OpenStack Rocky リリース

1 © NEC Corporation 2018
OpenStack Rockyリリース
日本OpenStackユーザ会第40回勉強会
NEC OSS推進センター
吉山あきら

歴代 OpenStack リリース名※
▌A
▌B
▌C
▌D
▌E
▌F
▌G
▌H
▌I
▌J
▌K
▌L
▌M
▌N
▌O
▌P
▌Q
▌R
※https://releases.openstack.org/

歴代 OpenStack リリース名※
▌A
▌B
▌C
▌D
▌E
▌F
▌G
▌H
▌I
▌J
▌K
▌L
▌M
▌N
▌O
▌P
▌Q
▌R
▌Austin (2010/10/21)
▌Bexar (2011/2/3)
▌Cactus (2011/4/15)
▌Diablo (2011/9/22)
▌Essex (2012/4/5)
▌Folsom (2012/9/27)
▌Grizzly (2013/4/4)
▌Havana (2013/10/17)
▌Icehouse (2014/4/17)
▌Juno (2014/10/16)
▌Kilo (2015/4/30)
▌Liberty (2015/10/15)
▌Mitaka (2016/4/7)
▌Newton (2016/10/6)
▌Ocata (2017/2/22)
▌Pike (2017/8/30)
▌Queens (2018/2/28)
▌Rocky (2018/8/30)
※https://releases.openstack.org/

OpenStack Rocky リリース
▌リリース日 2018/8/30（太平洋標準時）※１
▌開発期間 2018/2/26～8/30（約６ヶ月）※２
▌総コミット数 21777 コミット※３
▌開発参加者数 1545 人※４
▌開発参加企業／団体 137※５
※１：https://www.openstack.org/news/view/395
※２：https://releases.openstack.org/rocky/schedule.html
※３：http://stackalytics.com/?release=rocky&metric=commits
全公式プロジェクト分（各種Pythonモジュール含む）
※４：https://www.openstack.org/software/rocky
※５：http://stackalytics.com/?release=rocky

OpenStackマップ https://www.openstack.org/assets/software/projectmap/openstack-map.pdf

全プロジェクト共通
▌Enable mutable configuration※１
サービス再起動なしの設定再読込に対応。通常はシグナル受信で実施。
状況：19PJ不要／対応済、17PJ新規対応、15+2PJ対応中、20PJ未完
▌Remove Use of mox/mox3 for Testing※３
ユニットテストで使用している mox/mox3 パッケージの使用を中止
• 代わりに Python 標準の mock パッケージを使用する
• mox パッケージは 2010年以来メンテナンスされておらず、Python 3 対応していない
• mox を Python 3 に移植した mox3 を Oslo チームがメンテナンスしていた
状況：14PJ不要／対応済、13PJ新規対応、5+1PJ対応中、32PJ未完※４
※１：https://governance.openstack.org/tc/goals/rocky/enable-mutable-configuration.html
※２：https://storyboard.openstack.org/#!/story/2001545
※３：https://governance.openstack.org/tc/goals/rocky/mox_removal.html
※４：https://storyboard.openstack.org/#!/story/2001546

