今さら聞けない!
Active Directoryドメインサービス入門
トレノケート株式会社
横山 哲也
横山 哲也 (トレノケート株式会社)
2
 1994年~ ITプロ向けWindows関連教育
 1997年 Windows NTイントラネットソリューション
 「Windows NT 5.0 Active Directory Serviceの紹介」
 マイクロソフトMVP(2003年4月~2019年6月)
 だいたいDirectory Servicesで受賞
 最近の著書(いずれも日経BP)
 ブログ: ヨコヤマ企画 http://yp.g20k.jp/
 ひと目でわかるAzure
基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築
改訂新版(著)
 グループポリシー逆引きリファレンス厳選98
(監修・共著)
アジェンダ
3
1. Active Directoryドメインサービスとは
2. Active Directoryドメインサービスの基本構造
3. Active Directoryドメインサービスの構築
Active Directoryとは
4
 IDおよびアクセス管理機能に対するブランド
 米国の商標は形容詞(固有形容詞)
 従来のActive Directory
= Active Directory Domain Services (ADDS)
 ADDSのサーバー = ドメインコントローラー (DC)
 Azure ADとの直接の関係はない
Windows NT
LAN Manager
Active Directory
Active Directory
Domain Services
Window 2000~2003Window NT以前 Window Server 2008
Active Directory
なんとかサービス
Active Directoryドメインサービスとは
5
 いわゆる「Active Directory」
 各種情報の一元管理 = ディレクトリ サービス
 情報の格納と検索…LDAP
 認証…Kerberos
 グループポリシー…実はActive Directoryではない
 Active Directoryでない環境(ワークグループ)
 コンピューターごとに固有のユーザー/グループを登録
 データはSAMデータベースに保存…実体はレジストリ
(Security Account Manager)
SAM
User A
User B
Yamada
Yamada
SAM
User A
User B
×
コンピューターごとにユーザー登録
Active Directoryドメインサービスとは: 情報の検索
6
 属性を指定して検索
 属性を指定して検索
DEMO
Active Directoryドメインサービスとは: ディレクトリデータベー
ス
7
 Active Directory環境(ドメイン)
 サーバー上に共通のユーザー/グループを登録
 データはActive Directoryデータベースに保存(NTDS.dit)
 データベースを保持するサーバー
→ドメインコントローラー(ドメインサーバー)
NTDS
User A
User B
Yamada
Yamada
ドメイン
コントローラー
Active Directoryドメインサービスとは: オブジェクト
8
 格納する情報…オブジェクト
 ユーザー…ユーザーが持つさまざまな情報
 氏名、部署、パスワード、セキュリティIDなど
 グループ…複数のユーザーをまとめる
 グループ名、セキュリティIDなど
 コンピューター…コンピューターを識別
 組織単位(OU)
 登録情報を分類
 管理権限の委任(パスワードリセットの権利など)
 構成の一元管理(グループポリシー)
 共有フォルダー…共有フォルダーの検索用
 共有プリンター…共有プリンターの検索用
Active Directoryドメインサービスとは: 最近の主な新機能
9
 Windows Server 2012/2012 R2の主な新機能
 インストールウィザードの大幅変更
 仮想マシン上のドメインコントローラの正式サポート
 PowerShellコマンドレット追加
 ダイナミック アクセス制御(NTFS)
 Windows Server 2016の数少ない新機能
 Azure ADサポートの強化
 Microsoft Windows Helloのサポート
(Microsoft Passport )
 Windows Server 2019の新機能
 なし
Active Directoryドメインサービスとは: Windows Server 2019
10
 新機能なし
 機能レベルも増えていない
