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西日本2014佐久間
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Daisuke Sakuma
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文化財的価値、生物多様性サービス、自然史標本の関係を再検討する@西日本自然史系博物館ネットワーク
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2019年5月5日に開催されたラウンドテーブル「広域秋葉原とeスポーツの持つ可能性」(東京文化資源会議「広域秋葉原作戦会議Project」主催)で、座長としての挨拶・趣旨説明に使った資料です。
ラウンドテーブル「広域秋葉原とeスポーツの持つ可能性」
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2013年立教大学異文化コミュニケーション学部地域連携コンペティション出場作品。豊島区に住む外国人向け、大学生による和食料理教室を行う提言。
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2021年2月26日全科協研究発表大会でのプレゼンです
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サイエンスカフェにいがた累計100回記念拡大版『つながろう,新潟のカガク!』(2014/04/19)新潟の科学コミュニケーション活動紹介(富山ほか含む) http://www.ecosci.jp/n-cafe/yokoku76.html
サイエンスカフェにいがた累計100回記念拡大版『つながろう,新潟のカガク!』(2014/04/19)新潟の科学コミュニケーション活動紹介(富山ほか含む)
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2019年7月4日全国科学博物館協議会でのプレゼン資料です
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第17回図書館総合展コラーニングフォーラムにおける発表資料です
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2023年2月2日の越境シンポジウムの佐久間のコメントプレゼン
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北海道自然史研究会での発表資料です
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自然史資料を世界の共有財産として保全するために ICOM-NATHISTの要求する管理者への保全努力と社会との "engagement"の追求
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1.
⽂文化財的価値、生物多様性サービス、 自然史標本の関係を再検討する 佐久間⼤大輔 (⻄西⽇日本⾃自然史系博物館ネットワーク ・⼤大阪市⽴立立⾃自然史博物館)
2.
京都の⽣生物多様性戦略略の 中核を占める⽣生物多様性 サービスに依存する⽂文化
日本文化にかぎらず、ほとんどの伝統 文化、食文化は生物多様性サービス に大きく依存している。
3.
生物多様性サービスはフロー 自然資本はストック しかも自然資本は公共財
4.
Natural Capital 「⾃自然資本」 昨年年のリオ+20のキーワー ドの⼀一つ http:// www.naturalcapitalforum.com
5.
そのストックのモニタリングが可能な のは自然史博物館しかない? 従前どおりの⽣生態系モニタリングの基礎として (本⽇日の前半の議論論と関連) !地図化や⽣生息地推定など多様な展開 ⽂文化財の素材を記録する意義 (将来の模倣、研究などの資料料) • 資料料だけでなく、その使われ⽅方、⽣生産⽅方法など、幅広い⼆二次 資料料(メタデータ)の収集も関係してくるかも !⽂文化財との関連 • レッドデータだけでなく、⽣生産活動のリファレンスとしての インベントリー
6.
東北大震災以降の議論 2 1 2013 13:30 13:35 13:35 13:45 13:45 14:15 14:15 14:45 14:45 15:15 15:15 15:30 15:30 16:00 16:00 16:30 16:30 17:00 12
7.
文化庁ホームページにおける 文化財の定義 「⽂文化財は,我が国の⻑⾧長い歴史の中で⽣生まれ, 育まれ,今⽇日の世代に守り伝えられてきた貴重 な国⺠民的財産です。これは,我が国の歴史,⽂文 化等の正しい理理解のために⽋欠くことのできない ものであると同時に,将来の⽂文化の向上発展の 基礎をなすものです。」 (http://www.bunka.go.jp/Bunkazai/ shisaku/index.html 2014年年2⽉月3⽇日確認)
!確かにこれなら⾃自然史資料料も⽂文化財かも
8.
公共財としての博物館資料 • 公共財とは,社会のだれでもが使うことがで き(⾮非排除性),誰かが使うことで他の⼈人が 使えなくなるということがない(⾮非競争性) 財産である。お⾦金金がないから使えなかったり 独占したりできない存在である。 •
展⽰示室の資料料は公共財か?:⼗十分に使われて いるか • 収蔵庫の資料料は公共財か:いかにアクセスを 可能にするか?!デジタルアーカイブ?