参考：全プロジェクト共通目標対応状況一覧
状態プロジェクト
Merged
Barbican, Cinder, Dragonflow, Heat, Ironic,
Mistral, Murano, Neutron, Nova, Octavia,
Puppet, Qinling, Sahara, Tacker, Tripleo, Zun,
neutron-dynamic-routing
Invalid
Chef, Documentation, Glance, Horizon, I18n, Loci,
OpenStack, OpenStack-Helm, OpenStackAnsible,
OpenStackClient, OpenStackSDK, Oslo, Packaging-
rpm, Rally, RefStack, Release, Security, Solum,
Stable
Review
Congress, Designate, ec2-api, Karbor,
Masakari, Searchlight, Trove, Watcher,
networking-cisconetworking-cisco,
kuryr-kubernetes, Kingbird, networking-infoblox,
group-based-policy, group-based-policy, Mogan
Progress Cloudkitty, Keystone
Todo
Blazar, Cyborg, Freezer, Infrastructure, Kolla,
Kuryr, Magnum, Manila, Monasca, Quality,
Requirements, Senlin, Storlets, Swift, Telemetry,
Tricircle, Vitrage, Winstackers, Zaqar, neutron-
lbaas
状態プロジェクト
Merged
Blazar, Cinder, Cloudkitty, Designate, Glance,
Monasca, Neutron, Puppet, Sahara, Tripleo,
Watcher, Zun, Drop
Invalid
Barbican, Cyborg, Dragonflow, ec2-api, Freezer,
I18n, Ironic, Keystone, Kolla, Octavia,
OpenStackAnsible, OpenStackSDK, Qinling, Quality
Review Heat, Horizon, Karbor, Nova, Trove
Progress Oslo
ToDo
Chef, Congress, Documentation, Infrastructure,
Kuryr, Loci, Magnum, Manila, Masakari, Mistral,
Murano, OpenStack, OpenStack-Helm,
OpenStackClient, Packaging-rpm, Rally, RefStack,
Release, Requirements, Searchlight, Security,
Senlin, Solum, Stable, Storlets, Swift, Tacker,
Telemetry, Tricircle, Vitrage, Winstackers, Zaqar
Enable mutable configuration Remove Use of mox/mox3 for Testing

新プロジェクト

新プロジェクト（1/2）：Qinling※
Function-as-a-Service（FaaS）基盤
▌管理リソース＝プログラム（関数）
IaaS：VMイメージ ➡ VM
CaaS：APコンテナイメージ ➡ APコンテナ
FaaS：プログラム（関数）
プログラムの実行はシステムが自動管理する
（ユーザが個々のインスタンスを管理しない）
▌参考
YouTube: Make your application Serverless
docs: Welcome to Qinling’s documentation!
OpenStack Wiki: Qinling
Superuser: How to integrate Qinling
with OpenStack Swift ※秦嶺(山脈)。中国中部を東西に貫く山脈(Wikipedia)

新プロジェクト（2/2）：Cyborg
元々 OPNFV 系で「Nomad」と呼ばれていたプロジェクト
▌管理リソース＝各種アクセラレータ
対応済み：SPDK※１、FPGA※２
対応予定：GPU, ASIC, NP, SoCs,
NVMe/NOF SSDs, ODP, DPDK
▌参考
YouTube: OpenStack Accelerated
- Cyborg Project Year Zero Review
OpenStack Wiki: Cyborg
NTT AT:世界初！OpenStackで
FPGA回路のリソース管理を動作実証
～高速なNFV仮想化環境の実現へ～
※１：Storage Performance Development Kit
※２：Field Programmable Gate Array

OpenStack ユーザインターフェース

OpenStack ユーザインターフェース（1/2）
▌Horizon 14.0.0
プロジェクト向け
• VM詳細画面に Interfaces タブ追加
• VM作成時にテナントネットワークが無い場合、自動生成する選択肢追加（Get me a network）
• Floating IP に DNS 属性追加（neutron DNS-integration extension 有効時）
• Floating IP の関連付け解除時に同 IP をリリースするチェックボックス追加
• 汎用ボリュームグループ管理画面追加（consistency groups管理画面と排他利用）
管理者向け
• アプリケーションクレデンシャル管理画面追加
• サーバグループ／同メンバー Quota 管理画面追加
• ユーザ管理、サーバグループ管理画面の Angular 化

OpenStack ユーザインターフェース（2/2）
▌OpenStack Client 3.16.1
以下のサブコマンドを追加
• image member list：VMイメージのメンバーを一覧表示（Glance）
• registerd limit：プロジェクトのデフォルト Limit 管理（Keystone）
• limit：プロジェクト毎の Limit 管理（Keystone）
• version show：全サービスのバージョンを一覧表示（all）
その他雑多なオプション追加

