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180819 STEMが統合された学習環境における構成概念の導出
- 5. STEMが統合された学習環境
•超領域的
•生徒中心主義
•アクティブ・ラーニング
•既存の学問分野との関係
•学習のシステム
私たちは授業の準備のため, そしてスタンダー
ド(学習指導要領・評価規準)に沿うために, 何を
教えようとしているのかをはっきりと定義する
必要がある一方で, 生徒中心の学習は彼らの興
味・関心から来るのであって, その学問分野の準
備のためにあるのではない(Saito et al. 2016).
問いや課題の設定に学習者自身が関わり, 問いや
課題に答える方法の決定や, 学習の評価において
も, 学習者自身が参加し, 学習環境を構築すること
を意味する(Vasquez, Comer, & Sneider, 2013).
子どもたちの学習の多
様性を包み込むことの
で き る 大 き な 目 標
(Objectivesに対してGoals)
が必要(Adler, 1982)
- 9. 学習指導要領の理科の目標
第2分野の目標
(1)生物とそれを取り巻く自然の事物・現象に進んでかかわり, その中に問題を
見出し意欲的に探究する活動を通して, 多様性や規則性を発見したり, 課題を解
決したりする方法を習得させる.
(2)生物や生物現象についての観察, 実験を行い, 観察・実験技能を習得させ, 観
察, 実験の結果を分析して解釈し表現する能力を育てるとともに, 生物の生活と
種類, 生命の連続性などについて理解させ, これらの事物・現象に対する科学的
な見方や考え方を養う.
(3)地学的な事物・現象についての観察, 実験を行い, 観察・実験技能を習得させ,
観察, 実験の結果を分析して解釈し表現する能力を育てるとともに, 大地の成り
立ちと変化, 気象とその変化, 地球と宇宙などについて理解させ, これらの事物・
現象に対する科学的な見方や考え方を養う.
(4)生物とそれを取り巻く自然の事物・現象を調べる活動を行い, これらの活動
を通して生命を尊重し, 自然環境の保全に寄与する態度を育て, 自然を総合的に
見ることができるようにする.
- 11. 切片化
•児童生徒の記述を, 意味を分割しない程度の最小
限の塊に分解する.
•分析者自身が, 文脈から距離を取ることが目的.
アレキサンダー君は, その自ら名告るところに依
れば, 旧露国帝室付舞踏師で, 革命後上海から日
本へ渡って来たのだが, 踊を以て生業とすること
が出来なくなって, 今では銀座裏の, 西洋料理店
某でセロを弾いていると云う, つまり街頭で, よ
く見かける羅紗売りより僅かばかり上等な類の
コーカサス人である(渡辺, 1929).
- 19. 事例紹介(ワークシート)
1. 誰が何を何のために? (E)
2. この活動の疑問・課題 (E/S)
3. どんな方法をとりますか? (S/M)
4. 結果とわかったことは何だろう? (S)
5. うまくいかなかった点があるとすればどん
な点ですか? (E)
6. あとどんな工夫をすれば課題は解決しそう
ですか? (E)
7. まとめ証拠に基づいた推論(S/T)
- 20. 事例紹介(誰が何を何のために?; E)
「Who need what because why?」
誰が:農家・デンプン生産者・消費者
何を:デンプン(生産を早くさせてデンプンを速くた
くさん作る)
何のために:利益を上げるため(農家・生産者),
野菜をたくさん手に入れるため.
私たちが考えたニーズは, でんぷん生産者が植物
の成長をはやくし, たくさん入手する方法を, 利
益を上げるために欲しがっている.
T→E
S→E
- 22. 事例紹介(どんな方法をとりますか?; S/M)
① 暗い場所に種を置き発芽を待つ(9個)
② 3個ずつに分け, それぞれ「日光」「白熱電球」「光源装置」の光を
当てる.
③ 7日間光を当てた状態で水もあげる.
④ それぞれの3個ずつののびた長さ, 葉の大きさの平均値を求める.
条件:他の光が当たらない場所で実験する. 光をあてる時間は月火木金
7:40~17:00, 水 7:40~15:40 とする. 水は朝昼放課後に 2mL ずつ与える.
くもりや雨の日でも他の電気を当てる量は変えない.
予想:室内で野菜を栽培している会社では, 白い電気を使っているとこ
ろを見たので, 「白熱電球」が一番よく育つのではないか. もともと植物
は日光で育ったので, 植物は日光に適応しているのではないか. だから
「日光」が一番よく育つのではないか(一つに決められなかった).
M→S
T→E