SlideShare a Scribd company logo
1 of 86
Download to read offline
メディアマネジメント基礎

第 8 回 「ニューメディア論 (1)」
    斉藤 賢爾 <ks91@sfc.wide.ad.jp>
             SFC ∆N215


 慶應義塾大学 大学院 メディアデザイン研究科
        2010 年度 春学期

                             メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.1/63
「既存の現実と闘うことではけっして物事を変えられ
ない。何かを変えるためには既存のモデルを時代遅れ
にする新しいモデルを打ち立てよ」
                       — バックミンスター・フラー


“You never change things by fighting the existing
reality. To change something, build a new model that
makes the existing model obsolete”
                               — Buckminster Fuller




                                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.2/63
日程



第 8 回「ニューメディア論 (1)」
  ニューメディア (新しいメディア) を社会に投入する際、どんな
  変化が起き、どんな問題が起こり得るのか
  過去の事例、メディア論、科学哲学などを参考に議論する
第 9 回「ニューメディア論 (2)」
  具体的なケースを題材に、新しいメディアが社会に投入されると
  仮定して、どのような立場の人々がどのような観点からそれに係
  わり、どのような問題が起き得るか議論する (グループ討議あり)
第 10 回「ニューメディア論 (3)」
  具体的なケースを題材に、新しいメディアが社会に投入される
  と仮定して、その諸問題についてロールプレイングによる公聴
  会形式で討論する (グループ発表あり)


                       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.3/63
そもそもですが、メディアとは何ですか?




              メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.4/63
メディアとは何か



 我々自身を拡張するものすべて
               – マクルーハン「メディア論」
 僕は人間と人間の間にあるものはすべて「メディア」
 と呼んでいいと思っている
     – 八谷 和彦 (「ポスト IT は日本が勝つ!」より)


⇒ この授業では、メディアを次のように捉えます
   すべての人工物、技術、人と人の間にあるもの




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.5/63
メディアとは何か



  我々自身を拡張するものすべて
                 – マクルーハン「メディア論」
  僕は人間と人間の間にあるものはすべて「メディア」
  と呼んでいいと思っている
       – 八谷 和彦 (「ポスト IT は日本が勝つ!」より)


⇒ この授業では、メディアを次のように捉えます
   すべての人工物、技術、人と人の間にあるもの
   例: 自動車、IP, HTTP, HTML, ブログ、産業社会




                        メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.5/63
今日の内容



「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
文明のマネジメント
お題の発表と今後の進め方




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.6/63
「メディアの法則」
Marshall and Eric McLuhan, “Laws of Media”
メディアについて考えるための道具を紹介します
テトラッド (4 つ組)
   強化、衰退、回復、反転




                                    メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.7/63
テトラッド (tetrad)



メディアについての、4 つでひと組の問いかけ
 それは何を強化し、強調するのか?
 それは何を廃れさせ、何に取って代わるのか?
 それはかつて廃れてしまった何を回復するのか?
 それは極限まで押し進められたとき何を生みだし、
 何に転じるのか?
          – マクルーハン「メディアの法則」
あらゆるメディアについて質問できる問い
 そのメディアが人と社会にもたらす副作用は何か
気づいていないことを気づかせるための道具



                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.8/63
例: 自動車のテトラッド




人間の移動           渋滞
プライバシー          交通事故

         強化    反転
         回復    衰退


移動する自由          馬と馬車と関連産業
個人的な空間          都市の居住空間



                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.9/63
何を強化するか? (amplification)



その人工物が強化したり、強調したり、可能にしたり、
あるいは加速させるものは何か?
              – マクルーハン「メディアの法則」
例えば、自動車は
 人間の移動能力を強化する
 動くプライベート空間を可能にする




                           メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.10/63
何を衰退させるか? (obsolescence)



