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201xxx カールロジャーズ
- 1. == カール・R. ロジャーズ ==
●参考文献
人間尊重の心理学―わが人生と思想を語る
http://www.amazon.co.jp/dp/4422113895/
ロジャーズのカウンセリング(個人セラピー)の実際
http://www.amazon.co.jp/dp/4434110837/
●カール・ロージャーズ (wikipediaより)
カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)(1902年1月8日 - 1987
年2月4日)は、アメリカの臨床心理学者で、来談者中心療法(Client-
Centered Therapy)を創始した。カウンセリングの研究手法として現
在では当然の物となっている面接内容の記録・逐語化や、心理相談
の対象者を患者(patient)ではなくクライエント(来談者:client)と称し
たのも彼が最初である。1982年、アメリカ心理学会による調査「20世
紀にもっとも影響の大きかった心理療法家」では第一位に選ばれた。
学生時代に1度、その後も2度来日している。
1902年にイリノイ州オークパークにてプロテスタントの宗教的に
厳格な家庭に生まれる。 1919年にウィスコンシン大学に進学し、父
の農園を継ぐために、農学を専攻するが、YMCA活動を通じて、キリ
スト教に興味が移り、牧師を目指すために、史学に専攻を変える。
ウィスコンシン大学を卒業した2ヵ月後に、妻ヘレンと結婚する。 ユ
ニオン神学校に入学するが、牧師を目指す道に疑問を感じ、コロン
ビア大学教育学部で臨床心理学を学び、在学中ニューヨーク児童
相談所の研修員になる。卒業後、ロチェスター児童虐待防止協会で
12年間臨床に携わる。 その中で、従来のカウンセリング理論に疑問
を感じ、自らの理論的枠組みを形成し始める。 オハイオ州立大学、
シカゴ大学、ウィスコンシン大学で教授職を得て、教育と研究に従事
し、非指示的カウンセリングを提唱する。 これがのちに来談者中心
療法と称されるようになり、さらにパーソンセンタードアプローチへと
発展する。
ロジャーズは精神分析には否定的であったとされるが、フロイト
の高弟のひとりオットー・ランクからの影響を明言している。西部行
動科学研究所に移籍後、人間研究センターを設立し、精力的にエン
カウンターグループの実践、研究に携わる。 さらに、各国の紛争地
域でエンカウンターグループを実施し、世界平和に力を注ぐ。1968
年には、その記録映画のひとつ『出会いへの道(Journey into Self)』
がアカデミー賞長編記録映画部門で最優秀作品賞を受賞した。
ロジャーズのカウンセリング論の特徴は人間に対する楽観的な
見方にあり、それはフロイトに見られるような原罪的な悲観論とは対
照をなすものである。彼によれば、人間には有機体として自己実現
する力が自然に備わっている。有機体としての成長と可能性の実現
を行うのは、人間そのものの性質であり、本能である。カウンセリン
グの使命は、この成長と可能性の実現を促す環境をつくることにあ
る。自分自身を受容したとき、人間には変化と成長が起こる。カウン
セラーは、クライエントを無条件に受容し、尊重することによってクラ
イエントが自分自身を受容し、尊重することを促すのである。
水田雑感
テープレコーダーの発明により臨床を録音し、臨床とその後被治
療者がどのようになったかの因果関係を丹念に調べることができた。
ロジャーズは地道な実証の積み重ねで理論を展開。また、心理学者
が<人間>を対象化してとらえようとする姿勢を痛烈に批判している。
ロジャーズのカウンセリングは「実現傾向」が大前提。これはつま
り、生命の生命たるゆえんは、どんな過酷な状況でも良い方に用法
に向かおうとする力があるということ。
その実現傾向を引き出すためには「自己一致」、「無条件の肯定
的関心」、「共感的理解」、の3つが重要な概念。自己一致は第8章
で良く理解できた。肯定的関心は分かりやすいが、実は共感的理解
は難解な概念。相手も気づいていない本当の感情を見つけてあげ
て教えてあげることも共感だと今のところ理解している。
●人間尊重の心理学―わが人生と思想を語る
↑ 本日メインに取り上げる書籍
彼は哲学者ではない、実務家
本書は哲学書ではなく実学書
なので、哲学実学応用ではなく実学そのものです。
章ごとに内容がバラバラで当たり外れが大きい。
1章、6章、7章、8章、10章だけ読めば十分。
特に2~5章は単なる昔話、
12章以降はちょっと賛同できない内容でした。
ときどき、スピリチュアルを肯定する内容が続いたりしてうんざりする。
本日は、「自己一致」、「無条件の肯定的関心」と「共感的理解」
「実現傾向」の順に紹介。
それでは自己一致について、第8章の一部を読んでみましょう。