ARCserve backup and CLOUDIAN HyperStore

CLOUDIAN HyperStore®
ARCserve BackupとCLOUDIAN HyperStoreとの連携活用
2015/8/3
Cloudian K.K.
Version 1.0

はじめに

はじめに
June 2, 2014 Copyright © 2010-2014 Cloudian KK. All rights reserved. P3
本資料では、CLOUDIAN HyperStore® （以下、「HyperStore」と記載）と連携し活用できる
バックアップソフトウェアであるARCserve® Backup（以下、「ARCserve」と記載）のご紹介を
します。
ARCserveとHyperStoreを連携させ、バックアップデータの保管先(デスティネーション)と
してHyperStore上のバケットを指定することにより、
• 経済的なHyperStoreのストレージ領域をバックアップ格納先として利用できる
→ バックアップデータを長期オンライン化できる
• HyperStoreのジオクラスター機能により、遠隔拠点にも
バックアップデータを分散保管できる
• オンプレミスにHyperStoreを導入している場合は、
プライマリのバックアップ領域として利用できる
• (HyperStoreを基盤として使用している) パブリック・クラウドにバックアップデータを
保管する際には、社内にあるバックアップ媒体（領域）をステージング領域として
使用量を削減し、クラウド上の領域を最終媒体として利用できる
等のメリットがあります。
本資料では、ARCserveのバックアップ保管先としてHyperStoreを使用するための設定
箇所に注目し、説明を記載しています。
ARCserve Backup自体のインストールについては記載していませんので、ARCserve社
のホームページやマニュアル等でご確認ください。

ARCserve Backup 連携活用時の注意事項

ARCserve Backup 連携活用時の注意事項
ARCserveでHyperStoreを連携し、ARCserveのバックアップ保管先としてHyperStoreのスト
レージ領域を利用するためには、事前に下記事項を必ずご確認ください。
 ARCserve Backupのバージョンが「r16」以降であること
HyperStoreはじめクラウドストレージとの連携機能が搭載されているARCserveのバージョ
ンは、r16以降のものになります。
ARCserve Backup r16よりも前のバージョンをご使用の場合は、r16以降へバージョンアッ
プする必要があります。
 パブリックなサーバー証明書
ARCserveにより取得されたバックアップの保管先(デスティネーション)となるHyperStoreには、
外部機関により発行されたパブリックなサーバー証明書がインストールされ、SSL通信が有効
化されている必要があります。
非SSL通信の状態／自己署名によるサーバー証明書が使用されている環境では、ARCserveの
「クラウド接続」設定時にエラーが発生します。
 ARCserve Unified Data Protectionは、現時点では未対応
なお、本資料では、ARCserve Backup r16.5を使用しています。

ARCserve Backup クラウド接続設定

クラウド接続の設定①
ARCserveでHyperStoreのストレージ領域をバックアップ保管先として利用する最初の作業と
して、「クラウド接続」の設定を行います。
この作業では、バックアップを保管するHyperStoreに接続するために必要な
・アクセスキー ID
・シークレットアクセスキー
および
・ベンダ URL (※)
・ARCserveのバックアップが保管されるバケット名
を設定・登録します。
(※) 「ベンダ URL」は、S3エンドポイントのことです。
クラウド接続の設定を行うために、
デバイスマネージャを起動します。
デバイスマネージャを起動するため
の方法はいくつかありますが、本資
料では「ARCserve Backup マ
ネージャ」から起動しています。
「デバイスマネージャ」を起動します。

クラウド接続の設定②
デバイスマネージャを起動したら、「クラウド接続の管理...」をクリックします。
「クラウド接続環境設定」画面が表示されるので、“Amazon S3”を選択して［追加(A)］ボタ
ンを押下します。
①「クラウド接続の管理...」をクリック
②「クラウド接続環境設定」画面で“Amazon S3”を選択し、
［追加(A)］ボタンを押下します。

クラウド接続の設定③
「接続の追加 <Amazon S3>」画面①
［追加(A)］ボタンを押下すると、「接続の追加 <Amazon S3>」画面が表示されます。
下図のように、必要な項目を設定していきます。
任意の「接続名」を入力します。
HyperStoreの「アクセスキー」を
入力します。
HyperStoreの「シークレットキー」を
入力します。
HyperStoreの「S3エンドポイント」を
入力します。
上記設定で入力した情報が正しく、
HyperStoreに接続ができると
「バケット名」のリストボックスが有効になります。

クラウド接続の設定④
「接続の追加 <Amazon S3>」画面②
前頁に続き、「接続の追加 <Amazon S3>」画面の設定項目について説明します。
［検証(V)］を押下すると、
(リストからの選択ではなく)入力した
バケット名が命名規則にマッチ
しているかを確認できます。
問題ない場合は、下図画面が
表示されます。
「バケットの地域(R)」には、
HyperStoreを使用する場合は
決め打ちでリストから
“US_Standard”を
選択します。
設定に問題が無く、全ての
必須項目の設定が完了したら
「OK(O)」ボタンを押下します。

