© 2015 Actcat, Inc. 1
プロトタイプとMVPの
開発上のギャップの大きさ
© 2015 Actcat, Inc.
今日お話すること
プロトタイプとMVPって
まったく違うよねっていう話
プロトタイプ + 会員登録機能 = MVP
なんてことはまったく間違い
SideCIの開発実例を元に紹介
2
© 2015 Actcat, Inc. 3
自己紹介
© 2015 Actcat, Inc.
自己紹介
角 幸一郎(すみ こういちろう)
フリーランスエンジニア => 起業家
=> エンジニア向けサービスの起業家
使える言語 / 使ったことがある言語
Ruby, PHP, Java, JavaScript
Android Java, iOS Objective-C
4
© 2015 Actcat, Inc.
リーン・スタートアップ大好き!
5
「リーン・スタート
アップ」の解説者
「伊藤 穣一」さん
がメンターを務め
るOpen Network
Labに採択されて起
業
当然、リーン・ス
タートアップ
大好き!
© 2015 Actcat, Inc.
リーン・スタートアップと出会う前の私
便利系アプリばっかり作ってました
沢山のiOS/Android/Railsアプリ, 400万DL
6
今となっては黒歴史…
© 2015 Actcat, Inc.
リーン・スタートアップと出会ってから
カットモデル・マッチング
美容師(見習い)と
カットモデルの
マッチングアプリ
美容師
モデル集めが大変
過ぎる
終電まで声かけ例
も
7
© 2015 Actcat, Inc.
ビルを出る。美容師さんから
ヒアリングしまくる
義姉が美容師なので義姉にヒアリング
自らカットモデルとしてmixiとか使って
マッチング、髪を切りに行き、話を聞く
ネット上で絡んでヒアリングなども
8
課題が明確に
=> プロダクトの開発に着手
© 2015 Actcat, Inc. 9
© 2015 Actcat, Inc.
TechCrunch 出場などで
カットモデルサイドの初期ユーザ獲得
10
© 2015 Actcat, Inc.
美容師サイドはセールスで獲得
11
スクレイピングなどを使い都内の美容室
をリスト化
メールアドレス宛に営業メールを送付
リーチ、美容師サイドの顧客を獲得
© 2015 Actcat, Inc.
美容師 x カットモデル
マッチングアプリが完成、回り始めた
12
© 2015 Actcat, Inc.
厳しい市場が見えた
Poor x Poorのマッチングマーケットで収益
を取りづらい
実はカットモデル文化は都心だけだった。
東京などの首都圏、大阪、福岡など。
スケール限界
ミニモ, カッタロカ, カトモ, ヘアモ
13
収益にならないのに
レッドオーシャン化、撤退を決意
© 2015 Actcat, Inc.
美容室をお客様に持つ企業に事業譲渡(exit)
14
エッジブランディング株式会社様が
運営しております
© 2015 Actcat, Inc.
次なる事業を探して…
ベビーシッターマッチングサイト
課題は明らかだが…
ベビーシッターさんの質の担保が難しい
保険も不可欠だが資本的に難しい
プログラミング学習サイト
「LTV > ユーザ獲得コスト」エンジン
ユーザ獲得コストの肥大化
15
いくつかの紆余曲折を経て
© 2015 Actcat, Inc.
社内でコードレビューに
課題を感じた為
「SideCI」の初期構想
16
© 2015 Actcat, Inc. 17
やっと本題…!
© 2015 Actcat, Inc.
今日の本題
SideCIを作っていた時の話です
時系列で話します
結論だけ先に言うと、
「プロダクトを作るのって難しい…」
18
© 2015 Actcat, Inc.
いつものリーン・スタートアップの流れ
1. 課題インタビュー
2. ソリューションインタビュー
3. プロトタイプを使ったソリューションイ
ンタビュー
4. MVPのリリース
5. Minimum Sellable Product(MSP)に
19
リーンスタートアップについては省略..
プロダクトの話のみ進めていきます
© 2015 Actcat, Inc.
プロトタイプを使った
ソリューションインタビュー
20
© 2015 Actcat, Inc.
ソリューションピボット、GitHub連携型に
21
© 2015 Actcat, Inc.
MVPのリリース & メディア掲載
22
2014/4/30
華々しいスタートになると願っていた..
