JPAAWG 3rd GM
DNSでいま起きていること
JPCERTコーディネーションセンター
インシデントレスポンスグループ
中井尚子
Copyright ©2020 JPCERT/CC All rights reserved.
JPCERT/CCとIRの紹介
JPCERT/CCとは
JaPan Computer Emergency Response Team Coordination Center
— コンピューターセキュリティインシデントへの対応、国内外にセンサーをおいた
インターネット定点観測、ソフトウェアや情報システム・制御システム機器等の
脆弱性への対応などを通じ、セキュリティ向上を推進
— インシデント対応をはじめとする国際連携が必要なオペレーションや、情報連携に
関する国内の窓口となるCSIRT(窓口CSIRT)
CSIRT: Computer Security Incident Response Team
※各国に同様の窓口となるCSIRTが存在する
(米国のUS-CERT、CERT/CC、中国のCNCERT/CC, 韓国のKrCERT/CC 等)
— 経済産業省からの委託事業として、サイバー攻撃等国際連携対応調整事業を実施
インシデントレスポンスグループ(IR)とは
— 国内・国外のセキュリティインシデント報告の受領・分析
— 内容を理解し技術的な視点でコーディネーション
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DNSとは
Domain Name System(DNS)
名前解決をする仕組みでインターネット利用者をアクセ
スしたいWebサーバーや他サービスに導く
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いろいろと話題になるDNS
最近、DNSが話題になる(問題視される)
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プライバシー侵害
• DNSクエリ・応答がプレーンテキストで送信
攻撃のプラットフォーム化
• ドメイン名やルート改ざんによる不正な名前解決
• 不正サイトへの誘導の手段
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現れた技術
DNSSEC
QNAME
minimization
DoH/DoT
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それぞれの役割範囲
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(.) ルートサーバー
jp.
jpcert.or.jp.
JSAC
チェック
jsac.jpcert.or.jp
DoH/DoT
QNAME
minimization DNSSEC
キャッシュサーバー
(フルサービスリゾルバー)
インターネット利用
者ブラウザー
(スタブリゾルバー)
Q jpcert.or.jp. NSは?
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それぞれの役割
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• DoH/DoT
• QNAME minimization
プライバシー保護
(機密性)
• DNSSEC完全性の保証
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DNSSECとは
Domain Name System Security Extensionsの略称
—従来のDNSにセキュリティの機能を追加した拡張版
DNSSECによって、問い合せ側で応答パケットが改ざん
されていない事が検証でき完全性が保証される
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DNSSECの仕組み
DNSSECを有効にするには次の2点が必要
— 署名(Signing)
— 検証(Validation)
署名したDNS応答パケットをフルサービスリゾルバーが
検証をする
DNSSECは署名・検証の実装、実施が出来て有効となる
仕組み
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署名(Signing)
署名の仕組みは、公開鍵暗号方式と電子署名が使われ、
応答パケットの完全性検証を可能にする
上位から信頼の連鎖によって公開鍵の正当性を担保する
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レジストラ
TLDレジストリ(JPRS)
ルートDNS server
DS
jpcert.or.jp zsk -> ksk ->
DS
DS
zsk -> ksk -> DS
ルートDNSの公開鍵で署名
ドメイン名管理者
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検証はフルサービスリゾルバーやPublic DNSで実施
ネームサーバーからの応答パケットの完全性を検証しスタ
ブリゾルバーに渡す
検証(Validation)
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ドメイン名管理者
レジストラ
TLDレジストリ
(JPRS)
ルートDNS server
jpcert.or.jp
インターネット利用
者(スタブリゾルバー)
jpcert.or.jp を
閲覧したい
電子署名を検証
電子署名を検証
電子署名を検証
JPCERT/CC Webサーバー
全ルートDNSの公開鍵
フルサービスリゾルバー
Public DNS
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ハイプロファイルドメイン
DNSSEC
—国内政府機関関連ドメインにおいては、以下の省庁ドメイ
ンでDNSSECが設定されていること確認
—総務省・法務省・外務省・財務省・厚生労働省
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各省庁、その他 ドメイン DNSSEC
内閣府 cao.go.jp ×
復興庁 reconstruction.go.jp ×
総務省 soumu.go.jp 〇
法務省 moj.go.jp 〇
外務省 mofa.go.jp 〇
財務省 mof.go.jp 〇
文部科学省 mext.go.jp ×
厚生労働省 mhlw.go.jp 〇
農林水産省 maff.go.jp ×
経済産業省 meti.go.jp ×
国土交通省 mlit.go.jp ×
環境省 env.go.jp ×
防衛省 mod.go.jp ×
2020年11月時点
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DNSSECによって変わる今後のDNSの在り方
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Copyright ©2020 JPCERT/CC All rights reserved.
今後のDNS
DNSSECという技術によってDNSの信頼性や完全性は担
保される
—信頼性や完全性の検証が可能となることで、DNSを認証の
手段や他の機能に活かされる
CAA(Certification Authority Authorization)
DANE(DNS-Based Authentication of Named Entities)
など
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お問い合わせ、インシデント対応のご依頼は
JPCERTコーディネーションセンター
— Email:ew-info@jpcert.or.jp
— https://www.jpcert.or.jp/
インシデント報告
— Email:info@jpcert.or.jp
— https://www.jpcert.or.jp/form/
制御システムインシデントの報告
— Email:icsr-ir@jpcert.or.jp
— https://www.jpcert.or.jp/ics/ics-form.html
脆弱性に関するお問い合わせ
— Email:vultures@jpcert.or.jp
— https://jvn.jp/

B2-4 DNS でいま起きていること

  • 1.