ある状況のある側面が拡張され強化されると、それと
ともに、古い状態あるいは強化されなかった状況は、
それに取って代わられる
新しい「器官」によって追いやられ、廃れてしまうも
のは何か?
              – マクルーハン「メディアの法則」
例えば、自動車は
 馬と馬車、およびそれらに関わる産業を衰退させた
 都市の居住空間を衰退させた (郊外の誕生)




                            メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.11/63
何を回復させるか? (retrieval)


         アクション   サーヴィス
以前にあった作 用と便 宜で、新しい形式によって
再現ないしは回復されて活動を始めるものは何か?
かつて廃れてしまった古い地で回復され新しい形式に
内在するものは何か?
              – マクルーハン「メディアの法則」
例えば、自動車は
 自分の意志で移動する自由を回復する
 個人的な空間を回復する




                         メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.12/63
何に反転するか? (reversal)



潜在力が限界まで押しやられたときに、もとの性質を
反転させてしまう傾向がある
反転する新しい形式の潜在力とは何か?
              – マクルーハン「メディアの法則」
新しい技術は、新しい事故を生む
                       – ポール・ヴィリリオ
⇒ この授業では、事故も反転として考えます
例えば、自動車は
 渋滞により移動能力/プライバシーを停滞させる
 交通事故により移動能力/プライバシーを奪う


                        メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.13/63
例: 自動車のテトラッド




人間の移動           渋滞
プライバシー          交通事故

         強化    反転
         回復    衰退


移動する自由          馬と馬車と関連産業
個人的な空間          都市の居住空間



                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.14/63
今日の内容



「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
文明のマネジメント
お題の発表と今後の進め方




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.15/63
「グーテンベルクの銀河系」
Marshall McLuhan, “The Gutenberg Galaxy”
発明とそのインパクト




                                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.16/63
グーテンベルク活版印刷機




Johannes Gutenberg
(ヨハネス・グーテンベルク)
1398? ∼ 1468?
当時の様々な技術を組み合
わせ、1445 年頃、印刷技術
を完成
  ぶどう絞り機にヒント
  を得る




                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.17/63
グーテンベルク聖書




1450 年からの約 5 年間に、
紙と羊皮紙に 180 部印刷さ
れた
48 冊が現存
慶應義塾大学、英国図書館な
どが保有




                    メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.18/63
この発明の意味



活版印刷の発明は、知識を応用する上で新たに視覚面
の強調を促し、拡張させ、最初の複製可能な「商品」
を、最初の組み立てラインを、最初の大量生産方式を
もたらした
     – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」




                メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.19/63
写本から印刷へ



写本は . . .
 希少資源である
 内容や書式が不均一であり、首尾一貫していない
 テキストの同一性は保証されず、引用も明記されな
 い、モザイクのようなもの
 「視点が固定されない」
印刷物は . . .
 大量生産が可能
 一字一句違わないテキストを複製可能
 「視点が固定される」



               メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.20/63
活字のテトラッド




均質で大量な複製         デジタルメディア
固定された視点

           強化   反転
           回復   衰退


ルネサンス            写本
                 聴覚メディアとしての
                 書物


                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.21/63
グーテンベルクの銀河系



              著者という概念の誕生
              科学的方法論の確立
              ナショナリズムの促進
              映画の誕生を準備
              完成品と未完成品の明
              確な区別の確立
              個人主義の確立
              大衆文化の画一化
              :
         ⇒ 産業社会を準備した


                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.22/63
著者という概念の誕生



テキストの同一性は印刷により初めて保証されるよう
になった
 カンマの有無、複数形/単数形の使い方等は写本毎
 に異なる可能性があった
印刷の発明は、書きびと知らずが発生する余地を技術
的に排除してしまった。他方、同時にルネサンスの運
動は文学的名声や知的財産としての書物、といった新
しい観念を想像したのだった . . . 印刷時代以前の執筆活
動はオリジナルな行為というよりも、モザイクの作製
であった
      – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」



