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2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
1
大学コンソーシアム京都FDフォーラム	  第1分科会	 
地域貢献アウトキャンパス活動がもたらす学生の成長:	 
その現状と可能性について	 
	 
時間と実施概要	 
	 
午前の部2時間(10:00-12:00)+午後の部2時間(13:30-15:30)の計4時間でおこない、
登壇者からの事例報告(計4題)およびオープン・ディスカッションにより構成される。	 
	 
2つの問題意識	 
	 
・	
  大学・短大などの高等教育機関において実施されている地域貢献アウトキャンパス活
動(以下、地域貢献OC活動)、特に正課授業におけるそれはどのような現状にあり、
どのような成果や課題を生み出しているのだろうか。	 
・	
  これからの地域貢献OC活動(正課・正課外を問わない)に期待される役割や内容はど
のようなものであろうか。	 
	 
登壇者からの事例報告:時間と実施目的	 
	 
午前の部の1時間半(10:10-11:40)および午後の部の1時間(13:30-14:30)を使い、問
題意識の前半部分「正課授業における地域貢献OC活動はどのような現状にあり、どのよう
な成果や課題を生み出しているのだろうか。」を登壇者と分科会参加の皆さんとで共有・
検討する。	 
	 
オープン・ディスカッション:時間と実施目的	 
	 
午前の部の20分間弱(11:40-12:00)および午後の部の1時間弱(14:30-15:30)を使い、
問題意識の後半部分「これからの地域貢献OC活動に期待される役割や内容はどのようなも
のであろうか。」と参加者自ら考える「地域貢献OC活動にかかる課題・問題意識」をつな
ぐグループワークをおこなう。そして各グループで「質問づくり(*)」をおこない、成
果物とする。
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
2
*質問づくり:The	 Right	 Question	 Instituteが開発した取り組み。日本語訳図書“たっ
た一つを変えるだけ:クラスも教師も自立する「質問づくり」”(2015年刊)に詳細が記
されている。	 
	 
到達目標:持ち帰ることができるコト・モノ	 
	 
・	
  PBL型地域貢献OC活動と正課外活動の事例を知る(京都産業大学)。	 
・	
  サービスラーニング型地域貢献OC活動の事例を知る(立命館大学)。	 
・	
  上記事例報告をもとに、地域貢献OC活動はどのような現状にあり、どのような成果や
課題を生み出しているのかを理解する。	 
・	
  これからの地域貢献OC活動に期待される役割や内容に関して、何が課題なのかを一人
およびグループで探索し表現した経験(オープン・ディスカッション)。	 
・	
  事後(報告集):グループで作った質問に対する登壇者のコメント。	 
	 
オープン・ディスカッションの材料(質問の焦点	 Question	 Focus)	 
	 
4つの「質問の焦点」:質問を発想し、発語するための材料	 
・	
 関与者の協働	 
・	
 期待される学生の成長	 
・	
 学修成果アセスメント	 
・	
 学内外での位置付けの未来像	 
	 
1)	
 関与者の協働:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする)	 
(引用:山口先生から提供いただいた五角形の概念図)	 
・	
 学生・教員・職員・地域団体・地域住民の連携	 
・	
 学生のため、だけではなく	 
・	
 何が強みか、弱みか	 
・	
 何がうまくいき、何がうまくいっていないか	 
・	
 何を発展すべきか、改善すべきか	 
	 
2)期待される学生の成長:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする)	 
(引用:全米大学協会VALUEルーブリック[松下2012])
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
3
・	
 問題解決:問題の定義、方略の同定、解決/仮説の提案、採りうる解決の評価、解決の
実行、結果の評価	 
・	
 市民参加:コミュニティと文化の多様性、知識の分析、市民的アイデンティティとコミ
ットメント、市民的コミュニケーション、市民的行動と省察、市民的な文脈/組織	 
・	
 チームワーク:チームの話し合いへの貢献、他のメンバーがチームに貢献することの促
進、チームの話し合い以外の場での個人的貢献、建設的なチームの雰囲気の醸成、チー
ム内での対立への対応	 
・	
 統合的学習:経験とのつながり、学問分野とのつながり、転移、統合的コミュニケーシ
ョン、省察と自己評価	 
補足:全米大学協会VALUEルーブリックには上記4項目のほかに、探求と分析、批判的
思考、創造的思考、文章コミュニケーション、口頭コミュニケーション、読解、量的リ
テラシー、情報リテラシー、異文化知識・能力、倫理的推論、グローバル・ラーニング、
生涯学習の基礎とスキル、の12項目がある。	 
	 
