1. 1・どんなもの?
香りのある煙に満たされた泡玉にプロジェクター
で映像を投影し視覚的嗅覚的情報を人に届ける。
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
使われている技術の個々の分野の研究を体型的
にまとめてある
3・技術や手法のキモはどこ?
文字がきちんと読み取れるようにプロジェクター
と人の間にシャボン玉が来るようにしている
視覚的であり有形であり嗅覚も伝達できる泡玉
を採用している
SensaBubble: A Chrono-Sensory Mid-Air Display of Sight and Smell
Sue Ann Seah, Diego Martinez Plasencia, Peter Bennett, Abhijit Karnik, Vlad Otrocol, Jarrod Knibbe,
Andy Cockburn, Sriram Subramanian
4・どうやって有効だと検証した?
実際に学生やスタッフが三種類に別れた泡
玉の大きさと香りの種類と文字を識別し
た。
5・議論があるか?
香りの識別の精度を上げるために煙に香
りのイメージに合う色をつけると良いかも
しれない
6・次に読むべきもの
Ochiai, Y., Oyama, A., and Toyoshima, K. A colloidal display:
membrane screen that combines transparency, BRDF and 3D
volume. In Proc. SIGGRAPH 2012 Emerging Tech., ACM (2012),
no. 2.
Kyono, Y., Yonezawa, T., Nozaki, H., Nakazawa, J., and Tokuda, H.
FRAGWRAP: fragrance-encapsulated and projected soap bubble
for scent mapping. In Proc. UbiComp 2013 Adjunct, ACM (2013),
311-314.
10. inFORM: Dynamic Physical Affordance and Constraints through Shape and
object Actuation(UIST 2013)
Sean Follmer, Daniel Leithinger, Alex Olwal, Akimitsu Hogge, Hiroshi Ishii
1・どんなもの?
多くの棒が出たり入ったりすることで立体に動き
乗っているものも動かせるディスプレイ(プロジェ
クションマッピングができる)
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
特殊な用途に縛られずに様々な用途に使用できる
3・技術や手法のキモはどこ?
棒の押し具合を調節できる(押せないようにしたり、
ボタンのようにしたり)
視覚的に直感的に理解できるアフォーダンスとは
何かが考えらえ実装されている(ボタンの形など)
4・どうやって有効だと検証した?
ハイスピードカメラで効果的な上げ下げの速度を
測定した
摩擦による影響を調べ必要な電力を計算した
約50人の人に使ってもらった
5・議論があるか?
ピンの素材や形やサイズが変えられるようにする
乗っている物体とインターフェースが重ならない
ようにする
音がうるさくないようにゆっくり動かす?
6・次に読むべきもの
Materiable: Rendering Dynamic Material Properties in Response to Direct
Physical Touch with Shape Changing Interfaces CHI'16
//
11. Graffiti Fur: Turning Your Carpet into a Computer Display(UIST 2014)
Yuta Sugiura, Koji Toda, Takayuki Hoshi, Youichi Kamiyama, Takeo Igarashi, Msahiro Inami
1・どんなもの?
毛並みの逆立てさせて毛の生えたものに効率的に絵を描く
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
大きなディスプレイに絵を描く時に大きな装置が必要ない
不可逆的な手を加えずに一般的なものをコンピュータディスプ
レイにできる
3・技術や手法のキモはどこ?
カーペットなど毛があるものは大抵家庭にあるのでディスプ
レイを購入しなくて良い
布を使うことで維持コストが少なくディスプレイいの光が眩
しくない
ローラー:上から順番に転がすので列を変えるときに上の列
と絵がずれないようにどこから始めるかマーカーをつけてく
れる
超音波で描く:毛を立てるものと毛を寝かせるもので分けら
れている
4・どうやって有効だと検証した?
15人に様々なモフモフ素材に絵を描いてもらった
超音波で描く:実際に絵を描いてかかる時間測定した
5・議論があるか?
子供には重すぎる
毛の立ち方によって色が変わるカーペット
ローラーを人力ではなくロボットにさせる
ペン:パワーが制限されているので慣れが必要(5分ほど)
6・次に読むべきもの
Ghost Touch: Turning Surfaces into Interactive Tangible Canvases with Focused
Ultrasound ITS'15
// 超音波で砂を動かしたり液体を混ぜたりして絵を描く
12. Tangible Drops: A Visio-Tactile Display Using Liquid-Metal Droplets(CHI 2018)
Deepak Ranjan Sahoo, Timothy Neate, Yutaka Tokuda, Jennifer Pearson, Simon Robinson, Sriram Subramanian, Matt Jones
1・どんなもの?
