2015年4月22日第4回口頭弁論弁護士プレゼン

1. 弁護団 海渡 雄一
花垣 存彦
海渡 双葉
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3. 参加人は，原告ら4線地下案は鉄道の技術基準との整合性及び実現可
能性を考慮しない、不合理なものであると主張して，次の３つの点を挙げ
る
代田橋から環状七号線の問題
玉川上水の問題
笹塚駅西側の高架橋部分の問題
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4. 参加人の主張
「代田橋１号踏切を除却するためには，環状七号線の手前（笹塚駅方）
で鉄道を地下に潜らせる必要があるところ，鉄道の技術基準を遵守した
上でこれを実現するには，現在の笹塚駅のホーム部分も改変範囲に含
めなければならないはずであるにも関わらず，原告ら４線地下化案では，
同部分が改変範囲に含まれていない。」
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5. 原告の反論①
そもそも原告らは，現在の笹塚駅のホーム部分を改変部分に含めないと
いう主張はしていない
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6. 原告の反論②
笹塚駅のホーム部分を改変範囲に含めないとしても，原告ら４線地下案
は実現できる
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11. 11

12. 参加人の主張
「国の史跡に指定されている玉川上水が、代田橋駅
付近の開削工事区間に含まれている。」
↓しかし
主張の趣旨が明らかではない。
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13. 拡大
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14. 玉川上水
開渠はこの
３箇所だけ
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15. ２０１５年２月撮影国の史跡の景観を破壊している
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16. ↑
土手に続くビニールシート
（２０１５年１月撮影）
ポイ捨てされた
ゴミが放置 →
（２０１５年２月
撮影） 16

17. かつての玉川上水の形式を
留めない玉川上水跡が現に
存在している。
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18. 玉川上水の地下で、わずか約１５メートルについて
工事区間が直交するからといって、地下案の合理性
は否定されない。
パイプ等で通水を確保して工事終了後にパイプ等を
取り除くか、または非開削工法などを利用することで、
玉川上水を保護しながら、問題なく地下化工事する
ことが可能。
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19. 都の計画案では、玉川上水のところで、仮の上り線、仮の下
り線、さらには仮の付け替え道路を北側に作り、現在の下り
線の上部に連立線の下り線（本線）を構築するという複雑な
工程を経る。
さらに、図面上、仮線の橋脚が玉川上水の土手に干渉してい
るように読める。
↓
現在の高架橋脚同様に、都の高架計画案の方が、史跡保護
という観点からして問題。
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20. 参加人の主張
「原告ら４線地下化案では，笹塚駅西側の高架橋部分において，東西に
走る本線（上り下り各１本）に挟まれた位置にある２本の折返し線（留置
線）を工事期間中も維持する必要があるとした上で，それぞれ本線に近
づけるように南北方向に移設し，高架橋中央部から工事を進めることを
予定しているが，現況の高架橋の幅員等からすると，折返し線をそれぞ
れ約０．７メートル移設する余地しかなく，原告らが予定する施工方法に
より本線に支障しないように工事を実施することはできない。」
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21. 原告らの反論
鉄道の工事手順の決定に際しては，数ある選択肢の中から，諸般の条
件に照らして最適と思われる工事手順・仮設線の確保などを決めて実施
案とすることが行われる。
原告ら４線地下化案の笹塚駅西方において地下に下る点の工事手順
についても，数ある選択肢の中から原告の考える条件に照らして最適と
思われる方法を選んで示したものである。
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22. 原告ら４線地下化案のケースにおける工事手順の選択肢の例
・営業線の直下で工事を行い，適切な時期に営業線から切り替える方法
・既存の高架橋の北側にある側道の上部を使って仮線を設け，高架上
の幅に余裕を持たせて工事を行う方法
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23. 原告ら４線地下化案では，笹塚駅折り返しのための留置線を２本確保し
た上での工事計画を検討したが，京王電鉄京王線および都営新宿線の
ダイヤが許せば，留置線を１本で運用し，その間に使わなくなった留置
線部分を地下化のための工事区域にすることも可能である。
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24. 24