 Windows Server 2008~2016
Active Directoryドメインサービスとは: 最近廃止された機能
11
 Windows Server 2003機能レベル
 新規に機能レベルを設定できない
 既存の機能レベルには接続可能(2019不可)
 早いうちになるべく大きな値に昇格すること
(Windows Server 2012以上はあまり変わらない)
 FRS(ファイル複製サービス)
 2008以前に、2003以下の機能レベルで作った場合
 Windows Server 2016でも動作(2019不可)
 早いうちにDFSへ移行すること
 https://blogs.technet.microsoft.com/jpntsblog/2009/12/04/frs-dfsr-sysvol/
やること: FRSからDFSに移行する
やること: 機能レベルを上げる
Active Directoryドメインサービスとは: 最近廃止された主な機
能
12
 ドメインコントローラーへの昇格画面(Win 2016)
Active Directoryドメインサービスの基本構造: ドメイン階層
13
 Active Directory ドメインの論理構造
 DNSを利用
 ドメイン
 ツリー
 フォレスト
ルート
jp
trainocate
corp
sales
フォレスト
ツリー
ツリー
ドメイン
Active Directoryドメインサービスの基本構造: ドメイン名
14
 DNSを利用
 インターネット接続不要
 推奨: インターネットドメイン名のサブドメイン
 例: corp.trainocate.jp
 非推奨: 独自トップレベルドメイン
 例: trainocate.internal
 注意
 .localはマルチキャストDNSで使用(RFC6762)
 Macintosh/Windows 10がマルチキャストDNSを使用
インターネットドメイン名サブドメイン
独自トップレベルドメイン
ドメイン名変更は面倒で高リスク → 間違えるとフォレスト破壊
Active Directoryドメインサービスの基本構造: 論理構造と物理構
造
15
 論理構造
 ドメイン
 コンテナ
 組織単位(OU)
- 管理上の単位
- グループポリシーなど
 物理構造
 ドメインコントローラー
 サイト
- 最小単位はサブネット
- 複製の最適化
- ログオンの最適化
営業
東京
大阪
サイト サイト
「LAN接続環境 = サイト」が一般的
サイトを設定しなくても運用は可能
Active Directoryドメインサービスの構築: 構築の手順
16
 Active Directoryドメインサービスの構築
→ドメインコントローラーの構築(昇格)
 構築の手順
1. Active Directoryドメインサービス役割の追加
以下のいずれか
- サーバーマネージャー
- PowerShell コマンドレット
Install-WindowsFeature –name AD-Domain-Services
2. Active Directoryドメインサービス構成ウィザード
以下のいずれか
- DC昇格ウィザード
詳細インストールオプションの廃止(2012から)
- PowerShell コマンドレット
Active Directoryドメインサービスの構築: 構築ツール
17
 無人インストール
 PowerShellコマンドレットでオプションを指定
 構成ウィザードの出力も同様
 DCPROMO.exe コマンドの廃止
 対話的操作は不可
 サーバーマネージャまたはPowerShellで昇格
 無人インストールは可能(互換性のため)
Active Directoryドメインサービスの構築: 機能レベル
18
 機能レベル
 旧DCとの互換性維持→Active Directoryの新機能を制限
 フォレストの機能レベル ≦ ドメインの機能レベル
 ドメイン作成時に指定するか、作成後に上げる
→原則として下げることはできない
Windows Server 2003
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2016
この辺になると
ほとんど違いがない
(少しは違う)
Active Directoryドメインサービスの構築:ドメイン機能レベル
19
 ドメインの機能レベル
 ドメインコントローラーのOSバージョンを制限
ドメインコントローラーのOS ≧ ドメインの機能レベル
ドメイン
コントローラ
ドメイン
機能レベル
Windows Server
2003 2008 2008R2 2012 2012R2 2016
Windows Server 2003 ○ ○ ○ ○ ○ ○
