日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
概要
・デザイン対象としてのサービス:
 人と人、人と情報との関係をかたち
 づくることが必要。
・サービスを扱う演習カリキュラムを
 考案し実践した。
・演習の内容とプロセスを整理し、
 実践から得られた知見を述べる。
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
演習授業「サービスデザイン」
2009年度 後期 3年次演習
「サービスデザイン」(情報デザイン演習VI)
履修学生:20名。
2009年9月∼2010年1月(週6コマ 14週間)
授業計画,全体ディレクション:吉橋昭夫
制作指導:吉橋・須永剛司
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
デザイン課題
「食」をテーマにした新しいサービスを
 デザインする。
・「食」に関する様々なできごとがテーマ
  つくること、料理すること、食べること、片付ける
   こと、など
・利用者の豊かな経験を支えるサービスを
 デザイン、提案することがゴール。
!
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
授業のねらい
・デザイン対象であるサービスに気づく
・サービスの特徴を見出す
・様々な方法でサービスを描きながら、
 新しいサービスを発想する
・サービスの多様なかたちを探っていく
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
デザイン対象としての「サービス」
「サービスとは、人や組織体に何らかの
 価値をもたらす活動のことである。」
「その活動はお金を払って手に入れる、
 ということ」(近藤,2007)
・サービスという「活動」全体を考案する
 というアプローチ。
(モノに付随したサービス、という前提は取らない)
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
授業のプロセス
1.サービスについて知る
2.行為の観察[準備課題]
3.体験の振り返りと聞き取り[準備課題]
4.サービスのフィールドワーク
5.サービスのアイデア展開
6.サービスの試作
7.サービスのデザイン提案(作品)
7
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
主に、●モノに付随するサービス ● 情報(ウェブ, ネットワーク)によるサービス
● Greeting Sweets − 贈る経験を楽しくするwebサービス
● マイチラ − 買い物をサポートするWebチラシサービス
● TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス

● Sanchi Friends − 住んでいる土地の産物を贈りあうことで友達になれるSNS
● Vege Repo − 野菜の調理を楽しくするためのサービス
● Ante − 食事の購入を楽しくするためのサービス
● 今日なに食べよう? − 夜ごはんを提案し、サポートするメール配信サービス
● これだ!ごはん − 食事のメニュー選びの"決め手"を共有するウェブサービス
● ツギアジ − オフクロの味を受け継いでいくためのサービス
● わくわく LIVE Cooking − これ作ってみようぜ! 挑戦のWEBサービス
● Commuben − お弁当でコミュニケーションするサービス
● まち食 Mission − 食べ歩きを楽しくするためのモバイルコンテンツサービス
● とっとこけいき − 食事の経験を物として残すためのサービス
● School & Restaurant − 調理学校に付属しているレストランでの食事のプロセスのデザイン
● select burger − 選んで組み合わせる経験を楽しむサービス
● Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス
●  タネガチャ観察日記 − 種から野菜を育てることで、野菜が出来るプロセスを知るサービス
●  TAG PLANT − ハーブのある食と生活を楽しく親しみやすくするためのサービス
● カードレシピ − ユーザーの目的によって変化するレシピサイトの提案
● Cooler Box − どこにいても自宅の冷蔵庫をみることができるiPhoneアプリ
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7.サービスのデザイン提案
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス」:伊東友子
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「Sanchi Friends − 住んでいる土地の産物を贈りあうことで友達になれるSNS」:今井春佳
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
作品
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「Greeting Sweets − 贈る経験を楽しくするwebサービス」:青木梓美
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「まち食 Mission − 食べ歩きを楽しくするためのモバイルコンテンツサービス」:齋藤梨乃
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス」:蛭田朱音
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「School & Restaurant − 調理学校に付属しているレストランでの食事のプロセスのデザイン」:田中菜穂子
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「select burger − 選んで組み合わせる経験を楽しむサービス」:羽賀慎一郎
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
授業のプロセス
1.サービスについて知る
2.行為の観察[準備課題]
3.体験の振り返りと聞き取り[準備課題]
4.サービスのフィールドワーク
5.サービスのアイデア展開
6.サービスの試作
7.サービスのデザイン提案(作品)
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
1.サービスについて知る
サービスの要素
 ・環境
 ・オブジェクト
 ・人
 ・プロセス (Dan Saffer, 2008による)
 ・感情   ( 追加した項目, 吉橋による)
!
