国際貿易産業省の管轄にあるマレーシア貿易開発公社(MATRADE)は「TRADE PERFORMANCE FOR JUNE 2022 AND THE PERIOD OF JANUARY-JUNE 2022」を発表、マレーシアにおける2022年第2四半期の輸出額は3,942億リンギットとなり前期比でプラス14.3%。前年同期比でプラス30.0%となった。輸入額は3,361億リンギットとなり、前期比でプラス20.1%、前年同期比でプラス36.1%、そして貿易収支は581億リンギットの黒字で前期比でマイナス10.6%であったが、前年同期比でプラス3.2%となった。
【輸入額】
品目別では、電気・電子製品が全体の36.9%を占める1,017億リンギットで最大となり、前年同期比でプラス38.8%、前期比でプラス16.0%の数字であった。また、前年同期比を見ると、原油がプラス156.5%、石油製品がプラス68.7%と高い伸びを示していた。
国別では、中国からの輸入が全体の20.8%を占める699億リンギットで最大とおり、シンガポールの375億リンギット(11.2%)が続いた。また、前年同期比を見るとベトナムがプラス95.8%で最大の伸びを示し、シンガポールのプラス72.8%が続いた。
【輸出額】
品目別では、電気・電子製品が全体の30.2を占める1,455億リンギットで最大となり、前年同期比でプラス37.6%、前期比でプラス5.9%の数字であった。また、前年同期比を見ると、LNGがプラス83.6%、石油製品がプラス57.9%と高い伸びを示した。
国別では、シンガポールへの輸出が全体の14.4%を占める568億リンギットで最大となり、中国の510億リンギット(12.9%)、米国の432億リンギット(11.0%)が続いた。また、前年同期比を見るとインドネシアがプラス53.3%で最大の伸びを示し、台湾の42.4%が続いた。
【2022年上半期】
2022年上半期の輸入額は3,361億リンギット(前年同期比でプラス36.1%)、輸入額は3,942億リンギット(同30.0%)、貿易収支は581億リンギット(同プラス3.2%)の黒字となった。
上半期については、貿易総額、輸入額、輸出額、貿易黒字が半期として過去最高額を記録、また2022年第2四半期も四半期では貿易総額、輸入額、輸出額が過去最高額を記録している。
国際貿易産業省の管轄にあるマレーシア貿易開発公社(MATRADE)は「TRADE PERFORMANCE FOR JUNE 2022 AND THE PERIOD OF JANUARY-JUNE 2022」を発表、マレーシアにおける2022年第2四半期の輸出額は3,942億リンギットとなり前期比でプラス14.3%。前年同期比でプラス30.0%となった。輸入額は3,361億リンギットとなり、前期比でプラス20.1%、前年同期比でプラス36.1%、そして貿易収支は581億リンギットの黒字で前期比でマイナス10.6%であったが、前年同期比でプラス3.2%となった。
【輸入額】
品目別では、電気・電子製品が全体の36.9%を占める1,017億リンギットで最大となり、前年同期比でプラス38.8%、前期比でプラス16.0%の数字であった。また、前年同期比を見ると、原油がプラス156.5%、石油製品がプラス68.7%と高い伸びを示していた。
国別では、中国からの輸入が全体の20.8%を占める699億リンギットで最大とおり、シンガポールの375億リンギット(11.2%)が続いた。また、前年同期比を見るとベトナムがプラス95.8%で最大の伸びを示し、シンガポールのプラス72.8%が続いた。
【輸出額】
品目別では、電気・電子製品が全体の30.2を占める1,455億リンギットで最大となり、前年同期比でプラス37.6%、前期比でプラス5.9%の数字であった。また、前年同期比を見ると、LNGがプラス83.6%、石油製品がプラス57.9%と高い伸びを示した。
国別では、シンガポールへの輸出が全体の14.4%を占める568億リンギットで最大となり、中国の510億リンギット(12.9%)、米国の432億リンギット(11.0%)が続いた。また、前年同期比を見るとインドネシアがプラス53.3%で最大の伸びを示し、台湾の42.4%が続いた。
【2022年上半期】
2022年上半期の輸入額は3,361億リンギット(前年同期比でプラス36.1%)、輸入額は3,942億リンギット(同30.0%)、貿易収支は581億リンギット(同プラス3.2%)の黒字となった。
上半期については、貿易総額、輸入額、輸出額、貿易黒字が半期として過去最高額を記録、また2022年第2四半期も四半期では貿易総額、輸入額、輸出額が過去最高額を記録している。
Health in Malaysia - obesity and diabetes - June 2020 / マレーシアの健康事情(肥満と糖尿病 )栄治 村社
今回は、マレーシアの健康事情として肥満と糖尿病についてまとめてみた。以前から、マレーシアの肥満と糖尿病は国内で大きな問題とされており、政府も啓もう活動を展開しているが、年々深刻な状況になっている。
世界銀行の報告によると、2019年におけるマレーシアの糖尿病有病率は16.7%であり、これはアジアで最も高い数字となっている。また、世界保健機構の報告書によると、2016年の死亡原因において糖尿病が全体の3%を占めており、無視できない状況とされている。その背景には、国民の37.3%が太りすぎ、12.9%は肥満、そして半数が運動不足という現実がある。
子供たちはさらに深刻な状況に置かれており、マレーシア保健省は2025年までに165万人の子供が太りすぎ・肥満になると予想しており、糖尿病や高血圧、脂肪肝といった疾患が懸念されている。成人においても、現状が続けば2025年までには3人に1人が糖尿病患者になると予想している。
