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WorkSheet0:ディベートテーマ(論題)を決めよう

   ディベートでは「議論する余地があること
           議論する余地があること」をテーマにすることが大事です。
           議論する余地があること

   さらに今回は
    証拠資料(エビデンス)を必要としないもの。(スマホで調べる等はOKです)
   論題には3つほどあります。
    政策論題:やるべきか、やめるべきか?の是非を問う論題です。
     例)ソフトウェア会社はペアプログラミングを行うべきである。
    価値論題:価値の有無、あるいは優劣を問う論題です。
     例)アジャイルは社員を幸せにする。
    事実論題:過去、現在、未来に起きた/起きることの有無を問う論題です。
     例)メールを廃止しTwitterにすると仕事の効率があがる。

   できるだけ議論のしやすさから政策論題を選ぶこと。

   テーブルの全員が議論できると思えるものを選びましょう。

   政策論題のテーマ例
   ・日本政府は,タバコの販売及び消費を禁止すべきである
   ・日本はペットの売買を禁止すべきである
   ・市は救急車を有料化すべきである
   ・エスカレーターでは左に並ぶべきである
   ・社員同士の年賀状は禁止すべきである
   ・企業は採用を通年制にするべきである
   ・企業は時差通勤を導入するべきである
   ・企業はFacebookページを作成すべきである
   ・社員旅行は行うべきである
   ・Excel方眼紙はやめるべきである
   ・システム開発ではTDDを行うべきである
   ・人月単価をやめるべきである
   ・個人評価からチーム評価に変えるべきである
   ・ソフトウェア会社はペアプログラミングを行うべきである
   ・ソフトウェア会社はScrumを導入するべきである
   ・ソフトウェア技術者はもっと給与格差をつけるべきである
   ・ソフトウェア技術者は勉強会には参加するべきである




   価値論題のテーマ例
   ・チームのコミュニケーション不足・情報共有不足を
   解消するには、ペアプロ、朝会のどちらがふさわしいか?
   ・アジャイルは社員を幸せにする。


   事実論題のテーマ例
   ・メールを廃止しTwitterにすると仕事の効率があがる。
WorkSheet1:競技ディベートの流れとポイント

 競技ディベートの流れはルールによって異なりますが
 今回は以下の流れ(フォーマット)で行います。
 それぞれの議論の組み立て方のポイントを以下に示します。

 肯定側立論
 論題を正当化する主張を行うこと。
 具体的には論題を採択した場合のメリットを提示する。
 ナンバリング、ラベリング
        ラベリングなどを用いて主張を整理しておくこと。
 ナンバリング ラベリング

 否定側質疑
 肯定側の主張の中で聞き取れなかった部分や再確認したいことを尋ねる。
 相手の主張の根拠や前提を自分たちの反駁のために確認する。反論をするパートではありません。
                                 反論をするパートではありません。
 質疑は、相手の立論をつぶそうとする「反駁」につなげるための大事な役割です。
 肯定側は応答を行いますが、Yes/Noで答えたり、立論を補強する回答をしましょう。

 否定側立論
 論題を否定するために論題を採択した場合のデメリットを提示する。
 質疑は、こちらが相手の立論をつぶそうとする「反駁」につなげるための大事な役割です。


 肯定側質疑
 基本的に否定側質疑と同じです。


 否定側第一反駁
 肯定側の立論に対して、「○○は間違っています。それは△△だからです。その理由として~」
 といった流れで反駁を行います。
 反駁を行わないと相手の立論を認めてしまうことになりますので、立論に対して
 おかしいという理由を突きつけましょう。

 肯定側第一反駁
 肯定側第一反駁は、否定側立論と、肯定側質疑、そして否定側第一反駁に反駁します。
 優先度としてはまず否定側立論には反駁しないと、相手の立論をすべて認めてしまう
 ことになるので、立論とその質疑への反駁を行うこと。
 残りの時間がある限り、否定側第一反駁への反駁を行うこと。
 ここで重要なのは自分たちの立論の核となる主張への反駁に対して反駁を行うこと。

 否定側第二反駁
 否定側第二反駁は、時間の半分を肯定側第一反駁の再反駁に使います。
 残りの半分を価値の比較に使い、「自分達の意見がいかに相手の意見よりまさっているのか」
 の説明をします。自分たちの主張を強調し、相手の主張が小さいものだと訴えましょう。

