SlideShare a Scribd company logo
1 of 16
Download to read offline
実証試験の評価項目
~ 介護施設見守り ~
支援チーム主査
角保志 (産総研)
ver. 1.1
1
実証試験で達成していただきたいこと
• 「している活動」の検証
• 科学的に信頼できるデータの取得
• 機器の販促に利用できるデータの取得
– 「この見守り機器でXXを達成できました!」という
イメージ
– あらぬ疑いをもたれないように
2
「している活動」の検証
• 見守り支援機器の場合
– 主として「介護者が、実生活の場で機器をどのよ
うに使っているか」の検証
– 他のロボット介護機器とは異なる
• 実証試験の目的を明確に!
– 開発コンセプトシートに立ち返って
– 倫理審査でも重要
3
実証試験実施期間について
-「している活動」の検証-
• 機器導入前:
1. 3日間
• 機器導入後:
2. 14日間(必須。短期的な効果の検証)
3. 4週めまでの連続する3日以上(中期的な効果
の検証)
4. 8週めまでの連続する3日以上(同上)
5. 12週めまでの連続する3日以上(同上)
4
評価項目
• 機器が実証現場で被介護者の異常を検知し、その結
果を介護者に正しく通報しているかどうか(必須)
• 機器の設置、運用が簡単に行えているかどうか
• 機器の設置が、介護者・被介護者の邪魔になってい
ないか
• 機器の設置により、夜間介護業務の負担軽減がなさ
れているかどうか
• その他、機器ごとにアピールしたいこと
5
主機能の評価(必須)
• 目的
– 機器が実証現場で被介護者の異常状態を検知し、
介護者に正しく通報しているかどうか評価する
• 測定項目
– 機器の確報(設定通り正しく通報されていた)数、
誤報数、失報数
• 検証方法の例
– 見守り機器の通報データのログをとる
– 被介護者の状態をビデオ等で記録する
6
主機能の評価(必須)
• データ分析の例
– 確報、誤報、失報の割合
• 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にすること
– 誤報と失報の原因
• 改善の見込みについて等
– 通報の妥当性
• 確報であっても、本当にかけつける必要があったかどうか
等
• 導入前評価は不要*
* 既存の見守り支援機器を導入している場合は推奨
7
可用性の評価(推奨)
• 目的
– 機器の設置、運用が簡単に行えているかどうかを評
価する
• 測定項目
– 作業時間
• 評価方法の例
– 見守り機器の施設従事者による設置・校正作業をビ
デオ等で記録
– ビデオを分析し、作業時間を計測する
• データ分析の例
– 慣れるに従って時間短縮できるかどうか
8
快適性の評価(推奨)
• 目的
– 機器の設置が介護者・被介護者の邪魔になっていな
いか、ストレスを与えていないかを検証する
• 測定項目
– 機器が介護者・被介護者に与える心理的影響
• 評価方法の例
– 被介護者の状態をビデオ等で記録
– 介護者への聞き取り、アンケート調査
• データ分析の例
– 機器設置による被介護者の特徴的な行動の回数・内
容など
9
介護業務負担軽減の評価(推奨)
• 目的
– 機器の設置により、夜間介護業務の負担軽減がなさ
れているかどうかを検証する
• 測定項目
– 夜間ケア内容・時間の変化
• 検証方法の例
– 夜間巡回回数、ケア内容・時間を記録
• 介護記録支援システム等を利用
• 介護者による手入力
• データ分析の例
– 機器導入前後を比較し、効果を分析
10
機器ごとにアピールしたい項目
(推奨)
• 機器の販促に役立つこと
• 実施期間内で効果を検証できること
11
データの記録について
• 見守り機器による記録
• ビデオ等による記録
– 見守り機器が記録するデータだけでは、誤報・失報を客観的に
判断できない場合に利用
– 推奨機器
• 夜間連続的に記録できる
• 小型で目立たない
• 暗所でも利用できる
• 十分な画角が得られる
• 介護者への聞き取り・アンケート調査等
– 誰がどのようにして記録したのか(記録者の資格、記録方法な
ど)を明確に
• 倫理面の十分なご配慮をお願いします
12
介護記録支援システム(案)
13
評価項目のまとめ
目的 測定項目 評価方法の例 データ分析の例
優先
度
導入前
評価
1
見守り機器が実証現場で
被介護者の異常状態を検
知し、介護者に正しく通報
しているかどうかを評価す
る(主機能)
誤報数、
失報数
・見守り機器のデータを記録
・被介護者の状態をビデオ等で記録(見守り機器の記録
データで代用できる場合は不要。以下同様)
・記録データを比較し、確報(設定通り正しく通報された)
数、誤報数、失報数を計数