9.
資料を守るためには • 資料料の公共的性格をはっきりさせてその 保存機関・公共機関としての博物館の維 持を図るのか。(⽂文化財保護法ベース) • 博物館の位置づけを明確化して、その資 料料としての保全を図るのか。(博物館法 ベース) !選定や確保、管理理の業務を考えると本質 的には後者ではないのか。
10.
自然史博物館行政の不在 • 博物館法は⽂文科省省でありながら、数の上では 主軸となる美術歴史系は⽂文化庁が中⼼心となっ て管轄 • 科学系博物館は旧科学技術庁系と科博に泣き 別れ!関連団体も全国科学館連携協議会と全 国科学博物館協議会とが併存 •
どちらも政策⽴立立案はせず。国の科学技術振興 政策である科学技術基本計画とリンクせず。 • ⽣生物多様性施策は環境省省・農林林⽔水産省省マ ター?
11.
文化庁との連携の必要 ⼀一元的な博物館⾏行行政を求めるためには⾃自然史 博物館といえど、⽂文化庁との対話も必要。 • レスキュー事業はそういう連携のきっかけと はなっている。 • 教育普及など様々な連携の可能性もあるが、 ここでは「⾃自然史標本をめぐる連携の可能 性」として3点ほど提案させていただく (内容は前記分類学会連合で述べたもの)
12.
1.天然記念物や自然保護区の 科学的証拠標本としての自然史標本 • ⽂文化財⾏行行政で所管されている⾃自然:天然 記念念物、世界⾃自然遺産、(と名勝?) • 天然記念念物などをどう意義付け、管理理す るのか •
世界⾃自然遺産を⽂文化財で扱うのであれば、 国⽴立立公園やその他⾃自然保護区にも⽂文化財 的意義を認めるのが⾃自然
13.
京都市深泥池 生物群集全体が天然記念物に
14.
天然記念物をどう管理する? • 過去の状態の記録は報告書・研究成果報告書などだけ でいいのか • 昔の深泥泥池はどんなだったのか?例例えばある⽣生物が在 来個体群だったのか、遺伝⼦子で再検証する必要があ る…など !標本による検証が必要(誰がどこでどう責任を持つ のか、例例えば京都には⼤大学博物館しかない)
15.
おなじことが、国立公園など環境省事業にもいえる (あえて厳しく言えば生物多様性センターの規模では難しい) ・過去との⽐比較ができず、地域ぐるみの継続したモニ タリングがない。 ・ナショナルセンターに保管されても残念念ながら地域 での活⽤用はできない
16.
今後はレッドリストと並び生物多様性 ホットスポットもより重要に • ホットスポットのコアになるのは天然 記念念物・国⽴立立公園などなど。 •
⽣生物多様性国家戦略略の⽴立立場で天然記念念 物や国⽴立立公園のモニタリングをどう実 施し、貢献できるのか?
17.
提言 • 天然記念念物の現状調査の際に可能な範囲で「現状を記録する標本」 を!それを地域の博物館で保管を(保管の現地主義を) • その事業を端緒に⽂文化庁は地域の⾃自然史博物館とコンタクトを •
世界遺産指定地だけでなく、国⽴立立公園などの⾃自然にも⽂文化財的価値 そうした複合的価値について環境省省も⽂文化庁・地⽅方⾃自然史博物館と 積極的な対話を • 実は地⽅方には⾃自然系部局がなく、⽂文化財以上に脆弱なところが多い。 地⽅方の⽂文化財担当が「我が事」と意識識を持つことが重要。国の動き は地⽅方にも反映されることが期待できる
18.
2.文化的景観の 構成要素として 滋賀県近江八幡 奈良県明日香村
19.
20.
生物学的多様性と文化多様性の複合 現状、その調査は自主的な研究
21.