3)	
 学修成果アセスメント:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする)	 
(引用:学生の学びを測る	 アセスメント・ガイドブック)	 
・	
 アセスメントとは何か(表1.1)	 
・	
 なぜアセスメントを行うのか:改善とアカウンタビリティ(第4章)	 
・	
 アセスメントに関する現代的な考え方と従来的な考え方の比較(表1.2)	 
・	
 アセスメントのレベル種別(授業科目・課程・共通教育・課外・大学)	 
・	
 アセスメントと成績評価の違い	 
・	
 アセスメントと評価の違い	 
・	
 材料:直接的根拠資料(表2.1)、間接的根拠資料(表2.2)	 
・	
 対象:成果、プロセス(表2.4)、インプット(表2.5)	 
・	
 方法:パフォーマンスと従来型、組込と追加、学内と市販、定量と定性、客観と主観	 
・	
 内容:思考力・パフォーマンス、知識・理解・応用・分析、態度・価値観・気質・思考
習慣、学習全体像、学生間比較(以上:表2.9)	 
(引用:社会参画する大学と市民学習	 アセスメントの原理と技法、第5表)	 
・	
 地域社会に対する気づき	 
・	
 地域社会への参画	 
・	
 貢献活動に関する関与	 
・	
 キャリア開発	 
・	
 自己認識
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
4
・	
 科目内容への理解	 
・	
 多様性に関する感受性	 
・	
 独立心	 
・	
 コミュニケーション	 
・	
 多様な先生の存在に価値をおくこと	 
	 
4)	
 学内外での位置付けの未来像:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする)	 
・	
 5年、10年、20年の先を見据えて	 
・	
 正課と正課外における位置付け	 
・	
  全学および学部・学科のDP・CP・APにおける位置付け	 
・	
  初年次・共通・専門などの教育課程における位置付け	 
・	
  学士課程全体における位置付け	 
・	
  関与者(五角形に示された各関係者)それぞれにとっての位置付け	 
・	
  社会や学外ステークホルダーとの関係性における位置付け
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
5
分科会:タイムテーブル(登壇者/コーディネータ用)	 
	 
開始前:分科会会場の入り口に各種の配布資料をおき、参加者に取っておいてもらう。	 
	 
配布資料一覧	 
①	
  タイムテーブル配布版	 
②	
  グループワークシート(GWS)	 
・	
 氏名所属グループ番号記入欄、問および回答欄、質問の焦点(12:00提出用)	 
・	
 質問づくりの流れとルール説明シート(作業用)	 
・	
 質問のアイデアだし作業シート(作業用)	 
・	
 グループ最重要質問の記入シート(作業用)	 
・	
 グループ最重要質問の記入シート(15:30提出用)	 
③	
  五角形概念図	 
④	
  FDフォーラム事務局発の配布資料	 
・	
 アンケート	 
・	
 質問用紙	 
	 
10:00-10:10(末尾カッコ内数字はのべ経過分)	 
あいさつ、事前配布物の確認(1)。	 
タイムテーブルの説明(配布資料①)(3)。	 
GWSを3分後に使う旨伝える(配布資料②)。	 
五角形概念図は山口先生が事例報告時に説明する旨伝える(配布資料③)(4)。	 
事務局発の配布資料は適宜お使いいただく旨伝える(配布資料④)(4.5)。	 
GWS問1	  あなたにとっての日頃のFD/SD課題・問題意識は何か(6.5)。	 
モニター画面に「質問の焦点(上記の4項目)」を示す。	 
GWS問2	  あなたにとって最重要な「質問の焦点」を1つ選び、印をつける(8.5)。	 
回答は11:40までに書き終えてもらう旨伝える。	 
GWS回答内容は午前の部の最後にグループ内で共有し、その後提出してもらう旨伝える。	 
回答内容(の一部)に基づいたグループワークを午後の部で行う旨伝える(10)。	 
	 
