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インパクトファクターとジャーナルの
 名声を評価するその他の指標




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インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標


        世界中の研究者が、名のある英文ジャーナルに論文を
        出版するというプレッシャーに直面することはよく知られ
        ています。 そして、ジャーナルインパクトファクター は
                  ジャーナルインパクトファクター(IF)は
                  ジャーナルインパクトファクター
        ジャーナルの名声と影響度の評価指標として最も広く認
        識されています。そのため、多くの研究者が主にIF値をも
        識されています
        とにどのジャーナルに出版するかを選択します1。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標


IFの計算方法
  の計算方法
IFとは基本的には比率です。2010年のIFは次のように計算されます2 。

IFX = 2008年と
          年と2009年にジャーナル 誌が掲載した論文の
          年と    年にジャーナルX誌が掲載した論文の
                年にジャーナル 誌が掲載した論文の2010年の総引用回数
                                     年の総引用回数
       2008年と
           年と2009年にジャーナル 誌が掲載した全ての引用可能な論文数
           年と    年にジャーナルX誌が掲載した全ての引用可能な論文数
                 年にジャーナル

お気付きだと思いますが、2010年のIFは2011年以降に利用できるようになります。
ジャーナルのIFは年単位で計算され、トムソン・ロイターによりJournal Citation
Reports (JCR)で公表されます。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

             IFの適用と誤用
               の適用と誤用
    1. ジャーナルの名声の客観的な評価指標として
    膨大な数のジャーナルが選択肢としてある中で、IFは各ジャーナルが出版し
    た研究の全般的な質を示す客観的な評価指標として利用できます。一般的
    にはIFの値が高いほど、より名のあるジャーナルとみなされます。

    2. 図書館用にジャーナルを選択するために
    何万というジャーナル刊行物が存在する中で、IFは図書管理者にとって、ど
    のジャーナルを図書館に蔵書として所有するか、新たに入手するかの決定
    手段となります。

    3. 学術的な評価
    IFは研究者の在職権や補助金、助成金等の学術的な評価のプロセスに使用
    されることもよくあります。しかし、IFはそのジャーナルに出版された個々の論
    文の質ではなく、ジャーナル全体の質を示すだけなので、この使用法は誤り
    です3。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

          IFの使用時には注意を
            の使用時には注意を
IFをジャーナルの評価や比較に使用するときには、以下の点に注意しましょう4,5 。

1. IFの絶対値だけを見ても意味がない
     の絶対値だけを見ても意味がない
   例えばIFが2のジャーナルは、微生物学のような広範な学問では大して印象的では
   なくても、対象範囲の狭い海洋学では評価が異なるかもしれません。疾患専門の
   ジャーナルや、災害対策に関するジャーナルなどの専門分野に特化したジャーナ
   ルはごく一部の専門家だけによって読まれたり引用されたりするので、IFの値は低
   い傾向にあります6。
2. 学問領域ごとに傾向が異なる
   論文の引用方法は研究分野によって様々です。したがって、IFは学問領域をまた
   いでジャーナルを比較する際には使用されるべきではありません。例えば、医学の
   引用頻度は数学や工学よりも非常に高く、そのため数学や工学のジャーナルより
   医学ジャーナルのIFは高いのです7。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

          IFの使用時には注意を
            の使用時には注意を
3. IFは特定の分野では重要視されない
     は特定の分野では重要視されない
   例えばコンピューターサイエンスの分野では、学会議事録が科学出版では最も重要
   な形態とみなされています。

4. IFのないジャーナルに価値がないわけではない
     のないジャーナルに価値がないわけではない
   トムソン・ロイターは、自社の引用データベースを元にIFを算出します。そのデータベ
   ースは実際に出版されていると思われる約30,000の査読付きジャーナル8のうち、
   大体半分を索引しています。特定の学問分野が他の分野と比べてよく索引される
   傾向にあるなど、彼らのデータベースのカバーする範囲は不均等でもあります。さら
   に、60ヶ国のジャーナルを索引していますが、開発途上国からの出版データは多く
   ない上に、英語以外の言語での出版データ数は限られています。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