液体金属をコイルで移動させたり振動させたりし
て触覚を作り出すディスプレイ
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
点字をデジタルに表せる
流体を使い視覚的触覚的なディスプレイを作って
いる
3・技術や手法のキモはどこ?
液体金属の下に電流を流すことで液体金属が回転
し広がらないようにしている
電流の向きを切り替えることで液体金属を振動さ
せている
4・どうやって有効だと検証した?
移動スピードを調節した(速すぎるとまらない)
移動するときの振動頻度を調節しハイスピードカメラで
測定した
12人のスッタフに使用してもらった
雫の半径を変え受け取られる範囲を調べた
5・議論があるか?
傾けられるようにする
液体にNaOHを使っているので手袋をはめなければなら
ない
デバイスを薄くする
6・次に読むべきもの
Qiuyu Lu, Chengpeng Mao, Liyuan Wang, and Haipeng Mi. 2016. LIME: LIquid MEtal Interfaces
for Non-Rigid Interaction. In Proceedings of the 29th Annual Symposium on User Interface
Software and Technology(UIST 16). ACM, New York, NY, USA, 449‒452. DOI: http://dx.doi.org/
10.1145/2984511.2984562 …
// この文献の触覚がないバージョン
Shape-changing interfaces: a review of the design space and open research questions CHI 12
//変形するものを分類している
13. Zooids: Building Blocks for Swarm User Interfaces(UIST 2016)
Mathieu Le Goc, Lawrence H. Kim, Ali Parsaei, Jean-Daniel Fekete, Pierre dradicevic, Sean Follmer
1・どんなもの?
小さなロボットの群れを効率的に操る
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
各個体を米粒のように考えるとディスプレイのピ
クセルと比べて自由に動け物理的に操作もできる
ディスプレイ
3・技術や手法のキモはどこ?
各機体の目標地点の5cm前になると減速し1cm
前になると活動を停止する
ハードウェア:0.5秒おきに出発地点と到着地点を
比較しモーターの速度を調整している
ソフトウェア:HRVOというモードでは使用者の
好みのスピードに合わせ移動しなるべく他の機体
との接触が少ない
4・どうやって有効だと検証した?
実際に群れで行動させるプログラムを組んでみた
5・議論があるか?
完全に個々の機体が独立して動けない
プロジェクターを使用しなくての活動できるよう
にする
より小さくするためにモーターを違うもので代用
する
使う場所の問題(デコボコしていると使えない)
6・次に読むべきもの
Grieder, R., Alonso-Mora, J., Bloechlinger, C., Siegwart, R., and
Beardsley, P. Multi-robot control and interaction with a hand-held
tablet. In Workshop Proc. Int. Conf. Robotics and Automation, vol.
131, Citeseer (2014).
// プロジェクターの代わりに地面にセンサーをつけている
14. shiftIO: Reconfigurable Tactile Elements for Dynamic Affordances and Mobile Interaction
(CHI 2017)
Evan Strasnick, Jackie Yang, Kesler Tanner, Alex Owal, Sean Follmer
1・どんなもの?
スマホの周りなどに取り付け溝にあるマグネット
を動かすことで触覚で情報を知らせるディスプレ
イ
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
コイルを曲げることができるので微妙なカーブに
もフィットする
他の研究と比べてコスト、サイズ、電力消費が少
ない
3・技術や手法のキモはどこ?
無意識のうちにスマホの側面を触っているので受
動的に情報を受け取れる
スムーズに動くようにコイルが重ねてある
4・どうやって有効だと検証した?
消費電力の測定
専用のアプリを製作
5・議論があるか?
より強い触覚を作る
磁石の劣化を防ぐために適切な距離に磁石を止め
る
熱に耐えられるように磁石をラミネート加工する
複数の磁石を動かせるようにする
よりスムーズに!
6・次に読むべきもの
Sungjune Jang, Lawrence H. Kim, Kesler Tanner, Hiroshi
Ishii, and Sean Follmer. 2016. Haptic Edge Display for
Mobile Tactile Interaction. In Proceedings of the 2016
CHI Conference on Human Factors in Computing
Systems (CHI 16). ACM, New York, NY, USA,
3706‒3716. DOI: http://dx.doi.org/10.1145/2858036.2858264 …
// マグネットの代わりにINFormのような棒が並べてあるもの
15. Organic Primitives: Synthesis and Design of pH-Reactive Materials using
Molecular I/O for Sensing, Actuation, and Interaction(CHI 2017)
Viirj Kan1
, Emma Vargo1
, Noa Machover1
, Hiroshi Ishii1
,Serena Pan1
, Weixuan Chen1
, Yasuaki Kakehi1,2
1・どんなもの?
pHによって色、香り、形、味が変わるフィルム
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
HCIの分野に新しい手法を提案している
視覚、嗅覚、味覚三つの感覚に対応できる
コンピュータが必要ない
生物的なものにもコンピュータにも適合できる
3・技術や手法のキモはどこ?
pHによって含まれている化学物質が変化すること
で色、香り、形、味が変わる、例えばpHが低いな
ら酸っぱく感じる
4・どうやって有効だと検証した?