これら背景には、糖分やカロリーの高い食品や飲料を好む傾向にあること、運動をほとんどしない国民性などを挙げることができる。自動車社会であることから通勤・通学でもあまり歩かないし、最近はスマートフォン中心の生活環境がさらに拍車をかけているように感じる。実際の統計資料においても、一人当たりの砂糖消費量は58.2kgで日本の約3.5倍にもなるし、週当たりの運動時間は1~2時間が最も多く、全く運動しない人も10%近くになる。
さらに、糖尿病患者の増加は国の医療負担を増しており、2011年には医療予算の13%を占める20億リンギットが使われている。そのため、政府は2019年7月1日に砂糖税を導入し、非伝染性疾患の社会的有病率を減少を目指しているし、NCD Prevention and Control Program in Malaysia(2016-2025)では2025年までの非感染性疾患の目標値が示されている。こうした措置や政策により、飲料メーカー各社は低糖・無糖をアピールした商品の販売を開始しており、コカ・コーラにおいては2019年第3四半期でCoca-Cola Zeroが2桁成長を記録し、同社の増益に大きく寄与している。実際ハイパーマーケットのマネージャーに聞いた話では、無糖のお茶など飲料は普通に売れているし、最近は健康志向から乳酸菌飲料に対する人気が高いとしていた。
とは言え、マレーシアにおいて肥満と糖尿病は当面は国民が抱える問題として台頭を続けると思われる。ただ、中間層以上は食生活に対して注意を払う傾向になっているし、15年前と比較するとランニングやサイクリングを楽しむ国民は増えており、フィットネスジムの数も確実に伸びてきていると感じる。
Impact of COVID-19 on Malaysia economy - Q1 2020栄治 村社
The COVID-19 pandemic had a severe negative impact on Malaysia's economy in the first quarter of 2020, with GDP contracting 7.9% as strict lockdown measures were implemented. The Malaysian government introduced several economic stimulus packages totaling over RM500 billion to support businesses, individuals, and the economy. Key drivers of economic growth in the second half of 2020 and 2021 are expected to include the gradual lifting of containment measures, continued stimulus spending, and a recovery in global growth and trade.
2019年におけるマレーシアの自動車販売台数は前年比1%増となるの60万4,287台を記録。今後は年率2.15%で成長し、2024年には66万920台に達することが見込まれている。
車種別では、乗用車のシェアが69.4%と最も高いものの、年々縮小傾向にある。対してSUV人気が高まっており、シェアは前年の14.2%から2019年には22.6%まで拡大。特に、2019年は現地メーカーのプロドゥアとプロトンがSUVをリリースしたことが大きく影響している。
メーカー別ではプロドゥアが首位を維持したものの、2019年12月のシェアは33.7%にまで落ち込んでいる。対してプロトンの同月での市場シェアは22.5%にまで回復し、国内シェア2位に返り咲いている。非国民車のホンダトヨタが続き、2社の合計シェアは25%。
車種別では、プロドゥアのMyviが首位を維持し、約8.2万台を販売した。また、上位3車種は全てプロドゥアとなり、4位にプロトンのSAGA、5位にホンダのCITYが入った。SUV部門では、プロドゥアのAruzが3万台を販売して首位だが、プロトンのx70が追随している。
現地メーカー2社はコンパクトSUVのリリースを計画しており、更なる車種充実を計画している。特にプロトンはSUV以外にもマイナーチェンジしたPersona、Iriz、Exora、Sagaが好調で、2019年度中に黒字化を達成した。
この2社に続く形で第三の国民車が計画されている。DreamEDGEが進めるプロジェクトでは、ダイハツがパワートレインとプラットフォーム開発を行い、2021年デビュー、2022年より生産開始のスケジュールが示された。
最後に、2020年2月には国家自動車政策2020(NAP2020)が発表され、『NxGV、インダストリー4.0、MaaS(Mobility as a Service)で自動車産業の包括的発展を目指す』ことが示された。NAP2014を継続しつつ新たな政策が追加され、2030年までに147万台を生産し、国内販売台数を122万台とすることが目標となった。
Health in Malaysia - obesity and diabetes - June 2020 / マレーシアの健康事情(肥満と糖尿病 )栄治 村社
今回は、マレーシアの健康事情として肥満と糖尿病についてまとめてみた。以前から、マレーシアの肥満と糖尿病は国内で大きな問題とされており、政府も啓もう活動を展開しているが、年々深刻な状況になっている。