  高いIFを目的としたジャーナルの手法変化
  高い を目的としたジャーナルの手法変化
 IFは研究者にとって以上に、ジャーナル編集者にとって重要なものです。IFはジャーナルの実
 績を測定するために使用され、多くのジャーナル編集者はIFを上げるようプレッシャーを受けて
 います9。さらに、IFは操作することもできます3,10-12。例えば、レビュー論文が最大の引用数を
 呼ぶことがわかったら、ジャーナルはIFを高くするために、より多くのレビュー論文を出版しよう
 とするかもしれません。ジャーナル編集者は、引用されそうかどうかを基準に論文を選考する
 可能性もあります。また、ジャーナルは著者に自誌からの引用(自己引用と呼ばれる)をする
 ように依頼する可能性もあります。
                           あまり面白くない事実

                           これは、頻繁に引用されることがないケー
                           スレポートの出版が難しい理由のひとつで
                           す。実際、読者にとって非常に実用的とな
                           るのかもしれないのに、ケースレポートの
                           出版を完全にやめたジャーナルもあります
                           。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

             IFに代わるもの
               に代わるもの
 ジャーナルの名声を評価する指標として、IFが数十年と独占して使われてきました
 が、近年では別の指標が開発されてきました。これらの指標は全て相互に緊密な相
 関性があることがわかっています。言い換えれば、純粋なジャーナルのランキング
 には差異があるかもしれませんが、これらの指標にもとづいたジャーナルのランキ
 ングは類似する傾向にあります。よって、研究者は出版したり、継続して読むジャー
 ナルをIFの値に限って選ぶのではなく、以下のような指標をひとつでも気軽に利用し
 てみるべきでしょう13-15。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

                          IFに代わるもの
                            に代わるもの
  Scimago Journal Rank (SJR)
  データ元: Scopus
  提供場所: http://www.scimagojr.com/ 無償

  計算方法: 名声のあるジャーナルからの引用は下位のジャーナルからの引用よ
  りも重み付けされる(グーグルのPageRankのアルゴリズムと類似)。2010年の
  SJRは2007、2008、2009年(3年間)に出版された論文の2010年の総引用回数
  を数えて計算される。

  なぜ有用なのか: SJRは単にどのジャーナルが最も引用されるかではなく、どのジ
  ャーナルが名声のあるジャーナルに引用される論文を掲載していそうなのかを
  示す。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

                            IFに代わるもの
                              に代わるもの
  Journal Impact Factor (JIF)
  データ元: ISI Web of Science
  提供場所: Journal Citation Reports 要購読

  計算方法: 全ての引用が平等に重み付けされる。IFは2年間以上で計算される。

  なぜ有用なのか: 伝統的であり、ジャーナルの名声を測る指標として最も広く受け
  入れられている。学術界のほとんどの人がJIFについて知識があり、使用してい
  る。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

                          IFに代わるもの
                            に代わるもの
  Source Normalized Impact per Paper (SNIP)
  データ元: Scopus
  提供場所: http://www.journalindicators.com/ 無償

  計算方法 SNIPは分野ごとに引用が平均化されるようコンピューターで算出され
  計算方法:
  る。したがってJIFでみられるような、IFがある特定の分野では高いが、他では低
  いというばらつきを取り除いている。また、そのジャーナルの学問分野での引用
  の可能性のような、他の複数の測定基準も計算している。

  なぜ有用なのか SNIPは学問分野間でジャーナルを比較する際にはJIFよりはる
  なぜ有用なのか:
  かに信用性が高い指標である。またジャーナルによる操作も比較的困難である
  16。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

                            IFに代わるもの
                              に代わるもの
  Eigenfactor score (ES) and Article Influence Score (AIS)
  データ元: ISI Web of Science
  提供場所: http://www.eigenfactor.org/ 無償

  計算方法: ES SJR
  計算方法: ESはSJRと似ている。つまり、名声のあるジャーナルからの引用には
  大きな重み付けをする。ESは5年以上の期間を計算する。SNIP同様、分野ごと
  に引用を平均化する。最終的に、ひとりの研究者が各ジャーナルに費やす時間
  の数学的なモデル化を試みている。AISはESを使用して計算することで、IFより
  堅牢な計算となっていることを除けばIFと類似している。