10:10-11:40	 
京都産業大学からの事例報告および質疑応答
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
6
11:40-12:00(末尾カッコ内数字はのべ経過分)	 
1グループ3〜~4人でグループ分け・グループ番号割り振りをする(1)。	 
参加登録者数は103であるため、グループ数は最大26の見込み。	 
登壇者とファシリテータが担当グループを5つ決める。	 
GWSにグループ番号を記す。	 
グループ内で自己紹介をする(1分×4人)(6)。	 
WS問1問2の答えをグループ内で共有する・まずは聞くだけ(2分×4人)(15)。	 
グループで最重要な質問の焦点を1つ選ぶ(2分)(18)。	 
質問の焦点は、午後の部オープン・ディスカッションの材料となる旨伝える。	 
GWS1ページ目を提出する(20分間)。	 
	 
12:00-13:30(昼休み)	 
登壇者とファシリテータで、WSの回答内容を共有する。	 
大西・山﨑・山口・高橋・佐藤それぞれの重点担当5グループを決める。	 
担当グループが選定した「質問の焦点」が、関与者の協働、期待される学生の成長、学修
成果アセスメント、学内外での位置付けの未来像、のどれかを把握する。	 
	 
13:30-14:30	 
立命館大学からの事例報告および質疑応答	 
	 
14:30-15:30(末尾カッコ内数字はのべ経過分)	 
新たに配布資料⑤(登壇者からの質問)を配布説明する(1)。	 
・	
  20年後、アウトキャンパスによる学びは大学教育にどう位置付いているか(山口)	 
・	
  アウトキャンパス活動における、学生の成長や学びを支える教職協働とは(高橋)	 
・	
  アウトキャンパス活動を通して、どのような学生の成長を期待あるいはイメージして
いるか(山﨑)	 
・	
  アウトキャンパス活動における学生の学びや成長をどう可視化するか(山内)	 
・	
  アウトキャンパス活動を通じた学生の成長を支える教員・職員・地域のよりよい関係
性とは(山内)	 
・	
  大学、教職員、そして学生が社会とむすびつくということとは(佐藤)	 
グループワーク:質問づくり(配布資料②)(45分+予備時間=60分の予定)	 
・	
  「質問の焦点」の理解や解決をうながす質問の発語/記録をおこなう(7)。	 
・	
  質問の発語/記録中は、質問への質問/回答、批判/評価は一切行わない。
2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作)
7
・	
  出てきた質問をすべて記録する。	 
・	
  休憩(8)。	 
・	
  発語/記録した質問を「閉じた質問」と「開いた質問」に分類する(11)。	 
・	
  質問についてディスカッションする(20)。	 
・	
  質問に優先順位をつける(23)。	 
・	
  登壇者とファシリテータは担当グループを見守り、質疑に適宜応対する。	 
・	
  登壇者とファシリテータが発表グループを一つずつ決める→計5グループ(25)。	 
・	
  発表グループの代表者1人が、選定した「質問の焦点」、優先順位1位の質問内容を説
明する(1分×5)(35)。	 
・	
  登壇者(ファシリテータが指名)がコメントする(2分×5)(50)。	 
・	
  総括の挨拶(報告集でのフォローアップがあることを伝える)。(55)	 
・	
  参加者は分科会アンケート/質問用紙、GWC提出シート等を提出する。	 
・	
  終了(60)。

