Together! ３行ラベリング、事例８、転職動機の文章の構造化。

1. Together! 3行ラベリング 事例 #8
転職動機
アイデアクラフト 開米瑞浩

2. 原文
この事例は原文非公開です。
内容は、転職希望者が志望先の会社に提出する転職動機でした。
講師ヒントのみご覧ください。

3. 講師ヒント－１
志望先の会社は、ある業界にとって役に立つ、それも人の命を救うようなITサ
ービスを提供している会社ですので、転職動機はだいたいこういう論理構造で
書けばよいはずです。
こんな世界を実現したい
御社はそれができるサービス
を展開していて
そのためにITが役に立つ
志望先の会社が、会社の長期的ミッションとして
掲げるような内容。会社と自分にとっての共通の
「夢」に出来るような価値ある目標。
それを活かせるこんな人材を
必要としているはずです
その「夢」を実現するためにはITが役に立つ、
という一般論を語る。
志望先の会社が提供しているITサービスは
そのために役立つものですね？ と確認
そのITサービスが活きるためにはこんなことので
きる人材が必要なはずですね？ と、会社に必要
な人材像を描く
私にはそれができます 自分がその人材像にマッチしてますよ、
という自己アピール。

4. 論理構造を例文化してみると・・・
現在でも多くの人々が健康や生活に不安を抱えて苦しんでいま
す。そんな不安を解消し、安心して暮らせる社会を作りたいと私は
考えますし、御社もそれを目指していることと理解しています。
そのためにITができることは非常に多くあります。有益な情報を
集め、それを必要な人に届けるための手段として、現代のIT・情報
通信サービスは非常に役に立ちます。
実際、御社は既にそのサービスを作り、運用されて大きな実績を
お持ちですね。
そのサービスがより発展するためには、現場の当事者とIT開発
者・運用者、双方の悩みや事情を理解し、間の仲立ちをする人材が
必要です。
私には（－－持っている知識や経験を語る－－）といったバック
グラウンドがありますので、そのために貢献できると考えました。
それが御社を志望する動機です。
こんな世界を
実現したい
そのために
ITが役に立つ
御社は・・・
と相手を立てる
こんな人材が
必要ですよね
自分を
売り込む

5. 個別ケースに応じてアレンジします
現在でも多くの人々が健康や生活に不安を抱えて苦しんでいま
す。そんな不安を解消し、安心して暮らせる社会を作りたいと私は
考えますし、御社もそれを目指していることと理解しています。
そのためにITができることは非常に多くあります。有益な情報
を集め、それを必要な人に届けるための手段として、現代のIT・情
報通信サービスは非常に役に立ちます。
実際、御社は既にそのサービスを作り、運用されて大きな実績
をお持ちですね。
そのサービスがより発展するためには、現場の当事者とIT開発
者・運用者、双方の悩みや事情を理解し、間の仲立ちをする人材が
必要です。
私には（－－持っている知識や経験を語る－－）といったバッ
クグラウンドがありますので、そのために貢献できると考えまし
た。それが御社を志望する動機です。
こんな世界を
実現したい
そのために
ITが役に立つ
御社は・・・
と相手を立てる
こんな人材が
必要ですよね
自分を
売り込む
前ページの例文を基本形として、実際には個別のケースに応じてアレンジします。
ここは一般論なので、既に共通の
理解があることを前提にできる場
合は削っても良い
自分自身の動機については個人的経験も
交えて書くと、より説得力が増す
相手先の実績や事情
について理解してい
ることがわかるよう
な具体的情報を埋め
込むと良い
相手先の課題解決に
つながることがわか
るように書くこと

6. 図解化するとこんな構図です
付加価値
（実現したい「夢」）
有益な技術
具体的なサービス／
プロダクト／事業
有能な人材
（定性的定義）
会社というのは、「有益な技術」と「有能な人材」を組み合わせて「付加価値」を実現
するために「具体的なサービス／プロダクト／事業」を組み上げるもの
この構図はITであろうとあるまい
と基本的にどの会社も変わらない
ので、各パートについて「短く言
うと何なのか？」を押さえて、そ
れを全体として１つの文章として
構成する必要があります。
具体例
（自分）
会社が求める「有能な人材像（定
性的定義）」と、自分の話（具体
例）は別にしておくと良いです。

7. まとめ
今回は「転職動機」でしたが、前ページの図解のように、特
定の場面／用途を限定すると、共通して出てくる「よくある
パターン」が存在するものです。
いきなり文章を書き始める前に、前ページのような「全体の
構図、論理構造」を考えてから書くことを試みてください。
やってみたけどよくわからない・・・という場合は
→ Together! ３行ラベリングへようこそ