  なぜ有用なのか:
  なぜ有用なのか 証明がESとAISは、ジャーナルの名声と影響度の指標としてIF
  よりも堅牢であることを示している14。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標


結論

ジャーナルインパクトファクターとは、ジャーナルを評価するために非常に有用なツール
ですが、賢く使うべきです。どのジャーナルに自分の論文原稿を送るかを決める時には
、IFだけに頼るべきではありません。狭い領域に注力するジャーナル(例:Diagnostic
Molecular Pathology)は、領域がより広範なジャーナル(例:Journal of Pathology)よりIF
が低いかもしれないということを覚えておきましょう。

最後に、研究者はジャーナルの名声と影響度をよく理解するために、SNIPやEigenfactor
scoreのような、ジャーナルの質を判断するための他の指標も調べるべきでしょう。
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標
参考文献
参考文献:


1. Brischoux F & Cook TR (2009). Juniors seek an end to the impact factor race. BioScience, 59(8), 638-9.
   doi: 10.1525/bio.2009.59.8.2.
2. Garfield E (1994). The Thomson Reuters impact factor. Last accessed: August 30, 2011. Available at:
   http://thomsonreuters.com/products_services/science/free/essays/impact_factor/
3. For example, see Seglen PO (1997). Why the impact factor of journals should not be used for evaluating
   research. BMJ, 314: 497-502.
4. Neuberger J & Counsell C (2002). Impact factors: Uses and abuses. European Journal of
   Gastroenterology & Hepatology, 14(3), 209-11.
5. Adler R, Ewing J, Taylor P (2008). Citation statistics: A report from the International Mathematical Union
   (IMU) in cooperation with the International Council of Industrial and Applied Mathematics (ICIAM) and
   the Institute of Mathematical Statistics (IMS). Joint Committee on Quantitative Assessment of Research.
   Available at: http://www.mathunion.org/fileadmin/IMU/Report/CitationStatistics.pdf
6. Sloan P & Needleman I (2000). Impact Factor. British Dental Journal, 189: 1. doi:10.1038/sj.bdj.4800583.
7. Podlubny I (2005). Comparison of scientific impact expressed by the number of citations in different
   fields of science. Scientometrics, 64(1), 95-99. doi: 10.1007/s11192-005-0240-0.
8. House of Commons Science and Technology Committee (2011). Peer review in scientific publications Vol
   1. House of Commons: London, UK.
インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標
参考文献:

9. Smith R (2006). Commentary: The power of the unrelenting impact factor? Is it a force for good or
    harm? International Journal of Epidemiology, 35: 1129-30. doi: 10.1093/ije/dyl191
10. Smith R (1997). Journal accused of manipulating impact factor. BMJ, 314: 461.
11. Sevinc A (2004). Manipulating impact factor: An unethical issue or an editor’s choice? Swiss Medical
    Weekly, 134: 410.
12. Falagas ME & Alexiou VG (2008). The top-ten in journal impact factor manipulation. Archivum
    Immunologiae et Therapiae Experimentalis, 56(4): 223-6. doi: 10.1007/s00005-008-0024-5.
13. Falagas ME, Kouranos VD, Arencibia-Jorge R, Karageorgopoulos DE (2008). Comparison of SCImago
    journal rank indicator with journal impact factor. The FASEB Journal, 22(8): 2623-8. doi: 10.1096/fj.08-
    107938.
14. Rizkallah J & Sin DD (2010). Integrative approach to quality assessment of medical journals using impact
    factor, eigenfactor, and article influence scores. PloS One, 5(4): e10204. doi:
    10.1371/journal.pone.0010204.
15. Rousseau R, the STIMULATE 8 Group (2009). On the relation between the WoS impact factor, the
    Eigenfactor, the SCImago Journal Rank, the Article Influence Score and the journal h-index. Available
    from E-LIS archive, ID: 16448; http://eprints.rclis.org/16448/.
16. Moed HF (2011). The source-normalized impact per paper is a valid and sophisticated indicator of
    journal citation impact. Journal of the American Society for Information Science and Technology, 62(1):
    211-3. doi: 10.1002/asi.21424.
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インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標