25. 参加人は、昭和４５年の世田谷区議会による意見書（甲８）に
ついて、「小田急線の東北沢駅の高架化に関して提出された
ものであって、本件連続立体交差事業とは直接関係しない」
と主張。
↓しかし
タイトルは「高速鉄道地下化に関する意見書」
意見書の冒頭は、「都市公害の発生防止が重要課題となっ
ている今日、市街地における高速鉄道は地下化されなけれ
ばならないと思います。」
↓
素直に読むべき。
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26. 参加人は、「一般に、都市計画案に賛成している住民があえ
て賛成の意見書を提出することは多くないと考えられることか
らすれば、平成２４年決定に係る各手続において提出された
意見書の中で高架化に反対する意見の占める割合反対する意見の占める割合反対する意見の占める割合反対する意見の占める割合が、必ずが、必ずが、必ずが、必ず
しも周辺住民全体における意見の構成を反映したものと評しも周辺住民全体における意見の構成を反映したものと評しも周辺住民全体における意見の構成を反映したものと評しも周辺住民全体における意見の構成を反映したものと評
価することはできない価することはできない価することはできない価することはできない。」と主張。
↓
都市計画法上の意見書提出の手続の趣旨に反する。
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27. 幹事は、反対意見について特に具体的説明もなく，併用方式という結論
ありきの参加人の見解を示しているだけ。
「賛成の方が４００通、反対の方が２，４００通来ている状況だと伺ったが、
もう少し状況を確認させていただきたい」という委員からの質問に対して、
幹事は従前の説明を繰り返すのみで、まともに答えず、住民の反対意見
を正面から取り上げることなく、都市計画審議会に諮ったことになってい
る。
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28. 国立大学法人・政策研究大学院大学の２０１３年度の「まちづ
くりプログラム」論文集において最優秀論文賞を受賞した、
宮野義康氏の論文「鉄道と道路の連続立体交差事業による
周辺市街地への影響について」
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29. 「道路便益」（踏切除去による渋滞の解消、踏切除去による
自動車事故の減少）
「市街化便益」（緊急活動の円滑化、地域の連帯的活動）
「高架橋の負の外部性」（景観の悪化、日照の悪化）
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30. 「道路便益」だけでなく、「市街化便益」や「高架橋の負の外部
性」も適切に評価されていれば，高架化だけでなく地下化も
選択される場合がある。
特に、高度に発展した市街地においては、地下化のメリットで
ある環境改善効果による便益が大きく、地下化の純便益が
高架化を上回る場合が考えられる。
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32. 参加人は、「当該環境保全措置のために必要な費用も勘案し
て、構造形式の比較検討を行い、平成２４年決定を行った」と
主張。
↓しかし
参加人の開示した書面は黒塗りだらけ。
環境保全措置のためにどのような費用が勘案されたのか全く
分からない。
↓
具体的にどのような費用が勘案されているのか
明らかにするべき。
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33. 環境影響評価準備書（甲２の１）341頁
高架案では、完成後に騒音問題が生じた場合、防音壁設置や
壁を高くする等の対処が考えられるが、これにより日照問題で、
周辺環境に看過できない悪影響を与える。
その場その場での対応では、環境面でのリスクが大きい。
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34. 34

35. 参加人は、八幡山高架橋について、京王電鉄が通常全般検
査などの検査を実施し、健全度を判定して、必要必要必要必要な時期に必な時期に必な時期に必な時期に必
要な措置を実施要な措置を実施要な措置を実施要な措置を実施しているとし、鉄筋の防錆処理、打音検査、
強アルカリ性のポリマーセントモルタルによる断面修復を実
施しているなどと主張。
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36. 参加人がそのように主張するのであれば、近年の各検査お
よび各措置に関して、京王電鉄が作成した報告書等を証拠
提出するべき。
また、これまでに京王電鉄の高架橋等において、コンクリート
剥落ないし鉄筋露出が確認された時期、件数、剥落ないし鉄
筋露出の程度、これに対する対応状況を明らかにするべき。
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37. 京王電鉄は、平成２７年１月２３日、京王相模原線の京王よ
みうりランド駅付近の高架橋から、重さ約８キログラムのコン
クリート片が駐輪場に落下したと発表。
報道によると、長さ７５センチ、幅１０センチ、高さ１０センチ、
重さ約８キログラムのコンクリート片であり、高架橋の鉄筋が
雨水で錆びて膨張し，表面のコンクリートが剥がれたとみら
れるという。
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38. 事故原因および京王電鉄の管理状況を知る必要がある。
京王電鉄が事故報告書等を作成しているはずで、被告のうち
所轄省庁が持っているはず。証拠提出を求める。
京王よみうりランド駅付近に関する、近時の通常全般検査等
の報告書等も、あわせて証拠提出を求める。
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