at the 6th International Symposium for Future Earth in Asia: Sustainable Consumption in Asia 15 January 2018, Kyoto

1. 1
認定NPO法人 環境市民 副代表理事
下村 委津子
資料提供：環境市民 代表理事 杦本育生
持続可能な消費
環境市民と
消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク
の活動から

2. 環境市民のビジョン（めざすもの）
「持続可能で豊かな社会・生活」
海は青く澄み、川には魚が泳ぎまわり、
山にもまちにも緑があふれ、夜空には星が美しくまたたき、
生きものたちは絶滅の危機にさらされることなく生を尊ばれ、
人々は他者と競い合うことなく共に助け合い、
金儲けだけの仕事に追われることなく、
子どもたちは未来に目を輝かせ、
齢を重ねた老人たちはその知恵と経験を敬われ、
誰もが社会の主人公として輝き、
宗教や肌の色の違いで殺し合うこともなく、
異なる文化を認め合い、飢えも戦争も差別もない……世界。
残念ながら、現代はこれとはほど遠い社会・生活です。
しかし、私たち市民の手で、いつかこんな世界を実現したいと考えていす。

3. • 1990年当時、日本でこのようなガイドを作ることは
不可能に近かった
英国のザ･グリーンコンシュマー ･ガイドと
米国のショッピング･フォア･ベター･ワールド

4. 1988年 「グリーンコンシューマー・ガイド」 イギリスで発行
1991年 ・「ごみ問題市民会議」 京都市内の全スーパーマーケット
（204店）調査「かいものガイド・この店が環境にいい」自主
出版
1992年 環境市民発足、グリーンコンシューマー活動を継承
1994年 ・国内の３団体と、全国大手スーパー、生協、コンビニの
環境対策を調査・評価
・「地球にやさしい買い物ガイド（講談社）」出版
・グリーンコンシューマーネットワーク結成
・グリーンコンシューマーの考えと実際の買い物をわかりや
すく伝える体験型ワークショップ「グリーンコンシューマー
買い物ゲーム」開発
1997年 グリーンコンシューマー全国ネットワーク」に改組
1999年 全国版「グリーンコンシューマーになる買い物ガイド」出版
「グリーンコンシューマーガイド1999・京都」出版
地域版買い物ガイドを出すグループ全国50団体以上
環境市民のグリーンコンシューマー活動の歴史

5. 出口から入口へ
「グリーンコンシューマー」の特徴
・もの選びの基準に、価格、品質、安全に「環境」を加え、
環境を大切にして商品を選ぶ消費者
・「ごみ対策」から、質の高い暮らしに必要なもの「選択」へ
買い物の、選択の力を意識することによって
「消費者」は社会の「主体者」になれる
１ 誰でも日常的に行なえる活動
２ ライフスタイル変革への具体的な提案
３ 企業の環境への取り組みを促進する
買い物は、毎日が投票

6. 買い物を変える＝経済をグリーン化
原材料 環境負荷
廃棄
廃棄
これまでの
消費者の影響力
買い物を変えることによる 消費者の影響力
資源
採取 製造 流通 販売
購入・
使用
リユース
リサイクル
資料：GPN 提供

7. 消費と生産を持続可能なものにするには
消費者がグリーンや
エシカルな商品を
求めだしたら…
1
率先的な
消費者
消費者
店舗の品揃えが
に変わる
2
大手
商店街 スーパー
グリーンやエシカル商品開発に
熱心なメーカーが増える
3
先進的な
企業
メーカー
グリーン商品、エシカル
商品が買いやすくなる。
グリーンコンシュー
マーがさらにふえる
4
環境環境
この正の回転をすすめるには、情報とコ
ミュニケーションが必要

8. 持続可能な消費へ
◆品物をえらぶ
「ぐりちょ(GREEN＆ETHICAL CHOICE)」
インターネットとスマートフォンで商品選び。
お店でも家庭でもすぐに選べる 現在 7 アイテム
まもなく 20 アイテムに
予定
◆企業を選ぶ
「企業のエシカル通信簿」
市民目線でほんとうに「良い」企業を応援
企業のＣＳＲ・環境活動のレイティング評価
第1回は食品加工5社、アパレル5社で実施
今年度は、コンビニ5社、化粧品5社、宅配3社で実施

9. 「企業のエシカル通信簿」
■私たちが、生活で、仕事で、レジャーで用いる商品、
サービスを製造、販売、提供している企業の
CSR活動・環境活動を市民・NPO目線で調査し、
レイティング（段階）評価で紹介
■先進的な取り組み内容を紹介予定
（近い将来 中小企業や地域のお店も）
■消費者の買い物、就職の選択、投資の選択、
取引企業の選択情報を提供
■三方よしを実現するため。頑張っている企業を応援