身近にある「サービス」にあてはめてみる。
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
2.行為の観察
鉛筆を削る行為を
観察し、気づいた
ことをメモする。
!
フィールドワークのた
めの[準備課題]
18
鉛筆を削る様子
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
3.体験の振り返りと聞き取り
19
「食」についての体
験をインタビューし
て、記事にまとめる
!
フィールドワークのため
の[準備課題]
(A3用紙)
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
4.サービスのフィールドワーク
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大学の学生食堂を
観察し、 気づいた
ことをメモする。
 ・環境
 ・オブジェクト
 ・人
 ・プロセス
 ・感情
多摩美術大学 学生食堂
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
発見したこと、気づいたことを「インフォ
グラフィックス」に描く。
 例:学食サービスのプロセス
   食堂のサービスに伴う利用者の感情の変化
   従業員の一日の仕事の流れ など
・モデル化することで、サービスの構造
 やしくみを把握することができる。
・サービスに関する「活動」や「情報」
 が見えるようになる。
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4.サービスのフィールドワーク
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
「学食サービスのプロセス ­ ミニカレーBを食べるまで」
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
「食堂のサービスに伴う感情の変化 ­ サービス利用者の視点」
23
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
「食堂で働く人たち ­ 店長とベテラン従業員の1日」
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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5.サービスのアイデア展開
サービスのアイデア・
スケッチを描く。
(ひとり30枚)
!
・場面を描く
・人をいっしょに描く
(サービスの提供者や、
 利用者)
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6.サービスの試作
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サービスという
「活動」の試作をする
!
・演じながらアイデアを
 かたちにしていく。
・提供者と利用者に分かれて
 ある場面で起こることを
 試してみる。
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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「TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス」:伊東友子
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
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6.サービスの試作
・利用者役の人から、感想や
 意見を聞く。
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「Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス」:蛭田朱音
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
デザイン検討のバランス
 ・サービスの各要素をどのような重みづけで検討
  していくか。
 ・サービスのしくみと表現のバランスをどう取るか。
サービス提供者 と サービス利用者 の視点
 ・両者の視点から検討することは、サービスを扱う
  上では有効である。
演じながらアイデアを考えていく
 ・活動をかたちにする「サービスデザイン」に適した
  発想の方法、アイデア展開の方法。
考察
サービスデザイン教育の要点
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日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
まとめ
サービスを活動ととらえる視点から、新
しいサービスをデザインする演習授業を
考案し実践した。
!
演習のプロセスを通じて、目に見えない
「サービス」をとらえてかたちを与え、
「サービスのデザイン提案」をおこなう
ことができた。
!
31
日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio 2010
今後の課題
・企画や構想にとどめず、サービスを「かたち」にする
 指導方法と経験の蓄積。
・さらに詳細にサービスを組み立てるための、経営学
 やビジネス分野との連携とその方法。
  サービスを支えるビジネスモデルの検討、
  ビジネスとしての実施可能性の検証、
  社会的なしくみの整備、構築 など
・創作された様々なサービスのアイデアと表現に対する
 知財保護の方策。(大学として)
  サービスの基本的なアイデアをコピーするのは、表現の
  コピーと比べて容易である。
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サービスデザインの教育 経験と活動から発想する サービスデザインの演習授業

  • 1.