                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.23/63
科学的方法論の確立



科学的方法論、すなわち
 仮説、実験、検証までを首尾一貫した視点で行なっ
 たり、
 成果を論文という形で記録し、まったく同じ条件を
 用いて追試したり、「思考の経済」として利用する
ことは、固定された視点や論文を完全に複製する技術
があって初めて可能となった




               メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.24/63
ナショナリズムの促進



集団的な国民意識の誕生
 民族語の確立
 マスメディアの誕生
 映像によるプロパガンダ
そうした集団意識は新しい技術によって、民族語が視
覚化され、統合され、国民生活において中心的なもの
になるにつれて形成されたのだった
     – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」




                メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.25/63
映画の誕生を準備



. . . 映画というものはスチール写真を、ひとつの首尾一
貫した方式でつなげたもの、均質的な関係にある「固
定された視点」の連続 . . .
      – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」
. . . ひとりひとりの観客が見ている映像は、映画館のど
の場所に座っていても、間違いなくカメラの眼が捉え
たイメージだ . . .
              – ヴィリリオ「戦争と映画」




                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.26/63
完成品と未完成品の明確な区別の確立



印刷されたものが完成品であり、書きかけの原稿と明
確に区別できるようになった
印刷が発明される以前には、完成品と未完成品との区
別がそれほどははっきりしていなかったのである。
それどころか、死亡した作家の書斎にのこされている
手書きの原稿の内容がはたして彼のオリジナルな作品
なのか、それとも彼が他の写本から写しとったもので
あるのかすらも判然としなかった
     – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」




                メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.27/63
個人主義の確立



読書が個人的な営みに変化した
 携帯できる知識
 知識への平等なアクセス
本が持ち運びできるようになったことは、持ち運び可
能になった画架と同様、新しい個人主義賛美に多大の
寄与を行なった
     – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.28/63
大衆文化の画一化



出版をビジネスとして成立させるためには、大衆的で、
売れる書物を大量に印刷しなければならなかった
ゲートキーパーの誕生
 情報にアクセスできる可能性をメディアが決める
  「真ん中が、がんばる」情報伝達の仕組み
 大衆的な情報のみが広く流通する




                メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.29/63
印刷文化の浸透



最初の 50∼100 年間は、印刷技術は便利さだけで捉え
られていた
 写本の手間を省く技術としての位置付け
 印刷物も写本の体裁を守っていた
散文で文章を書く際には、どうしたら単一な調子、も
しくは姿勢が保てるかという発見がなされるまで、印
刷術の開発以来 2 世紀以上の歳月が費やされた
     – マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.30/63
今日の内容



「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
文明のマネジメント
お題の発表と今後の進め方




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.31/63
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
デジタルメディアのインパクトとは




                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.32/63
活字のテトラッド




均質で大量な複製         デジタルメディア
固定された視点

           強化   反転
           回復   衰退


ルネサンス            写本
                 聴覚メディアとしての
                 書物


                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.33/63
メディアテトラッドを描いてみよう



「デジタルメディア」に対して、同様にメディアテト
ラッドを描いてください
 強化
  それは何を強化し、強調するのか?
 衰退
  それは何を廃れさせ、何に取って代わるのか?
 回復
  それはかつて廃れてしまった何を回復するのか?
 反転
  それは極限まで押し進められたとき何を生みだし、何に転じ
  るのか?

考えにくければ、具体的にブログや Wikipedia 等をイ
メージしてください (あと電子書籍とか)
                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.34/63
グーテンベルクの銀河系



              著者という概念の誕生
              科学的方法論の確立
              ナショナリズムの促進
              映画の誕生を準備
              完成品と未完成品の明
              確な区別の確立
              個人主義の確立
              大衆文化の画一化
              :
         ⇒ 産業社会を準備した


                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.35/63
反転するグーテンベルクの銀河系



           著者という概念の破壊
           科学的方法論の見直し
           地球規模の視点の促進
           万人が映像作家になる
           完成品と未完成品の不
           明瞭化
           コラボレーション
           協       働の促進
           文化事象の多様化
           :
         ⇒ 産業社会の次の社会を
           準備
                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.36/63
社会の変遷




        メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)




                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換




               メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)
 みなさんが現役のうちに産業社会は終わるでしょう




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)
 みなさんが現役のうちに産業社会は終わるでしょう
 産業社会から? ?社会への転換
        ?