計算リソース

計算リソース（1/2）
▌Nova 18.0.1
ボリューム関連
• Computeノード上のローカルディスク
不足時のボリュームブートに対応
• ボリューム起動VM作成のみ許可可能に
ライブマイグレーション関連
• ライブマイグレーション時の
ネットワーク切断時間を短縮
• 異種ネットワークバックエンド間の
ライブマイグレーションに対応
• 未実行のライブマイグレーションの
キャンセルに対応
仮想CPU負荷に基づくVM配置に対応
Cells v2/Placement API関連強化
Libvirt
• 署名付 VM イメージの検証に対応
• AArch64 アーキテクチャに対応
• PowerVM ドライバの機能強化
• ゲストOS上の DMI 等で VM 示唆情報を
非表示可能に
• NVMe Over Fabrics ボリュームに対応
• virtio-net の RX/TX キューサイズ指定が可
能に
Ironic
• インスタンスの rescue/unrescue に対応
• Trait の任意パラメータを非表示可能に
• スケジューラへのリソース・Trait 要求を
詳細化
その他様々な強化

計算リソース（2/2）
▌Ironic 11.0.0～11.1.0
物理サーバとバックエンドエージェント
（ironic-conductor）のグループ化に対応
• 管理／障害対応ドメインの定義が可能に
ユーザによる BIOS 設定の管理が可能に
• iRMC（富士通）, iLO（HPE）ドライバ対応済み
電源障害からの自動復旧に対応
ディスクレスブート（RAMディスクのみ）に対応
▌Zun 2.0.0～2.1.0
Nova の Availability Zones に対応
コンテナのリサイズに対応
network_attach APIに各種パラメータ追加
Capsule API が正式に
コンテナの CPU／メモリ／ディスクの許容範囲を設定可能に

Nova
Placement API
参考：Nova Cells v2 / Nova Placement API
Nova API
Cell-A
Cell
DB
MQ conductor
compute
Cell-B
Cell
DB
MQ conductor
compute
Cell-C
Cell
DB
MQ conductor
compute
Cell0
DB
MQ
scheduler
conductor
api
Placement APIAPI
DB
Placement
DB
compute compute compute
配置に失敗した
インスタンス
• 既存インスタンス配置
• 未配置インスタンス
• フレーバー
• キーペア
• etc.
リソース
プロバイダ情報
配置済み
インスタンス

参考：Trait
様々なサーバ属性を定形フォーマットで扱う為の仕組み
▌従来の問題点
Nova は当初から VM スペックのテンプレートである Flavor を使っていたが、
物理マシンの様々な属性情報を扱うのに不十分
• 属性名の命名ルールがなく、サービスプロバイダ毎に別の属性名になる
• 単に属性の有無（あるいはその組み合わせ）だけで判断したい場合もある
• 属性名（key）の前方一致検索をしたい場合がある
▌Trait による解決策
os-traits パッケージでHW、ストレージ、NIC等の属性名のルールを定義
Placement API において、割当可能なリソースを下記の要領で検索可能
GET /allocation_candidates?resources=VCPU:8, MEMORY_MB:1024,
DISK_GB:4096&
required=HW_CPU_X86_AVX, STORAGE_DISK_SSD

ストレージ

ストレージ（1/2）
▌Cinder 13.0.0
 イメージからのボリューム作成でイメージの署名検証に対応
 スナップショット付ボリュームの転送に対応
 ボリュームタイプ属性におけるアベイラビリティゾーン(AZ)設定に対応
 レプリケーション中のストレージクラスタの障害復旧用コマンド追加
 フィルタスケジューラの各フィルタに処理中のボリューム作成／変更操作種別を提供
• Rocky 時点で利用しているのは CapabilitiesFilter のみ。
バックエンドストレージのオンラインボリューム拡張可否の判断に使用。
 バックアップ機能の強化
• マルチプロセス対応による性能向上、AZ対応、リストア状態の変更対応、Windows 対応
 様々なドライバがボリュームの multiattach に対応
▌Manila 7.0.0
 シェアタイプ、シェアグループタイプAPIに、デフォルトタイプ表示フラグを追加
 シェアのアクセスルール管理用 APIを追加
 Inspur AS13000 ドライバ追加