  • 2.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 概要 ・デザイン対象としてのサービス:  人と人、人と情報との関係をかたち  づくることが必要。 ・サービスを扱う演習カリキュラムを  考案し実践した。 ・演習の内容とプロセスを整理し、  実践から得られた知見を述べる。 2
  • 3.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 演習授業「サービスデザイン」 2009年度 後期 3年次演習 「サービスデザイン」(情報デザイン演習VI) 履修学生:20名。 2009年9月∼2010年1月(週6コマ 14週間) 授業計画,全体ディレクション:吉橋昭夫 制作指導:吉橋・須永剛司 3
  • 4.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 デザイン課題 「食」をテーマにした新しいサービスを  デザインする。 ・「食」に関する様々なできごとがテーマ   つくること、料理すること、食べること、片付ける    こと、など ・利用者の豊かな経験を支えるサービスを  デザイン、提案することがゴール。 ! 4
  • 5.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 授業のねらい ・デザイン対象であるサービスに気づく ・サービスの特徴を見出す ・様々な方法でサービスを描きながら、  新しいサービスを発想する ・サービスの多様なかたちを探っていく 5
  • 6.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 デザイン対象としての「サービス」 「サービスとは、人や組織体に何らかの  価値をもたらす活動のことである。」 「その活動はお金を払って手に入れる、  ということ」(近藤,2007) ・サービスという「活動」全体を考案する  というアプローチ。 (モノに付随したサービス、という前提は取らない) 6
  • 7.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 授業のプロセス 1.サービスについて知る 2.行為の観察[準備課題] 3.体験の振り返りと聞き取り[準備課題] 4.サービスのフィールドワーク 5.サービスのアイデア展開 6.サービスの試作 7.サービスのデザイン提案(作品) 7
  • 8.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 主に、●モノに付随するサービス ● 情報(ウェブ, ネットワーク)によるサービス ● Greeting Sweets − 贈る経験を楽しくするwebサービス ● マイチラ − 買い物をサポートするWebチラシサービス ● TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス
 ● Sanchi Friends − 住んでいる土地の産物を贈りあうことで友達になれるSNS ● Vege Repo − 野菜の調理を楽しくするためのサービス ● Ante − 食事の購入を楽しくするためのサービス ● 今日なに食べよう? − 夜ごはんを提案し、サポートするメール配信サービス ● これだ!ごはん − 食事のメニュー選びの"決め手"を共有するウェブサービス ● ツギアジ − オフクロの味を受け継いでいくためのサービス ● わくわく LIVE Cooking − これ作ってみようぜ! 挑戦のWEBサービス ● Commuben − お弁当でコミュニケーションするサービス ● まち食 Mission − 食べ歩きを楽しくするためのモバイルコンテンツサービス ● とっとこけいき − 食事の経験を物として残すためのサービス ● School & Restaurant − 調理学校に付属しているレストランでの食事のプロセスのデザイン ● select burger − 選んで組み合わせる経験を楽しむサービス ● Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス ●  タネガチャ観察日記 − 種から野菜を育てることで、野菜が出来るプロセスを知るサービス ●  TAG PLANT − ハーブのある食と生活を楽しく親しみやすくするためのサービス ● カードレシピ − ユーザーの目的によって変化するレシピサイトの提案 ● Cooler Box − どこにいても自宅の冷蔵庫をみることができるiPhoneアプリ 8 7.サービスのデザイン提案
  • 9.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 9 「TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス」:伊東友子
  • 10.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 10 「Sanchi Friends − 住んでいる土地の産物を贈りあうことで友達になれるSNS」:今井春佳
  • 11.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 作品 11 「Greeting Sweets − 贈る経験を楽しくするwebサービス」:青木梓美
  • 12.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 12 「まち食 Mission − 食べ歩きを楽しくするためのモバイルコンテンツサービス」:齋藤梨乃
  • 13.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 13 「Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス」:蛭田朱音
  • 14.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 14 「School & Restaurant − 調理学校に付属しているレストランでの食事のプロセスのデザイン」:田中菜穂子