© 2015 Actcat, Inc.
暗黒期の始まり…
次々と見つかるMVPの問題
23
© 2015 Actcat, Inc.
第1の問題
システムがスケール出来ない
24
© 2015 Actcat, Inc.
密結合マイクロサービスアーキテクチャ
全てがメモリを大量消費、PX Dynoが必須
25
www
Frontend +
API + Job
Brakeman
API + Job
Rails Best
Practices
API + Job
Bundler
API + Job
全プラン無料提供時、PX Dynoを
何台も用意出来るはずがない
月額60000円 * 4が最小構成 (T-T)
© 2015 Actcat, Inc.
第2の問題
安定しない
26
© 2015 Actcat, Inc.
頻繁にプロセスが再起動、
ジョブが消化されない
27
Workerのサブプロセスとして解析を実行
サブプロセス内の解析エンジンが特定の
コードパターンで無限ループに
Workerのプロセス毎巻き込んで死亡。
頻繁にプロセスが再起動され、
ジョブがまったく消化されない
涙…
© 2015 Actcat, Inc.
第3の問題
コードがバグだらけ
28
© 2015 Actcat, Inc.
GitHub APIの返り値のカバー率が低く…
29
GitHub APIを利用していたが、MVPリリー
ス時はいわゆる正常系の実装しかしてい
なかった
`git push -f` されるとSideCI側でハンドリン
グしてなくておかしくなったり、
Auth KeyをRevokeされるとおかしくなった
り、etc, etc, etc, etc, etc….
涙…
© 2015 Actcat, Inc.
「これはMVPではない」
30
© 2015 Actcat, Inc.
プロトタイプに
会員登録機能が付いただけ。
価値ある製品、ではないorz
31
© 2015 Actcat, Inc.
2014/09
インフラリニューアル
32
© 2015 Actcat, Inc.
2015/01
ソフトと安定は問題が継続。
フルリニューアルを決意。
要件定義からやり直し
33
© 2015 Actcat, Inc.
反省点と対策
サブプロセスNG! セキュリティの最重要視
Dockerコンテナ隔離の導入
コスト削減、x円以内をマストに
インフラ構成、選定、試算を適切に
ソフトウェアの設計見直し
謎の密結合マイクロサービスの廃止
API周りなど直して直して直し続ける
34
© 2015 Actcat, Inc.
解析のDockernize,
ソフトの再設計, インフラ変更
GitHub
SideCIAPI
SideCI DockerHost
Docker Container
git clone; analyze…; send;
35
© 2015 Actcat, Inc.
2015/03
部分リニューアルが完了
新しいシステムの稼働を確認
36
© 2015 Actcat, Inc.
2015/07
完全なリプレースが完了
旧ソースコードの全廃棄
37
© 2015 Actcat, Inc.
2015/10…2016/04
課金を開始
増資を実施
38
© 2015 Actcat, Inc.
2015/04~
やっと暗黒時代を抜けた。
成長フェーズに移行!
39
今は次のリーンキャンバスに
向かって進んでいます!
© 2015 Actcat, Inc.
SideCIの歴史のまとめ
1. プロトタイプ作った
2. プロトタイプに機能足してMVPとした
3. MVPがユーザの要件やシステムの要件を
まったく満たしていなかった
4. 全部作り直し、MVPとして成立。
一部の人に受け入れられ
Minimum Sellable Productに
5. 拡大のため解決する課題の拡大中(Pivot)
40
© 2015 Actcat, Inc.
最後に
プロトタイプと「製品」の間には
越えられない壁がある
プロトタイプは見かけ上動く事が優先
製品は正しく動き続けることが優先
プロトタイプに機能追加やリファクタリ
ングするより作り直した方がたぶん楽
MVPはしっかり作ろう!
41
© 2015 Actcat, Inc.
今年は成長させるよ!
42
コードを解析するプログラムの
開発など、開発者募集中デス!

プロトタイプとMVPの開発上のギャップの大きさ。リンスタ関ヶ原 東軍先鋒 #devlove

  • 1.
    © 2015 Actcat,Inc. 1 プロトタイプとMVPの 開発上のギャップの大きさ
  • 2.