10. 企業のエシカル通信簿 調査の方法
◆項目
「持続可能な開発・社会」 「環境」 「消費者」
「人権」 「社会・社会貢献」 「平和・非暴力」
「アニマルウェルフェア」 の7つの大項目
◆調査項目・内容
(1)現在の日本や国際社会で関心が高いもの
(2)本ネットワークとその参加NGO/NPOが
日本社会や企業に取り組みの推進を求めたいもの
を中心に選択。
◆50ページの調査票を独自に作成
公開情報に基づいて調査後、対象企業に修正と意見を
求めて変更

11. SD 環境
消費
者
人権社会 平和動物
明治 H 2 4 4 6 6 1 1
日本ハム 2 3 4 3 4 1 1
味の素 7 6 8 8 7 1 1
山崎製パン 1 2 3 2 3 1 1
マルハニチ
ロ
1 2 4 3 4 1 1
企業のエシカル通信簿 食品

12. 企業のエシカル通信簿 アパレル
SD 環境
消費
者
人権社会 平和動物
ファーストリ
テイリング 3 1 4 6 4 1 3
しまむら 1 1 2 1 1 1 1
ワールド 1 1 2 2 2 1 1
オンワード
H
1 2 2 2 3 1 1
青山商事 1 1 1 1 1 1 1

13. 味の素
0
2
4
6
8
10
SD
環境
消費者
人権社会
平和
動物
SD=持続可能な開発・社会 動物=アニマルウェルフェア
ファーストリティリング
0
2
4
6
8
10
SD
環境
消費者
人権社会
平和
動物

14. エシカル通信簿 発表会 2017.3.28 東京
満員御礼の盛況

15. ↓
毎
日
新
聞
↑
東
京
新
聞

16. 調査対象企業からのコメント ・反応
「他のCSR関連の調査とは違う項目があり、消費者からどう
見られているのかがわかり、多くの気づきがあった。調査に答
えることが、企業としての今後の強みになるのではないか。企
業内の各担当部署に問い合わせたことで、担当部署とも活
発なディスカッションができた。消費から持続可能な社会をつ
くる市民ネットワークとのミュニケーションも意義深かった」（by
味の素のCSRご担当者）
•直接的には返信がなかったある企業が、エシカル通信簿の
結果を気にしているようだと間接的に聞こえてきている

17. 環境に、人権に、社会に、未来に、動物に
もっと配慮した買い物がしたい
でも、どの品物がいいの❓ どこで買えるの❓
スマホやインターネットで、店頭でも、どこでも
気軽にエシカルな商品を選べれば・・・・・

18. INTRODUCTION:
SUMMARIZE PRESENTATION
BETTER WORLD SHOPPER* (US)
WEB BOOK APP中原秀樹氏 講演資料より

19. 資料提供 ゴードン・ルノフ氏
グッド・ガイド
アメリカ
Good Guide
ウェブサイトより

20. ポテトチップス チョコレート コーヒー豆 卵 シャンプー タオル
トイレットペーパーの7品目でスタート。今後多くの品に拡大予定

21. 商品を写真付きで紹介

23. 純国産ポテトチップス
株式会社ノースカラーズ
商品名、会社名、購入場所を検索できる

24. 消費から持続可能な社会を
つくる市民ネットワーク
フェアトレード北海道 青森県消費者協会 消費生活実践グループin秋田 福島県消費
者団体連絡協議会 えこひろば 国際環境NGO FoE Japan 中野・環境市民の会 消
費者市民社会をつくる会 ACE A SEED JAPAN Not For Sale Japan 水Do!ネットワー
ク アニマルライツセンター エシカルケータイキャンペーン 熱帯林行動ネットワーク
JATAN ETHICAL FASHION JAPAN 日本フェアトレードフォーラム WE21 金沢エコラ
イフくらぶ みどりの市民 浜松市消費者団体連絡会 中部リサイクル運動市民の会
グリーンコンシューマー名古屋 泉京・垂井 滋賀県立大学グリーンコンシューマーサー
クル 中京区地域ごみ減量推進会議 福知山市環境会議 ひのでやエコライフ研究所
総合地球環境学研究所 ウータン・森と生活を考える会 フェアトレード・サマサマ ECO
フューチャーとっとり エコライフ・小豆島 小豆島消費者友の会 環境カウンセリング協
会長崎 環境ネットワークくまもと沖縄リサイクル運動市民の会 環境市民
（38団体 2017/11/20現在）
多様な専門性（活動領域）と地域性のあるネットワーク
■環境、消費者、人権、アニマルライツ、フェアートレード、エシカ
ル・ファッションなどの様々な課題に取り組むＮＧＯ／ＮＰＯが持続的
な共同行動をするために、ＳＤＧｓの発効に合わせて設立
■SDGs CSR活動に積極的な事業者を消費者目線で応援する