ストレージ（2/2）
▌Swift 2.18.0～2.19.0
Amazon S3 互換API追加
コンテナのシャーディング(DB分割)に対応
TempURL で IP アドレス範囲によるアクセス制限に対応
trivial／KMIP キーマスターが複数のルート暗号秘密鍵に対応（鍵更新用）
オブジェクト同期機能（object replicator）のマルチプロセス化による性能向上
オブジェクト更新機能（object updater）の並列処理対応による性能向上
外部 HTTP Proxy経由アクセスに対応
ACL が Unicode のユーザ／アカウント名に対応
tempauth が Unicode のユーザ名に対応
Swift 全体又は個別のアカウントの書き込みを禁止する read_only ミドルウェア追加
▌Storlets 2.0.0
安定性改善の為、Storletsの内部通信をリファクタリング
Python 3.x 対応

ネットワーク

ネットワーク（1/2）
▌Neutron 13.0.1
Floating IP 上の TCP/UDP 単位ポート転送に対応
複数 compute ノードによる同時ポート binding に対応
（VMライブマイグレーション用）
リソース一覧のフィルタリングパラメータ検証に対応、ドキュメント化
仮想ポートの MAC アドレスを再生成（再変更）可能に（Ironic用）
HAルータ: 通信障害等で応答のないエージェントの状態を示す unknown 追加
FWaaS: パケットログ機能対応
VPNaaS: 新しい Linux ディストロで採用されている liberswan 3.19 以降に対応
Bagpipe: Neutron BGP VPN の参照実装で OVS による E-VPN に対応
Routed Network: 単一の外部ネットワークが複数のサブネットで構成される際、
各サブネットに別サブネットへの静的ルーティングを設定
Routed Network: セグメントIDのないネットワークへのセグメントID付与に対応
OVN: TripleO 構築環境における ML2/OVS→ML2/OVN へのマイグレーション対応

ネットワーク（2/2）
▌Octavia 3.0.0
Horizon の Octavia 詳細ページが負荷分散状態の自動更新に対応
プロバイダドライバに対応（Noop, Amphora ドライバ同梱）
UDP の負荷分散に対応
ロードバランサプールのバックアップメンバ（いわゆるソーリーサーバ）対応
ユーザによるリスナ毎のロードバランサタイムアウト設定に対応
Barbican 上の TLS終端リスナ用シークレットの ACLにユーザを自動登録
HTTP Proxy 対応
▌Designate 7.0.0
oslo.versionedobject 採用
Designate-Sink が notification listener polling に対応

共通インフラ

共通インフラ（1/2）
▌Keystone 14.0.0
統合 Limits API の幾つかの改善、新しい階層強制モデルに対応
Keystone API をカスタム WSGI ベースの実装から
Flask, flask-restful ベースの実装に移植
トークンプロバイダ API をリファクタリング
Keystone セットアップ時に自動で用意されるロールに member、reader を追加
• 従来は admin と _member_ のみ
▌Glance 17.0.0
イメージハッシュ情報に SHA-512 を追加（従来はMD5のみ）
イメージ一覧時に特定のイメージを非表示可能に
OSSN-0075（削除済みイメージのIDを再指定できる問題）を修正
複数のイメージバックエンドを設定・利用可能に
自動的にイメージ形式を変換するプラグインを追加
glance-scrubber が削除予定イメージを復元可能に

共通インフラ（2/2）
▌Barbican 7.0.0
HashiCorp Vault 暗号プラグイン追加
PKCS#11 暗号プラグインの CKM_AES_CBC 暗号化対応（選択可能）
simple 暗号プラグインで XTSモード用 512 ビット AESキーが生成可能に
▌Searchlight※１
サービス無停止の設定再読込
▌Karbor 1.1.0
いくつかのアップデートとバグ修正
※１：Rocky 向け正式リリースはしていない

