような性質があるのかを分析します。 リアルタイム性 情報の鮮度が高い情報になり常に更 新されるものになります。 ストック性 不変の事実など時間の流れによっても情 報の質が変化しないものになります。 公共性と比例しオープンデータ化の相性もあがります。 • アルバムなど思い出 • 個人情報 • 団体・組織機密情報 • twitterやfacebook などのSNSのデータ
  • 8. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 8 情報のあるべき姿 なぜオープンデータなのか? 情報は水と同じ 情報の性質は水と同じで、本来高いところ(private)から低いところ(public)に流れようとします。しか し、それがライセンスやコストといった形である一定のラインでせき止められます。 公開レベル 認知度・マーケット 一定のラインでライセンスやコストと いった形で機密性が保たれる ここだけの範囲で活用され 利益化される 機密情報 公開情報 公開レベル 機密情報 公開情報 情報を自由にしてあげることにより、多様な分野でデータが活用され発展します 障壁を外すことにより、一気に低いところに流れ落ち、コンテンツプロバイダや関係者も増える。 様々分野でサービスが生まれ、活性化 され、マーケットが広がる 認知度・マーケット 圧倒的にマーケットが広がる CP CP
  • 9. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 9 オープンデータのメリットデメリット メリット • 他のデータとのマッシュアップや、多くの知恵にさらされることにより、イノベーション が起こりやすい。 • データを利用した様々なサービスが自然発生し、マーケットが広がり業界が活性化する。 • 必要な情報が、利用者(消費者)に届きやすくなり、利便性があがり社会が豊かになる。 • 得た利益をもとに、データ収集プロセスの効率化及びデータ精度の向上ができ、データの 価値(質、量)が上がっていく。それによりさらにコンテンツおよびサービスが増える。 デメリット • クローズドなライセンスビジネスと比べ、ビジネスモデル自体が発展途上。 • メディアリテラシーにより情報格差が広がる。 • 公開していい情報かどうかを厳密に判断する必要がある(特に個人情報)。 • 公開するためにかかったコスト以上の価値を得ることができるのか?との不安。
  • 10. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 10 ビジネスモデル RAWHIDE.の考えるビジネスモデル オープンデータのビジネスモデル Value Proposition Processed Data Raw Data 膨大なデータ から必要な部 分を抽出 データから価 値ある情報へ 情報に利益を のせる Premium Freemium Free a la cart 1品ごとの価格設定 feature limited 利用価値課金 advertising powered 広告収益 subscription free 年間契約 time limited 利用時間課金 cross subsidization 相互利益、間接的利益 Royalties 著作権・ライセンス料 size limited 利用料課金 zero marginal cost 完全無料 利益までのプロセス ビジネスモデル Revenues サービスを利用し恩 恵を受ける データ プロバ イダ マーケット feature limited + cross subsidizationによるふたつ利益をビジネスモデルとします Raw Data cross subsidization 認知向上による業界発展や活動 への参加という形の利益を得るデータ提供 サービス提供 コンテン ツプロバ イダProcessed Data Value Proposition 生データを価値のある情 報に加工し提供 feature limited 一定の利益を上げた ら、データ運営費を バック Re venues
  • 11. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 11 ターゲット 想定できるオープンデータの利用者 オープンデータは原則誰でも「利用」「加工」「再配布」が可能です。また、利用用途によって特別な制約 を設けません。 あらゆる制約をはずすことにより、対象となるターゲットは無限に広がります。それによりイ ノベーションを即発する土壌ができあがります。 データ利用の 制約を外す 自由利用・他の データとマッシュア ップなど イノベーション 誰でも自由に利用できることによりイ ノベーションを即発。これはどの分野 でも当てはまる定義です。 大学・教育機関・研究機関 サービス提供企業 行政機関 公開されているデー タを研究の材料とし て使用し、新たな成 果を生み出す。 WEBサービスや iPhoneアプリを提供 し、データをビジネ ス的な視点で活用。 仕事効率化や予想ア プリを開発するなど 個人的な視点でデー タを利用。 個人 公開されている統計 データなどを地域ご とにわかりやすい形 で情報提供。 ■データ利用の対象者 ■データ公開 → イノベーション OpenData 時間の流れ 享受授される価値の両
