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AIP改め、MIP_20230128_it.pdf
- 2. アジェンダ 1. 自己紹介 2. MIPとは 3. 設計を進めるにあたり 4. AIPからMIPへの変更 5. 統合ラベル付けクライアントとOffice組み込みクライアント 6. 追跡・アクセス取り消しについて 7. まとめ。
- 3. １．自己紹介 NAME 井戸田 智子（いとだ ともこ） 所属 コムチュア株式会社 コラボレーション本部 業務 所属にて少しのマネージャー業務とプロジェクトマネジメントを行っています。 経歴 以下のプロダクトについて、プリセールス活動および、SIにてお客様先の導入の要件定義からリリース までをご支援させていただいております。 ➢ Exchange Server 2003、2010、2013、2016、2019、Exchange Online ➢ Active Directory（AD移行含め）、Azure Active Directory ➢ Office 365（Exchange Online,Teams,SharePoint Online,OneDrive..） ➢ Intune MDE&MAM(Windows、iOS,Android) ➢ Defender for Endpoint,Defender for Office 365 ➢ Microsoft preview Information protection ➢ その他 ・・・ Office展開やバックアップサーバー、Vmware・・ 検証ではPostfixでメールサーバーもたてます。 連絡先（MAIL） ITODA_TOMOKO@COMTURE.COM ITODA.TOMOKO.55@GMAIL.COM
- 4. • 正式名 Microsoft Purview Information Protection です。 ☆ クラウドのみならず、ローカルのデータやメール本文、添付ファイルなども対象とする情報保護ソリューションです。 MIPの情報保護機能は、データを把握し、データを保護し、データの損失を防止するためのツールです。 ライセンス：EMS E3・E5やMicrosoft 365E3・E5, Microsoft 365 E5 Complianceに含まれています。 機能：SharePointやOneDrive,ローカルのファイルやメールにラベルを手動および自動にて付与して、アクセス制御や暗号化 などにて保護します。 また、ファイルの追跡やアクセス権の取り消しが可能です。 ２．MIPとは
- 5. ラベル付けスキャナー (MIPスキャナーサーバー) (SQL Server) Microsoft Information Protection ファイルサーバー Microsoft 365 OneDrive AzureAD スキャナー用 認証トークン ラベルの定義 ①ポリシーによりラベル付け 条件に合致したラベルが自 動的にファイルに付与される ②自動的にラベルが付与される ②アップロード完了後ス キャンされたタイミングで ラベルが付与される シチュエーション２:M365上の自動ラベル付け シチュエーション１：ファイルサーバーのラベル付け シチュエーション３:手動ラベル付け ②ユーザーが手動でラベルを選択してファ イルを保存する（変更理由を求めること も可能です。） ③ファイルに手動ラベルが付与される ２．MIPとは(イメージ） ラベルの例： ・機密情報 ・外部公開禁止 ・一般 etc
- 6. 他のサービスとの連携すると、以下のようなこともできます。 • クライアントのローカルファイルへの自動ラベル → Endpoint DLP（Defende for Endpoint へのオンボードが必要です。） • ファイルサーバーなどへの自動ラベル → MIPスキャナー • Boxなどの他のサービスへの自動ラベル → Microsoft Cloud app Security ※SharePoint OnlineやOneDriveにMicrosoft Cloud app Securityのポリシーを利 用することも可能ですが、自動ラベルの制限（100ファイル/日）が発生します。 ２．MIPとは
- 7. • MIP自体は難しいソリューションではありません。しかしながら、ユーザー影響が大！です。 確実にユーザーの手間と不便さが付き纏います。 ユーザーのコンプライアンス意識や教育、使い方というところを十分に浸透した上で、導入していただく必要があります。 案件を進めるうえで感じたこと ① MIPで何が出来るか、何が出来ないかを知らずに導入を決められるお客様も多くいらっしゃいます。 ➢ ファイル名に対して条件を絞って自動でラベリングをしたい。 ➢ ユーザーにどのラベルがついているか、どのラベルを付けるかを見せずに自動ラベリングしたい。 ➢ DLPでは要件が満たせていないので、MIPを併せて利用することで情報漏洩を防ぎたい。 → DLPと条件については一緒です。 ② Azure Information ProtectionからMicrosoft Information Protection,さらにはMicrosoft Perview Information Protectionになり、機能が変更されている。 ➢ 統合ラベル付けクライアント or Office 組込みクライアント どちらを利用すべきか。 ➢ ユーザーからの追跡アプリがサービス終了。管理者からのPosweShellでの操作だけとなりました。 追跡をどうするか。 ３．要件定義・設計を進めるにあたり。