    © 2015 Actcat,Inc. 今日お話すること プロトタイプとMVPって まったく違うよねっていう話 プロトタイプ + 会員登録機能 = MVP なんてことはまったく間違い SideCIの開発実例を元に紹介 2
  • 3.
    © 2015 Actcat,Inc. 3 自己紹介
  • 4.
    © 2015 Actcat,Inc. 自己紹介 角 幸一郎(すみ こういちろう) フリーランスエンジニア => 起業家 => エンジニア向けサービスの起業家 使える言語 / 使ったことがある言語 Ruby, PHP, Java, JavaScript Android Java, iOS Objective-C 4
  • 5.
    © 2015 Actcat,Inc. リーン・スタートアップ大好き! 5 「リーン・スタート アップ」の解説者 「伊藤 穣一」さん がメンターを務め るOpen Network Labに採択されて起 業 当然、リーン・ス タートアップ 大好き!
  • 6.
    © 2015 Actcat,Inc. リーン・スタートアップと出会う前の私 便利系アプリばっかり作ってました 沢山のiOS/Android/Railsアプリ, 400万DL 6 今となっては黒歴史…
  • 7.
    © 2015 Actcat,Inc. リーン・スタートアップと出会ってから カットモデル・マッチング 美容師(見習い)と カットモデルの マッチングアプリ 美容師 モデル集めが大変 過ぎる 終電まで声かけ例 も 7
  • 8.
    © 2015 Actcat,Inc. ビルを出る。美容師さんから ヒアリングしまくる 義姉が美容師なので義姉にヒアリング 自らカットモデルとしてmixiとか使って マッチング、髪を切りに行き、話を聞く ネット上で絡んでヒアリングなども 8 課題が明確に => プロダクトの開発に着手
  • 9.
  • 10.
    © 2015 Actcat,Inc. TechCrunch 出場などで カットモデルサイドの初期ユーザ獲得 10
  • 11.
    © 2015 Actcat,Inc. 美容師サイドはセールスで獲得 11 スクレイピングなどを使い都内の美容室 をリスト化 メールアドレス宛に営業メールを送付 リーチ、美容師サイドの顧客を獲得
  • 12.
    © 2015 Actcat,Inc. 美容師 x カットモデル マッチングアプリが完成、回り始めた 12
  • 13.
    © 2015 Actcat,Inc. 厳しい市場が見えた Poor x Poorのマッチングマーケットで収益 を取りづらい 実はカットモデル文化は都心だけだった。 東京などの首都圏、大阪、福岡など。 スケール限界 ミニモ, カッタロカ, カトモ, ヘアモ 13 収益にならないのに レッドオーシャン化、撤退を決意
  • 14.
    © 2015 Actcat,Inc. 美容室をお客様に持つ企業に事業譲渡(exit) 14 エッジブランディング株式会社様が 運営しております
  • 15.
    © 2015 Actcat,Inc. 次なる事業を探して… ベビーシッターマッチングサイト 課題は明らかだが… ベビーシッターさんの質の担保が難しい 保険も不可欠だが資本的に難しい プログラミング学習サイト 「LTV > ユーザ獲得コスト」エンジン ユーザ獲得コストの肥大化 15 いくつかの紆余曲折を経て
  • 16.
    © 2015 Actcat,Inc. 社内でコードレビューに 課題を感じた為 「SideCI」の初期構想 16
  • 17.
    © 2015 Actcat,Inc. 17 やっと本題…!
  • 18.
    © 2015 Actcat,Inc. 今日の本題 SideCIを作っていた時の話です 時系列で話します 結論だけ先に言うと、 「プロダクトを作るのって難しい…」 18
  • 19.
    © 2015 Actcat,Inc. いつものリーン・スタートアップの流れ 1. 課題インタビュー 2. ソリューションインタビュー 3. プロトタイプを使ったソリューションイ ンタビュー 4. MVPのリリース 5. Minimum Sellable Product(MSP)に 19 リーンスタートアップについては省略.. プロダクトの話のみ進めていきます
  • 20.
    © 2015 Actcat,Inc. プロトタイプを使った ソリューションインタビュー 20
  • 21.
    © 2015 Actcat,Inc. ソリューションピボット、GitHub連携型に 21
  • 22.
