札幌市立大学デザイン学部
 メディアデザインコース
       樋田ゆうき
展覧会名   たったひとつの絵展



キャッチコピー   世界の巨匠と向き合うあなただけの1時間

     会期   2009.4.1( 水 )〜2010.3.31( 水 )

    休館日   月曜日(祝日は開館)

   開館時間   10:00〜17:00

     会場   芸術の森美術館

   アクセス   〒005-0864 札幌市南区芸術の森 2 丁目 75 番地

  問い合わせ   電話 011-591-0090 HP http://www.mocas.jp

          (※完全予約制)

   観覧料金   ◯1時間コース:一般 2000 円、高大生 1000 円、小中生 500 円、65 歳以上 1500 円

          ◯2時間コース:一般 2800 円、高大生 1400 円、小中生 700 円、65 歳以上 2100 円

          ◯貸し切りコース:一律 100,000 円

     主催   札幌芸術の森美術館(札幌市芸術文化財団)

     後援   NHK、北海道新聞社、札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会

   特別協力   国立ピカソ美術館、NHK 札幌放送局




                                   01
 『たったひとつの絵展』は、2009年4月から2010年3月まで1年間かけて開催

する長期的な展覧会です。パブロ・ピカソやアンリ・マティスなどによって1900年代

に描かれた絵画を中心に、絵画展覧会の新しい可能性を探ります。

 先日、ある美術館で行われた絵画の展覧会を訪れました。私はそこで、ひとつの小さな

絵を見つけました。混み合う会場の中でなぜかその絵の周りだけには人がおらず、私は立

ち止まってゆっくりとその絵を眺めました。画家の筆遣いを目で追いながら、彼はどんな

場所で、何を考えながらこの絵を描いていたのか想像を膨らませていた時私はふと、ある

感覚にとらわれたのです。それは特別な感覚、つまり『今この絵と向き合っているのは世

界中で自分しかいない』という想いでした。その事に気がついた私はその小さな絵とその

画家を突然とても近くに感じたのです。

 今の自分が生きている時とは時間も場所もかけ離れた世界で生きていた人によって描か

れた絵画と向き合う事は、まるでその時代の画家のアトリエに旅をしているような不思議

な気分を味わわせてくれます。一枚の絵を通して、作家とそのアトリエの空気をひとりじ

めできる、そんな展覧会を目指しました。パブロ・ピカソやアンリ・マティスが一枚の絵

に込めた思いをじっくりと味わっていただけたらと思います。



                               札幌市立大学デザイン学部

                                      樋田ゆうき




                     02
①新たな視点

         本展では、美術鑑賞のための全く新たな視点を提案しています。それは、ひとつの作品

        を通してその作者と一対一で向き合い、作品を独り占めするという考え方です。その視点

        をより分かりやすくするために展示室を細かく区切って個室にし、作品をそれぞれひとつ

        ずつ展示しています。世界にたったひとつの作品であるという事が重要であるため、版画

        や彫刻ではなく直筆の絵画のみを展示します。一人きりの部屋で世界でたった1枚の絵と

        正面から向かいあった時、その絵や作者に対して今までとは違った想いが湧いてくる事で

        しょう。



        ②完全予約制

         作品を通して作者と一対一で向き合える環境をつくるために、本展の観覧は完全予約制

        とします。観覧時間は1時間か2時間、もしくは1日貸し切りのいずれかを選択できます

        (※スケジュールは以下を参照) 同じ時間に最大で15名が入館できます
                       。                  (全部で20室)。

        それぞれ決められたルートで各部屋を観覧し、どの観覧者も一人でそれぞれの絵画と向き

        合えるように調整します。



        ③ストーリーのある絵

         どの作品にもそれぞれのストーリーがあります。作品毎にパネルや写真、映像を用いて

        それぞれのストーリーを紹介します。ストーリー紹介に用いる映像はテレビやネット配信

        を同時に行い、より多くの人の興味関心を高めます(協力:NHK)。




          mon    tue   wed       thu       fri       sat      sun
10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00
                       1hour:        2hour:        all day:




                                03
椅子

       展示作品をゆったりと鑑賞
       するための椅子

                    扉
作品
                    作家のアトリエのドアを再
                    現し、それぞれの部屋に個
                    性を持たせる。