- 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にすること
・誤報と失報の確報(設定通り正しく通
報された)数に対する割合
・誤報と失報の原因。改善の見込みに
ついて等
・通報の妥当性。確報であっても、本当
にかけつける必要があったかどうか等
必須 不要*
2
見守り機器の設置、運用が
簡単に行えているかどうか
を評価する(可用性)
作業時間
・施設従事者による見守り機器の設置・校正作業をビデ
オ等で記録
・記録データから、作業に要した時間を計測
・慣れるに従って時間短縮できるかどう
か等
推奨 不要*
3 見守り機器の設置が介護
者・被介護者の邪魔になっ
ていないか、ストレスを与え
ていないかを評価する(快
適性)
心理的影
響
・被介護者の状態をビデオ等で記録
・機器設置による被介護者の特徴的な
行動回数・内容等
推奨 不要*
4
・介護者への聞き取り、アンケート調査
- 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録方法
など)を明確にすること
・介護作業のじゃまになっていないか、
被介護者の日常生活の邪魔になってい
ないか、被介護者がストレスを感じてい
ないか等
5
見守り機器の設置により、
夜間介護業務の負担軽減
がなされているかどうかを
評価する
ケア内容・
時間の変
化
・介護記録支援システム等を用いて、夜間巡回回数、ケア
内容・時間を記録
・導入前後を比較し、効果を分析 推奨 必要
6
・介護者に、夜間巡回回数、ケア内容、通報による駆けつ
け回数、トータルのケア時間の増減等を記録してもらう
- 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録方法
など)を明確にすること
*既存の見守り支援機器を導入している場合は、比較のための導入前評価を推奨
14
おわりに
• 実証試験は、機器の要素技術を検証する場ではない
• 開発段階で実験室レベルの「試験」は、十分なされて
いることが前提
• 「想定外」の姿勢、環境条件は無い… はず
• それでも、実際の現場では何が起こるか分からない
• 科学的で信頼のおけるデータを得るために、十分なご
準備をお願いします。
• 実証試験計画の早期の具体化をお願いいたします。
15
目的 測定項目 評価方法の例 データ分析の例 優先度
導入前
評価
1
見守り機器が実証現場
で被介護者の異常状態
を検知し、介護者に正し
く通報しているかどうか
を評価する(主機能)
誤報数、失報数
・見守り機器のデータを記録
・被介護者の状態をビデオ等で記録(見守り機器の
記録データで代用できる場合は不要。以下同様)
・記録データを比較し、確報(設定通り正しく通報され
た)数、誤報数、失報数を計数
- 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にする
こと
・誤報と失報の確報(設定通り正しく通報され
た)数に対する割合
・誤報と失報の原因。改善の見込みについて
等
・通報の妥当性。確報であっても、本当にかけ
つける必要があったかどうか等
必須 不要
*
2
見守り機器の設置、運用
が簡単に行えているか
どうかを評価する(可用
性)
作業時間
・施設従事者による見守り機器の設置・校正作業を
ビデオ等で記録
・記録データから、作業に要した時間を計測
・慣れるに従って時間短縮できるかどうか等 推奨 不要
*
3 ・被介護者の状態をビデオ等で記録
・機器設置による被介護者の特徴的な行動回
数・内容等
4
・介護者への聞き取り、アンケート調査
- 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録
方法など)を明確にすること
・介護作業のじゃまになっていないか、被介護
者の日常生活の邪魔になっていないか、被介
護者がストレスを感じていないか等
5
・介護記録支援システム等を用いて、夜間巡回回
数、ケア内容・時間を記録
6
・介護者に、夜間巡回回数、ケア内容、通報による駆
けつけ回数、トータルのケア時間の増減等を記録し
てもらう
- 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録
方法など)を明確にすること
実証試験の評価項目(介護施設見守り) ver. 1.0
*既存の見守り支援機器を導入している場合は、比較のための導入前評価を推奨
・導入前後を比較し、効果を分析
推奨
推奨
2014/6/23
ケア内容・時間
の変化
見守り機器の設置によ
り、夜間介護業務の負担
軽減がなされているかど
うかを評価する
見守り機器の設置が介
護者・被介護者の邪魔
になっていないか、ストレ
スを与えていないかを評
価する(快適性)
心理的影響 不要
*
必要
1