 肯定側第二反駁
 肯定側第二反駁は基本的には否定側第二反駁と同じですが、反駁の対象が否定側第二反駁です。
 肯定側第二反駁は、否定側第二反駁に対して再反駁をくわえた後、価値の比較をします。
 ポイントとして否定側が再反駁してこなかった主張などがあればそこは「認められたものとします」というように
 強調してもいいでしょう。
WorkSheet2:リンクマップを作成しよう
例)論題:ペアプロを導入するべきである

                    スキル不足                            ~リンクマップを作ろう~

                                                     リンクマップとはディベートの立論を作るための
                                                     準備となるツールになります。
      誤った判断の      短期での成長が
       混入阻止          必要
                                                     作り方としてはメリット、デメリットをまず挙げて
                                                     そこにつながる理由をさかのぼって行くイメージです。
     導入前                                             リンクマップを書くことによって
                  ペアプロの導入
                                                     ・主要なメリット、デメリットの把握
     導入後                                             ・発生する議論の予想がつけられる
                                                     などがあります。
       作業方法に       間違いにすぐ
                                 計画が必要
        違い          気づける
                                                     ここではメモとして作成できるスペースがありますが
                                                     肯定側、否定側それぞれのチームで協力して1つの
                                                     リンクマップを作成してみましょう。
                          コミュニケーション          負担増
        効率UP                                         今回は非常に限られた時間の中で行うため
                                                     主となるメリット・デメリットは2種類ぐらいが良いと思います。
                                             デメリット
           メリット                        士気
                      士気UP
                                      DOWN
WorkSheet3:メモ用紙(自分側と相手側、双方の意見をつぶさにメモしましょう。最後のジャッジの材料にもなるようにしましょう。)
            論題:
  肯定側                                   否定側
                                     ①準備時間6分
  肯定側⽴論3分[     ]




                                     ②準備時間2分
                                        否定側質疑2分[     ]




                                     ③準備時間2分
                                        否定側⽴論3分[     ]




                                     ④準備時間2分
  肯定側質疑2分[     ]




                                     ⑤準備時間2分
                                        否定側第⼀反駁2分[     ]




                                     ⑥準備時間2分
  肯定側第⼀反駁2分[     ]




                                     ⑦準備時間2分
                                        否定側第⼆反駁2分[     ]




                                     ⑧準備時間2分
  肯定側第⼆反駁2分[     ]
WorkSheet4:立論・質疑・反駁の例(あくまで雰囲気を感じ取ってもらうための案の1つです)

 立論の進め方の例)  ※事実を述べ、理由付けをして、メリット/デメリットをまとめましょう。
 初め  主張     ただいまより肯定側立論を行います。
            我々は「                        」ということを主張します。
            その理由は「      」つあります。
            1つは「                   」。
            もう1つは「                  」です。

 内容    事実     (第一の理由)「       」については「            」を行うと
              「           」ということです。

       理由付け   なぜ「              」になるかというと
              「                 」だからです。

       証拠資料   ※証拠試料がある場合
              ○○の発表によると「            」の場合、
              「              」になるとあります。

 終わり   まとめ    これらの理由により「               」にはメリットがあり、
              「               」すべきと言えます。


 質疑の進め方の例) ※再確認や疑問点を問うフェーズです。
 否定側 確認     否定側質疑を行います。
            第一の理由については「            」でも効果がありますか?
            第二の理由について「         」のケースで説明をお願いします。

 肯定側   応答     第一の理由については十分効果があると考えます。
              第二の理由について「         」の場合、「           」となり
              「            」になると考えます。


 第一反駁の進め方の例)  ※立論に対する反論を行う
 否定側 第一反駁  否定側第一反駁を行います。
           第一の理由については「            」でも効果があると言いましたが
           「          」に十分に発揮できないはずです。
           第二の理由についても立論はもちろん、質疑での内容も
           「         」の問題を解決できていません。


 第二反駁の進め方の例)
 初め  主張    否定側第二反駁を行います。
           肯定側反駁に再反駁し「                   」ということを主張しま
           す。
 内容  事実    再反駁の理由については「            」を行うと
           「           」ということです。