実際にリンゴなどの食べ物に使った
薬品の配合率を操作した
5・議論があるか?
反応するためにpHが必要なので水が必ず必要なの
で様々な物質に反応できるようにする
6・次に読むべきもの
XiahongZhang,SisiLu,andXiChen.2014.AvisualpHsensingfilm using
natural dyes from Bauhinia blakeana Dunn. Sensors and Actuators B:
Chemical 198 (2014), 268‒273. // 変色の基礎理論
Laia Mogas-Soldevila, Jorge Duro-Royo, Daniel Lizardo, Markus
Kayser, William Patrick, Sunanda Sharma, Steven Keating, John Klein,
Chikara Inamura, and Neri Oxman. 2015. Designing the Ocean
Pavilion: Biomaterial Templating of Structural, Manufacturing, and
Environmental Performance. In Proceedings of the International
Association for Shell and Spatial Structures. IASS
16. HapticPrint: Designing Feel Aesthetics for 3D Printing(UIST 2015)
Cesar Torres, Tim Campbell, Neil Kumar, Eric Paulos
1・どんなもの?
3Dプリンタで出力されたものに表面の触り心地
と潰した時の触り心地の二つの触覚を持たせる
2Dデザインの通じてユーザーは簡単に好きな重
さと触覚を持つモデルを生成できる
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
3Dプリンタの分野で触覚について幅広い範囲を扱っ
ている
表面のテクスチャだけでなく潰しごこちにも目を
向けている
3・技術や手法のキモはどこ?
中に空間の層を作り、その幅や厚みで潰しごこち
を変えられる
潰し心地をインタラクティブなものとして扱って
いる
4・どうやって有効だと検証した?
様々なものを様々な手法でプリントし違いを比べた
オリジナルのタッチセンサーを製作し電気スタンドのス
イッチに実装してみた
タイヤを作り絵の具をつけて転がし文字の読み取りや
すさを調べた
5・議論があるか?
精神物理学の分野から評価する
6・次に読むべきもの
Hudson, S. E. Printing teddy bears: A technique for 3D
printing of soft interactive objects. In Proc. of UIST 14,
ACM Press (2014), 459‒468.
//布をプリントする
17. Tactum: A Skin-Centric Approach to Digital Design and Fabrication(CHI 2015)
Madeline Gannon, Tovi Grossman, George Fitzmaurice
1・どんなもの?
腕を直接触ることで腕にフィットする3Dモデル
をデザインし生成するもの
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
複雑なモデル(腕にフィットするため)を楽に生成
できる
手を直接触ることで直感的にモデルを生成できる
プロが作ったフォーマットを使って作成できる
3・技術や手法のキモはどこ?
他人が触りやすく、操作をしていて疲れにくく、
医療器具やアクセサリなど様々なものが装着され
る前腕を3Dモデルを装着する場所に選んでいる
腕の形を読み込むことで個人にフィットするモデ
ルを製作できる
4・どうやって有効だと検証した?
実際に10人に使ってもらった
フォーマットの追加を望む人が多かった
5・議論があるか?
手が開くので音声認識を入れてもいいかも
生成されるモデルの精度の向上
三次元に見るように腕をプロジェクションマッピ
ングする
複数人でモデリングできるようにする
他の体の部位にも拡大させる
6・次に読むべきもの
ExoSkin: On-Body Fabrication CHI 16
// プロジェクションマッピングのアシストで腕に専用のペンを使って直接プリントする
もの
18. DuoSkin: Rapidly Prototyping On-Skin User Interfaces Using Skin-Friendly
Materials(ISWC 2016)
Hsin-Liu(Cindy)Kao, Christian Holz, Asta Roseway, Andres Calvo, Chris Schmandt
1・どんなもの?
直接皮膚に金箔を貼り付けて、他の電子機器を操
作できる
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
薄い金箔を使っているので安く、日によってデザ
インが自由
3・技術や手法のキモはどこ?
肌に優しい金箔を使用している(剥がす時も痛くな
い)
使用者が使用に合わせて形を変えられるので使用
用途に合わせるだけでなくデザインの幅が増える(医
療目的だけでなく日常で使われる)
4・どうやって有効だと検証した?