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)
 みなさんが現役のうちに産業社会は終わるでしょう
 産業社会からグローバル創造社会への転換?




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)
 みなさんが現役のうちに産業社会は終わるでしょう
 産業社会からグローバル創造社会への転換?
  ↑ 型が違うため、分類上ありえない気が . . .




                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
社会の変遷



農耕革命 (15,000 年以上前)
 狩猟・採集・漁労社会から農耕社会への転換
産業革命/工業化 (18∼19 世紀)
 農耕社会から産業社会への転換
現在迎えつつある革命 (21 世紀)
 みなさんが現役のうちに産業社会は終わるでしょう
 産業社会からグローバル創造社会への転換?
  ↑ 型が違うため、分類上ありえない気が . . .


知識の共有方法の変化は社会的変化を準備しています
しかし、エネルギーの観点から見直してみましょう

                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.37/63
石油生産量 – 過去と未来




       http://trendlines.ca/scenarios.htm




                                            メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.38/63
ピークオイル



                                     石油は枯渇しないが事実
                                     上使えなくなる




http://trendlines.ca/scenarios.htm




                                       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.39/63
ピークオイル



                                     石油は枯渇しないが事実
                                     上使えなくなる
                                      生産コストが増大していく




http://trendlines.ca/scenarios.htm




                                       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.39/63
ピークオイル



                                     石油は枯渇しないが事実
                                     上使えなくなる
                                      生産コストが増大していく

                                     自然エネルギーを上手に
                                     受けて上手に流す方式へ
                                     の転換


http://trendlines.ca/scenarios.htm




                                       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.39/63
ピークオイル



                                     石油は枯渇しないが事実
                                     上使えなくなる
                                      生産コストが増大していく

                                     自然エネルギーを上手に
                                     受けて上手に流す方式へ
                                     の転換
                                     デジタル技術を利用して
                                     エネルギーを巧く活用し
                                     ていく方向へ
http://trendlines.ca/scenarios.htm


                                      スマートグリッド
                                      エネルギー漁り


                                       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.39/63
ちょっと大きな視点から — 文明の全景



              地球が利用できるエネルギー
              のうち、支配的なのは太陽か
              らのエネルギー
              人間は地球上に人間圏を作り、
              エネルギーフローを迂回させ、
              利用している
               その結果、熱とゴミが発
               生する




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.40/63
ちょっと大きな視点から — 文明の全景



              地球が利用できるエネルギー
              のうち、支配的なのは太陽か
              らのエネルギー
              人間は地球上に人間圏を作り、
              エネルギーフローを迂回させ、
              利用している
               その結果、熱とゴミが発
               生する
              私たちはエネルギーフローを
              制御し、そこに情報フローを
              乗せている




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.40/63
ちょっと大きな視点から — 文明の全景



              地球が利用できるエネルギー
              のうち、支配的なのは太陽か
              らのエネルギー
              人間は地球上に人間圏を作り、
              エネルギーフローを迂回させ、
              利用している
               その結果、熱とゴミが発
               生する
              私たちはエネルギーフローを
              制御し、そこに情報フローを
              乗せている
              その情報フローがエネルギーフ
              ローを支配している

                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.40/63
今日の内容



「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
文明のマネジメント
お題の発表と今後の進め方




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.41/63
文明のマネジメント
世界観の共有
 「不思議の国の NEO — 未来を変えたお金の話」
 地球の文明をマネジメントする立場 (← 何様 (笑)) からド
 ラッカーを読む
お題への導入として




                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.42/63
「不思議の国の NEO — 未来を変えたお金の話」



