3ステップウォレットの実証実験の資料

1. 3ステップウォレット
実証実験の資料
松本 一将

2. 目次

3. 資料の構成は以下のようになります。
・自己紹介
・エンジニアになった理由
・３ステップウォレットの解説
・開発に至った背景
・ゴール設定
・ロードマップ
・開発/運営体制

4. 自己紹介

5. 自己紹介
名前： 松本 一将（まつもと かづまさ）
生年月日： 1989/05/09 生まれ
所属： 株式会社ベンジャミン
職業： システムエンジニア
趣味： いろいろ楽しめるアプリの開発
所属会社HP： https://www.benjamin.co.jp/
2017年~2018年にグループホームと生活介護事業所に勤
務、在籍中に３ステップウォレットを立案し、「 障がいがあって
も楽しめるテクノロジー 」を実現するためにエンジニアへ転職
し、開発を行っている。

6. 私が現場の支援員から
エンジニアになった理由

7. エンジニアになった理由
私が障がい支援の現場からエンジニアに転職した理由は、
「みんなでテクノロジー社会を楽しみたい」
という想いがあります。そのために職業を変えてまで、やりたいことがありました。
その想いが形となって現れた１つが今回ご紹介する「 ３ステップウォレット」です。

8. 3ステップウォレットの解説

9. ３ステップウォレットでの想い
「ネットショッピング」というテクノロジーの
楽しさを共有したかったです！！

10. ３ステップウォレットでの想い
好きなタイミングで
「欲しいものを購入」して、
次の日には「ヤマト運輸で〜す」
と受け取る楽しさ。
この体験を共有したいです。

11. しかし現状としては
なかなか難しいです
* 「開発に至った経緯」にて詳細を記載しています。

12. ３ステップウォレットで実現したいこと
後見人を必要とする方の
キャッシュレス決済システムの確立

13. 名前の由来
決済に必要な
「意思表示」「承認」「合意」
の３ステップの機能を
冠したウォレットになります。

14. キャッシュレスシステムを実現するための機能①
QRコード決済

15. キャッシュレスシステムを実現するための機能②
マルチシグ承認
*機能詳細は背景にて解説

16. キャッシュレスシステムを実現するための機能③
承認作業

17. 開発に至った背景

18. きっかけはグループホームに勤務していた時です。
私自身が、前職「グループホーム」で勤務
していた時の体験です。
ある利用者様が
「ドラゴンクエスト７」
のソフトを購入するに当たって
「ガイドヘルパー」
を使用していた時にふと思ったことがきっ
かけです。

19. 発生した疑問
なぜアマゾンを使わない？

20. 調べた結果
この法律が深く関係してくるのではないか
と考えました。
【民法第9条】
成年被後見人の法律行為は、取り消すことがで
きる。ただし、日用品の購入その他日常生活に
関する行為については、この限りでない。
（後見開始の審判の取消し）

21. ここで出てくる後見人とは？
民法第8条【成年被後見人及び成年後見人】
後見開始の審判を受けた者は、成年被後見人とし、これに成年後
見人を付する。
【解釈・判例】
家庭裁判所は、後見開始の審判をするときは、職権で成年後見人
を選任する（843条1項）。その際、必要に応じて成年後見人を複数
選任することができ（843条3項）、法人を成年後見人に選任するこ
ともできる（843条4項）。

22. つまり・・・
後見人の存在が、とても重要になってくるものと
思われます。
この部分をマルチシグという機能を使って解決
します。

23. 先ほどのケースでも
ゲームを購入する際に、
① 後見人に承諾を得て
② ガイドヘルパーの予約を行い
③ 現地へと購入にいくという
プロセスを取っていると考えられます。

24. これが今回の背景の一つ
購入プロセスのテクノロジー化
です。

25. ゴール設定

26. 課題を解決するために達成すべきゴールは３つあります。
① 遠隔地での承認作業を確立する

27. 課題を解決するために達成すべきゴールは３つあります。
② 既存のキャッシュレスシステムに組み込ん
でもらう必要性

28. 課題を解決するために達成すべきゴールは３つあります。
③ いつでもどこでも移動できる「自由」
＊こちらはこのアプリでの実現はできません。今後そのようなアプリケー
ションを別途開発中です。

