東京のIT企業、株式会社ベーシックがシンガポールに讃岐うどん店オープン 開業から3年間で4カ国20店舗に拡大してきた過程で経験したことを共有しています

1. Japan food culture pte ltd.
2017/2/17
実録：IT企業がうどん店
3年間で4カ国20店舗にするまで
とウェブマーケティング実践について

2. 本日の内容
海外進出を検討されている皆様に
実体験に基づく
飲食事業海外進出の実際
を共有させて頂ければと思います

3. “実体験”とは
東京のIT企業である
株式会社ベーシックが、
シンガポールに讃岐うどん店
をオープンしてから、
3年で4カ国に20店舗を展開

4. Index
1. 弊社のご案内
1. なぜ、なにをやっているのか？
2. ショーケースとしての直営店
1. 国選び
2. 会社設立
3. マネージャー派遣
4. 物件
5. 店舗づくり
6. 輸出ルート
7. 採用
8. 集客
9. 実績/収支
3. パートナー探し
1. 出会いの機会
2. パートナーと組む意義
3. 交渉・見極めポイント
4. 契約
4. まとめ

5. 弊社のご案内
なにを基に話すのか？
• なぜ始めたのか
• なにを目指しているのか
• なにをしているのか

6. 株式会社ベーシック
「問題解決」
なぜ始めたのか：弊社につきまして: 1
自社運営
Webサイト
Webマーケティング事業
Web
マーケティング力
Japan food culture
ライフメディア事業
フランチャイズ事業
ガジェット事業
Canvath

7. なぜ始めたのか：弊社につきまして: 1
ウェブマーケティング事業：
会員数30万人超のWebマーケティング総合メディア

8. ウェブマーケティング事業：
誰でも簡単に効果的に効率的に自社ウェブサイトを制作、
運営可能なWebマーケティングプラットフォーム

9. ライフメディア事業：
家庭教師、引っ越し会社、留学エージェントなどの
比較検討を応援

10. ガジェット事業
iphone, android デザイン1,300種類！

11. Canvath事業
誰もがネットで物を売れる時代のインフラとしての
“Makers”

12. なぜ始めたのか：弊社につきまして:2
2005年より11年間、ウェブサイト／イベントの運営を通じて
国内フランチャイズ本部と加盟者をマッチングしてきました
出展100社
来場4,500名の大
規模FCイベントを
年6回主催

13. なぜ始めたのか：弊社につきまして 3
140社超の国内有力FC本部との緊密な関係 各国より多数の「たも屋」加盟希望問合せ
シンガポールで
海外FC本部として
讃岐うどん「たも
屋」を2店舗運営

14. なにを目指しているのか
本当においしい日本食を世界中の人びとへ
・国内飲食事業者様の海外進出支援
・海外飲食事業者様の日本事業導入支援
・海外消費者へ日本食の提供
良き橋、Smart bridgeとなることを
目指しています

15. 本日のGoal
1. シンガポールに直営店を開いて
2. Webマーケティング活用で繁盛店にして
3. ショーケースにして
4. パートナーを開拓して
5. 東南アジア各国に拡げて行きましょう！
という5ステップの内容です
「なにから始めれば良いのか？」
を最大限解消することをGoalにしています。

16. なにをしているのか
Singapore Indonesia Taiwan Vietnam TTL
2 3 14 2 20
台湾への進出をご支援
昨年後半、2店舗開店、4月
に3号店が開店予定
ベトナムへの進出をご支援
現在、同国に1店舗、
5月に2号店、夏に3号店が開
店予定
その他、ラーメンブランドのインドネシアでのオープン
もご支援しています

17. 2．ショーケースとしての直営店

18. 2-0. 直営店のPros/Cons
• Pros
– 海外での事業体験が積める
– パートナーからの信頼度が上がる
– パートナー候補が来訪しやすい
– 繁盛させると問い合わせが来る
– FCイベントの効果が上がる
• Cons
– 数千万円の投資が必要
– 会社設立他、手間がかかる
– 社員を常駐させる必要がある

19. 2-1. 国選び
• 国で見ずに都市で見る
– 1人当たりGDPは国全体と主要都市では大きな違いが･･･
• インドネシア：3,500ドル/ジャカルタ：10,000ドル
• 各国の華僑数を知る
– インドネシア：1,000万人
– タイ：800万人
– マレーシア：568万人
– シンガポール：268万人
– ミャンマー：247万人
– フィリピン：120万人
– ベトナム：120万人
• その他
– 資本規制
– 輸入規制