Windows Server 2008 ○ ○ ○ ○ ○
Windows Server 2008 R2 ○ ○ ○ ○
Windows Server 2012 ○ ○ ○
Windows Server 2012 R2 ○ ○
Windows Server 2016 ○
たいていの場合、機能レベルは可能な限り上げればよい
Active Directoryドメインサービスの構築: フォレスト機能レベ
ル
20
 フォレストの機能レベル
 ドメインの機能レベルを制限
ドメインの機能レベル ≧ フォレストの機能レベル
ドメイン
機能レベル
フォレスト
機能レベル
Windows Server
2003 2008 2008R2 2012 2012R2 2016
Windows Server 2003 ○ ○ ○ ○ ○ ○
Windows Server 2008 ○ ○ ○ ○ ○
Windows Server 2008 R2 ○ ○ ○ ○
Windows Server 2012 ○ ○ ○
Windows Server 2012 R2 ○ ○
Windows Server 2016 ○
たいていの場合、機能レベルは可能な限り上げればよい
Active Directoryドメインサービスの構築: グローバルカタログ
21
 グローバルカタログ(GC)
 フォレスト内にある全情報のサブセット
 他のドメインから
よく参照される情報を収集
 追加・変更が可能
 ベストプラクティス
ドメイン
★
GC
シングルドメインでは
全DCをGCにする
Active Directoryドメインサービスの構築: GC検索
22
 検索先の指定
検索先の指定
 ドメインを指定して検索
 GCを使った検索
DEMO
Active Directoryドメインサービスの構築: マルチマスター複製
23
 読み書き可能なドメインコントローラー(RWDC)
 相互複製(マルチマスターレプリケーション)
 どのDCが破損しても機能障害にならない
 衝突を避ける仕組み
 属性単位の複製
 同一サイト内では変更をトリガーに複製(15秒待機)
 衝突の自動解消
 属性の衝突
1. バージョン(変更回数)
2. 更新時刻
3. GUID
 コンテナ削除とオブジェクト作成…LostAndFound移動
 同一名オブジェクトの同時作成…一方が名前変更
LostAndFound
Active Directoryドメインサービスの構築: RODCの選択
24
 読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)
 他のRWDCからデータベースを複製
 指定したアカウントだけパスワードを保存=盗難対策
 ドメインとサーバーの管理者を分離=未経験管理者対策
 多くの制約
 サイトに1台
 非対応アプリケーションあり
読み書き可能
(RWDC)
読み書き可能
(RWDC)
読み取り専用
(RODC)
複製
複製
複製
RODC本来の目的は物理セキュリティリスクと未経験管理者対応
例:Exchange
Active Directoryドメインサービスの構築: DCの停止
25
 ドメインコントローラーの停止
 ディレクトリサービス復元モードで起動
- ユーザー名: Administrator
- パスワード: ディレクトリサービス復元モード用
- バックアップからのデーターベースのリストアなど
 再起動可能なドメインコントローラー
 Active Directoryドメインサービスの停止
NET STOP NTDS
- データベースファイルのメンテナンス・移動など
サーバーの再起動なしにデータベース保守が可能
 ディレクトリデータベースの保守
DEMO
Active Directoryドメインサービスの構築: フォルダーの場所
26
 データベース…Active Directoryデータベース
 C:WindowsNTDS
 ログ…障害から回復するために使用
 C:WindowsNTDS
 SYSVOL…グループポリシーで使用するファイル
 C:WindowsSYSVOL
データベースとログの移動はNTDSUTILツールを利用
Active Directoryデータベースのあるディスク装置は
キャッシュが無効化されるので、専用ディスクに配置
Active Directoryドメインサービスの構築: ユーザー
27
 ユーザーアカウント
 管理者が作成
 3種類の名前
 識別名(DN)
 表示名
 ログオン名
- UPN
- SAMアカウント名
 プロパティ変更
 識別名変更
DEMO
Active Directoryドメインサービスの構築: コンピューター
28
 コンピューターアカウント
 ドメイン参加時に自動生成
 4種類の名前
 識別名(DN)