29. そこで今回の実証実験に繋がります。
実証実験で集めたいデータは以下の３つです。
1. 利用者の使用感想
2. 保護者の使用感想
3. 専門家（支援員）からの指摘
の３つになります。

30. 利用者の使用感想
ここは何か開発するに当たって、
「ユーザの使用感」
はとても大切になります。

31. 保護者の使用感想
現時点でのユーザの後見人は保護者が担う
ケースが多いので、実際にキャッシュレス社会
になった際の不安点などを共有していただけま
すと幸いです。

32. 支援員（専門家）からの指摘
私自身、現場を離れて1年近く立ちます。
日頃から利用者様に接しておられる、支援員
（専門家）からのご指摘いただけますと幸いで
す。

33. そしてここがとても重要なことです。
過去にこのような実証実験を行ったデータは見
つかっておりません。
つまり「根拠のないところから」作り上げていくこ
とになります。
その点はご了承いただけますと幸いです。

34. ロードマップ

35. 全体ロードマップ
フェーズ１ フェーズ２ フェーズ３ フェーズ４
目標：
実証実験環境の構築
目標：
デザインや機能のテスト
目標：
サンプル数の確保
目標：
普及活動
現在のフェーズ

36. フェーズ１
フェーズ１
目標：
実証実験環境の構築
実際に、開発までは個人でできるが、いざ実証実験となると「 事業所様の協力」が不可欠となります。
また先ほど記載しましたように「 過去にデータのないこと 」を行うので、なかなかこのスタート地点が難しい状況にな
ります。
2018年11月26日に第１回の実証実験を行い、
ご協力いただける方々が見つかり、フェーズ１は完了とします。
ステータス：
達成

37. 全体ロードマップ
フェーズ２
目標：
デザインや機能のテスト
ステータス：
現時点
このフェーズは利用者様、保護者様、支援員（専門家）の方々にご協力いただきながら、デザインや機能を追加、加
工していきます。
そのために今回はアンケートにご協力いただく必要 があります。

38. 全体ロードマップ
フェーズ３
目標：
サンプル数の確保
ステータス：
来年〜再来年まで
このフェーズでは実際にアプリケーションをリリースを行い、実証実験を簡単に行える環境を作成し、実証実験数を
増やしていきます。
ですので、このフェーズで必要になってくるのは、
「実証実験に協力していただける多くの事業所や支援学校 」
になります。

39. 全体ロードマップ
フェーズ４
目標：
普及活動
ステータス
フェーズ３終了後達成できるまで
このフェーズでは実際に実証実験のデータを公開し、その他各社のキャッシュレスシステムに埋め込んでもらう必要
があります。
「どのように運用すれば、後見人が必要とする方の買い物をスムーズにできるのか？ 」こちらのデータをまとめて公
開していく予定です。
*ちなみにこのフェーズは Symbolが全世界で使えるようになれば不要になります。

40. 開発/運営体制

41. 開発/運用にご協力いただいている会社様
株式会社Opening Line様
Webページ：https://www.opening-line.co.jp/
ブロックチェーンのNEM・Symbolでの開発を得意とする
会社です。
今回の３ステップウォレットでは、
・ブロックチェーン周りの技術サポート
・アプリ開発の申請、運用
・その他アドバイス
をしていただいております。

42. 実証実験にご協力いただいている会社様
放課後等デイサービスわかば様
Webページ：https://www.wakaba-houday.com/
福岡を拠点に放課後等デイサービス事業を展開されて
いる事業所様です。
今回の実証実験のイベント化 や専門家の立場からアプ
リケーションフィードバック など担っていただいておりま
す。

43. アプリ開発メンター
榊原 宏祐様
Twitter（https://twitter.com/scrpgil）
株式会社キネカ所属
テックリードエンジニア
今回、アプリケーション開発に伴い、
Ionicフレームワークのメンター としてご参加いただいて
います。

44. 今後の展開

45. キャッシュレスが終わりましたら・・・
次はサービスや新しい技術の世界に対応できるよう開発を進めていきます。
例えばAR技術を応用した、バーチャルガイドヘルパーや
VR技術を応用した、フルダイブ型アプリケーションの提供など
様々な未来に対応できるよう、一層頑張ります！！

46. ありがとうございました！！