文化財的価値は 複合的価値の一つ • 景観に関わる歴史資料料・⺠民俗資料料==>指定 ではその構成要素である⽣生物要素は?=>所管外?? •
⽂文化庁として対処するなら 天然記念念物と同様に⽣生物・地学要素も含めた制度度付けはできない のか? • ⾃自然要素は環境省省、農地は農⽔水省省、公園は国⼟土交通省省ではあるが、 共管を模索索しては(少なくとも対話を) • (名勝、の制度度も活⽤用を考えるべきだろう)
22.
提言! • ⽂文化多様性と⽣生物多様性複合に関する制度度 設計のための調査を環境・農⽔水・⽂文化の共 同でパイロットスタディを!!
23.
3.自然とともに暮らす 市民科学の成果として • 地域の自然史博物館の標本は誰が集めた? その先人はどういう存在? •
標本を利用し、成果を還元されるべきは誰? • そのことによって育つ次世代
24.
文化財化の博物館メリット 国指定の例 • 第三十五条 重要文化財の管理又は修理につき多額の経費を要し、重要文化財の所有者又は管理団体がそ の負担に堪えない場合その他特別の事情がある場合には、政府は、その経費の一部に充てさせるため、重要文 化財の所有者又は管理団体に対し補助金を交付することができる。 • 2
前項の補助金を交付する場合には、文化庁長官は、その補助の条件として管理又は修理に関し必要な事項 を指示することができる。 • 3 文化庁長官は、必要があると認めるときは、第一項の補助金を交付する重要文化財の管理又は修理につい て指揮監督することができる。 地方指定の例 • 第百八十二条 地方公共団体は、文化財の管理、修理、復旧、公開その他その保存及び活用に要する経費に つき補助することができる。 • 2 地方公共団体は、条例の定めるところにより、重要文化財、重要無形文化財、重要有形民俗文化財、重要 無形民俗文化財及び史跡名勝天然記念物以外の文化財で当該地方公共団体の区域内に存するもののうち重 要なものを指定して、その保存及び活用のため必要な措置を講ずることことができる。 • 3 前項に規定する条例の制定若しくはその改廃又は同項に規定する文化財の指定若しくはその解除を行つた 場合には、教育委員会は、文部科学省令の定めるところにより、文化庁長官にその旨を報告しなければならない。 • 第百八十三条 地方公共団体が文化財の保存及び活用を図るために行う事業に要する経費に充てるために起 こす地方債については、法令の範囲内において、資金事情及び当該地方公共団体の財政状況が許す限り、適 切な配慮をするものとする。
25.
文化財化による標本の メリット・デメリット • • • • • 保護の厳格化 輸出の制限
修理・管理への補助 公開の条件など 技術的指導??
26.
化石では時々あるが 昆虫・植物標本では珍しい。
27.
一案:博物館・文化財保護法に 「博物館資料」の保護を明記する • 実は博物館法には博物館資料料の保全義務が書いて いない •
廃⽌止の⼿手続きのところにも、資料料のことは何もか いていない !次期博物館法改訂で資料料の保全を明記すべき 必要なら⼤大学の標本庫を博物館類似施設のような 扱いにする。⼤大学博物館であれば今でもOK • ⽂文化財保護法に⽂文化財として「博物館資料料」を明 記し、「博物館資料料の保全」義務を⽰示す。 • 国・地⽅方公共団体及び設置者に博物館資料料の保全 義務を⽰示し、関連法令令との関係を明記
28.
資料保全義務がない・・・
29.
「文化財としての標本」 の保全の責務を論ずる 世界の論調 マオリ文化とモアの標本
30.
ネット売買に伴う 社会問題化 !法規制へ
31.
国際博物館会議による 自然史博物館のための 倫理規定 ICOM
Code of Ethics for Natural History Museums
32.
イコム博物館倫理規定に見る 博物館の強い責任感 • イコム博物館倫倫理理規定:2章 コレクション を負託を受けて有する博物館は、社会の利利益 と発展のためにそれらを保管するものである。
• ⾃自然史博物館倫倫理理規定:4章E. 我々皆の機 関に所蔵される全ての⾃自然遺産資料料とその関 連情報は、その資料料を所蔵する各機関の占有 財産ではなく、世界共有の財産管理理⼈人業務 [global custodianship] をしているという意 識識のもとで保持されるべきである。
33.