  • 15.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 15 「select burger − 選んで組み合わせる経験を楽しむサービス」:羽賀慎一郎
  • 16.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 授業のプロセス 1.サービスについて知る 2.行為の観察[準備課題] 3.体験の振り返りと聞き取り[準備課題] 4.サービスのフィールドワーク 5.サービスのアイデア展開 6.サービスの試作 7.サービスのデザイン提案(作品) 16
  • 17.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 1.サービスについて知る サービスの要素  ・環境  ・オブジェクト  ・人  ・プロセス (Dan Saffer, 2008による)  ・感情   ( 追加した項目, 吉橋による) ! 身近にある「サービス」にあてはめてみる。 17
  • 18.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 2.行為の観察 鉛筆を削る行為を 観察し、気づいた ことをメモする。 ! フィールドワークのた めの[準備課題] 18 鉛筆を削る様子
  • 19.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 3.体験の振り返りと聞き取り 19 「食」についての体 験をインタビューし て、記事にまとめる ! フィールドワークのため の[準備課題] (A3用紙)
  • 20.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 4.サービスのフィールドワーク 20 大学の学生食堂を 観察し、 気づいた ことをメモする。  ・環境  ・オブジェクト  ・人  ・プロセス  ・感情 多摩美術大学 学生食堂
  • 21.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 発見したこと、気づいたことを「インフォ グラフィックス」に描く。  例:学食サービスのプロセス    食堂のサービスに伴う利用者の感情の変化    従業員の一日の仕事の流れ など ・モデル化することで、サービスの構造  やしくみを把握することができる。 ・サービスに関する「活動」や「情報」  が見えるようになる。 21 4.サービスのフィールドワーク
  • 22.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 「学食サービスのプロセス ­ ミニカレーBを食べるまで」 22
  • 23.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 「食堂のサービスに伴う感情の変化 ­ サービス利用者の視点」 23
  • 24.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 「食堂で働く人たち ­ 店長とベテラン従業員の1日」 24
  • 25.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 25 5.サービスのアイデア展開 サービスのアイデア・ スケッチを描く。 (ひとり30枚) ! ・場面を描く ・人をいっしょに描く (サービスの提供者や、  利用者)
  • 26.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 6.サービスの試作 26 サービスという 「活動」の試作をする ! ・演じながらアイデアを  かたちにしていく。 ・提供者と利用者に分かれて  ある場面で起こることを  試してみる。
  • 27.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 27 「TEA BOOK − 紅茶を飲みながらすごすくつろぎの時間を提供するサービス」:伊東友子
  • 28.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 28 6.サービスの試作 ・利用者役の人から、感想や  意見を聞く。
  • 29.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 29 「Color recipe − 食事の彩りを楽しむサービス」:蛭田朱音
  • 30.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 デザイン検討のバランス  ・サービスの各要素をどのような重みづけで検討   していくか。  ・サービスのしくみと表現のバランスをどう取るか。 サービス提供者 と サービス利用者 の視点  ・両者の視点から検討することは、サービスを扱う   上では有効である。 演じながらアイデアを考えていく  ・活動をかたちにする「サービスデザイン」に適した   発想の方法、アイデア展開の方法。 考察 サービスデザイン教育の要点 30
  • 31.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 まとめ サービスを活動ととらえる視点から、新 しいサービスをデザインする演習授業を 考案し実践した。 ! 演習のプロセスを通じて、目に見えない 「サービス」をとらえてかたちを与え、 「サービスのデザイン提案」をおこなう ことができた。 ! 31
  • 32.
    日本デザイン学会 第57回春季研究発表大会 yoshihashi.akio2010 今後の課題 ・企画や構想にとどめず、サービスを「かたち」にする  指導方法と経験の蓄積。 ・さらに詳細にサービスを組み立てるための、経営学  やビジネス分野との連携とその方法。   サービスを支えるビジネスモデルの検討、   ビジネスとしての実施可能性の検証、   社会的なしくみの整備、構築 など ・創作された様々なサービスのアイデアと表現に対する  知財保護の方策。(大学として)   サービスの基本的なアイデアをコピーするのは、表現の   コピーと比べて容易である。 32