- 8. Microsoft社のサイトに行くと、「Azure Information Protection (AIP) は、Microsoft Purview Information Protection (以前の Microsoft Information Protection (MIP)) の一部です。」とあります。 そして。「Microsoft perview Information ProtectionとはMicrosoft の分類、ラベル付け、および保護の各サービスを 統合したものです。 」とあります。（この中にはAIPとDLP（Data Loss Prevention）などが含まれています。。） ４．AIPからMIPへの変更 データを把握 •機密情報のカテゴリ分け •機密データを検出・分類 •機密アイテムを表示 データを保護 •機密ラベルを定義 •ラベルを適用 データ損失 防止 •DLPポリシー作成 •DLPポリシー適用
- 9. 結果、それまでAzure Portalにて管理されていたサービスが現在は、Microsoft Perview（旧コンプライアンスセンター）管 理されており、設定の実施やログなどを参照できます。 ４．AIPからMIPへの変更 スケジュール 対象 イベント 2022 年 1 月 1 日 Azure Information Protection統合ラベ ル付けクライアント メンテナンス モードに移行。 今後、統合ラベル付けクラ イアントに新しい機能は追加されません。 2022 年 3 月 31 日 Azure Information Protection Azure portalで Azure Information Protection クラシック クライアントとラベル管理を廃止 2022 年 12 月 31 日 iOS および Android サポート iOS および Android 向けの AIP モバイル ビューアー アプリは廃止 https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/information-protection/rms-client/use-client#aip-client-support-and-timelines メンテナンスモー ドって？サポート 期限はいつ？
- 14. ５．統合ラベル付けクライアントとOffice組み込みクライアント 項目 統合クライアント（AIP） Office 組込みクライアント（MIP） クライアントのサポートOS Windows のみ利用可能 iOS および Android 用の AIP モバイル ビューアー アプリを廃止する Windows、macOS、iOS、Android、Web Office アプリ ー App for Enterprise Microsoft 365のみ ファイルのサポート Officeやgifなど多数のファイルが可能。 Officeファイルおよび.doc ファイルなどの Microsoft Office 97 - 2003 形式へのラベルの適用 Officeファイルのみ。（pdfも可能） Officeファイル(Microsoft Office 97 - 2003 形式 は利用できません。） サービス連携 ー データ分類やMicrosoft Purview データ損失防止 (DLP) など、他の Microsoft Purview 機能と連携 サポート メンテナンスモードとなり、Microsoft 365 Appsを利 用する場合はOffice組み込みのクライアントへの移行 を推奨されます。 なお、メンテナンスモードとは新機能の開発がされないと いうことで、バグが発生した場合は改修されます。 サポート終了は名言されていません。 サポートされています。 追跡・取り消し 出来る 出来ない。（統合クライアントのインストール必須） 以下のような制限があります。Microsoft 365 App for Enterpriseを利用している場合、Office 組込みのクライアントへの 移行を推奨されます。ただし、両方を並行して利用することにより柔軟な利用をすることは可能です。
- 16. 組込みのOffice クライアントでは追跡・取り消しができません。。 統合クライアントを一緒にいれることにより、以下の通りの操作が可能です。（統合ラベル付けクライアントのみでもOK） ６．追跡・アクセス取り消しについて 項目 追跡 アクセス権取り消し 操作/役割 ユーザー 管理者 ユーザー 管理者 ドキュメントの直接操作 機能なし 機能なし 〇 〇 PowerShell実行 ×※ 〇 × 〇 Microsoft Perview （コンプライアンス管理センター） × 〇 × 機能なし □追跡可能な権限（※） ・Office 365 テナントのグローバル管理者。 ・Azure AD テナントのグローバル管理者。 ・Add-AipServiceRoleBasedAdministrator コマンドレットを使用して Azure Information Protection に対する管理者権限を付与されたテナントのユーザー アカウント。 ・Azure 情報保護管理者、コンプライアンス管理者、またはコンプライアンス データ管理者の Azure AD 管理者ロール。
- 17. Microsoft Perview Information ProtectionやDLPはここ数年、ライセンス種類も増えて変化も多く、複雑になっ てきています。 ただ、MIPの案件だけではなくてIntuneの案件を対応させていただいている中でも、データを保護したい、ファイルの共有 を制御したいといった、ユーザー様のご要件を充足するためにはMIPだと思うシチュエーションも多く出てくるようになりました。 Defende for Endpoint などのEDRやSEIMなどの脅威対策とともに、情報保護というセキュリティも考慮いただけたら と思います。 また、このようなコンプライアンスの機能が使い勝手がよくなるとともに、ユーザー様に浸透してサービスのご利用を推進でき たらと思います。 ややこしいところではありますが、今回、少しでも、どなたかのTipsやへーと思っていただけましたら幸いです。 追伸： 今回が初の公の席でのLTでした！ 個人 or ビジネス 問わずに感想含め何かありましたら、お気軽にご連絡いただけましたら嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 ７．まとめ。