2012アーバニズム_A2_2つの都市計画比較_伊佐亜紀子_11N1011

ヒルベルザイマーの都市計画と
コルビュジェの300万人のための都市
の特徴と比較

アーバニズム課題A-2

11N1011 伊佐亜紀子

１．ヒルベルザイマーの
高層建築都市

5層の商業街の上に15層の住宅街がのっている20階建ての高層建築。
このため、人々の通勤導線は垂直移動のみになり、効率的である。

商業街と住宅街を収容する高層建築は、
100m×600mの長方形の街区に形成される。

商業街に対して上層の住宅街はセットバックする形になっ
ており、それを利用して、住宅街の足元に歩行者用通路が
設けられている。これは歩道橋のように他の街区と連結さ
れている。

一街区居住可能人数約9,000人

約100万人の住人収容するための
総面積は1,400ヘクタール

ヒルベルザイマーの「高層建築都市」を特徴づけ
るのは、合理性・効率性が徹底され、組織的に構
成された都市の姿である。

この都市計画は、空間利用の効率化、人々の移動
の効率化、日照・通風などの自然環境利用の効率
化など、さまざまな効率化によって成り立ってい
る。

２．コルビュジェの
300万人のための現代都市

300万人のための都市鳥瞰図

400ｍモデュ―ルが全体を支配し、40m幅の道路が、400mと200mごとに
規則正しい碁盤目状になっている。街区の区画割は400m×400mで、各
街区は16ヘクタールとなる。一街区あたりの人口は、事務所地区か居
住地区によって違うが、5万人～6万人となる。

①中央駅屋上 20万㎡の空港中2階大横断道路
②市区 24階建十字型高層ビル事務所ホテル等
③屈曲型住区＋箱枠型住区＋田園都市
④工業区域・事務所 60階の高層住区
⑤公共施設美術館官庁等
⑥イギリス庭園
⑦従属地帯と飛行場

街区の中央駅

屋上と2階にそれぞれ、
空港と横断道路が設置
してある。

まず、共通点としてあげられるのは、どちらも街
区の区画割を行っていること。
このため、平面的にも整理されている。
どれだけ平面空間を使わずに、都市に集まった人
口を住まわせるかについて、高層建築を使って解
決しようとしているところである。

相違点１住居と商業・工業地区の関係性

ヒルベルザイマー
上層と下層にそれぞれ住宅街と商業街

コルビュジェ
居住地区と事務所地区に分かれている

相違点２公共施設の設置の仕方

余った土地に配置する

コルビュジェ
公共施設の区画を作り、そこにまとめる

相違点３緑の配置

住居の中に中庭をつくり、
緑を住宅に取り込む

コルビュジェ
高層建築にしたことでできた空間を
公園に使い、イギリス庭園を
つくることで大規模な緑を作り出す

300万人のための都市
公園の設置例

交通機関について

交通機関に関しては似ているところが多いが、相違点とし
てあげられるのは、歩道の位置である。

コルビュジェ
従来通りの歩道

地上は通常、車道になり、
歩行者は歩道橋のように
なっている部分を歩くことになる

まとめ

以上のことから考えられることは、
二人のどちらの計画も基礎の部分での共通点は
多くあることが分かる。

しかし、それぞれの自然の取り込み方や効率性へ
の考え方により、違いが出てきたと思われる

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