2023/4/28 AI・人工知能研究会 http://rmcai.wp.xdomain.jp/ 人工知能の可能性と限界 ーこの5年間の発展ー スパークス・アセット・マネジメント株式会社 運用調査本部 ファンドマネージャー 兼 上席研究員 水田孝信 本発表資料はスパークス・アセット・マネジメント株式会社の公式見解を表すものではありません.すべては個人的見解であります. 2018年にこちらで”人工知能の可能性と限界”というタイトルで講演させていただきました。人工知能は、人間より頭は悪いが、飽きずに、大量に、速く、データを処理できる、という特徴を持ちます。そして、1人で繰り返し練習できる、取り扱う範囲があらかじめ限定され、繰り返し同じことが起きる安定性がる領域を得意としていることを説明しました。これは今でも変わっていません。 そこから5年、昨年中ごろまでは大きな進展はなかったのですが、GenerativeAIという技術が生まれ、人工知能でできることが増えました。この進歩は人工知能が人間に近づいたというよりはむしろ離れてしまっていて、入力するデータ量を莫大にしてでできなかったことをカバーするイメージに近いです。技術的な進歩はそこまででもないのに、データ量を増やすと突如性能が上がったことに、多くの研究者たちは驚いています。 本講演ではまず5年前の講演を簡単に振り返った後、ChatGPTを例としてできるようになったこと、できるようになってないことを議論します。