  • 2. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 世界中の研究者が、名のある英文ジャーナルに論文を 出版するというプレッシャーに直面することはよく知られ ています。 そして、ジャーナルインパクトファクター は ジャーナルインパクトファクター(IF)は ジャーナルインパクトファクター ジャーナルの名声と影響度の評価指標として最も広く認 識されています。そのため、多くの研究者が主にIF値をも 識されています とにどのジャーナルに出版するかを選択します1。
  • 3. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFの計算方法 の計算方法 IFとは基本的には比率です。2010年のIFは次のように計算されます2 。 IFX = 2008年と 年と2009年にジャーナル 誌が掲載した論文の 年と 年にジャーナルX誌が掲載した論文の 年にジャーナル 誌が掲載した論文の2010年の総引用回数 年の総引用回数 2008年と 年と2009年にジャーナル 誌が掲載した全ての引用可能な論文数 年と 年にジャーナルX誌が掲載した全ての引用可能な論文数 年にジャーナル お気付きだと思いますが、2010年のIFは2011年以降に利用できるようになります。 ジャーナルのIFは年単位で計算され、トムソン・ロイターによりJournal Citation Reports (JCR)で公表されます。
  • 4. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFの適用と誤用 の適用と誤用 1. ジャーナルの名声の客観的な評価指標として 膨大な数のジャーナルが選択肢としてある中で、IFは各ジャーナルが出版し た研究の全般的な質を示す客観的な評価指標として利用できます。一般的 にはIFの値が高いほど、より名のあるジャーナルとみなされます。 2. 図書館用にジャーナルを選択するために 何万というジャーナル刊行物が存在する中で、IFは図書管理者にとって、ど のジャーナルを図書館に蔵書として所有するか、新たに入手するかの決定 手段となります。 3. 学術的な評価 IFは研究者の在職権や補助金、助成金等の学術的な評価のプロセスに使用 されることもよくあります。しかし、IFはそのジャーナルに出版された個々の論 文の質ではなく、ジャーナル全体の質を示すだけなので、この使用法は誤り です3。
  • 5. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFの使用時には注意を の使用時には注意を IFをジャーナルの評価や比較に使用するときには、以下の点に注意しましょう4,5 。 1. IFの絶対値だけを見ても意味がない の絶対値だけを見ても意味がない 例えばIFが2のジャーナルは、微生物学のような広範な学問では大して印象的では なくても、対象範囲の狭い海洋学では評価が異なるかもしれません。疾患専門の ジャーナルや、災害対策に関するジャーナルなどの専門分野に特化したジャーナ ルはごく一部の専門家だけによって読まれたり引用されたりするので、IFの値は低 い傾向にあります6。 2. 学問領域ごとに傾向が異なる 論文の引用方法は研究分野によって様々です。したがって、IFは学問領域をまた いでジャーナルを比較する際には使用されるべきではありません。例えば、医学の 引用頻度は数学や工学よりも非常に高く、そのため数学や工学のジャーナルより 医学ジャーナルのIFは高いのです7。
  • 6. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFの使用時には注意を の使用時には注意を 3. IFは特定の分野では重要視されない は特定の分野では重要視されない 例えばコンピューターサイエンスの分野では、学会議事録が科学出版では最も重要 な形態とみなされています。 4. IFのないジャーナルに価値がないわけではない のないジャーナルに価値がないわけではない トムソン・ロイターは、自社の引用データベースを元にIFを算出します。そのデータベ ースは実際に出版されていると思われる約30,000の査読付きジャーナル8のうち、 大体半分を索引しています。特定の学問分野が他の分野と比べてよく索引される 傾向にあるなど、彼らのデータベースのカバーする範囲は不均等でもあります。さら に、60ヶ国のジャーナルを索引していますが、開発途上国からの出版データは多く ない上に、英語以外の言語での出版データ数は限られています。
  • 7. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 高いIFを目的としたジャーナルの手法変化 高い を目的としたジャーナルの手法変化 IFは研究者にとって以上に、ジャーナル編集者にとって重要なものです。IFはジャーナルの実 績を測定するために使用され、多くのジャーナル編集者はIFを上げるようプレッシャーを受けて います9。さらに、IFは操作することもできます3,10-12。例えば、レビュー論文が最大の引用数を 呼ぶことがわかったら、ジャーナルはIFを高くするために、より多くのレビュー論文を出版しよう とするかもしれません。ジャーナル編集者は、引用されそうかどうかを基準に論文を選考する 可能性もあります。また、ジャーナルは著者に自誌からの引用(自己引用と呼ばれる)をする ように依頼する可能性もあります。 あまり面白くない事実 これは、頻繁に引用されることがないケー スレポートの出版が難しい理由のひとつで す。実際、読者にとって非常に実用的とな るのかもしれないのに、ケースレポートの 出版を完全にやめたジャーナルもあります 。