ワークロード構築

ワークロード構築（1/2）
▌Magnum 7.0.1
Certified Kubernetes Installer に認定
Federated Cluster 管理用 API を追加
cert_manager_api, cloud_provider_enabled, ingress_controller,
ingress_controller_role, grafana_tag, prometheus_tag ラベル追加
K8s LB 用に Octavia を使用可能に
Kubernetes Dashboard を v1.8.3 に更新
heapster、grafana-influx インストールに対応
k8s_fedora_atomic：クラスタが RBAC に対応
k8s_fedora_atomic：Fedora Atomic 27 に対応
k8s_fedora_atomic：マスターノードに kubelet インストール

ワークロード構築（2/2）
▌Trove 10.0.0
CLI を OpenStackClient に移行中
Django 2.0 対応
Nova 経由のボリューム作成を廃止（Cinder経由で実施）
▌Sahara 9.0.0
ボリューム起動に対応
CDH 5.13.0, HDP 2.6, Hadoop 2.7.5 対応
オブジェクトストアとして EDP データソース上のファイルアクセスに対応
Ambari 2.6 イメージ作成に対応
複数クラスタ同時作成用 API を変更
クラスタ強制削除 API の挙動を変更（Stack abandon 不使用）
クラスタのキーペア削除時、起動中クラスタアクセス用に新規キーペアを使用

アプリケーションライフサイクル

アプリケーションライフサイクル
▌Masakari 6.0.0
QEMU Guest Agent によるゲストOS監視に対応
障害通知ワークフローをカスタマイズ可能に
DB パージ対応
▌Murano 6.0.0
Keystone API v3 対応
Barbican の Internal API を使うように変更
▌Solum 5.6.0～5.7.0
幾つかのバグ修正と不要コード削除
▌Freezer 7.0.0.0b1※１
Keystone API v3 対応
SSH 秘密鍵の有無チェックに対応

オーケストレーション

オーケストレーション（1/3）
▌Senlin 6.0.0
 Docker コンテナ起動操作を追加
 Docker プロファイル用に名前更新操作を追加
 Kubernetes 用のマスタクラスタ・ワーカークラスタ間の依存関係を追加
 指定 URL をポーリングしてサービス監視を行う Health ポリシーと detection タイプを追加
 クラスタ縮小前に実行するライフサイクルフックの指定に対応した新 deletion ポリシーを追加
 Nova 上のサーバの start/stop/pause/unpause/suspend/resume/rescue/unrescue/
lock/unlock/マイグレーションに対応
 安定性向上
• クラスタアクション実行時にクラスタ情報を更新
• 各種処理をリトライ可能に
• ノードがアクティブで物理IDを持つ場合のみイベント通知するように変更
• 全クラスタ削除前にノード停止するかどうかを設定可能に
• 安定性向上の為アクションスケジューラを再設計
• ノード不在時のライフサイクルフックを改善

▌Blazar 2.0.0
ホスト予約、インスタンス予約が複数 AZ に対応
リソース監視がヒーリングの定期実行に対応
• アクティブ／開始直前のリザーブのみ即時ヒーリング
リソースのリース終了から次のリース開始までの時間を設定可能に
デフォルトポリシーをソースコードに埋め込み
▌Heat 11.0.0
OS::Heat::Delay リソース追加。
各種リソースに network 関連パラメータ追加
▌Aodh 7.0.0
異なるドメインの同一プロジェクトに対応
アラーム履歴に severity 値を追加
event アラームタイプの query パラメータ検証に対応

▌Mistral 7.0.2
Mistral のイベント通知サービスを追加
Swift, Vitrage, Zun, Qinling, Manila 用アクションを追加
Executor に死活監視機能を追加
• 同サービス停止時、ワークフローが RUNNING 状態で止まる問題に対処
性能向上（メモリ削減）
▌Zaqar 7.0.0
キュー一覧にフィルタリング機能を追加
Queens で導入した pool_list 、Dead Letter 用に API を更新
Swift のリージョン名を設定可能に