 表示名
 NetBIOS名
 DNS名
Active Directoryドメインサービスの構築: パスワードポリシー
29
 原則はドメインに1種類
 複雑なパスワード
- 英大文字、英小文字、数字、記号から3種類以上
- ユーザー名を含まない
 7文字以上
 パスワード有効期限の既定値は変更の予定予定
- 現行: 42日
- 将来: なし
 変更禁止期間…1日 →0:禁止期間なし
 パスワード履歴…24回 →0:履歴なし
 きめ細かなパスワードポリシー
 Windows Server 2008以降
 グローバルグループまたはユーザー単位
まとめ
30
1. Active Directoryドメインサービスとは
 情報(オブジェクト)の一元管理
2. Active Directoryドメインサービスの基本構造
 ドメイン、ドメインツリー、フォレスト
 コンテナ、OU
 ドメインコントローラー、サイト
3. Active Directoryドメインサービスの構築
 ウィザード、PowerShell コマンドレット
 機能レベル
 グローバルカタログサーバー
 マルチマスター複製とRODC
 フォルダーの場所
 アカウント管理
付録: Azure AD・ADDS・Azure ADDS
31
付録: Azure ADとADDS
32
 目的…Azure上でのID管理
 アクセス許可…ロールベース
 認証プロトコル
 OAuth 2.0
 OpenID Connect 1.0
 目的…オンプレミスのID管理と認証
 アクセス許可…ロールベース(グループを流用)
 認証プロトコル
 NTLMv2
 Kerberos v5
Azure AD
ADDS (Active Directory Domain Services)
付録: Azure ADとAzure ADDS
33
 Azureのディレクトリサービスの基本
 Azureユーザーの管理
 認証プロトコル
 OAuth 2.0
 OpenID Connect 1.0
 Azureのディレクトリサービスのオプション
 AzureユーザーとAzure ADDSの自動同期
 認証プロトコル
 NTLMv2
 Kerberos v5
Azure AD
Azure ADDS
付録: ADDSとAzure ADDS
 オンプレミス
 Azure ADへ同期可能 (AD Connect経由)
 Azureのディレクトリサービスのオプション
 Azure ADから同期可能(標準機能)
 ドメイン・フォレスト管理不可(OU管理可能)
 認証プロトコル
 NTLMv2
 Kerberos v5
 グループポリシー
ADDS
Azure ADDS
共通機能
ADDSAzure ADAzure ADDS
AD Connect標準機能
付録: Azure ADDSの用途
35
 Azure上でADDSドメイン機能が欲しい
 フェールオーバークラスターの構築
 複数サーバーの統合管理
 Windows Server構築インフラとして必要
 仮想マシンは高い
(ドメインコントローラーを持ちたくない)
 社内システムを安価に構築したい
 ただし、Azureとの高速ネットワークは高価
参考資料
36
トレノケートのサービス紹介
37
 http://www.trainocate.co.jp/
 Active Directory関連のコース
 Active Directory最小構成実践
 Windows Server 2016関連のコース
 Windows Server 2016システム管理基礎(前編)
 Windows Server 2016システム管理基礎(後編)
 マイクロソフト認定コース(MSU)
 Windows Server 2016 のインストール、ストレージと
コンピュート(#23740)
 Windows Server 2016 のネットワーク (#23741)
 Windows Server 2016 の ID (#23742)
参考図書
38
 プロが教えるWindows Server 2012システム管理
横山哲也 監修・共著
アスキーメディアワークス(Kindle版あり)
 グループポリシー逆引きリファレンス厳選98
横山哲也 監修・共著
日経BP(Kindle版あり)
 ひと目でわかるActive Directory Windows Server 2016版
Yokota Lab.著
日経BP(Kindle版あり)
 実践Active Directory逆引きリファレンス
(Windowsサーバ構築ガイドシリーズ)
横山哲也 監修・共著
毎日コミュニケーションズ(版元品切)
39

今さら聞けない! Active Directoryドメインサービス入門

  • 1.
  • 2.