More Related Content

What's hot

ロボット介護機器安全試験方法
ロボット介護機器安全試験方法ロボット介護機器安全試験方法
ロボット介護機器安全試験方法
robotcare
 
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
robotcare
 
ロボット介護機器の効果(大川弥生)
ロボット介護機器の効果(大川弥生)ロボット介護機器の効果(大川弥生)
ロボット介護機器の効果(大川弥生)
robotcare
 
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
robotcare
 
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
robotcare
 
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
robotcare
 
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
robotcare
 
20140423 倫理審査の意義
20140423 倫理審査の意義20140423 倫理審査の意義
20140423 倫理審査の意義
robotcare
 
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
robotcare
 
Rsj2013 02 nakabo
Rsj2013 02 nakaboRsj2013 02 nakabo
Rsj2013 02 nakabo
robotcare
 
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
robotcare
 
Rsj2013 03 homma
Rsj2013 03 hommaRsj2013 03 homma
Rsj2013 03 homma
robotcare
 
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
robotcare
 
20131203 基準コンソーシアム研究紹介
20131203 基準コンソーシアム研究紹介20131203 基準コンソーシアム研究紹介
20131203 基準コンソーシアム研究紹介
robotcare
 
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
robotcare
 
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
robotcare
 
20131203 中間審査報告
20131203 中間審査報告20131203 中間審査報告
20131203 中間審査報告
robotcare
 
140305 ステージゲート審査結果講評
140305 ステージゲート審査結果講評140305 ステージゲート審査結果講評
140305 ステージゲート審査結果講評
robotcare
 
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
robotcare
 
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
robotcare
 

What's hot (20)

ロボット介護機器安全試験方法
ロボット介護機器安全試験方法ロボット介護機器安全試験方法
ロボット介護機器安全試験方法
 
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
2N2-07:ロボット介護機器の階層的な安全分析と設計 中坊嘉宏(産総研)
 
ロボット介護機器の効果(大川弥生)
ロボット介護機器の効果(大川弥生)ロボット介護機器の効果(大川弥生)
ロボット介護機器の効果(大川弥生)
 
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
ロボット介護機器安全検証手法、山田陽滋(名古屋大学)
 
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
開発コンセプトシートの考え方(大川弥生)
 
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
「開発コンセプトシート」を用いた考え方のポイント、実生活での活用法の記載例(大川弥生)
 
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
ロボット介護機器効果評価ツール、松本吉央(産総研)
 
20140423 倫理審査の意義
20140423 倫理審査の意義20140423 倫理審査の意義
20140423 倫理審査の意義
 
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
ロボット介護機器効果・安全検証のあり方、大川弥生(長寿研)
 
Rsj2013 02 nakabo
Rsj2013 02 nakaboRsj2013 02 nakabo
Rsj2013 02 nakabo
 
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
ロボット介護機器評価検証研究成果概要(産総研)
 
Rsj2013 03 homma
Rsj2013 03 hommaRsj2013 03 homma
Rsj2013 03 homma
 
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
2 n2 06:ロボット介護機器のための本質安全設計支援ツールの開発 本間敬子(産総研)
 
20131203 基準コンソーシアム研究紹介
20131203 基準コンソーシアム研究紹介20131203 基準コンソーシアム研究紹介
20131203 基準コンソーシアム研究紹介
 
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
今年度の目標と進め方(中坊嘉宏)
 
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
「最低限の安全の検証」の概要(浅野陽一)
 
20131203 中間審査報告
20131203 中間審査報告20131203 中間審査報告
20131203 中間審査報告
 
140305 ステージゲート審査結果講評
140305 ステージゲート審査結果講評140305 ステージゲート審査結果講評
140305 ステージゲート審査結果講評
 
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
平成26年度 開発補助事業 応募フォーム(説明つき)
 
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会資料
 

Viewers also liked

全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
robotcare
 
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
robotcare
 
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
robotcare
 
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
robotcare
 
140305 第5回パートナシップ経産省資料
140305 第5回パートナシップ経産省資料140305 第5回パートナシップ経産省資料
140305 第5回パートナシップ経産省資料
robotcare
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について320140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
robotcare
 