20. 2-1. 国選び
• シンガポール
• タイ
• マレーシア
• インドネシア
• ベトナム
• フィリピン
直営ショーケースとして考えるなら
シンガポール

21. 2-1. 国選び Singapore PROS
• 世界一ビジネスがしやすい国 by 世界銀行
– 治安／インフラ／情勢安定／生活環境／渋滞／クリーン
• 経済水準
• 資本規制／会社設立
• ASEAN域内の富裕層が頻繁に来訪
• 小売、飲食のブランド集積
– From Japan via Singaporeの価値認識
• 30,000人の日本人
• 多数の日本飲食関係者
• 日本食材サプライヤー
• Hubとしての立地

22. 2-1. 国選び Singapore CONS
• 店舗賃料
– 15-30 SGD/sqf=坪50,000円-80,000円
• 人件費
• 人材獲得難
• EP取得難
• 高い生活コスト（住居費用始め）
• 既に多数の日本食レストラン
• デベロッパーの強さ
• 国内目線的に目新しくない

23. 2-2．会社設立
• 銀行口座開設
– DBS、UOB、OCBC
• 登記
• 秘書役、現地取締役、現地登記住所
• 経理、給与計算
• GST計算、納税
会社設立で30-50万円、月額10万円前後
弊社の顧問先
Lingua Franca Holdings Pte. Ltd.
info@lf-holdings.com
Japan network consutants
http://www.jnc.sg/contact-us/

24. 2-3. マネージャー派遣
• ビザ (Employment pass)
– 渡航前に手続き
– 学歴×年齢×役職×年収
– 6,000-8,000ドルの月給が必要
– 不正はダメ！重い罰則があります
• 住居費用
– 家族住まいなら3,000ドル前後は必要
– 単身者はルームシェアで1,000ドルが目安
• 子息の学校
– 日本人学校は寄付金約7,000ドル、月謝700ドル
• インターはレベル、費用ともに非常に高い！
物件情報は
Property Guru: http://www.propertyguru.com.sg/

25. 2-4. 物件
• 基本的にはショッピングモール
• デベロッパーは限定的なので契約内容は非常に
強気
• 家賃相場はSQFで$15-20
– 坪あたり最低でも50,000円前後（SGD:80 円）
• 保証金は3ヵ月分
• ショーケースとしては中心部に
• モール内の人の流れも要チェック
– MRT入口との関係など
– 特に併設オフィスワーカーの動線
物件情報、紹介
PropNex Realty Pte Ltd: james.ow@gmail.com

26. 2-4. 物件

27. 2-5.店舗づくり
• 工事料金の相場はsqf150-200ドル
– 坪45－50万円
– 必ず遅れます
• 最低でも1週間。国によっては軽く1ヶ月
店舗設計、施工： KOBO Design Pte. Ltd. （小野寺さん）
厨房機器：Hoshizaki、Fukushima

28. 2-6.輸出ルート
• 各国の輸入規制を確認
– 放射能：産地制限
– 賞味期限
• 6ヵ月以上
– 動物性成分
• 価格、費用面
– 現地調達を調査
• 日本からの輸出品は日本の1.5倍から2倍になる
• 冷蔵品は難易度高（賞味期限）
• 冷凍品は常温より更に高額に
弊社がお世話になっている企業様
西本貿易 株式会社
JFC Japan Inc.
Point！
出来るだけ現地食材を使用
輸出は最小限に！

29. 2-7.採用
• 現地社員の採用
– シンガポール
• シンガポーリアン雇用枠(60%)
• CPF（10-16％）
• 外国人雇用税（300-700ドル）
• 時給$10-12
– マレーシア/インドネシア/ベトナム
• 20,000円-30,000円/月
– 台湾
• 100,000円-120,000円
ご参考：
日本人採用：World post: http://www.worldpost.jp/
ローカル採用：Jobstreet: www.jobstreet.com

30. 2-8.集客
• Webマーケティング
– Facebook
– Google
– Instagram
– 各国の“食べログ”
• SG:Hungrygowhere,burple
• VT:foody
• ID:Zomato
• TW:ipeen
– ブロガー

31. 事例
5,000で10,000人にリーチ出来る
いつでも、好きなときに、好きな内容で
思いついたら即時に
→まずはファンを増やす

32. 2-8.集客
• Facebook投稿広告の種類
–ターゲットとして設定した人
–Likeをしている人
–Likeをしている人とその友達

33. 2-8.集客
• Facebook活用ステップ
– Facebookで出来ること
• プロモーション告知、クーポン配信で直接的集客
– 広告を活用してFanを増やす
• １いいね：100円目安
• ターゲットを絞る
– エリア、年代、興味関心
• 効果をチェックしながら写真、訴求を改善する
– 投稿にも広告を使う
• ファン数、内容によりターゲットを変える