  • 12. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 12 オープンデータの現状 アメリカ 2009/5 政府のオープンデータのウェブサイト Data.gov.uk イギリス 2009/9 政府のオープンデータのウェブサイト data.govt.nz ニュージーランド 2009/11 政府主導のデータをクリエイティブ・顧問図の下で公開するウェブサイト。NZ GOALでさらに詳細に定義されている。 geodata.gov.gr ギリシャ 2010/7 国のイニシアティブとして行われているギリシャのオープンガバメントのチリ空間情報のデータ opengovdata.ru ロシア 2010/-- OpenGovDataRussiaCatalog。非営利。 data.gov.au オーストラリア 2011/3 政府のオープンデータのウェブサイト Data.gov.ma モロッコ 2011/4 政府のオープンデータのウェブサイト Data.gc.ca カナダ 1011/3 政府のオープンデータのウェブサイト data.belgium.be オランダ 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト Rotterdam Open Data Store ロッテルダム 2012/8 ロッテルダム地方政府のオープンデータのウェブサイト Datos.gob.cl チリ 2011/9 政府のオープンデータのウェブサイト data.gob.it イタリア 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト datos.gob.es スペイン 2011/10 政府のオープンデータのウェブサイト datos.gub.uv ウルグアイ 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト data.gouv.fr フランス 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト Dados.gov.br ブラジル 2011/12 政府のオープンデータのウェブサイト www.opendata.ee エストニア ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト dados.gov.pt ポルトガル ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト date.gov.md モルドバ ----/-- 政府のオープンデータのウェブサイト data.gov.in インド 2012/-- 政府のオープンデータのウェブサイト data.wien.gv.at ウィーン 2011/-- ウィーン州政府のオープンデータのウェブサイト 欧米を中心にデータの公開&活用がはじまっています。今後は行政系のデータに限らず、生活 の向上などを目的に様々なデータが公開されていくでしょう。 http://www.mindmeister.com/265881343# 平成25年2月より、電子行政オープンデータの推進の一環として、 内閣官房(IT担当室)、総務省、経済産業省の3省の合同主催によ り、「オープンデータ・アイディアボックス」サイトを開設し、 広く国民や企業からオープンデータに係るアイディアが集められ ました。 日本のオープンデータの現状 http://opendata.openlabs.go.jp/ 集められたアイディアは担当室によりまとめられ、公開されてい ます。 世界の実績からみるとま だまだ後進国のようです。
  • 13. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 13 今後の可能性 データを公開することにより様々なサービスの登場が考えられます。 交通機関老朽化の可視化@国土交通分野 トンネルや橋、道路などの耐久年数により老朽化を 可視化する。ナビと連動したり色で可視化したりな ど現状のインフラを国民が知ることができる。 保健所動物可視化@ペット分野 保健所に収容されている動物のデータを公開するこ とにより、里親とのマッチングをおこなうサービ ス。 廃品回収&家電ニーズマッチ@復興・経 済産業分野 家電などまだ使える廃品回収の資材情報を、復興支 援やその他ニーズがある人たちとシェアして、再利 用する。 ハローワークマッチ@厚生労働分野 登録されている求職者とスキルを個人を特定できな いデータで公開。地域ごとに必要スキルを検索でき るリクルーティングサービス。 スポーツ記録可視化@スポーツ分野 野球や陸上競技など普及しているスポーツのデータ 提供することにより、速報・予想などで多くのアプ リで活用。 国内AEDマップ@厚生労働分野 国内のAED設置場所データを公開。今い る場所を中心に一番ちかいAEDをボタン ひとつで検索できるシステム。