20140423 倫理審査申請に向けた準備
20140423 倫理審査申請に向けた準備20140423 倫理審査申請に向けた準備
20140423 倫理審査申請に向けた準備
robotcare
 
20140423 機会安全検証について
20140423 機会安全検証について20140423 機会安全検証について
20140423 機会安全検証について
robotcare
 

Viewers also liked (8)

全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
全体概要(開発補助事業者と基準コンソとの連携)(松本吉央)
 
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
安全設計の考え方 −リスクアセスメントの基本−(池田博康)
 
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
平成26年度 開発補助事業 公募説明会経産省資料
 
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
リスクアセスメントシートの書き方 -ひな形シートの使い方-(池田博康)
 
140305 第5回パートナシップ経産省資料
140305 第5回パートナシップ経産省資料140305 第5回パートナシップ経産省資料
140305 第5回パートナシップ経産省資料
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について320140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について3
 
20140423 倫理審査申請に向けた準備
20140423 倫理審査申請に向けた準備20140423 倫理審査申請に向けた準備
20140423 倫理審査申請に向けた準備
 
20140423 機会安全検証について
20140423 機会安全検証について20140423 機会安全検証について
20140423 機会安全検証について
 

Similar to 実証試験評価項目 ~ 介護施設見守り~(角保志)

2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
n-yuki
 
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
orthomedico
 

Similar to 実証試験評価項目 ~ 介護施設見守り~(角保志) (10)

科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.2
科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.2科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.2
科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.2
 
160225 kurume 02
160225 kurume 02160225 kurume 02
160225 kurume 02
 
科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.3
科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.3科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.3
科学技術コミュニケーション実践の評価Ver.3
 
Platform Strategy To Get a Creator of UGC
Platform Strategy To Get a Creator of UGCPlatform Strategy To Get a Creator of UGC
Platform Strategy To Get a Creator of UGC
 
Think aloud method
Think aloud methodThink aloud method
Think aloud method
 
リスク可視化の基本的方法
リスク可視化の基本的方法リスク可視化の基本的方法
リスク可視化の基本的方法
 
Qlik医療データ活用勉強会_第29回_202308.pptx
Qlik医療データ活用勉強会_第29回_202308.pptxQlik医療データ活用勉強会_第29回_202308.pptx
Qlik医療データ活用勉強会_第29回_202308.pptx
 
Qlik医療データ活用勉強会_第27回_202306.pptx
Qlik医療データ活用勉強会_第27回_202306.pptxQlik医療データ活用勉強会_第27回_202306.pptx
Qlik医療データ活用勉強会_第27回_202306.pptx
 
2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
2008 電子情報通信学会論文誌-ユースケースポイント計測におけるアクタとユースケースの自動分類の試みと支援ツールの試作
 
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
免疫を高める効果が期待される素材の探究 -新しい免疫力評価法を用いたヒト試験-
 

More from robotcare

実証試験について(中坊嘉宏)
実証試験について(中坊嘉宏)実証試験について(中坊嘉宏)
実証試験について(中坊嘉宏)
robotcare
 
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
robotcare
 
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
robotcare
 
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
robotcare
 
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
robotcare
 
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
robotcare
 
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
robotcare
 
20140702 y.matsumoto
20140702 y.matsumoto20140702 y.matsumoto
20140702 y.matsumoto
robotcare
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について220140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
robotcare
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
robotcare
 

More from robotcare (10)

実証試験について(中坊嘉宏)
実証試験について(中坊嘉宏)実証試験について(中坊嘉宏)
実証試験について(中坊嘉宏)
 
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
2 n2 05:ロボット介護機器のイミュニティ試験における停止性能判定 池田博康(安衛研)
 
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
2N2-03:ロボット介護機器評価のための高齢者動作模擬装置(高齢者アクティブダミー人形)の開発 松本吉央(産総研)
 
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
2 n2 02:ロボット介護機器の力学的効果評価 吉田英一(産総研)
 
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
2N2-04:3次元電子マットと人体パターン認証を用いた予測型見守り機能 安川徹(nkワークス株式会社)
 
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
安全コンセプトチェックシートの概要(池田博康)
 
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
実証試験評価項目 ~ 移乗介助(装着型・非装着型) ~(梶谷勇)
 
20140702 y.matsumoto
20140702 y.matsumoto20140702 y.matsumoto
20140702 y.matsumoto
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について220140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について2
 
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
20140423 開発補助事業者と基準コンソとの連携について
 

実証試験評価項目 ~ 介護施設見守り~(角保志)