              SF お金ファンタジー
                すべてが P2P の考え方で
                作られている「不思議の
                国」に、真ん中に丸が描か
                れた旗を掲げる変な集団
                が攻めてくるという恐ろ
                しい話 (笑)
                お金も P2P で誰もが作れ
                る世界
                 物質とエネルギーの流
                 れに基づくお金
              研究上のゴールを SF のかたち
              で描きました


                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.43/63
なぜ、SF なのか



SF (science fiction) とは
  科学・技術の思考や発想をもとにし、あるいはそれ
  を装った空想的小説 — 広辞苑
既存の科学・技術が登場する世界は現実の世界
 例: 医療ドラマ
現実の世界にとって未知の科学・技術が登場し、それ
にまつわるドラマが生まれる
 例 1 : ナノマシンによる医療
 例 2 : Autopsy Imaging
新しいメディアをデザインし、社会に投入すること
= 近未来 SF を実際に生きること

                メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.44/63
地球の文明をマネジメントする立場 (← 何様 (笑)) から
        ドラッカーを読む
P・F・ドラッカー「マネジメント」




                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.45/63
もしドラ




       「もし高校野球の女子マ
       ネージャーがドラッカーの
       『マネジメント』を読んだ
       ら」を読んだら




          メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.46/63
もしドラ




       「もし高校野球の女子マ
       ネージャーがドラッカーの
       『マネジメント』を読んだ
       ら」を読んだら
       「マネジメント」がどんな
       組織にも適用可能なことが
       分かった




          メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.46/63
もしドラ




       「もし高校野球の女子マ
       ネージャーがドラッカーの
       『マネジメント』を読んだ
       ら」を読んだら
       「マネジメント」がどんな
       組織にも適用可能なことが
       分かった
       文明全体に適用したら?




          メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.46/63
文明をマネジメントする視点から読むために



事業、企業 → 文明
起業家と起業 → 研究者と研究
社会 → 地球
経済 → エネルギーと物質の循環




                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.47/63
ドラッカー曰く (事業の目的について)



企業が何であるかを知るためには、その目的から始め
なければならない
企業の目的は、それぞれの企業の外にある
企業は社会の機関であり、その目的は社会にある
企業の目的の定義は一つしかない
 それは、顧客を創造することである




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.48/63
ドラッカー曰く (顧客と事業の定義について)



「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定
義するうえで、もっとも重要な問いである
やさしい問いではない
 まして答えのわかりきった問いではない
この問いへの答えが、大きな意味で、事業がどう自身
を定義するかを決める




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.49/63
ドラッカー曰く (顧客と事業の定義について)



「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定
義するうえで、もっとも重要な問いである
やさしい問いではない
 まして答えのわかりきった問いではない
この問いへの答えが、大きな意味で、事業がどう自身
を定義するかを決める

文明の顧客は自然であり、その中でも特に生物圏




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.49/63
ドラッカー曰く (顧客と事業の定義について)



「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定
義するうえで、もっとも重要な問いである
やさしい問いではない
 まして答えのわかりきった問いではない
この問いへの答えが、大きな意味で、事業がどう自身
を定義するかを決める

文明の顧客は自然であり、その中でも特に生物圏
生産的であるとは、例えば、生物多様性を維持し拡大
すること
 世界の GDP の合計より自然が人類に提供するサービス (年
 間 33 兆ドル相当) の方が倍近く大きい
                     メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.49/63
ドラッカー曰く (事業のふたつの機能について)



ある程度の販売の必要性は、常にあるだろう
しかし、マーケティングの理想は、販売を不要にする
ことである
マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品
とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるように
することである




事業のふたつめの機能は . . . イノベーションである
                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.50/63
ドラッカー曰く (事業のふたつの機能について)



