2018年のマレーシアの自動車産業についてまとめています。 自動車販売台数は、前年から僅かですが増加を維持しており、特に政権交代後の3ヵ月間実施されたGST 0%が大きく貢献しました。国内市場はシェア38%のプロドゥアが強さを維持しており、新型Myviが好調を支えている構造になっています。 また、マレーシア国内ではSUVの成長が著しく、国民車メーカーであるプロトンとプロドゥアも新車種を投入しました。ただ、プロトンはこれまでの価格優位性をアピールした戦略から、高機能の車種を投入し、日系メーカーと同じ土俵での競争へと一転しています。 更に、マハティール首相は真国民車構想を発表、2020年の市場投入を目指しており、市場構造が大きく変わる可能性も内包しています。