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  • 2. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 2 *質問づくり:The Right Question Instituteが開発した取り組み。日本語訳図書“たっ た一つを変えるだけ:クラスも教師も自立する「質問づくり」”(2015年刊)に詳細が記 されている。 到達目標:持ち帰ることができるコト・モノ ・ PBL型地域貢献OC活動と正課外活動の事例を知る(京都産業大学)。 ・ サービスラーニング型地域貢献OC活動の事例を知る(立命館大学)。 ・ 上記事例報告をもとに、地域貢献OC活動はどのような現状にあり、どのような成果や 課題を生み出しているのかを理解する。 ・ これからの地域貢献OC活動に期待される役割や内容に関して、何が課題なのかを一人 およびグループで探索し表現した経験(オープン・ディスカッション)。 ・ 事後(報告集):グループで作った質問に対する登壇者のコメント。 オープン・ディスカッションの材料(質問の焦点 Question Focus) 4つの「質問の焦点」:質問を発想し、発語するための材料 ・ 関与者の協働 ・ 期待される学生の成長 ・ 学修成果アセスメント ・ 学内外での位置付けの未来像 1) 関与者の協働:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする) (引用:山口先生から提供いただいた五角形の概念図) ・ 学生・教員・職員・地域団体・地域住民の連携 ・ 学生のため、だけではなく ・ 何が強みか、弱みか ・ 何がうまくいき、何がうまくいっていないか ・ 何を発展すべきか、改善すべきか 2)期待される学生の成長:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする) (引用:全米大学協会VALUEルーブリック[松下2012])
  • 3. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 3 ・ 問題解決:問題の定義、方略の同定、解決/仮説の提案、採りうる解決の評価、解決の 実行、結果の評価 ・ 市民参加:コミュニティと文化の多様性、知識の分析、市民的アイデンティティとコミ ットメント、市民的コミュニケーション、市民的行動と省察、市民的な文脈/組織 ・ チームワーク:チームの話し合いへの貢献、他のメンバーがチームに貢献することの促 進、チームの話し合い以外の場での個人的貢献、建設的なチームの雰囲気の醸成、チー ム内での対立への対応 ・ 統合的学習:経験とのつながり、学問分野とのつながり、転移、統合的コミュニケーシ ョン、省察と自己評価 補足:全米大学協会VALUEルーブリックには上記4項目のほかに、探求と分析、批判的 思考、創造的思考、文章コミュニケーション、口頭コミュニケーション、読解、量的リ テラシー、情報リテラシー、異文化知識・能力、倫理的推論、グローバル・ラーニング、 生涯学習の基礎とスキル、の12項目がある。 3) 学修成果アセスメント:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする) (引用:学生の学びを測る アセスメント・ガイドブック) ・ アセスメントとは何か(表1.1) ・ なぜアセスメントを行うのか:改善とアカウンタビリティ(第4章) ・ アセスメントに関する現代的な考え方と従来的な考え方の比較(表1.2) ・ アセスメントのレベル種別(授業科目・課程・共通教育・課外・大学) ・ アセスメントと成績評価の違い ・ アセスメントと評価の違い ・ 材料:直接的根拠資料(表2.1)、間接的根拠資料(表2.2) ・ 対象:成果、プロセス(表2.4)、インプット(表2.5) ・ 方法:パフォーマンスと従来型、組込と追加、学内と市販、定量と定性、客観と主観 ・ 内容:思考力・パフォーマンス、知識・理解・応用・分析、態度・価値観・気質・思考 習慣、学習全体像、学生間比較(以上:表2.9) (引用:社会参画する大学と市民学習 アセスメントの原理と技法、第5表) ・ 地域社会に対する気づき ・ 地域社会への参画 ・ 貢献活動に関する関与 ・ キャリア開発 ・ 自己認識
  • 4. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 4 ・ 科目内容への理解 ・ 多様性に関する感受性 ・ 独立心 ・ コミュニケーション ・ 多様な先生の存在に価値をおくこと 4) 学内外での位置付けの未来像:要素(登壇者/コーディネータの手元資料とする) ・ 5年、10年、20年の先を見据えて ・ 正課と正課外における位置付け ・ 全学および学部・学科のDP・CP・APにおける位置付け ・ 初年次・共通・専門などの教育課程における位置付け ・ 学士課程全体における位置付け ・ 関与者(五角形に示された各関係者)それぞれにとっての位置付け ・ 社会や学外ステークホルダーとの関係性における位置付け