       理由付け   なぜ「              」になるかというと
              「                 」だからです。

 終わり   まとめ    これらの理由により肯定側のメリットより
              否定側の「               」のデメリットの方が多大にあり、
              「               」すべきではないと言えます。

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  • 69. WorkSheet0:ディベートテーマ(論題)を決めよう ディベートでは「議論する余地があること 議論する余地があること」をテーマにすることが大事です。 議論する余地があること さらに今回は 証拠資料(エビデンス)を必要としないもの。(スマホで調べる等はOKです) 論題には3つほどあります。 政策論題:やるべきか、やめるべきか?の是非を問う論題です。 例)ソフトウェア会社はペアプログラミングを行うべきである。 価値論題:価値の有無、あるいは優劣を問う論題です。 例)アジャイルは社員を幸せにする。 事実論題:過去、現在、未来に起きた/起きることの有無を問う論題です。 例)メールを廃止しTwitterにすると仕事の効率があがる。 できるだけ議論のしやすさから政策論題を選ぶこと。 テーブルの全員が議論できると思えるものを選びましょう。 政策論題のテーマ例 ・日本政府は,タバコの販売及び消費を禁止すべきである ・日本はペットの売買を禁止すべきである ・市は救急車を有料化すべきである ・エスカレーターでは左に並ぶべきである ・社員同士の年賀状は禁止すべきである ・企業は採用を通年制にするべきである ・企業は時差通勤を導入するべきである ・企業はFacebookページを作成すべきである ・社員旅行は行うべきである ・Excel方眼紙はやめるべきである ・システム開発ではTDDを行うべきである ・人月単価をやめるべきである ・個人評価からチーム評価に変えるべきである ・ソフトウェア会社はペアプログラミングを行うべきである ・ソフトウェア会社はScrumを導入するべきである ・ソフトウェア技術者はもっと給与格差をつけるべきである ・ソフトウェア技術者は勉強会には参加するべきである 価値論題のテーマ例 ・チームのコミュニケーション不足・情報共有不足を 解消するには、ペアプロ、朝会のどちらがふさわしいか? ・アジャイルは社員を幸せにする。 事実論題のテーマ例 ・メールを廃止しTwitterにすると仕事の効率があがる。
  • 70. WorkSheet1:競技ディベートの流れとポイント 競技ディベートの流れはルールによって異なりますが 今回は以下の流れ(フォーマット)で行います。 それぞれの議論の組み立て方のポイントを以下に示します。 肯定側立論 論題を正当化する主張を行うこと。 具体的には論題を採択した場合のメリットを提示する。 ナンバリング、ラベリング ラベリングなどを用いて主張を整理しておくこと。 ナンバリング ラベリング 否定側質疑 肯定側の主張の中で聞き取れなかった部分や再確認したいことを尋ねる。 相手の主張の根拠や前提を自分たちの反駁のために確認する。反論をするパートではありません。 反論をするパートではありません。 質疑は、相手の立論をつぶそうとする「反駁」につなげるための大事な役割です。 肯定側は応答を行いますが、Yes/Noで答えたり、立論を補強する回答をしましょう。 否定側立論 論題を否定するために論題を採択した場合のデメリットを提示する。 質疑は、こちらが相手の立論をつぶそうとする「反駁」につなげるための大事な役割です。 肯定側質疑 基本的に否定側質疑と同じです。 否定側第一反駁 肯定側の立論に対して、「○○は間違っています。それは△△だからです。その理由として~」 といった流れで反駁を行います。 反駁を行わないと相手の立論を認めてしまうことになりますので、立論に対して おかしいという理由を突きつけましょう。 肯定側第一反駁 肯定側第一反駁は、否定側立論と、肯定側質疑、そして否定側第一反駁に反駁します。 優先度としてはまず否定側立論には反駁しないと、相手の立論をすべて認めてしまう ことになるので、立論とその質疑への反駁を行うこと。 残りの時間がある限り、否定側第一反駁への反駁を行うこと。 ここで重要なのは自分たちの立論の核となる主張への反駁に対して反駁を行うこと。 否定側第二反駁 否定側第二反駁は、時間の半分を肯定側第一反駁の再反駁に使います。 残りの半分を価値の比較に使い、「自分達の意見がいかに相手の意見よりまさっているのか」 の説明をします。自分たちの主張を強調し、相手の主張が小さいものだと訴えましょう。 肯定側第二反駁 肯定側第二反駁は基本的には否定側第二反駁と同じですが、反駁の対象が否定側第二反駁です。 肯定側第二反駁は、否定側第二反駁に対して再反駁をくわえた後、価値の比較をします。 ポイントとして否定側が再反駁してこなかった主張などがあればそこは「認められたものとします」というように 強調してもいいでしょう。