ある程度の販売の必要性は、常にあるだろう
しかし、マーケティングの理想は、販売を不要にする
ことである
マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品
とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるように
することである
 販売 → 大規模開発
 マーケティング → 自然科学
 売る → 資源の活用 (人間の作る仕組みが自然の中に入り込む)
  例: 大気があるなら逆噴射せずパラシュートで降りる


事業のふたつめの機能は . . . イノベーションである
                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.50/63
ドラッカー曰く (イノベーションについて)



ノベーションとは、科学や技術そのものではなく価値
である
組織のなかではなく、組織の外にもたらす変化である
イノベーションの尺度は、外の世界への影響である




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.51/63
ドラッカー曰く (イノベーションについて)



ノベーションとは、科学や技術そのものではなく価値
である
組織のなかではなく、組織の外にもたらす変化である
イノベーションの尺度は、外の世界への影響である

文明のイノベーションとは、その外 (=地球環境) にも
らたす変化である
 自然への影響をポジティブに考える




                    メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.51/63
ドラッカー曰く (事業の生存について)



社会の次元は生き残りの次元である
企業は社会と経済のなかに存在する
ところが企業の内部にあっては、自らがあたかも真空
に独立して存在していると考えてしまう
 マネジメントは、自分たちの企業を内側から見てしまいが
 ちである

しかし、社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして
消滅させる力を持つ
 企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであ
 り、有用かつ生産的な仕事をしているかぎりにおいて、そ
 の存続を許されている

                   メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.52/63
ドラッカー曰く (規模のマネジメントについて)



組織には、それ以下では存続できないという最小規模
の限界が産業別、市場別にある
逆に、それを超えると、いかにマネジメントしようと
も繁栄を続けられなくなる最大規模の限度がある
実は、規模についての最大の問題は組織の内部にある
のではなく、マネジメントの限界にあるのでもない
最大の問題は、地域社会に比較して大きすぎることに
ある




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.53/63
ドラッカー曰く (規模のマネジメントについて)



組織には、それ以下では存続できないという最小規模
の限界が産業別、市場別にある
逆に、それを超えると、いかにマネジメントしようと
も繁栄を続けられなくなる最大規模の限度がある
実は、規模についての最大の問題は組織の内部にある
のではなく、マネジメントの限界にあるのでもない
最大の問題は、地域社会に比較して大きすぎることに
ある

文明の規模についての最大の問題は、自然環境に対し
て大きすぎること
 植物全体: 120TW(?), 人類 (2010 年): 12.5∼18TW
                            メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.53/63
ドラッカー曰く (戦略計画について)



予測が戦略計画でない理由は、予測というものが、可
能性とその範囲を見つけようとするだけのものだから
である
起業家にとっての関心は、その可能性そのものを変え
る出来事である




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.54/63
ドラッカー曰く (組織構造について)



戦略とは、「われわれの事業は何か、何になるか、何
であるべきか」との問いへの答えである
組織構造を決めるのは、この戦略である
優れた組織構造とは [戦略により決まる] 基本活動が成
果をあげる構造である




                  メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.55/63
地球規模 OS による組織構造に向けて




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.56/63
今日の内容



「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
反転する銀河系 – デジタルメディアが起こす変化
文明のマネジメント
お題の発表と今後の進め方




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.57/63
お題



ネットワーク贈答経済
 ブルース・スターリング「招き猫」から
 「わたしたちコンピュータ犯罪を担当している人間の間では、
 あんたたちに名前をつけてるの。デジタル汎無政府主義者って
 ね。[中略]. . . あんたたちは脱税犯だわ!見返りで暮らしてるん
 じゃないの!それに賄賂で!それに影響力の切り売り!ありとあ
 らゆる不正簿外取引でよ![中略] あんたたちのネットワーク贈答
 経済は、合法的な、政府の認める規制経済を弱体化させている
 んですからね!」
 「まあまあ」と剛は穏やかになだめた。 「もしかしたらぼくたち
 の経済のほうがあなたたちの経済より “すぐれている” のかもし
 れないでしょ」



