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To Make Graphs Such as Scatter Plots Numerically Readable (PacificVis 2018, K... ある最適停止問題の解についての考察
- 1.
- 2.
例題-1
問題設定 :
-ある病院にある心臓外科医が雇われているとする。
- ”訓練” の経験時間に比例して、”能力が増大” し、
単位時間当たり(例, 1週間または1ヶ月)に行える “手術” によって、
救える人の命の数が増える( “価値を出力” する) ものとする。
- ただし、”訓練” ではない時間(手術をしている時間を含む) は
その能力が増えないものとする。
- その医師が(25歳で)着任してから(65歳で)定年になるまでの
現役期間にどういう訓練期間を与えると、
救える人の命の数が、最大になるだろうか?
2
ここに記載した問題設定は、後で述べる理屈を分かり安く説明するための例として、
心臓外科医を持ち出したのであって、医療の問題をこのスライドで触れる訳では全
くありません。伝統工芸品を作る人が、生涯の製造品の価値の総和を最大化する
問題として置き換えることができます。具体例はいくらでも作れます。
- 3.
- 4.
ある回答に到るまでのある考え方
4
(3) 訓練期間は最初に集中す
るのが “最適”の必要条件とな
る。(上の図の場合、左に現れた赤い
領域は、上下方向が短くて、もったいな
いことになっている。)
(1) 訓練だけ
で何も価値を
出力しないの
は、当然最適
ではない。
(2) 現役期間の後半よりも前半に、訓
練期間がある方がいいのは、明らか。
(下の2個の左と右の赤と青を比較)
現実の問題に対応させるには、現役が終わっ
ても(さらには死後も) 価値を生み出し続けるこ
ともあります。また、訓練を長くしないと価値を
生み出す能力は下がるのが普通です。しかし、
まずここでは、分かり安い理論模型を導くこと
が目的なので、簡単な定式化を最初に試みて
います。
- 5.
例題-1 の解
5
人生の時間
着任
(25歳)
離任
(65歳)
← 現役期間→
能力の高さ
手を動かしたら生み
出せる価値の大きさ
解のある表現 :
仮にずっと最後まで訓練した場合
に到達しうる最大能力を H とする。
H の50%、つまり H/2 に能力が到
達するまで訓練期間を維持し、そ
の後、価値を最後の日まで、出力
をし続ければ良い。
H
H/2
図式的に解説すると、冒頭の問題の最適解の
導き方は、理解しやすいと思われます。ただし、
数学的な定式化はやや大変かもしれません。
ひょっとしたら、機械的なアルゴリズムで検証
可能な形で、数学的な証明を書き下すのは、
ひとつ面白い問題だと思います。ç
- 6.
- 7.
例題-2 の解
7
(1) (1’)
冪指数が固定の場合:h(t) := tα とする(α>0)。
赤の領域の面積は、s := (1-t)tα = tα-tα+1
∴ ds/dt = αtα-1 - (α+1)tα
∴ ds/dt = 0 ⇔ t = α/(α+1) = 1 – 1/(α+1)
従って、
α =1/2 であれば、t=1/3, h(t) = 0.577.. の時点が最適な変更点。
α = 2 であれば、 t=2/3, h(t) = 0.444.. の時点が最適な変更点。
(2) 指数関数の場合 : h(t) := exp( β t ) とする(β>0)。
赤の領域の面積は、s := (1-t)eβt = eβt-teβt
∴ ds/dt = βeβt-(eβt+tβeβt) = (β-1)eβt-βteβt
∴ ds/dt = 0 ⇔ t=(β-1)/β = 1 - 1/β
0≦t≦1の制約により
β >1であれば t = 1-1/β, h(t) = e-1 = 0.367879.. が最適変更点。
β ≦1であれば、t = 0 が最適変更点(青い領域は消失する)。
本題とは関係ありませんが、e3(3) = 20.0855.. で、20からのずれが、たったの0.42..%です。
- 8.
- 9.
おまけ
• 密度関数が xα-1(1-x)β-1/B(α,β) となる [0,1]区間上の確率分布を ベータ
分布と言う。(α,β>0であり、Bはベータ関数。)
• α>1かつβ>1の条件が成り立たないときは、ベータ分布の密度関数の、
対数を取ったものは、上に凸ではない。
• ところが、xをロジット変換( log[x/(1-x)] )したものの密度関数を、対数を
取ると、上に凸になる。
• では、ベータ分布を1変量ではなくて多変量に拡張したディリクレ分布に
ついて、その多変量をどう同時変換したら、密度関数の対数を取ると、
上に凸な関数になるだろうか??
9
本文とは全く脈略無く、
最近思いついた問題です :-)
Editor's Notes
- #8
par(new=T) ;
curve ( sqrt(x),from=0,to=1/3,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=2,xlim=0:1,ylim=0:1,col="royalblue")
par(new=T) ;
curve ( x*0+sqrt(1/3),from=1/3,to=1,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=3,xlim=0:1,ylim=0:1,col="firebrick2")
par(new=T)
curve ( sqrt(x) , xaxt = "n" , yaxt="n", xaxs="i",yaxs="i" ,lwd = 3,n=400, ylim=0:1)
par(new=T) ;
curve ( (x)^2,from=0,to=2/3,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=4,xlim=0:1,ylim=0:1,col="royalblue")
par(new=T) ;
curve ( x*0+(2/3)^2,from=2/3,to=1,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=3,xlim=0:1,ylim=0:1,col="firebrick2")
par(new=T)
curve ( (x)^2 , xaxt = "n" , yaxt="n", xaxs="i",yaxs="i" ,lwd = 3,n=400, ylim=0:1)
par(new=T) ;
curve ( exp(x),from=0,to=2,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=4,xlim=(0:1)*3,ylim=0:1*20,col="royalblue")
par(new=T) ;
curve ( x*0+exp(2),from=2,to=3,xaxt="n",yaxt="n",xaxs="i",yaxs="i", type="h",lwd=3,xlim=0:1*3,ylim=0:1*20,col="firebrick2")
par(new=T)
curve ( exp(x) , xaxt = "n" , yaxt="n", xaxs="i",yaxs="i" ,lwd = 3,n=400, xlim=0:1*3,ylim=0:1*20)
axis(2,c(0,10,20),las=2,cex.axis=1.8)
axis(1,c(0,1,2,3),c("0","1/3","2/3",1),las=1,cex.axis=1.8)
1+3+9/2+27/6+81/24+243/120
1+3+9/2+27/6+81/24+243/120+729/720
1+3+9/2+27/6+81/24+243/120+729/720+2187/5040
1+3+9/2+27/6+81/24+243/120+729/720+2187/5040+6561/40320