34. 2-8.集客③

35. 2-8.集客: Google

36. 2-8.集客: Google
Point
・Googleにオーナー確認
・出来るだけ多くの情報、写真
・更新頻度
・レビューへの返信

37. 2-8.集客: instagram
• Instagenicな投稿
• タグ付けを充分に
–探されやすく
• フォロワー強化
–自タグサーチでフォロー
• #tamoya #tamoyaudon #tamoyasg
–関連サーチでフォロー
• #udon #japanesefood #tempura･･･

38. • 場所：Liang Court SC
• オープン日：2013年3月1日
• 店舗面積：34坪（113.7㎡）／56席
• 初期投資：約4,000万円（3,500万円）
– 物件：600万円（保証金：400万円）
• 保証金は3か月分が相場
• 契約書は物件側が圧倒的に有利な内容
– 店舗工事：2,000万円
• 相場はSFTあたり$150-200
– 厨房機器類：700万円
– その他：300万円
2-9.実績①

39. 科目 金額 構成比
売上 100,000 -
原材料費 27,000 27%
人件費 23,000 23%
家賃 17,000 17%
光熱費 7,000 7%
広告費 2,000 2%
減価償却 7,000 7%
ロイヤリティ 3,000 3%
その他コスト 8,000 8%
営業利益 6,000 6%
2-9.実績②
Point: 客単価は11ドル

40. Salary No Total
日本人 統括 $5,000-$7,000 1 $5,000
ローカル 店長 $3,000 1 $3,000
ローカルFT $1,700-$2,500 6 $12,000
ローカルPT $500 6 $3,000
Total 11 $23,000
2-9.実績③

41. 開店まで（約4ヶ月）
2012/11
•物件視察／条件交渉＞出店意思決定
•日本人店長/副店長の募集開始
2012/12
•物件契約
•日本人店長/副店長決定。現地居住物件選定
2013/1
•店長/副店長、本部研修受講（1週間）
•中旬に渡航、現地準備開始
•店舗/厨房のデザイン、設計
•食材商社と調達打ち合わせ
•人材募集広告出稿
2013/2
•店舗/厨房施工工事
•当局（NEA）届出
•従業員衛生管理資格取得
（店長：フードハイジン/スタッフ/ﾌｰﾄﾞﾊﾝﾄﾞﾗｰ）
•人材採用最高潮
•メニュー/価格設定
•集客用現地メディアと打ち合わせ

42. 3．パートナー探し

43. 3-1.出会いの機会
• 直営店のショーケース効果
– Webサイトで問合せ窓口を！
• JETRO様主催のイベント
• 各国のフランチャイズ展示会

44. 3-1.出会いの機会
Point:ショーケースとしての直営店を活かすためにウェブサイトを開設・運営！

45. • 資金力
• 物件獲得能力
• マーケットの知見
– 現地嗜好ほか
• 現地法制度の理解
– 雇用、店舗許認可
• 事業推進力
– 事業基盤（取引先ネットワーク）
• 人材マネジメント
– ローカルメンバーとのコミュニケーション
3-2.パートナーと組む意義
Point:本格的な異国での事業拡大には現地有力パートナー

46. Advertise/
promotion
Promotional
materials
Menu
QSC
Staff
Location
Brand/business
JFC: Operation support team
Partner
JFC：Marketing team
総本部
3-2.パートナーと組む意義2 役割分担
Point:
・優先順位を理解していただくこと
・Staff、Locationは先方責任であることを充分認識してもらうこと

47. 3-3.交渉・見極めポイント7つ
1. パートナーは地の利を持つ現地の事業者を！
2. 交渉相手は（だいたい）華僑
3. ロイヤリティは3%が相場、5%はかなり難色
– 食材での収益を
4. 数億円、出来れば10億円以上の投資余力
5. 投資案件ではなく事業として取り組む意欲
6. トップと直接のコミュニケーション
7. 理屈の先に相性。意気投合出来るか
8. 1国全体の独占とマスターFCも要望

48. 3-4.契約
Exclusive 2 years
Contract: 6 outlet
Contract
Area FC
Contract
Sub FC
1st contract
Initial Franchise fee:
$*********
Security deposit:
$*********
Training/Opening support:
$*********
Royalty:
*% of sales
Area franchise contract
Area Franchise fee
TBD
* Tentative plan as a basis
for discussion
Revenue share:
Initial Franchise fee:
$*****out of $*******
Security deposit:
$****** out of $*****
Training: TBD
Royalty:
*% out of *%
Mar 2016
Before Feb 2019
開店しないと見通しが立たない
開店目標を契約に盛り込みたい国の独占権が欲しい
店舗数が増えないリスク
加盟社 本部
Conflict
Point:一定期間の独占権という考え方でコンフリクトを解消