     パネル

     作品の持つストーリーを紹
     介するためのパネル
                        展示室入口

                        作品を作者や年代毎に展示
                        室を分けて展示する事で新
                        たな文脈を作成する。




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パブロ・ピカソ
                    Pablo Picasso
                        1881-1973




 スペイン南部のアンダルシア地方で生まれる。

 思想的にも造形的にも 20 世紀を代表する天才と呼ばれる画家である。彼は幼い頃から

才能を発揮し、16 歳の時にはマドリードで開かれた国展にて佳作を受賞した。20 歳から

は「青の時代」として、青を主調に貧しい人びとを描き、25 歳にパリへ住居を移してか

らは道化師、曲芸師を明るく描いた「バラ色の時代」を向かえる。1907 年に製作した『アヴィ

ニョンの娘たち』以降は概念として世界を描いたキュビズムと呼ばれる独特な画風へと変

貌を遂げる。1937 年、スペインの内戦において、フランコ軍側のドイツ軍がバスクの首

都ゲルニカを無差別爆撃したことに憤り、後に彼の代表作とも言われる『ゲルニカ』を製

作した。晩年のピカソの作風は、のちの新表現主義に大きな影響を与えたと考えられてい

る。ピカソは死ぬまで時代を先取りする画家であった。


略歴

1881 年 スペイン南部のアンダルシア地方に生まれる
1892 年 ラ・コルーニャの美術学校に入学
1897 年 マドリードのサン・フェルナンド王立アカデミー入学
1901 年 パリで初の個展を行う(青の時代が始まる)
1904 年 モンマルトルにある洗濯船という名の建物に部屋を借り、パリに腰を据える
1905 年 ばら色の時代が始まる
1907 年 『アビニョンの娘たち』制作
1912 年 モンパルナスへ移る
1930 年 『ピカソ夫人像』でカーネギー賞を受賞。
1934 年 「闘牛」連作を描く
1936 年  プラド美術館長に就任。
1937 年 『ゲルニカ』製作。
1939 年 ニューヨーク美術館で個展
1945 年 ロンドン、ブリュッセルで個展
1951 年 『朝鮮の虐殺』製作
1953 年 リヨン、ローマ、ミラノ、サンパウロで個展。
1958 年 『イカルスの墜落』製作
1964 年 日本、カナダで回顧展
1966 年 パリで回顧展
1970 年 バルセロナのピカソ美術館開館。
1973 年 死去


                     05
イベントタイトル   わたしたちのたったひとつの絵展

      日程   毎月末の日曜日(全 12 回)、第1回は4月26日(日)



      内容   展覧会のコンセプトに沿って、参加者が想いを伝えたい相手を設定し

           て絵を描きます。完成した絵は展示会場に一枚ずつ実際に展示し、想

           いを伝えたい相手と一緒に鑑賞する事ができます。



      会場   芸術の森美術館

     対象者   小学生から高校生

      定員   20 名

     参加料   2,000 円

     持ち物   絵を描く道具

    申し込み   芸術の森美術館

  お問い合わせ   電話 011-591-0090(芸術の森美術館まで)



当日スケジュール   09:00 美術館集合

           09:30 展覧会鑑賞(学芸員による解説付)

           10:30 作品制作と展示(昼休憩有)

           13:30 作品発表会

           15:00 参加者が作品を渡したい相手集合

           15:30 各自作品鑑賞

           17:00 解散




                          06
《パイプを持つ少年》1905
      Pablo Picasso
      個人蔵
      油彩/カンウ゛ァス




     《髪を結う女性》1906
      Pablo Picasso
      ニューヨーク近代美術館蔵
      油彩/カンウ゛ァス




     《夢》1948
      Henri Matisse
      個人蔵
      油彩/カンウ゛ァス




07
《赤い室内、青いテーブルの上の静物》
      1947
      Henri Matisse
      ノルトライン=ウ゛ェストファーレン
      州立美術館
      油彩/カンウ゛ァス




     《スケートをする人々のいる冬景色》
      1610
      Hendrick Avercamp
      アムステルダム国立美術館蔵




     《鏡のヴィーナス》1651
      Diego Vel?quez
      ロンドンナショナルギャラリー蔵
      油彩/カンウ゛ァス




08

Am Hida