  • 5. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 5 分科会:タイムテーブル(登壇者/コーディネータ用) 開始前:分科会会場の入り口に各種の配布資料をおき、参加者に取っておいてもらう。 配布資料一覧 ① タイムテーブル配布版 ② グループワークシート(GWS) ・ 氏名所属グループ番号記入欄、問および回答欄、質問の焦点(12:00提出用) ・ 質問づくりの流れとルール説明シート(作業用) ・ 質問のアイデアだし作業シート(作業用) ・ グループ最重要質問の記入シート(作業用) ・ グループ最重要質問の記入シート(15:30提出用) ③ 五角形概念図 ④ FDフォーラム事務局発の配布資料 ・ アンケート ・ 質問用紙 10:00-10:10(末尾カッコ内数字はのべ経過分) あいさつ、事前配布物の確認(1)。 タイムテーブルの説明(配布資料①)(3)。 GWSを3分後に使う旨伝える(配布資料②)。 五角形概念図は山口先生が事例報告時に説明する旨伝える(配布資料③)(4)。 事務局発の配布資料は適宜お使いいただく旨伝える(配布資料④)(4.5)。 GWS問1 あなたにとっての日頃のFD/SD課題・問題意識は何か(6.5)。 モニター画面に「質問の焦点(上記の4項目)」を示す。 GWS問2 あなたにとって最重要な「質問の焦点」を1つ選び、印をつける(8.5)。 回答は11:40までに書き終えてもらう旨伝える。 GWS回答内容は午前の部の最後にグループ内で共有し、その後提出してもらう旨伝える。 回答内容(の一部)に基づいたグループワークを午後の部で行う旨伝える(10)。 10:10-11:40 京都産業大学からの事例報告および質疑応答
  • 6. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 6 11:40-12:00(末尾カッコ内数字はのべ経過分) 1グループ3〜~4人でグループ分け・グループ番号割り振りをする(1)。 参加登録者数は103であるため、グループ数は最大26の見込み。 登壇者とファシリテータが担当グループを5つ決める。 GWSにグループ番号を記す。 グループ内で自己紹介をする(1分×4人)(6)。 WS問1問2の答えをグループ内で共有する・まずは聞くだけ(2分×4人)(15)。 グループで最重要な質問の焦点を1つ選ぶ(2分)(18)。 質問の焦点は、午後の部オープン・ディスカッションの材料となる旨伝える。 GWS1ページ目を提出する(20分間)。 12:00-13:30(昼休み) 登壇者とファシリテータで、WSの回答内容を共有する。 大西・山﨑・山口・高橋・佐藤それぞれの重点担当5グループを決める。 担当グループが選定した「質問の焦点」が、関与者の協働、期待される学生の成長、学修 成果アセスメント、学内外での位置付けの未来像、のどれかを把握する。 13:30-14:30 立命館大学からの事例報告および質疑応答 14:30-15:30(末尾カッコ内数字はのべ経過分) 新たに配布資料⑤(登壇者からの質問)を配布説明する(1)。 ・ 20年後、アウトキャンパスによる学びは大学教育にどう位置付いているか(山口) ・ アウトキャンパス活動における、学生の成長や学びを支える教職協働とは(高橋) ・ アウトキャンパス活動を通して、どのような学生の成長を期待あるいはイメージして いるか(山﨑) ・ アウトキャンパス活動における学生の学びや成長をどう可視化するか(山内) ・ アウトキャンパス活動を通じた学生の成長を支える教員・職員・地域のよりよい関係 性とは(山内) ・ 大学、教職員、そして学生が社会とむすびつくということとは(佐藤) グループワーク:質問づくり(配布資料②)(45分+予備時間=60分の予定) ・ 「質問の焦点」の理解や解決をうながす質問の発語/記録をおこなう(7)。 ・ 質問の発語/記録中は、質問への質問/回答、批判/評価は一切行わない。
  • 7. 2016/02/17 FD フォーラム第1分科会 構想および台本(案)(サトーケニチ作) 7 ・ 出てきた質問をすべて記録する。 ・ 休憩(8)。 ・ 発語/記録した質問を「閉じた質問」と「開いた質問」に分類する(11)。 ・ 質問についてディスカッションする(20)。 ・ 質問に優先順位をつける(23)。 ・ 登壇者とファシリテータは担当グループを見守り、質疑に適宜応対する。 ・ 登壇者とファシリテータが発表グループを一つずつ決める→計5グループ(25)。 ・ 発表グループの代表者1人が、選定した「質問の焦点」、優先順位1位の質問内容を説 明する(1分×5)(35)。 ・ 登壇者(ファシリテータが指名)がコメントする(2分×5)(50)。 ・ 総括の挨拶(報告集でのフォローアップがあることを伝える)。(55) ・ 参加者は分科会アンケート/質問用紙、GWC提出シート等を提出する。 ・ 終了(60)。