                      メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.58/63
招き猫



「招き猫」は、数ある贈答経済ネットワークのひとつ
 仲間うちで、端末の指示に基づいて助け合う
 仲間でない人を助ける指示が出されることもある
 仲間同士であることは共通のジェスチャで分かる
  「招き猫」の場合は、招き猫のポーズ

米国ロードアイランド州の連邦地区検事補は、海賊ソ
フトウェア屋からハードウェアを押収
 その日のうちに、ネットワークの一部を壊された「招き
 猫」からの攻撃が始まった
 しかしそれは「招き猫」によるある出会いの演出だった



                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.59/63
この授業での、更に深読みした設定



贈答経済ネットワークの成り立ちは?
 オープン化されたグローバルなセンサネットワーク
 環境に AI を含むフリーソフトウェア群が投入された
  その AI のネットワークは人間をアクチュエータ
  として使い始めた
 そのフリーソフトウェア群はボランティアにより保
 守されている
  最初の著者は匿名プログラマだった




                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.60/63
宿題



1. ネットワーク贈答経済のメディアテトラッドを描い
てください
   箇条書きで OK
2. ネットワーク贈答経済が社会に投入されると仮定し
て、どのような立場の人々がどのような観点からそれ
に係わるか列挙してください
3. ネットワーク贈答経済の扱いについて、アメリカ合
衆国議会が公聴会を開くと仮定し、証人として呼ぶべ
きであろう 3 者とその理由を述べてください

以上を簡潔に記述して、メールで回答してください


                 メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.61/63
提出方法



ks91@sfc.wide.ad.jp にメールで送信してください
Subject: media management
メール本文に氏名、学籍番号と宿題の回答を書いてく
ださい
 回答は簡潔に!
〆切り: 2010 年 5 月 15 日 (土) 23:59 JST




                             メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.62/63
では来週




       メディアマネジメント基礎: ニューメディア論 (1) – p.63/63

More Related Content

More from Kenji Saito

ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクトブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクトKenji Saito
 
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0Kenji Saito
 
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜Kenji Saito
 
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシーブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシーKenji Saito
 
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシーブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシーKenji Saito
 
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術Kenji Saito
 
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性Kenji Saito
 
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるか分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるかKenji Saito
 
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方Kenji Saito
 
デジタル市民社会
デジタル市民社会デジタル市民社会
デジタル市民社会Kenji Saito
 
i-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective Overviewi-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective OverviewKenji Saito
 
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜Kenji Saito
 
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin TechnologyMore Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin TechnologyKenji Saito
 
お金のギモン!とビットコイン
お金のギモン!とビットコインお金のギモン!とビットコイン
お金のギモン!とビットコインKenji Saito
 
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年Kenji Saito
 
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2Kenji Saito
 
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1Kenji Saito
 
本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話Kenji Saito
 
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらないビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらないKenji Saito
 
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例にKenji Saito
 

More from Kenji Saito (20)

ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクトブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
 
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
 
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
 
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシーブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
 
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシーブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
 
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
 
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
 
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるか分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
 
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
 
デジタル市民社会
デジタル市民社会デジタル市民社会
デジタル市民社会
 
i-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective Overviewi-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective Overview
 
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
 
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin TechnologyMore Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
 
お金のギモン!とビットコイン
お金のギモン!とビットコインお金のギモン!とビットコイン
お金のギモン!とビットコイン
 
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
 
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
 
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
 
本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話
 
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらないビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
 
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
 

Recently uploaded

【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)Hiroki Ichikura
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案sugiuralab
 
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?akihisamiyanaga1
 
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...博三 太田
 
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfFumieNakayama
 
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成Hiroshi Tomioka
 
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineerYuki Kikuchi
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)UEHARA, Tetsutaro
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfFumieNakayama
 

Recently uploaded (9)

【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
 
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
 
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
 
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
 
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
 
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
 

ニューメディア論 (1)