49. 3-3.パートナー2種
1.「○○は、やってくれるのか？」
2.「○○は、やって良いのか？」

50. さいごに。反省含めてです
1.食材は現地化を！
2.“Japan premium”は考慮しない
3.市場調査は入念に
4.「なんちゃって系」と甘く見ない
5.変えられるところ/変えないところ
6.自主性ある相手と組む
7.パートナー選びは理屈より感情
8.行ってみる

51. Singapore：事例1 2013

52. Singapore：事例2 2016

53. まとめ
【直営】
1. 国選び
2. 銀行口座開設
3. 会社設立
4. 社員駐在環境整備
5. 社員派遣
6. 物件探し
7. 店舗設計施工
8. 輸出ルート開拓
9. 現地サプライヤー開拓
10. ローカル社員採用
11. 集客
【FC】
1. パートナー探し
2. 交渉
3. 契約締結
4. 輸出ルート開拓
5. 現地サプライヤー開拓
我々自身の経験を
日本飲食FC全体で
分かち合いたい
一括で請け負います！

54. なにをしているのか？2
日本
店舗
投資
食材
店舗施工 厨房機器
食材 機材
広告宣伝
採用
店舗物件
店舗設計
什器備品
許認可
たも屋事業を通じて
ネットワークを各国で
構築中
納税
Partner輸出

55. JFC
55
SV機能：
• マニュアル作成
• 経営指導
• QSCチェック
• 販促施策
• 人材育成指南
開発機能：
• 加盟希望社面談
• 合意/契約締結
• 物件情報取得
• 賃貸交渉/契約締結
• 店舗設計施工
“クラウド”FC本部
海外進出特有の条件
• 海外居住
• 英語での交渉力
• 各国でのネットワーク
• 各国法制度の知識
• 文化、国民性の理解
××
複数FCの本部業務を代行
A社
B社
C社
A社
B社
C社
A社
B社
C社
A社
B社
C社
A社
B社
C社
A社
B社
C社
Japan food culture事業概要

56. 10店舗以上の展開が可能な法人と提携
国内FC本部
JFC
現地パートナー
店舗 店舗 店舗 店舗店舗 店舗店舗 店舗 店舗 店舗
ブランド／レシピ／マニュアル
トレーニング／スーパーバイジング
マーケティング
初期投資：3億円
営業利益率：10-30％
回収期間目安
約2年
エリア本部事業

57. コンサルティング事業
• 各国パートナーご紹介
• FC契約締結までのご支援（書面作成、内容合意）
• 現地サプライヤーご紹介
• 食材発注システムご提供
• 什器備品発注システムご提供
• 日本からの輸出ルート開拓ご支援
• 立地診断ご支援
• SV業務補助（臨時の臨店、レポーティング等）
• 定例会議への出席、ファシリテイト
• SNS運用、マーケティングご支援
• 英文請求書、見積書その他ひな形のご提供
• 日常のコミュニケーションご支援（メール翻訳など）
• その他、協議事項の調整

58. 業務マニュアル

59. 店舗運営支援システム“IMS”、“EOS”
・店舗運営における食材在庫管理、発注
・店舗開設における備品受発注管理
を独自開発でシステム化

60. まとめのまとめ
• 海外事業で最重要のカギはパートナー
• ショーケースとしてシンガポールで直営店開業
• パートナー獲得が出来る人材の採用
– ビジョンを明確にする
– 出店を決めてしまう
– （弊社の様な）支援会社に相談する
• まずは行ってみる！
それから・・・
弊社までお気軽にご相談ください！

61. 会社概要・ご連絡先
会社名：Japan food culture pte ltd.
URL: http://japanfoodculture.com/
代表者：古閑 昭彦
設立：2012年8月
所在地： 137 Telok Ayer Street #05-07, SINGAPORE 068906
資本金： SGD 650,000
従業員：30名（シンガポール、日本合計。パートタイマー含む）
親会社：株式会社ベーシック
URL: http://basicinc.jp/
代表者：秋山 勝
所在地：東京都千代田区一番町17-6 一番町MSビル
【ご連絡先】
Tel:03-6869-5994 （部署直通）
koga@japanfoodculture.com
https://www.facebook.com/akihiko.koga
jp.linkedin.com/in/akihikokoga