  • 71. WorkSheet2:リンクマップを作成しよう 例)論題:ペアプロを導入するべきである スキル不足 ~リンクマップを作ろう~ リンクマップとはディベートの立論を作るための 準備となるツールになります。 誤った判断の 短期での成長が 混入阻止 必要 作り方としてはメリット、デメリットをまず挙げて そこにつながる理由をさかのぼって行くイメージです。 導入前 リンクマップを書くことによって ペアプロの導入 ・主要なメリット、デメリットの把握 導入後 ・発生する議論の予想がつけられる などがあります。 作業方法に 間違いにすぐ 計画が必要 違い 気づける ここではメモとして作成できるスペースがありますが 肯定側、否定側それぞれのチームで協力して1つの リンクマップを作成してみましょう。 コミュニケーション 負担増 効率UP 今回は非常に限られた時間の中で行うため 主となるメリット・デメリットは2種類ぐらいが良いと思います。 デメリット メリット 士気 士気UP DOWN
  • 72. WorkSheet3:メモ用紙(自分側と相手側、双方の意見をつぶさにメモしましょう。最後のジャッジの材料にもなるようにしましょう。) 論題: 肯定側 否定側 ①準備時間6分 肯定側⽴論3分[     ] ②準備時間2分 否定側質疑2分[     ] ③準備時間2分 否定側⽴論3分[     ] ④準備時間2分 肯定側質疑2分[     ] ⑤準備時間2分 否定側第⼀反駁2分[     ] ⑥準備時間2分 肯定側第⼀反駁2分[     ] ⑦準備時間2分 否定側第⼆反駁2分[     ] ⑧準備時間2分 肯定側第⼆反駁2分[     ]
  • 73. WorkSheet4:立論・質疑・反駁の例(あくまで雰囲気を感じ取ってもらうための案の1つです) 立論の進め方の例)  ※事実を述べ、理由付けをして、メリット/デメリットをまとめましょう。 初め 主張 ただいまより肯定側立論を行います。 我々は「                        」ということを主張します。 その理由は「      」つあります。 1つは「                   」。 もう1つは「                  」です。 内容 事実 (第一の理由)「       」については「            」を行うと 「           」ということです。 理由付け なぜ「              」になるかというと 「                 」だからです。 証拠資料 ※証拠試料がある場合 ○○の発表によると「            」の場合、 「              」になるとあります。 終わり まとめ これらの理由により「               」にはメリットがあり、 「               」すべきと言えます。 質疑の進め方の例) ※再確認や疑問点を問うフェーズです。 否定側 確認 否定側質疑を行います。 第一の理由については「            」でも効果がありますか? 第二の理由について「         」のケースで説明をお願いします。 肯定側 応答 第一の理由については十分効果があると考えます。 第二の理由について「         」の場合、「           」となり 「            」になると考えます。 第一反駁の進め方の例)  ※立論に対する反論を行う 否定側 第一反駁 否定側第一反駁を行います。 第一の理由については「            」でも効果があると言いましたが 「          」に十分に発揮できないはずです。 第二の理由についても立論はもちろん、質疑での内容も 「         」の問題を解決できていません。 第二反駁の進め方の例) 初め 主張 否定側第二反駁を行います。 肯定側反駁に再反駁し「                   」ということを主張しま す。 内容 事実 再反駁の理由については「            」を行うと 「           」ということです。 理由付け なぜ「              」になるかというと 「                 」だからです。 終わり まとめ これらの理由により肯定側のメリットより 否定側の「               」のデメリットの方が多大にあり、 「               」すべきではないと言えます。