  • 14. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 14 オープンデータを支える技術 大量のデータ処理をささえる技術 近年、ビッグデータやオープンデータなどのキーワードのもとそれらを支える技術も進歩しました。 DynamoDBは、物理的なインフラを完全に抽象化したNoSQLデ ータベースサービス。AWS management Consoleから容易にテ ーブルを作成でき、スループットはリクエストに応じて向上、デ ータセットのサイズに制限はない。SSDを採用するとともに、単 一のテーブルのデータとトラフィックを多数のサーバに分散する ため、高速で安定したスループットを確保できる。また、データ は最低3つのデータセンターに複製するため、耐障害性にも優れ る。 Apache HBaseはオープンソースの、列指向、分散データベースであ り、 GoogleのBigTableをモデルとし、Javaにより書かれている。 Apacheソフトウェア財団のHadoopプロジェクトの一部として開発 され、HDFS (Hadoop Distributed File System)の上で実行され、 Hadoopに対しBigTableのような機能を提供する。HBaseは、古典的 なSQLデータベースを直接置き換えるものではないが、近年ではパ フォーマンスが向上し、FacebookのMessaging Platformなど、 データ駆動型のWebサイトでも使用されている。 edisはCで各種データ構造を実装したものをデーモンとしたようなソフト ウェアで、リード・ライトともに非常に高速なのが特徴。ただ、実メモリ に乗り切らないデータセットは扱えないことから利用局面が限定的だった。 バージョン2.0では、新たに独自に仮想メモリ機構を実装。実メモリに乗 り切らないデータをディスクへ書き出す仕組みを取り入れた。 BigTable(ビッグテーブル)とは、Googleの大規模なサーバ上の 大量のデータを管理する為に設計されたデータベースシステムであ る。Googleの分散ストレージ・システムを支えている。BigTable は、データ圧縮された高パフォーマンスのプロプライエタリなデー タベースシステムである。Google File System(GFS)やChubby Lock Service、その他のいくつかのGoogleのプログラムで構築され ている。今のところGoogle以外には供給されていない Apache Cassandra(アパッチ カサンドラ)は、オープンソースの 分散データベース管理システムである。元はFacebook社において 大規模データの格納のために開発されたものである。Facebookの データチームを率いるJeff HammerbacherはCassandraを Amazon DynamoDBのようなインフラストラクチャ上で動作する BigTableデータモデルであると表現している。 内部的には複数サーバーでデータを分散・冗長化して保持しながら も、外部から見た場合にはあたかも単一の巨大ストレージシステムで あるかのように見えるというのが、このWindows Azureストレージ サービスの特徴である。SQL Azureデータベースサービスと同様、実 際のデータは少なくとも3つのノードに複製格納されているため、1つ のサーバーがクラッシュしても、データは生き残ることが可能になっ ている ■Software ■PaaS
  • 15. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 15 mission 膨大なデータを保有する企業・組織のミッション 生データ=知識、生データを使い情報やサービスを提供=知恵、そして知恵からは多くの「生活の向上」や 「業界の発展」などの恩恵を受けることができます。そしてそこからは多くのイノベーションが生まれる可 能性があります。大量の生データを保有する企業や組織は、積極的に世の中のためのデータを公開していく ことが、今後の世の中をさらに豊かにしていくうえで、その土台を担う非常に重要な役割になってくるので はないでしょうか。 「社会の発展のためにデータを積極的に公開し続けること」 データプロバイダ CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 生活の 向上 業界の 発展 Knowledge Layer Intelligence Layer Innovation Layer さらなる データ精 度向上 経済の 発展 Reverse Innovation
  • 16. Copyright © RAWHIDE. CO.,LTD All Rights Reserved. 16 参考資料 ■TED 「オープンデータとマッシュアップで変わる世界」 http://www.ted.com/talks/tim_berners_lee_the_year_open_data_went_worldwide.html ■BUSINESS MODELS FOR PSI RE-USE http://www.slideshare.net/s2pisco/business-models-in-psi-reuse ■電子行政オープンデータ戦略に関する提言(案)第2版 https://docs.google.com/a/raw- hide.co.jp/viewer?a=v&q=cache:kQdnuVNNCxUJ:www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/denshigyousei/dai 27/siryou1_2.pdf+&hl=ja&gl=jp&pid=bl&srcid=ADGEESjmUAry9Goxfy9ZvfppwJEWIIOHiyrqm45e w8ulqMbSUmDa69E1axSZdC6SuGkXp0ixkVKiEYwOmq7OxVMT3U3VrBXQPfvgieQQ6aFK_4CE789vh O9-OH9gHmQm8WbQbJB6D3cO&sig=AHIEtbQuR6bbBqZ5itWjDohv-ai3cZdenQ