    © 2015 Actcat,Inc. MVPのリリース & メディア掲載 22 2014/4/30 華々しいスタートになると願っていた..
  • 23.
    © 2015 Actcat,Inc. 暗黒期の始まり… 次々と見つかるMVPの問題 23
  • 24.
    © 2015 Actcat,Inc. 第1の問題 システムがスケール出来ない 24
  • 25.
    © 2015 Actcat,Inc. 密結合マイクロサービスアーキテクチャ 全てがメモリを大量消費、PX Dynoが必須 25 www Frontend + API + Job Brakeman API + Job Rails Best Practices API + Job Bundler API + Job 全プラン無料提供時、PX Dynoを 何台も用意出来るはずがない 月額60000円 * 4が最小構成 (T-T)
  • 26.
    © 2015 Actcat,Inc. 第2の問題 安定しない 26
  • 27.
    © 2015 Actcat,Inc. 頻繁にプロセスが再起動、 ジョブが消化されない 27 Workerのサブプロセスとして解析を実行 サブプロセス内の解析エンジンが特定の コードパターンで無限ループに Workerのプロセス毎巻き込んで死亡。 頻繁にプロセスが再起動され、 ジョブがまったく消化されない 涙…
  • 28.
    © 2015 Actcat,Inc. 第3の問題 コードがバグだらけ 28
  • 29.
    © 2015 Actcat,Inc. GitHub APIの返り値のカバー率が低く… 29 GitHub APIを利用していたが、MVPリリー ス時はいわゆる正常系の実装しかしてい なかった `git push -f` されるとSideCI側でハンドリン グしてなくておかしくなったり、 Auth KeyをRevokeされるとおかしくなった り、etc, etc, etc, etc, etc…. 涙…
  • 30.
    © 2015 Actcat,Inc. 「これはMVPではない」 30
  • 31.
    © 2015 Actcat,Inc. プロトタイプに 会員登録機能が付いただけ。 価値ある製品、ではないorz 31
  • 32.
    © 2015 Actcat,Inc. 2014/09 インフラリニューアル 32
  • 33.
    © 2015 Actcat,Inc. 2015/01 ソフトと安定は問題が継続。 フルリニューアルを決意。 要件定義からやり直し 33
  • 34.
    © 2015 Actcat,Inc. 反省点と対策 サブプロセスNG! セキュリティの最重要視 Dockerコンテナ隔離の導入 コスト削減、x円以内をマストに インフラ構成、選定、試算を適切に ソフトウェアの設計見直し 謎の密結合マイクロサービスの廃止 API周りなど直して直して直し続ける 34
  • 35.
    © 2015 Actcat,Inc. 解析のDockernize, ソフトの再設計, インフラ変更 GitHub SideCIAPI SideCI DockerHost Docker Container git clone; analyze…; send; 35
  • 36.
    © 2015 Actcat,Inc. 2015/03 部分リニューアルが完了 新しいシステムの稼働を確認 36
  • 37.
    © 2015 Actcat,Inc. 2015/07 完全なリプレースが完了 旧ソースコードの全廃棄 37
  • 38.
    © 2015 Actcat,Inc. 2015/10…2016/04 課金を開始 増資を実施 38
  • 39.
    © 2015 Actcat,Inc. 2015/04~ やっと暗黒時代を抜けた。 成長フェーズに移行! 39 今は次のリーンキャンバスに 向かって進んでいます!
  • 40.
    © 2015 Actcat,Inc. SideCIの歴史のまとめ 1. プロトタイプ作った 2. プロトタイプに機能足してMVPとした 3. MVPがユーザの要件やシステムの要件を まったく満たしていなかった 4. 全部作り直し、MVPとして成立。 一部の人に受け入れられ Minimum Sellable Productに 5. 拡大のため解決する課題の拡大中(Pivot) 40
  • 41.
    © 2015 Actcat,Inc. 最後に プロトタイプと「製品」の間には 越えられない壁がある プロトタイプは見かけ上動く事が優先 製品は正しく動き続けることが優先 プロトタイプに機能追加やリファクタリ ングするより作り直した方がたぶん楽 MVPはしっかり作ろう! 41
  • 42.
    © 2015 Actcat,Inc. 今年は成長させるよ! 42 コードを解析するプログラムの 開発など、開発者募集中デス!