  • 2. 実証試験で達成していただきたいこと • 「している活動」の検証 • 科学的に信頼できるデータの取得 • 機器の販促に利用できるデータの取得 – 「この見守り機器でXXを達成できました!」という イメージ – あらぬ疑いをもたれないように 2
  • 3. 「している活動」の検証 • 見守り支援機器の場合 – 主として「介護者が、実生活の場で機器をどのよ うに使っているか」の検証 – 他のロボット介護機器とは異なる • 実証試験の目的を明確に! – 開発コンセプトシートに立ち返って – 倫理審査でも重要 3
  • 4. 実証試験実施期間について -「している活動」の検証- • 機器導入前: 1. 3日間 • 機器導入後: 2. 14日間(必須。短期的な効果の検証) 3. 4週めまでの連続する3日以上(中期的な効果 の検証) 4. 8週めまでの連続する3日以上(同上) 5. 12週めまでの連続する3日以上(同上) 4
  • 5. 評価項目 • 機器が実証現場で被介護者の異常を検知し、その結 果を介護者に正しく通報しているかどうか(必須) • 機器の設置、運用が簡単に行えているかどうか • 機器の設置が、介護者・被介護者の邪魔になってい ないか • 機器の設置により、夜間介護業務の負担軽減がなさ れているかどうか • その他、機器ごとにアピールしたいこと 5
  • 6. 主機能の評価(必須) • 目的 – 機器が実証現場で被介護者の異常状態を検知し、 介護者に正しく通報しているかどうか評価する • 測定項目 – 機器の確報(設定通り正しく通報されていた)数、 誤報数、失報数 • 検証方法の例 – 見守り機器の通報データのログをとる – 被介護者の状態をビデオ等で記録する 6
  • 7. 主機能の評価(必須) • データ分析の例 – 確報、誤報、失報の割合 • 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にすること – 誤報と失報の原因 • 改善の見込みについて等 – 通報の妥当性 • 確報であっても、本当にかけつける必要があったかどうか 等 • 導入前評価は不要* * 既存の見守り支援機器を導入している場合は推奨 7
  • 8. 可用性の評価(推奨) • 目的 – 機器の設置、運用が簡単に行えているかどうかを評 価する • 測定項目 – 作業時間 • 評価方法の例 – 見守り機器の施設従事者による設置・校正作業をビ デオ等で記録 – ビデオを分析し、作業時間を計測する • データ分析の例 – 慣れるに従って時間短縮できるかどうか 8
  • 9. 快適性の評価(推奨) • 目的 – 機器の設置が介護者・被介護者の邪魔になっていな いか、ストレスを与えていないかを検証する • 測定項目 – 機器が介護者・被介護者に与える心理的影響 • 評価方法の例 – 被介護者の状態をビデオ等で記録 – 介護者への聞き取り、アンケート調査 • データ分析の例 – 機器設置による被介護者の特徴的な行動の回数・内 容など 9
  • 10. 介護業務負担軽減の評価(推奨) • 目的 – 機器の設置により、夜間介護業務の負担軽減がなさ れているかどうかを検証する • 測定項目 – 夜間ケア内容・時間の変化 • 検証方法の例 – 夜間巡回回数、ケア内容・時間を記録 • 介護記録支援システム等を利用 • 介護者による手入力 • データ分析の例 – 機器導入前後を比較し、効果を分析 10
  • 12. データの記録について • 見守り機器による記録 • ビデオ等による記録 – 見守り機器が記録するデータだけでは、誤報・失報を客観的に 判断できない場合に利用 – 推奨機器 • 夜間連続的に記録できる • 小型で目立たない • 暗所でも利用できる • 十分な画角が得られる • 介護者への聞き取り・アンケート調査等 – 誰がどのようにして記録したのか(記録者の資格、記録方法な ど)を明確に • 倫理面の十分なご配慮をお願いします 12
