函館MEDでの発表内容です。

1. 抄読会2.0
函館稜北病院内科 木田史朗

2. なぜ続かないのか？
メリット
デメリット
• 面白くない
• 役に立たない
• 時間がかかる

3. Awareness 気づき
1. 面白くない、役に立たない→英語で臨床推論
2. 役に立たない、時間がかかる→訳さず、各人が役立
つと思うことを抽出し、共有する
3. その他、英語で臨床推論することのメリット

4. 臨床推論
面白く、役に立つ

5. Clinical Problem-Solving
一粒で三度美味しい、NEJMの月一連載記事
• 系時的で、段階的な症例提示
• 卓越した診断家が「声に出して考える」
• 大御所の講評

6. • 読むのにかかった時間を測定する。
• 測定の目的
1. 英語の学習に時間をかけ過ぎないため。
2. 慣れてきて時間が速くなれば、嬉しい。
Measure 測定

7. Operation 心構え
•第二言語であり、言語間距離の遠い英語を完全に訳
し、理解することは無駄。
•医学的なことでも、語学的なことでも、新たな収穫
があれば、 けものというスタンス。
The best is the enemy of the good.
Voltaire

8. Operation ホームワーク
30分以内で三色ボールペンで読む。
赤→明日からの診療に役立ちそうなこと。
青→意味不明、あるいは異議あり。
緑→自分で使ってみたい表現。

9. • 毎週金曜日１７時開始
• その場で、ファシリテータ、記録係を決める。
• 参加者それぞれの視点からの役に立つことを
共有する。
• ３０分以内で終了
Operation 抄読会当日

10. 函館稜北病院総合診療科抄読会 http://kida.hatenablog.com/
• 語り、つながる場としてのブログ
• 記録としてのブログ、例文集の素材
• 未来の自分達や匿名者からのツッコミ
➡ 視点の増幅
➡ 新たな気づき
Relation 語り、つながり

11. 臨床推論と英語の相乗効果１
言語は世界を掬い取る投網、複数の網を使うことで取
りこぼしが減る。
• neuroglycopenia
• 神経細胞ブドウ糖減少症*

12. 臨床推論と英語の相乗効果２
母国語以外の助けを借りることで冷静な判断が可能
• 母国語：「不定愁訴」 → 陰性感情
• Second language: Medically unexplained
physical symptoms → neutral feeling

13. 臨床推論と英語の相乗効果３
英語が上達すれば、思考も早くなる。
•It cannot be excluded.（７音節）
•それは除外できない。 （１０拍）

14. 応用行動分析の天
メリット
• 面白い
• 役に立つ
• 様々な視点の共有
デメリット
• １時間

15. まとめ
• 選択と集中によるシナジー効果でサステーナ
ビリティ（持続可能性）が期待できる抄読会
2.0の導入を提案します。^^
• プロジェクトのモデルとして、Awareness -
Measure - Operation - Relation のAMOR（ラ
テン語で愛の意）の輪を提案したい。

16. 最後に
O God, give us serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed, and wisdom to
distinguish the one from the other.
神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇
気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについて
は、受け入れるだけの冷静さを与え給え。そして、変えること
のできるものと、変えることのできないものとを、識別する知
恵を与え給え。
ラインホルド・ニーバーの平静の祈り