  • 8. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFに代わるもの に代わるもの ジャーナルの名声を評価する指標として、IFが数十年と独占して使われてきました が、近年では別の指標が開発されてきました。これらの指標は全て相互に緊密な相 関性があることがわかっています。言い換えれば、純粋なジャーナルのランキング には差異があるかもしれませんが、これらの指標にもとづいたジャーナルのランキ ングは類似する傾向にあります。よって、研究者は出版したり、継続して読むジャー ナルをIFの値に限って選ぶのではなく、以下のような指標をひとつでも気軽に利用し てみるべきでしょう13-15。
  • 9. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFに代わるもの に代わるもの Scimago Journal Rank (SJR) データ元: Scopus 提供場所: http://www.scimagojr.com/ 無償 計算方法: 名声のあるジャーナルからの引用は下位のジャーナルからの引用よ りも重み付けされる(グーグルのPageRankのアルゴリズムと類似)。2010年の SJRは2007、2008、2009年(3年間)に出版された論文の2010年の総引用回数 を数えて計算される。 なぜ有用なのか: SJRは単にどのジャーナルが最も引用されるかではなく、どのジ ャーナルが名声のあるジャーナルに引用される論文を掲載していそうなのかを 示す。
  • 10. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFに代わるもの に代わるもの Journal Impact Factor (JIF) データ元: ISI Web of Science 提供場所: Journal Citation Reports 要購読 計算方法: 全ての引用が平等に重み付けされる。IFは2年間以上で計算される。 なぜ有用なのか: 伝統的であり、ジャーナルの名声を測る指標として最も広く受け 入れられている。学術界のほとんどの人がJIFについて知識があり、使用してい る。
  • 11. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFに代わるもの に代わるもの Source Normalized Impact per Paper (SNIP) データ元: Scopus 提供場所: http://www.journalindicators.com/ 無償 計算方法 SNIPは分野ごとに引用が平均化されるようコンピューターで算出され 計算方法: る。したがってJIFでみられるような、IFがある特定の分野では高いが、他では低 いというばらつきを取り除いている。また、そのジャーナルの学問分野での引用 の可能性のような、他の複数の測定基準も計算している。 なぜ有用なのか SNIPは学問分野間でジャーナルを比較する際にはJIFよりはる なぜ有用なのか: かに信用性が高い指標である。またジャーナルによる操作も比較的困難である 16。
  • 12. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 IFに代わるもの に代わるもの Eigenfactor score (ES) and Article Influence Score (AIS) データ元: ISI Web of Science 提供場所: http://www.eigenfactor.org/ 無償 計算方法: ES SJR 計算方法: ESはSJRと似ている。つまり、名声のあるジャーナルからの引用には 大きな重み付けをする。ESは5年以上の期間を計算する。SNIP同様、分野ごと に引用を平均化する。最終的に、ひとりの研究者が各ジャーナルに費やす時間 の数学的なモデル化を試みている。AISはESを使用して計算することで、IFより 堅牢な計算となっていることを除けばIFと類似している。 なぜ有用なのか: なぜ有用なのか 証明がESとAISは、ジャーナルの名声と影響度の指標としてIF よりも堅牢であることを示している14。
  • 13. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 結論 ジャーナルインパクトファクターとは、ジャーナルを評価するために非常に有用なツール ですが、賢く使うべきです。どのジャーナルに自分の論文原稿を送るかを決める時には 、IFだけに頼るべきではありません。狭い領域に注力するジャーナル(例:Diagnostic Molecular Pathology)は、領域がより広範なジャーナル(例:Journal of Pathology)よりIF が低いかもしれないということを覚えておきましょう。 最後に、研究者はジャーナルの名声と影響度をよく理解するために、SNIPやEigenfactor scoreのような、ジャーナルの質を判断するための他の指標も調べるべきでしょう。
  • 14. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 参考文献 参考文献: 1. Brischoux F & Cook TR (2009). Juniors seek an end to the impact factor race. BioScience, 59(8), 638-9. doi: 10.1525/bio.2009.59.8.2. 2. Garfield E (1994). The Thomson Reuters impact factor. Last accessed: August 30, 2011. Available at: http://thomsonreuters.com/products_services/science/free/essays/impact_factor/ 3. For example, see Seglen PO (1997). Why the impact factor of journals should not be used for evaluating research. BMJ, 314: 497-502. 