    横山 哲也 (トレノケート株式会社) 2 1994年~ ITプロ向けWindows関連教育  1997年 Windows NTイントラネットソリューション  「Windows NT 5.0 Active Directory Serviceの紹介」  マイクロソフトMVP(2003年4月~2019年6月)  だいたいDirectory Servicesで受賞  最近の著書(いずれも日経BP)  ブログ: ヨコヤマ企画 http://yp.g20k.jp/  ひと目でわかるAzure 基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築 改訂新版(著)  グループポリシー逆引きリファレンス厳選98 (監修・共著)
  • 3.
    アジェンダ 3 1. Active Directoryドメインサービスとは 2.Active Directoryドメインサービスの基本構造 3. Active Directoryドメインサービスの構築
  • 4.
    Active Directoryとは 4  IDおよびアクセス管理機能に対するブランド 米国の商標は形容詞(固有形容詞)  従来のActive Directory = Active Directory Domain Services (ADDS)  ADDSのサーバー = ドメインコントローラー (DC)  Azure ADとの直接の関係はない Windows NT LAN Manager Active Directory Active Directory Domain Services Window 2000~2003Window NT以前 Window Server 2008 Active Directory なんとかサービス
  • 5.
    Active Directoryドメインサービスとは 5  いわゆる「ActiveDirectory」  各種情報の一元管理 = ディレクトリ サービス  情報の格納と検索…LDAP  認証…Kerberos  グループポリシー…実はActive Directoryではない  Active Directoryでない環境(ワークグループ)  コンピューターごとに固有のユーザー/グループを登録  データはSAMデータベースに保存…実体はレジストリ (Security Account Manager) SAM User A User B Yamada Yamada SAM User A User B × コンピューターごとにユーザー登録
  • 6.
    Active Directoryドメインサービスとは: 情報の検索 6 属性を指定して検索  属性を指定して検索 DEMO
  • 7.
    Active Directoryドメインサービスとは: ディレクトリデータベー ス 7 Active Directory環境(ドメイン)  サーバー上に共通のユーザー/グループを登録  データはActive Directoryデータベースに保存(NTDS.dit)  データベースを保持するサーバー →ドメインコントローラー(ドメインサーバー) NTDS User A User B Yamada Yamada ドメイン コントローラー
  • 8.
    Active Directoryドメインサービスとは: オブジェクト 8 格納する情報…オブジェクト  ユーザー…ユーザーが持つさまざまな情報  氏名、部署、パスワード、セキュリティIDなど  グループ…複数のユーザーをまとめる  グループ名、セキュリティIDなど  コンピューター…コンピューターを識別  組織単位(OU)  登録情報を分類  管理権限の委任(パスワードリセットの権利など)  構成の一元管理(グループポリシー)  共有フォルダー…共有フォルダーの検索用  共有プリンター…共有プリンターの検索用
  • 9.
    Active Directoryドメインサービスとは: 最近の主な新機能 9 Windows Server 2012/2012 R2の主な新機能  インストールウィザードの大幅変更  仮想マシン上のドメインコントローラの正式サポート  PowerShellコマンドレット追加  ダイナミック アクセス制御(NTFS)  Windows Server 2016の数少ない新機能  Azure ADサポートの強化  Microsoft Windows Helloのサポート (Microsoft Passport )  Windows Server 2019の新機能  なし
  • 10.
    Active Directoryドメインサービスとは: WindowsServer 2019 10  新機能なし  機能レベルも増えていない  Windows Server 2008~2016
  • 11.
    Active Directoryドメインサービスとは: 最近廃止された機能 11 Windows Server 2003機能レベル  新規に機能レベルを設定できない  既存の機能レベルには接続可能(2019不可)  早いうちになるべく大きな値に昇格すること (Windows Server 2012以上はあまり変わらない)  FRS(ファイル複製サービス)  2008以前に、2003以下の機能レベルで作った場合  Windows Server 2016でも動作(2019不可)  早いうちにDFSへ移行すること  https://blogs.technet.microsoft.com/jpntsblog/2009/12/04/frs-dfsr-sysvol/ やること: FRSからDFSに移行する やること: 機能レベルを上げる
  • 12.