• 4章F. コレクションの⼀一部または全てを 放置、無視することは決して許されない。 資料料の管理理能⼒力力が限界に達した場合、資 料料コレクションの保持を正しく⾏行行うこと が限界に達したような状況でも、これら の資料料を余⼒力力のある場所や安全な管理理が ⾏行行える場所へと移すためのあらゆる努⼒力力 が必要である。売却は、たとえ他の機関 への移管のためであっても、最後の⼿手段 である。
34.
いちおうのまとめ • ⾃自然史標本は⽣生物多様性情報、また⽣生態系サービ スに基づき営まれる社会・⽂文化活動の基礎の記録 として、新たな役割を持ちつつある。 • 既存の⽂文化財制度度と⾃自然史標本・⾃自然史博物館は 様々な形で関係する。⽂文化庁と⾃自然史系博物館は 協働を模索索するべきである。 •
⾃自然史資料料の保全は⾃自然史標本の⽂文化財化と、博 物館法の強化と⼆二⾯面で慎重に検討をするべきであ る。 • 「⾃自然史博物館のための博物館倫倫理理規定」にもと づき、標本の保全の制度度化は社会に対する説明責 任としても真剣に考えなければならない。
35.
私見 • (いやここまでも私見だというツッコミはナシ)
36.
自然史博物館行政の 不在をどうするのか • ⽣生物多様性情報の管理理の中で博物館はや や⾔言及されながらも、その司令令塔は? •
そのための費⽤用負担をどうするか • ⽇日本の⾃自然史博物館群制度度を再設計する ような試みが必要 • 国⽴立立国会図書館、全国の⼤大学図書館、都 道府県⽴立立図書館や⼤大都市図書館、地⽅方図 書館の連携はひとつのモデルかもしれな い。
37.
学術的価値も もう少し検討が必要ではないか • 日本新産記録の標本
• 図鑑記載標本など和名を担う標本 !分類再検討のための重要標本となる可能 性が高いが定まった価値付けない。 重要論文引用標本と一般化してもいいけど、 分類学だけに依存したタイプ標本だけでは不十 分ではないか
38.
× 望まれる国立自然史 「国立」だから 日本の最重要標本は
一番しっかりと設備を整えて 一元的に管理する のぞまれてるのはそれじゃない
39.
サポートする国立 • 国⽴立立だから最もリスクを取る。負担も負う。 責任も果たす • ナショナルセンターだから他の利利益になるこ とを追求する •
⽇日本全体の⾃自然史博物館システムはこうある べきだと、皆の意⾒見見を取り⼊入れ描き続ける • そのために国内外に情報の流流通をする それらがなければ、信任はない
40.
Na%onal Ins%tutes of
Health方式 • ⽣生態学研究所5次案 などの時に検討され た • 全国の⽣生態学研究室 を⽀支援するためには 地域拠点を結ぶネッ トワーク型国⽴立立組織 が必要との考え⽅方 • 総合型でなく、個性 を持った研究所群
41.
そもそも文化予算が少ない
42.
もちろん自然史系博物館の振興のた めに予算増をはかるのは賛成 • しかし、それが既存基盤を圧迫するので は元も⼦子もない。 • 現在の地⽅方⾏行行政の状況下では「国と地⽅方 の役割分担」の名のもとで⾃自分の所管外 の業務から全⾯面撤退することにもなりか ねない •
ナショナルワイドに影響を及ぼすナショ ナルセンターの設計には地⽅方の現状を慎 重に把握するべきである。
43.
のぞまれる自然史博物館群を • 社会から、自然史研究者から、将来の世代か ら求められる自然史博物館システムをどうつ くるか •
社会の中でどう自然史標本を位置づけるか。 博物館の現状と大学の現状と社会・文化財 担当者の中での認識をすりあわせて進まな ければ • まだ道は遠い
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