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産炭地(福岡県筑豊田川地域)の
- 1.
産炭地(福岡県筑豊田川地域)の
振興戦略プロジェクトに関わって
元富山県自治研究センター理事長
福岡工業大学大学院社会環境学研究科教授
桂 木 健 次
はじめに
27年間勤めた富山大学を3年前に定年になっていま、母
校に近い私学に在職している。富山に来る前の数年、 (九
福岡
州)の経済シンクタンクで、石炭から石油への大きなエネル
ルギー政策転換を受けて打ち捨てられた産炭地のこれから
のあり方についての調査にも関わったことのある自分にと
って、地元の公立大学客員研究員として今回の表記プロジェ
クトに請われたのは人生のケジメのような仕事なのかもし
れない。当時から産炭地域振興臨時措置法により関係道県が
国から負担金若しくは補助金の交付を受けて行う事業のう
ちの道路、港湾施設等の輸送施設、住宅、その他施設の整備
- 2.
- 3.
たい。
地域資源を活用する振興施策
田川地域(平成18年 総人口14万6千人余)では高齢
化率(65歳以上)25.9%、後期高齢化率(75歳以上)
13.0%と県内では有明地域についで高く、産業的には産
炭地臨時措置法や災害復旧による公需要に依存してきた建
設業の比率が高くなっていて、例えば公立大学卒修了生の地
元就労率が3%というように若い知的人材(ナレッジワーカ
ー)等の都市部流出が続いている。中高年層は子供世代を圏
外に就労させて、その後を追って自分たちが出て行くという
パターンが止まない限り、地域社会の瓦解は避け得ない。
田川プロジェクトが立ち上がって間もなく、かつての雄を
なした大牟田市が人件費削減(給与カット)による第三セク
ター負担減を諮ると言う報が飛び込んだ。田川市の財務内容
がそこまで追い込まれていないで皮一枚で堪え得ているの
は大型第三セクターをつくることなく一般財政からの経常
- 4.
費補填の持ち出しが軽微で済んできたからである。
そこで、中間報告を纏めるにあたって、地域の長期戦略を
立案する柱を以下のように纏めた。
・
「産業振興による雇用創出」
(とくに青壮年の)は不可欠で
ある
・ 地域資源活用による「産業創出」
(とくに観光産業もしく
はそれにリンクした)を考える
そして図表1のように夕張・大牟田型と対照した「地域資源
活用型産業創出」を定義した。
従来型の産業振興 田川で必要な産業振興
(資本投入型) (資源活用型)
・短期的な結果を最重視 ・短期と併せて中長期の振興戦略も
・工業団地への企業誘致、テーマパーク 必要
づくり ・地域資源活用型
(無地域性型)
・投資コストが膨大 ・投資コストは最小限
(ハイリスク、大企業型) (ローリスク、中小企業型)
・大規模開発プロジェクト ・小規模プロジェクト
(面的開発) (ネットワーク型、連携型)
・失敗ができないプロジェクト ・失敗できるプロジェクト
(損失が大きく、再チャレンジ不可能) (だれでもいつでも再チャレンジ
・新しい設備を年々更新 可能)
- 5.
・雇用人数は大(労働者として) ・地元資源を長く大切に活用
・知的人材は依存(輸入) ・雇用人数は小
・知的人材は自前
(当面輸入しながら育成すること
も)
当然求められる作業は、田川地域に所在する資源の整理
であった。
○ 地域資源
・英彦山と修験道(山伏)
・筑豊鉄道(廃線の岐路)
・陶芸(上野焼・高取焼)
・炭坑文化(炭坑節・山本作右衛等の絵画)
○ 人材資源
・公立大学(社会福祉・看護・保健・教育社会学)
・技術系高校(植物科学・食品健康科学)
・技術専門学校(陶磁器製造)
・技能有する高齢者集積
そうすると、自ずからこうした資源制約下の当地の産業振
- 6.
興課題は、以下のように描ける。
【8つの長期戦略プロジェクトテーマ】
県立大学が中核となる先行テーマ
・田川地域のホスピタリティ・リサーチ
人間
・薬草バイオリサーチ
再生
短期プロジェクトのサポートテーマ
・陶芸(上野焼等)活用リサーチ
文化
・田川地域炭田活用リサーチ
・英彦山修験道リサーチ
再生
公的機関+県立大学プロジェクト
産業 ・地域魅力再発見リサーチ
・知的インフラリサーチ
再生 (人材育成、ネットワーク形成)
こうして、プロジェクトは、田川地域振興の長期戦略とし
ての「目標像」を「癒学の郷」新田川の創生」としたのであ
る。
私議になるが、富山大学時代に「富山市新総合開発計画
(1986〜2000) 並びに
」 「同 第1期基本計画(1986〜1990)」
の策定に専門委員・審議委員として関わる機会があった。そ
- 7.