    Active Directoryドメインサービスとは: 最近廃止された主な機 能 12 ドメインコントローラーへの昇格画面(Win 2016)
  • 13.
    Active Directoryドメインサービスの基本構造: ドメイン階層 13 Active Directory ドメインの論理構造  DNSを利用  ドメイン  ツリー  フォレスト ルート jp trainocate corp sales フォレスト ツリー ツリー ドメイン
  • 14.
    Active Directoryドメインサービスの基本構造: ドメイン名 14 DNSを利用  インターネット接続不要  推奨: インターネットドメイン名のサブドメイン  例: corp.trainocate.jp  非推奨: 独自トップレベルドメイン  例: trainocate.internal  注意  .localはマルチキャストDNSで使用(RFC6762)  Macintosh/Windows 10がマルチキャストDNSを使用 インターネットドメイン名サブドメイン 独自トップレベルドメイン ドメイン名変更は面倒で高リスク → 間違えるとフォレスト破壊
  • 15.
    Active Directoryドメインサービスの基本構造: 論理構造と物理構 造 15 論理構造  ドメイン  コンテナ  組織単位(OU) - 管理上の単位 - グループポリシーなど  物理構造  ドメインコントローラー  サイト - 最小単位はサブネット - 複製の最適化 - ログオンの最適化 営業 東京 大阪 サイト サイト 「LAN接続環境 = サイト」が一般的 サイトを設定しなくても運用は可能
  • 16.
    Active Directoryドメインサービスの構築: 構築の手順 16 Active Directoryドメインサービスの構築 →ドメインコントローラーの構築(昇格)  構築の手順 1. Active Directoryドメインサービス役割の追加 以下のいずれか - サーバーマネージャー - PowerShell コマンドレット Install-WindowsFeature –name AD-Domain-Services 2. Active Directoryドメインサービス構成ウィザード 以下のいずれか - DC昇格ウィザード 詳細インストールオプションの廃止(2012から) - PowerShell コマンドレット
  • 17.
    Active Directoryドメインサービスの構築: 構築ツール 17 無人インストール  PowerShellコマンドレットでオプションを指定  構成ウィザードの出力も同様  DCPROMO.exe コマンドの廃止  対話的操作は不可  サーバーマネージャまたはPowerShellで昇格  無人インストールは可能(互換性のため)
  • 18.
    Active Directoryドメインサービスの構築: 機能レベル 18 機能レベル  旧DCとの互換性維持→Active Directoryの新機能を制限  フォレストの機能レベル ≦ ドメインの機能レベル  ドメイン作成時に指定するか、作成後に上げる →原則として下げることはできない Windows Server 2003 Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2016 この辺になると ほとんど違いがない (少しは違う)
  • 19.
    Active Directoryドメインサービスの構築:ドメイン機能レベル 19  ドメインの機能レベル ドメインコントローラーのOSバージョンを制限 ドメインコントローラーのOS ≧ ドメインの機能レベル ドメイン コントローラ ドメイン 機能レベル Windows Server 2003 2008 2008R2 2012 2012R2 2016 Windows Server 2003 ○ ○ ○ ○ ○ ○ Windows Server 2008 ○ ○ ○ ○ ○ Windows Server 2008 R2 ○ ○ ○ ○ Windows Server 2012 ○ ○ ○ Windows Server 2012 R2 ○ ○ Windows Server 2016 ○ たいていの場合、機能レベルは可能な限り上げればよい
  • 20.
    Active Directoryドメインサービスの構築: フォレスト機能レベ ル 20 フォレストの機能レベル  ドメインの機能レベルを制限 ドメインの機能レベル ≧ フォレストの機能レベル ドメイン 機能レベル フォレスト 機能レベル Windows Server 2003 2008 2008R2 2012 2012R2 2016 Windows Server 2003 ○ ○ ○ ○ ○ ○ Windows Server 2008 ○ ○ ○ ○ ○ Windows Server 2008 R2 ○ ○ ○ ○ Windows Server 2012 ○ ○ ○ Windows Server 2012 R2 ○ ○ Windows Server 2016 ○ たいていの場合、機能レベルは可能な限り上げればよい
  • 21.
