1. 政治家の生んだ都市
11n1082 高橋 樹

2. 産業革命が進行したイギリスでは、
都市に人が集中し劣悪な環境下
での生活を余儀なくされていた。

3. 社会改良家（政治家）の
エベネザー・ハワードは、
そんな状況を憂いて
一つの都市を計画した

4. 都市と農村の結婚を目指したそれは
田園都市

5. 中心に都市部があり、その外側を住
宅地、工場、菜園、農場と囲んでいる

6. 田園都市のモデル
人口32000人
面積2400ha
中心部市街地400ha
周辺農地2000ha

7. 人口の流出を抑える仕組みを、
彼は磁石でたとえた。

8. その磁石は全部で三つ

9. 都市と農村それぞれの要素

10. そしてその両方の要素からくる、
人を引き留める力

11. それは非常に規則正しいモデルだった

12. 「ただしダイアグラムは単
なる示唆にすぎないので、
おそらく実際とは大いに
異なるであろう」
という言葉を彼は残して
いる。

13. ハワードの主張
・
„ 都市と農村がそれぞれの長所を結合し欠点を排除し
た、新しい社会像として田園都市を建設すべき。
・
„ 田園都市はその住民の雇用の場を十分備え、また
広大な農地をもって食糧の自給をはじめとした、自足，
自立的な独立都市。
・
„ 全ての土地はコミュニティーの共同所有地。無制限
な拡大を抑制するため適正規模を守る。
・
„ 田園都市が閉鎖的孤立的にならないため、中心都市
や他の田園都市と高速交通機関ネットワークで結ぶ。
・
„ 田園都市の実現は、既存の大都市内部の人口を分
散させ、都市の悪環境の改善を可能にする条件をつく
りだす。これ以外には都市問題の解決は有り得ない。

14. 彼が関わった
成功例
レッチワース

15. ウェリン・ガーデン・シティ

16. その成功から
田園都市の名は広まるが
その名前とダイアグラムばかりが
有名になってしまった。

17. 故にか、21世紀に入り
彼の理論がしばしば用いられるこ
ともあるが、
それが実現することは少ない。

18. 都市計画の祖とも言われる
Ｅ・ハワードだが、
彼はその実政治家であった。
彼の都市計画の思想に、彼の政
治思想が影響したであろうことは
想像に難くない

19. その規則正しさは、秩序と引き換えに
どこか窮屈さを感じさせる部分がある

20. 田園都市は人々の生活の形を強いる
ものになってはいないだろうか

21. 規則正しくつくられた街は確かに
美しいかもしれないが、そこは人
の住む場所なのかと言われると疑
問を感じざるを得ない。

22. もっと雑多でごちゃごちゃしたものが、
やはり人の住む‘街’なのではないだろ
うか

23. 参考文献
Ｅ・ハワード「明日の田園都市」1902年（訳；長 素連 鹿島出版会）
http://simlabo.main.jp/simcity/gardencity/sisou_garden.htm
http://ua.t.u-tokyo.ac.jp/okabelab/yasami/TJ1-2.pdf