クラウド接続の設定⑤
「接続の追加 <Amazon S3>」時の注意点
HyperStoreで、パブリックなサーバー証明書を使用してSSL通信を有効化していないと、バ
ケットの選択や検証ボタン押下時に下図のようなエラーが発生します。
もし、HyperStoreで
パブリックなサーバー証明書を
使用してSSL通信を有効化
していないと...........
というエラーが発生します。
注意！

クラウド接続の設定⑥
前頁で［OK(O)］ボタンを押下すると、「クラウド接続環境設定」画面のAmazon S3の下に、
追加したクラウド接続設定が追加されます。
新規に追加した
“クラウド接続”
上図の［閉じる(C)］ボタンを押下すると、下図のような画面
が表示されるので、引き続きクラウドデバイスの作成を行うことができます。あるいは、後でデ
バイスマネージャからクラウドデバイスの作成を行うこともできます。

ARCserve Backup クラウドベースデバイスの作成

クラウドベースデバイスの作成①
クラウド接続の設定が完了したら、次にARCserveのバックアップが格納される“クラウドベー
スデバイス”を作成します。
クラウド接続の設定から継続して作成手順に進むか、あるいはデバイスマネージャを起動し
「クラウドベースデバイスの管理...」をクリックすると、下図画面が表示されます。
本資料の例では、以下のように
設定しています。
• デバイス名 … CD1
• 詳細 … CLOUDIAN HyperStore
• 接続名 … CLOUDIAN_HyperStore
• クラウドフォルダ … DailyBackup1
• グループ名 … TEST1
それ以外の項目はデフォルト、
あるいは未入力にしています。
設定(選択)した値が
正しければ、デバイス
名の前にが表示さ
れます。
新規のクラウドベースデバイスを追加する
ために、［追加(A)］ボタンを押下します。
［次へ(N)］ボタンを
押下します。

クラウドベースデバイスの作成②
必要な設定項目に情報を入力し［次へ(N)］ボタンを押下すると、デバイス設定が行われます。
デバイスの設定が完了すると下図画面が表示され、HyperStore上にARCserveのクラウドベー
スデバイスが作成されます。
このデバイスに対して、バックアップを保管します。

ARCserve Backup HyperStoreへのバックアップ操作

HyperStoreへのバックアップ操作①
これまでの作業により、ARCserveのバックアップ保管先(デスティネーション)となるクラウ
ドベースデバイスの作成まで完了しました。
次はこのデバイスに、実際にバックアップを取得する操作を説明します。
この説明ではARCserveの基本的な操作説明は行わず、HyperStoreにバックアップを
取得する場合に特有な操作に関して説明します。
HyperStoreへのバックアップをテストするために、「バックアップマネージャ」を起
動します。
「バックアップマネージャ」を起動します。

HyperStoreへのバックアップ操作②
バックアップ対象のデータ（ソース）を選択します。
本資料の例では、バックアップサーバーのCドライブ内のサンプルデータ(C:¥Sample Data)
をバックアップソースとして指定しています。
C:¥Sample Dataフォルダを、
バックアップソースとして指定しています。
「ソース」タブを選択し、
バックアップ対象となる
ファイル／フォルダを指定します。

HyperStoreへのバックアップ操作③
次に、バックアップ保管先の設定をするために、「デスティネーション」タブを選択し
ます。
この画面では先に作成したクラウドベースデバイスにバックアップを取得するために、
 グループ(G) … TEST1
 メディア(E) … CD1
 メディアプール … 000001 (100000までの任意の番号)
を設定しています。
グループ(G)、メディア(E)およびメディアプール(O)には、
HyperStoreのバケットが紐づけられている
クラウドベースデバイスを指定します。
「デスティネーション」タブを選択し、
バックアップ保管先となる
デバイスを指定します。
全てのバックアップ指定項目を
設定したら、［サブミット］ボタンを
押下します。
バックアップを開始するために必要
な設定が完了したら、
を押下します。

HyperStoreへのバックアップ操作④
下図画面が表示されるので、［OK(O)］ボタンを押下します。
続けて下図画面が表示されるので、必要な設定を行い［OK(O)］ボタンを押下します。
この例では、
「ジョブ名(A)」を「バックアップ01 [CLOUDIAN HyperStore]」に、
「ジョブ実行時刻」を「即時実行(R)」に
変更しています。
［OK(O)］ボタンを押下すると、バックアッ
プジョブが追加され、即時実行を指定してい
る場合はバックアップ処理が開始されます。