    Active Directoryドメインサービスの構築: グローバルカタログ 21 グローバルカタログ(GC)  フォレスト内にある全情報のサブセット  他のドメインから よく参照される情報を収集  追加・変更が可能  ベストプラクティス ドメイン ★ GC シングルドメインでは 全DCをGCにする
  • 22.
    Active Directoryドメインサービスの構築: GC検索 22 検索先の指定 検索先の指定  ドメインを指定して検索  GCを使った検索 DEMO
  • 23.
    Active Directoryドメインサービスの構築: マルチマスター複製 23 読み書き可能なドメインコントローラー(RWDC)  相互複製(マルチマスターレプリケーション)  どのDCが破損しても機能障害にならない  衝突を避ける仕組み  属性単位の複製  同一サイト内では変更をトリガーに複製(15秒待機)  衝突の自動解消  属性の衝突 1. バージョン(変更回数) 2. 更新時刻 3. GUID  コンテナ削除とオブジェクト作成…LostAndFound移動  同一名オブジェクトの同時作成…一方が名前変更 LostAndFound
  • 24.
    Active Directoryドメインサービスの構築: RODCの選択 24 読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)  他のRWDCからデータベースを複製  指定したアカウントだけパスワードを保存=盗難対策  ドメインとサーバーの管理者を分離=未経験管理者対策  多くの制約  サイトに1台  非対応アプリケーションあり 読み書き可能 (RWDC) 読み書き可能 (RWDC) 読み取り専用 (RODC) 複製 複製 複製 RODC本来の目的は物理セキュリティリスクと未経験管理者対応 例:Exchange
  • 25.
    Active Directoryドメインサービスの構築: DCの停止 25 ドメインコントローラーの停止  ディレクトリサービス復元モードで起動 - ユーザー名: Administrator - パスワード: ディレクトリサービス復元モード用 - バックアップからのデーターベースのリストアなど  再起動可能なドメインコントローラー  Active Directoryドメインサービスの停止 NET STOP NTDS - データベースファイルのメンテナンス・移動など サーバーの再起動なしにデータベース保守が可能  ディレクトリデータベースの保守 DEMO
  • 26.
    Active Directoryドメインサービスの構築: フォルダーの場所 26 データベース…Active Directoryデータベース  C:WindowsNTDS  ログ…障害から回復するために使用  C:WindowsNTDS  SYSVOL…グループポリシーで使用するファイル  C:WindowsSYSVOL データベースとログの移動はNTDSUTILツールを利用 Active Directoryデータベースのあるディスク装置は キャッシュが無効化されるので、専用ディスクに配置
  • 27.
    Active Directoryドメインサービスの構築: ユーザー 27 ユーザーアカウント  管理者が作成  3種類の名前  識別名(DN)  表示名  ログオン名 - UPN - SAMアカウント名  プロパティ変更  識別名変更 DEMO
  • 28.
    Active Directoryドメインサービスの構築: コンピューター 28 コンピューターアカウント  ドメイン参加時に自動生成  4種類の名前  識別名(DN)  表示名  NetBIOS名  DNS名
  • 29.
    Active Directoryドメインサービスの構築: パスワードポリシー 29 原則はドメインに1種類  複雑なパスワード - 英大文字、英小文字、数字、記号から3種類以上 - ユーザー名を含まない  7文字以上  パスワード有効期限の既定値は変更の予定予定 - 現行: 42日 - 将来: なし  変更禁止期間…1日 →0:禁止期間なし  パスワード履歴…24回 →0:履歴なし  きめ細かなパスワードポリシー  Windows Server 2008以降  グローバルグループまたはユーザー単位
  • 30.
