presented by smk7758

1. 普通科高校生が研究をすると
どうなる？
smk7758
(私の経験を踏まえて…)

2. 流れ
1. 自己紹介 (+α)
2. 普通科高校の問題点
3. 問題点の解決?
4. どうやって研究活動を行った？

3. あんた誰？
• 国立 名古屋工業大学 情報工学科 1年
• 愛知県立刈谷高校卒 (SSH指定校の普通科高校)
• SS部(∴科学研究発表部活)に所属していた
• ツイ廃(@smk7758)
• 専門?: Java, 画像処理

4. SS部とは
SSH指定校であるため、
変わった名前になってる
科学”研究”発表部活

5. SS部とは
研究が必須
(自分はプログラミングだけでも良いかなと
思って入ったが、流石に周りをみて研究を始めた)

6. SS部とは
物理班 数学班生物班 化学班 情報班 社会科学班
SSH物理部 + SSH生物部 → SS部

7. SS部とは
他分野と関わりながら楽しめる部活！
高校生から大学レベルの研究に
手を出してしまう
活動:
• 研究
• プレゼン
• ポスターセッション
• 論文 など

8. SS部とは
2017年度(2016年後期)創設
最初は先輩と私で始まった
情報班

9. なぜSS部に入ったか
• 科学に興味があったから
• コンピューターを使えるから
• (プログラミングをしたかった)

10. +α

11. 高校生が研究する意味とは
多くの人:
大学の修士としての卒業研究を1回程度のみ
高校生での研究:
高校生の2年間で大学のレベルとは
違うかもしれないが、その欠片に触れられる
またプレゼン、論文作成を行うこともできる

12. 2. 普通科高校の問題点
情報科学分野において

13. 普通科高校の問題点
i. 先生が居ない
→ 教える人が居ない (情報科学の人なし)
→ 教えるノウハウなく、
時間も取られてしまう…
→ アイディアが出ないとき超困る
→ 困ったらほとんど全部ネット!

14. i. 先生が居ない
= 教授との繋がりない！
名大附属高校とかだと、
そういう繋がりを持ちやすそう(適当)
→ 論文とか見てほしいけど…
普通科高校の問題点

15. 普通科高校の問題点
ii. 情報科学の知識がない
• 先生が居ないというのも理由の一つ
• 体系的に学べない
• そもそも情報科学に一体どんな分野が
あるのかが分からない
→ プログラミングは知っているが…
みたいな状況になる！！

16. 普通科高校の問題点
iii. インターネット環境がほとんど無い
• 一応、学校の無線LANがあるが、限られた機
器にしか繋がらない上に、SSL接続必要に
なると接続できない(?)
• 困ってもネットに繋がらないんじゃ
調べられない！！

17. 普通科高校の問題点
iv. 自前PCが少なく、家作業が厳しい
学生が多い
そもそもの部活のPC台数も
そこまで多くない
→ イベント・大会前には大忙しなので、
1人に負担行きがち…

18. 普通科高校の問題点
v. 教える時間がない
教える方法も分からない
• 自分自身が研究活動を行いながら、
新入生への指導が必要になる
• 普通科高校なので
普通に課題が多く時間が…
→ 授業中に内職で教え方を考えたり…

19. 普通科高校の問題点
vi. テストを挟むと、教えられたことを
忘れてしまう
• みんなテスト勉強頑張る
• 家にPCが無い
→ まぁこれは仕方がないのかもしれない

20. 普通科高校の問題点 — まとめ
• 知識不足
• 指導不足
• 環境不足

21. 3. 問題点の解決

22. 問題点の解決 – 知識不足
• 情報処理学会 ジュニア会員！
→ 無料で日本語論文が読める～！
• 学生LT, Twitter, 各種イベントなど
→ 人の繋がり, 質問したり！

23. 問題点の解決 – 知識不足
先生はなんかとても良い先生がgetできた
(名大 数学科 → 素粒子論 博士卒,
数学班で指導を行っている方)
でもやっぱりなかなか難しく、
先生方も忙しい感じ

24. 問題点の解決 – 知識不足
→「私が先生だ！」
書籍やらで勉強してもらおうかと思ったが
→ 初心者にはそれは難しい
→ 良い教材が見つからない
→ 自分で資料作って配布という形に…

25. 問題点の解決 – 知識不足
JavaScript (ブラウザ+テキストエディタ)
→ Java (Eclipse), C#, Web と分かれた
• 研究テーマが決まらない
→ 結局、研究をしっかり出せたのは
私が主導したJavaのみ

26. 問題点の解決? – 普通科高校の問題点
vii. 新入生がずっと教えてもらえると
思って受け身になってしまう
研究テーマが決まらない根本原因
しかし、3ヶ月そこらでは全体像を掴む
なんて厳しく、自分自身も掴めていない！

27. 問題点の解決 – 知識不足
• 今回は私が指導した
• 15分悩んだら人(or 私)に聞くスタイル
• 映像授業やプログラミング教育サイトを
利用するのが吉ではある
• 書籍・サイトの自己学習も求めた
→ 流石に私1人で全部見るのは無理！

28. 問題点の解決 – 環境不足
• PCが増えた(SSHの予算, 部活の予算)
• インターネット環境: テザリング
(なお携帯使用禁止という校則がある…)
• でも家でPCできる人は結構あまり増えず…

29. 4. どうやって
研究活動を行った？

30. どうやって研究活動を行った？
研究のアイディア出し
• どういう研究が優れているのかが
わからないし、高校生の研究の例は少ない
• 研究テーマを決めるだけでも
半年程度はかかった

31. どうやって研究活動を行った？
名言「困難は分割せよ」
小さい規模から積み重ねていくのが良い
あと迷走や時間をかけ過ぎるのはダメ！

32. どうやって研究活動を行った？
プログラミング
• 小さい規模のプログラムを作っていく！
• 理論とプログラムの一致が必要
• テストは当然大事
• JavaでOpenCVは大変だった (今は慣れましたが)

33. どうやって研究活動を行った？
先生, 先輩, 部活の仲間に分野を超えて聞く
確認、アドバイス、相談など
テディベア理論で話すだけで解決するかも

34. どうやって研究活動を行った？
論文を読む
• 研究例が0よりは2, 3とかあると、
たとえ手法が参考にならなくとも、
どんな流れで研究を行えば
良いのかわかる
• 情報処理学会, Google Schoolar,
CiNii, J-STAGE など

35. どうやって研究活動を行った？
イベント・大会での発表
• 一番楽しいとき
• 当然緊張をするが、何より自分の研究を
みてくれる存在に出会える
• 質疑応答は自分のときは
つまらない質問しかなかった()

36. どうやって研究活動を行った？
イベントに行ってアドバイスをもらう
• キーワードみたいな感じでポイントを
拾いって意見を貰う
→ 研究の全てを伝えることはできない
困っているところを伝える

37. まとめ
普通科高校生が
情報科学の研究をするのは
やはり大変
しかし、改善する不断の努力は必要

38. まとめ
でも…
やればできる！！

39. ご清聴ありがとうございました