  • 14. 評価項目のまとめ 目的 測定項目 評価方法の例 データ分析の例 優先 度 導入前 評価 1 見守り機器が実証現場で 被介護者の異常状態を検 知し、介護者に正しく通報 しているかどうかを評価す る(主機能) 誤報数、 失報数 ・見守り機器のデータを記録 ・被介護者の状態をビデオ等で記録(見守り機器の記録 データで代用できる場合は不要。以下同様) ・記録データを比較し、確報(設定通り正しく通報された) 数、誤報数、失報数を計数 - 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にすること ・誤報と失報の確報(設定通り正しく通 報された)数に対する割合 ・誤報と失報の原因。改善の見込みに ついて等 ・通報の妥当性。確報であっても、本当 にかけつける必要があったかどうか等 必須 不要* 2 見守り機器の設置、運用が 簡単に行えているかどうか を評価する(可用性) 作業時間 ・施設従事者による見守り機器の設置・校正作業をビデ オ等で記録 ・記録データから、作業に要した時間を計測 ・慣れるに従って時間短縮できるかどう か等 推奨 不要* 3 見守り機器の設置が介護 者・被介護者の邪魔になっ ていないか、ストレスを与え ていないかを評価する(快 適性) 心理的影 響 ・被介護者の状態をビデオ等で記録 ・機器設置による被介護者の特徴的な 行動回数・内容等 推奨 不要* 4 ・介護者への聞き取り、アンケート調査 - 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録方法 など)を明確にすること ・介護作業のじゃまになっていないか、 被介護者の日常生活の邪魔になってい ないか、被介護者がストレスを感じてい ないか等 5 見守り機器の設置により、 夜間介護業務の負担軽減 がなされているかどうかを 評価する ケア内容・ 時間の変 化 ・介護記録支援システム等を用いて、夜間巡回回数、ケア 内容・時間を記録 ・導入前後を比較し、効果を分析 推奨 必要 6 ・介護者に、夜間巡回回数、ケア内容、通報による駆けつ け回数、トータルのケア時間の増減等を記録してもらう - 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録方法 など)を明確にすること *既存の見守り支援機器を導入している場合は、比較のための導入前評価を推奨 14
  • 15. おわりに • 実証試験は、機器の要素技術を検証する場ではない • 開発段階で実験室レベルの「試験」は、十分なされて いることが前提 • 「想定外」の姿勢、環境条件は無い… はず • それでも、実際の現場では何が起こるか分からない • 科学的で信頼のおけるデータを得るために、十分なご 準備をお願いします。 • 実証試験計画の早期の具体化をお願いいたします。 15
  • 16. 目的 測定項目 評価方法の例 データ分析の例 優先度 導入前 評価 1 見守り機器が実証現場 で被介護者の異常状態 を検知し、介護者に正し く通報しているかどうか を評価する(主機能) 誤報数、失報数 ・見守り機器のデータを記録 ・被介護者の状態をビデオ等で記録(見守り機器の 記録データで代用できる場合は不要。以下同様) ・記録データを比較し、確報(設定通り正しく通報され た)数、誤報数、失報数を計数 - 誤報と失報の判定基準、判定方法を明確にする こと ・誤報と失報の確報(設定通り正しく通報され た)数に対する割合 ・誤報と失報の原因。改善の見込みについて 等 ・通報の妥当性。確報であっても、本当にかけ つける必要があったかどうか等 必須 不要 * 2 見守り機器の設置、運用 が簡単に行えているか どうかを評価する(可用 性) 作業時間 ・施設従事者による見守り機器の設置・校正作業を ビデオ等で記録 ・記録データから、作業に要した時間を計測 ・慣れるに従って時間短縮できるかどうか等 推奨 不要 * 3 ・被介護者の状態をビデオ等で記録 ・機器設置による被介護者の特徴的な行動回 数・内容等 4 ・介護者への聞き取り、アンケート調査 - 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録 方法など)を明確にすること ・介護作業のじゃまになっていないか、被介護 者の日常生活の邪魔になっていないか、被介 護者がストレスを感じていないか等 5 ・介護記録支援システム等を用いて、夜間巡回回 数、ケア内容・時間を記録 6 ・介護者に、夜間巡回回数、ケア内容、通報による駆 けつけ回数、トータルのケア時間の増減等を記録し てもらう - 誰がどのように記録したか(記録者の資格、記録 方法など)を明確にすること 実証試験の評価項目(介護施設見守り) ver. 1.0 *既存の見守り支援機器を導入している場合は、比較のための導入前評価を推奨 ・導入前後を比較し、効果を分析 推奨 推奨 2014/6/23 ケア内容・時間 の変化 見守り機器の設置によ り、夜間介護業務の負担 軽減がなされているかど うかを評価する 見守り機器の設置が介 護者・被介護者の邪魔 になっていないか、ストレ スを与えていないかを評 価する(快適性) 心理的影響 不要 * 必要 1