他の素材として銅なども試してみた
19 30歳の10人に使用してもらい耐久性や金箔の
反応率を調べた
様々な職の人(例:プログラマー)につけてもらい
仕事をしてもらった
5・議論があるか?
6・次に読むべきもの
Tattoo-Based Noninvasive Glucose Monitoring: A Proof-of-Concept Study
// 基礎理論
19. Stretching the Bounds of 3D Printing with Embedded Textile(CHI 2017)
Michael L. Rivera, Melissa Moukperian, Daniel Ashbrook, Jennifer Mankoff, Scott E. Hudson
1・どんなもの?
繊維にプラスチックをプリントすることで動くプ
ラスチックを作る
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
消費者が使用する段階の技術を修正することなく
組み込める
3・技術や手法のキモはどこ?
簡単に折れたりねじったりできるが強度の高い布
にプラスチックをプリントしている
布にプリントするときに布が歪まないように固定
する(単純だけど大事だと思う)
4・どうやって有効だと検証した?
様々な繊維と3Dプリンタ(フィラメントの温度が
違うため)を使用した
5・議論があるか?
布が時間とともに伸びてしまうので、違う素材を
試してみる
6・次に読むべきもの
Cesar Torres, Tim Campbell, Neil Kumar, and Eric
Paulos. 2015. HapticPrint: Designing feel aesthetics for
3D printing. In Proceedings of the 28th Annual ACM
Symposium on User Interface Software & Technology
UIST 15. ACM Press, New York, New York, USA,
583‒591. DOI:
http://dx.doi.org/10.1145/2807442.2807492 …
// 毛をプリント
21. Transformative Appetite: Shaped-Changing Food Transforms from 2D to 3D by
Interaction through Cooking(CHI 2017)
Wen Wang, Lining Yao, Teng Zhang, Chin-Yi Cheng, Daniel Levine, Hiroshi Ishii
1・どんなもの?
初めは一枚の板だが茹でることで分裂し変形する
膜状の食べ物
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
料理するまで平面でつながっているのでパッケー
ジコストや買い物のときの手間が省ける
変形して様々な食べ物を包むことができる(キャビ
アとか)
3・技術や手法のキモはどこ?
平面のシートの表面の削りセルロースを流し込む
ことで特定の形を作れる(どのように変形するかコ
ンピュータでシュミレーションできる)
4・どうやって有効だと検証した?
様々な香りを食用シートに組み込んだ
伝統的なパスタの形を作った
ゼラチン デンプン セルロース 寒天 の膨張率を調
べた
密度による湾曲率を調べた
食べちゃう
5・議論があるか?
個人でオリジナルのものが作れるプラットフォームの作
成
6・次に読むべきもの
Kan, V. et al. 2016. Organic Primitives: Synthesis &
Design of pH-Reactive Material InterfacesMaterials with
Organic Molecules for Biocompatible I/O. arXiv
preprint arXiv:1605.01148.
Kempaiah, R. and Nie, Z. 2014. From nature to
synthetic systems: shape transformation in soft
materials. Journal of Materials Chemistry B. 2, 17
(2014), 2357.
22. ShapeTex: Implementing Shape-Changing Structures in Fabric for Wearable
Actuation(TEI 2018)
Jiachun Du, Panos MarkoPoulos, Qi Wang, Marina Toeters, Ting Gong
1・どんなもの?
金属板をポリエチレンと布で挟んだものに電気を
流すことで動く服(布)を作る
2・先行研究と比べてどこがすごいのか?
布に直接形の変わるものを新しい手法(素材も)で
提案している
服のデザインの幅が広がる
3・技術や手法のキモはどこ?
銅板をアルミに変えれば色を変えられる(アルミは
安い)
軽く熱に強い金属を使う
金属に触れて火傷しないように金属にポリエチレ
ンのカバーをつけている
4・どうやって有効だと検証した?
7人のデザイナーに作ってもらった
実際に服につけてみた
ポリエチレンの部分を他の素材で試した
5・議論があるか?
どのように動くかシミュレーションシステムを作
る
熱を持つ
電力消費が多い
6・次に読むべきもの
Heibeck, F., Tome, B., Della Silva, C., & Ishii, H. (2015). uniMorph: Fabricating Thin Film
Composites for Shape-Changing Interfaces. In Proceedings of the 28th Annual ACM
Symposium on User Interface Software & Technology (pp. 233‒242). ACM. Retrieved
from http://dl.acm.org/citation.cfm?id=2807472
// 基礎理論