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東日本大震災 :福島第1原発事故 除染廃棄物中間貯蔵施設
安全対策に質問集中 −−県の専門家会議 /福島- 毎日jp (毎
日新聞 )
原発事故に伴う除染廃棄物などを保管する中間貯蔵施設に関する県の専門家会議が17日、福島市内で開かれ
た。環境省が設置した同施設の「安全対策」と「環境保全対策」の両検討会の議論の説明を受けた委員は、施設
の構造や安全対策などについて質問した。
専門家会議はこの日が3回目。環境省は月内に建設予定地を地元に示す予定だったが、今月にボーリング調査
に着手した双葉町と、調査が先行する大熊、楢葉両町との足並みをそろえるため、年内に具体像を示すのは困難
になっている。
会議では、環境省が施設の概要や安全対策を説明し、委員の専門家から、搬入方法や30年後に県外に搬出さ
れる同施設の廃棄物の運搬方法などに質問が相次いだ。
小野雄策委員(最終処分工学)は「汚染土を覆って遮蔽(しゃへい)する際、覆土と汚染土をどう分別するの
か」とただすと、環境省の担当者は「現時点でできておらず、設計か施工の段階で検討したい」と具体的な方法
は示せなかった。一方、吉岡敏明委員(環境工学)が、汚染物について発生元の自治体や処理経路、貯蔵場所な
どの経過を明確に記録する必要性を指摘すると、「追跡できるよう、どこにどう貯蔵するかも検討する」と応じ
た。【深津誠】