1. 大阪経済大学経営情報学部
教授 家本 修
第６２回次世代大学教育研究会
Sep 10, 2011
「創造性」教育のシステムと構造

2. 創造性とは何か
創造性の段階（Graham Wallas：1858―1932）
(1)準備、(2)孵化（ふか）、(3)啓示、(4)検証
藤永の集約
第一、基礎的学習という努力と問題へ没入する集中
第二、啓示の正しさを確信
ポアンカレJules Henri Poincar（1854―1912）の美的感受性
第三、強い先入見や固定観念は創造性を妨げ
第四、創造性と学業成績とは完全一致しない。

3. 発散的思考と
発散的思考と収束的思考
ギルフォード(Guilford,J.P)
問題に対する感受性：問題点を発見する能力，
思考の流暢性：生成するアイデアの量，
思考の柔軟性：異なるアイデアを広範に生成する能力，
独創性：ユニークな答を出す能力，
綿密性：具体的に工夫し完成させる能力，
再定義：ものを異なる目的に利用できる能力．
訓練は効果
Mayer (1992)は，汎用の訓練に否定的な結論
３０年代～８０年代にいたる創造性開発プログラム

4. 創造性の構造
緊急な創造的開発
目的が明確であり、手段が明確
紫電21型、金星２段吸気ターボ、５式戦など
SR71のスカンクチーム
閃きが主体の創造
フィラメントなど
理論が主導の創造
海面滑空機など

5. 寄与する創造性
発芽期
称賛の元にイノベーションが発生する
展開期
急速に取り入れられる、弱イノベーション発生
成熟期
当然として受け入れられる
開発期
着目されるが引いた状態、投資が可能
着想期
期待される創造性

6. 創造性は教育できるか
系統的学習
構造的学習
経験的学習
発想は学習か？
自由な思考
緊迫した思考

7. 人材育成の基本
夢と空想力
基盤的知識
意識の構成
実行経験
しつこさと意欲
プラニング力
実行手順学習
評価・転用・アナロジー

8. 創造を具現化するには
性格の育成
具現化手法の学習（未公開）
プラニング技術
予測能力と批判的思考力・提案力
表現力・伝達能力
現状への同化
関連性と差異の明確化

9. 創造
目的

10. イノベーションと創造性
技術的イノベーション
文化的イノベーション
↓
時間軸の相違
↓
第4の波の出現
（創造➩具現化➩普及➩イノベーション）