HyperStoreへのバックアップ操作⑤
下図画面のように、クラウドベースデバイス(HyperStore)に対するバックアップ処理
が開始されます。
バックアップジョブ：「バックアップ01 [CLOUDIAN HyperStore]」が、
“アクティブ”状態（バックアップ処理実行中）

HyperStoreへのバックアップ操作⑥
バックアップ処理が完了すると、下図画面が表示されます。表示内容を確認したら、
［OK］ボタンを押下します。
バックアップジョブ：「バックアップ01 [CLOUDIAN HyperStore]」が、
“レディ”状態（バックアップ処理完了）
バックアップジョブが正常に終了すると、
「前回の結果」に“完了”という文字が表示されます。
スケジュール登録されたジョブの場合は、次回の
スケジュール実行まで、ジョブのステータスは“レディ”の
状態になります。

(補足) 取得されたバックアップデータの確認①
デバイスマネージャの画面から「クラウドフォルダの参照...」をクリックすると、
ARCserveが認識しているクラウドフォルダ内のデータを確認することができます。
この機能で確認することができる
データは、ARCserveが認識している
データです。
ARCserveのバックアップ処理で、
HyperStoreのバケットに保存されてい
るデータは、ARCserveのバックアッ
プフォーマットで作成されており
Cloudian Management Console (CMC)から
は確認することはできません。

(補足) 取得されたバックアップデータの確認②
CMCからARCserveにより保存されたデータを確認してみると、下図のように
ARCserveの独自フォーマットで保存されていることが分かります。
ARCserveで使用される管理情報やバックアップデータが、クラウド接続設定時に指定
したHyperStore上のバケットに保存されます。
本資料の例だと、バケット：「arcserve」の中に下図のようなデータが保存されます。
バケット：「arcserve」
格納されているデータ
フォルダ：「ca_root_as$te~cld@dailybackup1/」に
保存されているデータ

ARCserve Backup HyperStoreからのリストア操作

HyperStoreからのリストア操作①
次に、ARCserveによってHyperStoreにバックアップされたデータをリストアする操
作を説明します。
リストア対象のデータは、「HyperStoreへのバックアップ操作」で取得したバック
アップデータの中から、一部のデータのみを検証のためにリストアしてみます。
どのバックアップデータをリスリア対象とす
るか、指定します。
本資料の例だと、
C:¥Sample Data¥images¥猫
をリストア対象として指定しています。
「ソース」タブを選択し、
リストア対象となる
ファイル／フォルダを指定します。

HyperStoreからのリストア操作②
ソースとして指定したデータを、どこにリストアするか“デスティネーション”の指定を
します。
ARCserveでバックアップを取得した元の場所にリストアすることもできますが、本資
料の例では別の場所 (C:¥Restore Data) にファイルを復元するように設定しています。
C:¥Restore Data
に、バックアップデータから復元される
データを格納するように指定。
「デスティネーション」タブを選択し、
リストアされたデータが格納される
場所を指定します。

HyperStoreからのリストア操作③
①「繰り返し方法(E)」には “１度だけ”を指定し、ボタンを押下します。
［サブミット］ボタンを押下すると、
リストア処理が開始されます。
②「サブミット」ボタンを押下すると、下図のように
指定したデータをリストアするために必要なメディアが
特定されます。
［OK(O)］ボタンを押下します。

HyperStoreからのリストア操作④
下図画面が表示されるので、［OK(O)］ボタンを押下します。
続けて下図画面が表示されるので、必要な設定を行い［OK(O)］ボタンを押下します。
この例では、
「ジョブ名(A)」を「リストア01 (日付: 2015-08-03)」に、
「ジョブ実行時刻」を「即時実行(R)」に
変更しています。
［OK(O)］ボタンを押下すると、リストア
ジョブが追加され、即時実行を指定している
場合はリストア処理が開始されます。

HyperStoreからのリストア操作⑤
バックアップ処理が完了すると、下図画面が表示されます。表示内容を確認したら、
［OK］ボタンを押下します。
リストアジョブ：「リストア01 (日付: 2015-08-03)」が、
“終了”状態（リストア処理完了）
リストアジョブが正常に終了すると、
「前回の結果」に“完了”という文字が表示されます。
スケジュール登録されたジョブの場合は、次回の
スケジュール実行まで、ジョブのステータスは“レディ”の
状態になります。
下図の例の場合は“１度のみ”実行のジョブであるため、
ステータスは“終了”になっています。

HyperStoreからのリストア操作⑥
本資料の例で、リストア処理のデスティネーション（復元先）に指定した
「C:¥Restore Data」フォルダ
の中身を確認してみると、リストア処理のソース（リストア対象データ）として指定した
データが復元されていることが分かります。

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クラウディアン株式会社

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