  • 2.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. JPCERT/CCとIRの紹介 JPCERT/CCとは JaPan Computer Emergency Response Team Coordination Center — コンピューターセキュリティインシデントへの対応、国内外にセンサーをおいた インターネット定点観測、ソフトウェアや情報システム・制御システム機器等の 脆弱性への対応などを通じ、セキュリティ向上を推進 — インシデント対応をはじめとする国際連携が必要なオペレーションや、情報連携に 関する国内の窓口となるCSIRT(窓口CSIRT) CSIRT: Computer Security Incident Response Team ※各国に同様の窓口となるCSIRTが存在する (米国のUS-CERT、CERT/CC、中国のCNCERT/CC, 韓国のKrCERT/CC 等) — 経済産業省からの委託事業として、サイバー攻撃等国際連携対応調整事業を実施 インシデントレスポンスグループ(IR)とは — 国内・国外のセキュリティインシデント報告の受領・分析 — 内容を理解し技術的な視点でコーディネーション 1
  • 3.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. DNSとは Domain Name System(DNS) 名前解決をする仕組みでインターネット利用者をアクセ スしたいWebサーバーや他サービスに導く 2
  • 4.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. いろいろと話題になるDNS 最近、DNSが話題になる(問題視される) 3 プライバシー侵害 • DNSクエリ・応答がプレーンテキストで送信 攻撃のプラットフォーム化 • ドメイン名やルート改ざんによる不正な名前解決 • 不正サイトへの誘導の手段
  • 5.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. 現れた技術 DNSSEC QNAME minimization DoH/DoT 4
  • 6.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. それぞれの役割範囲 5 (.) ルートサーバー jp. jpcert.or.jp. JSAC チェック jsac.jpcert.or.jp DoH/DoT QNAME minimization DNSSEC キャッシュサーバー (フルサービスリゾルバー) インターネット利用 者ブラウザー (スタブリゾルバー) Q jpcert.or.jp. NSは?
  • 7.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. それぞれの役割 6 • DoH/DoT • QNAME minimization プライバシー保護 (機密性) • DNSSEC完全性の保証
  • 8.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. DNSSECとは Domain Name System Security Extensionsの略称 —従来のDNSにセキュリティの機能を追加した拡張版 DNSSECによって、問い合せ側で応答パケットが改ざん されていない事が検証でき完全性が保証される 7
  • 9.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. DNSSECの仕組み DNSSECを有効にするには次の2点が必要 — 署名(Signing) — 検証(Validation) 署名したDNS応答パケットをフルサービスリゾルバーが 検証をする DNSSECは署名・検証の実装、実施が出来て有効となる 仕組み 8
  • 10.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. 署名(Signing) 署名の仕組みは、公開鍵暗号方式と電子署名が使われ、 応答パケットの完全性検証を可能にする 上位から信頼の連鎖によって公開鍵の正当性を担保する 9 レジストラ TLDレジストリ(JPRS) ルートDNS server DS jpcert.or.jp zsk -> ksk -> DS DS zsk -> ksk -> DS ルートDNSの公開鍵で署名 ドメイン名管理者
  • 11.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. 検証はフルサービスリゾルバーやPublic DNSで実施 ネームサーバーからの応答パケットの完全性を検証しスタ ブリゾルバーに渡す 検証(Validation) 10 ドメイン名管理者 レジストラ TLDレジストリ (JPRS) ルートDNS server jpcert.or.jp インターネット利用 者(スタブリゾルバー) jpcert.or.jp を 閲覧したい 電子署名を検証 電子署名を検証 電子署名を検証 JPCERT/CC Webサーバー 全ルートDNSの公開鍵 フルサービスリゾルバー Public DNS
  • 12.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. ハイプロファイルドメイン DNSSEC —国内政府機関関連ドメインにおいては、以下の省庁ドメイ ンでDNSSECが設定されていること確認 —総務省・法務省・外務省・財務省・厚生労働省 11
  • 13.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved.12 各省庁、その他 ドメイン DNSSEC 内閣府 cao.go.jp × 復興庁 reconstruction.go.jp × 総務省 soumu.go.jp 〇 法務省 moj.go.jp 〇 外務省 mofa.go.jp 〇 財務省 mof.go.jp 〇 文部科学省 mext.go.jp × 厚生労働省 mhlw.go.jp 〇 農林水産省 maff.go.jp × 経済産業省 meti.go.jp × 国土交通省 mlit.go.jp × 環境省 env.go.jp × 防衛省 mod.go.jp × 2020年11月時点
  • 14.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. DNSSECによって変わる今後のDNSの在り方 13
  • 15.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved. 今後のDNS DNSSECという技術によってDNSの信頼性や完全性は担 保される —信頼性や完全性の検証が可能となることで、DNSを認証の 手段や他の機能に活かされる CAA(Certification Authority Authorization) DANE(DNS-Based Authentication of Named Entities) など 14
  • 16.
    Copyright ©2020 JPCERT/CCAll rights reserved.15 お問い合わせ、インシデント対応のご依頼は JPCERTコーディネーションセンター — Email:ew-info@jpcert.or.jp — https://www.jpcert.or.jp/ インシデント報告 — Email:info@jpcert.or.jp — https://www.jpcert.or.jp/form/ 制御システムインシデントの報告 — Email:icsr-ir@jpcert.or.jp — https://www.jpcert.or.jp/ics/ics-form.html 脆弱性に関するお問い合わせ — Email:vultures@jpcert.or.jp — https://jvn.jp/