世界銀行の報告によると、2019年におけるマレーシアの糖尿病有病率は16.7%であり、これはアジアで最も高い数字となっている。また、世界保健機構の報告書によると、2016年の死亡原因において糖尿病が全体の3%を占めており、無視できない状況とされている。その背景には、国民の37.3%が太りすぎ、12.9%は肥満、そして半数が運動不足という現実がある。
子供たちはさらに深刻な状況に置かれており、マレーシア保健省は2025年までに165万人の子供が太りすぎ・肥満になると予想しており、糖尿病や高血圧、脂肪肝といった疾患が懸念されている。成人においても、現状が続けば2025年までには3人に1人が糖尿病患者になると予想している。
これら背景には、糖分やカロリーの高い食品や飲料を好む傾向にあること、運動をほとんどしない国民性などを挙げることができる。自動車社会であることから通勤・通学でもあまり歩かないし、最近はスマートフォン中心の生活環境がさらに拍車をかけているように感じる。実際の統計資料においても、一人当たりの砂糖消費量は58.2kgで日本の約3.5倍にもなるし、週当たりの運動時間は1~2時間が最も多く、全く運動しない人も10%近くになる。
さらに、糖尿病患者の増加は国の医療負担を増しており、2011年には医療予算の13%を占める20億リンギットが使われている。そのため、政府は2019年7月1日に砂糖税を導入し、非伝染性疾患の社会的有病率を減少を目指しているし、NCD Prevention and Control Program in Malaysia(2016-2025)では2025年までの非感染性疾患の目標値が示されている。こうした措置や政策により、飲料メーカー各社は低糖・無糖をアピールした商品の販売を開始しており、コカ・コーラにおいては2019年第3四半期でCoca-Cola Zeroが2桁成長を記録し、同社の増益に大きく寄与している。実際ハイパーマーケットのマネージャーに聞いた話では、無糖のお茶など飲料は普通に売れているし、最近は健康志向から乳酸菌飲料に対する人気が高いとしていた。
とは言え、マレーシアにおいて肥満と糖尿病は当面は国民が抱える問題として台頭を続けると思われる。ただ、中間層以上は食生活に対して注意を払う傾向になっているし、15年前と比較するとランニングやサイクリングを楽しむ国民は増えており、フィットネスジムの数も確実に伸びてきていると感じる。
Impact of COVID-19 on Malaysia economy - Q1 2020栄治 村社
The COVID-19 pandemic had a severe negative impact on Malaysia's economy in the first quarter of 2020, with GDP contracting 7.9% as strict lockdown measures were implemented. The Malaysian government introduced several economic stimulus packages totaling over RM500 billion to support businesses, individuals, and the economy. Key drivers of economic growth in the second half of 2020 and 2021 are expected to include the gradual lifting of containment measures, continued stimulus spending, and a recovery in global growth and trade.
2019年におけるマレーシアの自動車販売台数は前年比1%増となるの60万4,287台を記録。今後は年率2.15%で成長し、2024年には66万920台に達することが見込まれている。
車種別では、乗用車のシェアが69.4%と最も高いものの、年々縮小傾向にある。対してSUV人気が高まっており、シェアは前年の14.2%から2019年には22.6%まで拡大。特に、2019年は現地メーカーのプロドゥアとプロトンがSUVをリリースしたことが大きく影響している。
メーカー別ではプロドゥアが首位を維持したものの、2019年12月のシェアは33.7%にまで落ち込んでいる。対してプロトンの同月での市場シェアは22.5%にまで回復し、国内シェア2位に返り咲いている。非国民車のホンダトヨタが続き、2社の合計シェアは25%。
車種別では、プロドゥアのMyviが首位を維持し、約8.2万台を販売した。また、上位3車種は全てプロドゥアとなり、4位にプロトンのSAGA、5位にホンダのCITYが入った。SUV部門では、プロドゥアのAruzが3万台を販売して首位だが、プロトンのx70が追随している。
現地メーカー2社はコンパクトSUVのリリースを計画しており、更なる車種充実を計画している。特にプロトンはSUV以外にもマイナーチェンジしたPersona、Iriz、Exora、Sagaが好調で、2019年度中に黒字化を達成した。
この2社に続く形で第三の国民車が計画されている。DreamEDGEが進めるプロジェクトでは、ダイハツがパワートレインとプラットフォーム開発を行い、2021年デビュー、2022年より生産開始のスケジュールが示された。
最後に、2020年2月には国家自動車政策2020(NAP2020)が発表され、『NxGV、インダストリー4.0、MaaS(Mobility as a Service)で自動車産業の包括的発展を目指す』ことが示された。NAP2014を継続しつつ新たな政策が追加され、2030年までに147万台を生産し、国内販売台数を122万台とすることが目標となった。