自動化大好きエンジニアLT会 vol.9 kubernetes plugin (jenkins)

1. Kubernetes Plugin
(Jenkins)
自動化大好きエンジニアLT会 vol.9

2. ■自己紹介
 [名前]: 上畑圭史（うえはたけいじ)
 [Twitter]: いじけまん(@ijikeman)
 [職業]: 株式会社ラクスでインフラエンジニア
(リードテック)
 [趣味1]: 自作キーボード大好き
アクリル板(4mm)にキーの穴(60個)を手であけた
自キー(自作キーボード)界隈ではちょっとした有名人
 [趣味2]: ピアノ歴5ヵ月(コロナを契機に) … 野菜と将棋で時間
がない
 [趣味3]: 野菜作り(2年目がもうすぐ終わり)
 [趣味4]: 自動化大好きエンジニアLT会登壇(第1～7回)途中下車
 [趣味5]: 息子の将棋教室通いを機に家族全員で将棋にはまる 2

3. Jenkins Kubernetes Plugin
https://plugins.jenkins.io/kubernetes/
 Kubernetesクラスター上でJenkinsスレーブエージェントを起
動することができる

4. ■Kubernetes Plugin何がいいの？
 Kubernetesクラスター上でJenkinsスレーブエージェントを起
動することができる
[メリット]:
1. Jenkinsスレーブのリソースコントロールを実現

5. Jenkinsスレーブのリソースコントロール
を実現
[Jenkinsあるある]
同時実行数の増加や高負荷ジョブの実行などでスレーブの負荷が
高くなり、他のジョブに影響
[従来型の対応]
• Jenkinsスレーブを追加する(スケールアウト)
• Jenkinsスレーブのスペックを挙げる(スケールアップ)
Jenkinsマスター Jenkinsスレーブ Jenkinsスレーブ
Out
Jenkinsスレーブ
u
p
スレーブ増強には一定
の時間が必要

6. Jenkinsスレーブのリソースコントロール
を実現
同時実行数の増加や高負荷ジョブの実行などでスレーブの負荷が
高くなり、他のジョブに影響
[Kubernetes Pluginの対応]
• ノードのリソースを増強(スケールアップ)
• ノードを増やして拡張(スケールアウト)
• コンテナのリソース制限が設定できる
• Kubernetesがリソース状況を判断し、適切なノードに配置
Kubernetes クラスタ
ノード ノード ノード
ノード
Out u
p
Cgroupによるリソース制限
CPU/メモリ
空いてるから起動

7. ■Kubernetes Plugin何がいいの？
 Kubernetesクラスター上でJenkinsエージェントを起動するこ
とができる
[メリット]:
1. Jenkinsスレーブのリソースコントロールを実現
2. Jenkinsスレーブの可用性向上

8. Jenkinsスレーブの可用性向上
ジョブ内で指定したスレーブが障害等で停止していた場合は、
ジョブが実行されない
[従来型の対応]
• Jenkinsスレーブを複数台構成に
※ただしJenkinsスレーブは同じ構成で構築する必要がある
• JenkinsスレーブをHA構成にして可用性を確保
Jenkinsマスター Jenkinsスレーブ Jenkinsスレーブ Jenkinsスレーブ
同じ構成じゃないと
Ansibleの実行に失敗

9. Jenkinsスレーブの可用性向上
ジョブ内で指定したスレーブが障害等で停止していた場合は、
ジョブが実行されない
[Kubernetes Pluginの対応]
• 実行環境はコンテナイメージなのでどのノードでも
Jenkinsジョブは動く（環境差異なし）
• 同じような解決策としてDocker Pluginもある(※後述)
Kubernetes クラスタ
ノード ノード ノード ノード
ノード障害に
強い構成
Jenkinsマスター

10. ■Kubernetes Plugin何がいいの？
 Kubernetesクラスター上でJenkinsエージェントを起動するこ
とができる
[メリット]:
1. Jenkinsスレーブのリソースコントロールを実現
2. Jenkinsスレーブの可用性向上
3. コンテナイメージ内にJenkins-Agentが不要

11. コンテナイメージ内にJenkins-Agent不要
[Jenkinsスレーブ on Docker(Docker Plugin)の場合]
• ジョブを実行するコンテナイメージにJenkins-Agentを内包する必要
がある
つまり、「Jenkins-Agent」+「ジョブ実行に必要な機能」のコンテナイ
メージが必要
Jenkinsマスター
Jenkins-Agent
が必要
Dockerホスト
コンテナイメージ コンテナイメージ
ラクスの今の構成

12. コンテナイメージ内にJenkins-Agent不要
# jenkins-ansible/Dockerfile
FROM jenkins/inbound-agent:4.10-alpine-jdk8
RUN apk add ansible
FROM jenkins/inbound-agent:4.10.3-alpine-jdk8
RUN apk add ansible
[Jenkinsスレーブ on Docker(Docker Plugin)の場合]
• ジョブを実行するコンテナイメージにJenkins-Agentを内包する必要
がある
つまり、「Jenkins-Agent」+「ジョブ実行に必要な機能」のコンテナイ
メージが必要
➡ Jenkins-Agentのバージョンが
変わるとイメージの再ビルドが必要
FROM jenkins/inbound-agent:4.10-alpine-jdk8
RUN apk add ansible
FROM jenkins/inbound-agent:4.10.3-alpine-jdk8
RUN apk add ansible
FROM Jenkins-ansible:4.10.3-alpine-jdk8
RUN apk add ansible-lint
# jenkins-ansible-lint/Dockerfile
まじ
むり

13. コンテナイメージ内にJenkins-Agent不要
[Jenkins-Slave on Kubernetesの場合]
• Jenkinsマスターと連携するJenkinsスレーブとジョブ実行に必要な
機能のコンテナがジョブ実行時に分かれて起動
つまり「ジョブ実行に必要な機能」のコンテナイメージのみ用意すれば
よい
Kubernetes クラスタ
ノード ノード ノード ノード
Jenkins-agent不要
Jenkinsマスター
ジョブA
実行
ジョブB
実行

14. Kubernetes Plugin
ぜひ使ってみてください

15. おわり。