4. Neuberger J & Counsell C (2002). Impact factors: Uses and abuses. European Journal of Gastroenterology & Hepatology, 14(3), 209-11. 5. Adler R, Ewing J, Taylor P (2008). Citation statistics: A report from the International Mathematical Union (IMU) in cooperation with the International Council of Industrial and Applied Mathematics (ICIAM) and the Institute of Mathematical Statistics (IMS). Joint Committee on Quantitative Assessment of Research. Available at: http://www.mathunion.org/fileadmin/IMU/Report/CitationStatistics.pdf 6. Sloan P & Needleman I (2000). Impact Factor. British Dental Journal, 189: 1. doi:10.1038/sj.bdj.4800583. 7. Podlubny I (2005). Comparison of scientific impact expressed by the number of citations in different fields of science. Scientometrics, 64(1), 95-99. doi: 10.1007/s11192-005-0240-0. 8. House of Commons Science and Technology Committee (2011). Peer review in scientific publications Vol 1. House of Commons: London, UK.
  • 15. インパクトファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標 参考文献: 9. Smith R (2006). Commentary: The power of the unrelenting impact factor? Is it a force for good or harm? International Journal of Epidemiology, 35: 1129-30. doi: 10.1093/ije/dyl191 10. Smith R (1997). Journal accused of manipulating impact factor. BMJ, 314: 461. 11. Sevinc A (2004). Manipulating impact factor: An unethical issue or an editor’s choice? Swiss Medical Weekly, 134: 410. 12. Falagas ME & Alexiou VG (2008). The top-ten in journal impact factor manipulation. Archivum Immunologiae et Therapiae Experimentalis, 56(4): 223-6. doi: 10.1007/s00005-008-0024-5. 13. Falagas ME, Kouranos VD, Arencibia-Jorge R, Karageorgopoulos DE (2008). Comparison of SCImago journal rank indicator with journal impact factor. The FASEB Journal, 22(8): 2623-8. doi: 10.1096/fj.08- 107938. 14. Rizkallah J & Sin DD (2010). Integrative approach to quality assessment of medical journals using impact factor, eigenfactor, and article influence scores. PloS One, 5(4): e10204. doi: 10.1371/journal.pone.0010204. 15. Rousseau R, the STIMULATE 8 Group (2009). On the relation between the WoS impact factor, the Eigenfactor, the SCImago Journal Rank, the Article Influence Score and the journal h-index. Available from E-LIS archive, ID: 16448; http://eprints.rclis.org/16448/. 16. Moed HF (2011). The source-normalized impact per paper is a valid and sophisticated indicator of journal citation impact. Journal of the American Society for Information Science and Technology, 62(1): 211-3. doi: 10.1002/asi.21424.
  • 16. Connect Connect with us on: http://www.facebook.com/EditageJapan https://twitter.com/EditageJapan http://www.linkedin.com/company/cactus-communications