OpenStack基盤構築

OpenStack基盤構築
▌TripleO 9.0.0～
３つ前のリリースからのバージョンアップに対応
（ Fast Forward Upgrades）
• 例：Newton → (Ocata) → (Pike) → Queens
• 主に LTS 間バージョンアップ用
▌Kolla 7.0.0rc1※１
コンテナのリソース制限設定に対応
Ceph Bluestore 構築に対応
Prometheus, Monasca サービス構築に対応
新規 Docker イメージを追加

運用監視

運用監視
▌Ceilometer 11.0.0
objectstore/rdw: RGW 暗黙テナントに対応
publisher: Prometheus push GW追加
インスタンスに属性追加
Gnocchi に IPMI センサーデータ追加
disk.device.*.latency メトリクス追加
▌Panko 5.0.0
stestr に移行
▌Monasca 2.6.0～2.7.0
認証 webhook 通知用設定パラメータ追加
Python 3.5 対応
InfluxDB 1.3.8 対応
Apache Storm 1.1.3 対応

運用管理

運用管理（1/2）
▌Congress 8.0.0
Monasca, Vitrage からの障害通知用 Webhook 実装（障害即時対応用）
Microsoft Resarch Z3 Prover ベースのルールエンジン追加
（experimental）
安定性向上
▌Watcher 1.9.0～1.12.0
Decision Engine, Applier サービスの HA 対応
Host Maintenance ストラテジ追加
• 対象 compute ノード上の全 VM をマイグレーション
プロジェクトIDベースで監査スコープからインスタンスを除外可能に
ストラテジ作業における特定インスタンス無視に対応
Audit に名前を付与可能に（最大63文字）
（移動先ホスト指定の）VMコールドマイグレーションに対応

運用管理（2/2）
▌Vitrage 3.0.0～3.2.0
アラーム履歴用の新 API と UI
HA：vitrage-graph のフェイルオーバを高速化
Kubernetes、Prometheus データソース追加
▌Rally※１

課金

課金
▌Cloudkitty 8.0.0
メトリクス設定ファイル(metrics.yml)のフォーマット変更（設定簡素化）
OpenStack 以外のメトリクスに対応
• Prometheus コレクタ追加
• Gnocchi コレクタが OpenStack 以外にも対応
Gnocchi コレクタが複数リージョンに対応
スケーラビリティと性能向上
• 古い gnocchi・gnocchi_hybrid ストレージ削除
• ストレージバックエンド V2 追加（gnocchi 対応含む）

マルチリージョン

マルチリージョン
▌Tricircle 5.1.0
Service Function Chain の更新に対応
newton_lib の利用拡大

NFV

NFV
▌Tacker 0.10.0
OpenStack Client が Tacker に対応
Placement policy を追加
• anti-affinity, soft-affinity, soft-anti-affinity を指定可能に
Policy action 実行で shared VIM に対応
VNF Forwarding Graph が Network Service に対応
flow-classfier 無しの VNF Forwarding Graph 作成に対応
OpenWRT VNFM 管理ドライバが DNSmasq, QoS に対応

OpenStack の今後
▌Stein リリースの全体目標
Run under Python 3 by default
• Python 2 系が 2020年1月1日にサポート停止される
➡Stein では CI のデフォルトの Python バージョンを 2.x→3.x に変更(互換性確認で 2も実施)
➡T リリースサイクルで全プロジェクトは Python 3 対応を完了
➡U リリースサイクルの初めに Python 2 サポートを廃止
Support Pre Upgrade Checks
• Nova では、バージョンアップ作業前にバージョンアップ後の問題有無をチェックする為のコマンド
「nova-status upgrade check」が既に提要されている
➡Stein リリースでは他のプロジェクトでも同様の事前アップグレードテスト提供を目指す

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