    まとめ 30 1. Active Directoryドメインサービスとは 情報(オブジェクト)の一元管理 2. Active Directoryドメインサービスの基本構造  ドメイン、ドメインツリー、フォレスト  コンテナ、OU  ドメインコントローラー、サイト 3. Active Directoryドメインサービスの構築  ウィザード、PowerShell コマンドレット  機能レベル  グローバルカタログサーバー  マルチマスター複製とRODC  フォルダーの場所  アカウント管理
  • 31.
  • 32.
    付録: Azure ADとADDS 32 目的…Azure上でのID管理  アクセス許可…ロールベース  認証プロトコル  OAuth 2.0  OpenID Connect 1.0  目的…オンプレミスのID管理と認証  アクセス許可…ロールベース(グループを流用)  認証プロトコル  NTLMv2  Kerberos v5 Azure AD ADDS (Active Directory Domain Services)
  • 33.
    付録: Azure ADとAzureADDS 33  Azureのディレクトリサービスの基本  Azureユーザーの管理  認証プロトコル  OAuth 2.0  OpenID Connect 1.0  Azureのディレクトリサービスのオプション  AzureユーザーとAzure ADDSの自動同期  認証プロトコル  NTLMv2  Kerberos v5 Azure AD Azure ADDS
  • 34.
    付録: ADDSとAzure ADDS オンプレミス  Azure ADへ同期可能 (AD Connect経由)  Azureのディレクトリサービスのオプション  Azure ADから同期可能(標準機能)  ドメイン・フォレスト管理不可(OU管理可能)  認証プロトコル  NTLMv2  Kerberos v5  グループポリシー ADDS Azure ADDS 共通機能 ADDSAzure ADAzure ADDS AD Connect標準機能
  • 35.
    付録: Azure ADDSの用途 35 Azure上でADDSドメイン機能が欲しい  フェールオーバークラスターの構築  複数サーバーの統合管理  Windows Server構築インフラとして必要  仮想マシンは高い (ドメインコントローラーを持ちたくない)  社内システムを安価に構築したい  ただし、Azureとの高速ネットワークは高価
  • 36.
  • 37.
    トレノケートのサービス紹介 37  http://www.trainocate.co.jp/  ActiveDirectory関連のコース  Active Directory最小構成実践  Windows Server 2016関連のコース  Windows Server 2016システム管理基礎(前編)  Windows Server 2016システム管理基礎(後編)  マイクロソフト認定コース(MSU)  Windows Server 2016 のインストール、ストレージと コンピュート(#23740)  Windows Server 2016 のネットワーク (#23741)  Windows Server 2016 の ID (#23742)
  • 38.
    参考図書 38  プロが教えるWindows Server2012システム管理 横山哲也 監修・共著 アスキーメディアワークス(Kindle版あり)  グループポリシー逆引きリファレンス厳選98 横山哲也 監修・共著 日経BP(Kindle版あり)  ひと目でわかるActive Directory Windows Server 2016版 Yokota Lab.著 日経BP(Kindle版あり)  実践Active Directory逆引きリファレンス (Windowsサーバ構築ガイドシリーズ) 横山哲也 監修・共著 毎日コミュニケーションズ(版元品切)
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Editor's Notes

  • #2 http://download.microsoft.com/download/C/F/2/CF2F9D51-5D9E-45FE-B134-D0783220DCE8/Session3_Yamauchi.pdf http://download.microsoft.com/download/6/D/1/6D161672-320D-40E4-9807-59DA7D00E5F6/201309_Yamauchi.pdf http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/dn308510.aspx#hyperV
  • #3 横山哲也(トレノケート株式会社)。1994年からWindows Serverトレーニングを担当、2003年から主にActive Directory分野でMicrosoft MVPを受賞(2017年はCloud and Datacenter Management)。最近の著書に「ひと目でわかるAzure 基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築 改訂新版」「グループポリシー逆引きリファレンス厳選98」。