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ノーコードとアジャイル
Agilte Tech EXPO mini #2
2020年12月17日
永和システムマネジメント
岡島 幸男
1
こんにちは
2
岡島 幸男
Yukio Okajima
永和システムマネジメント
3
福井本社
東京支社/神田
沖縄支社
● 金融、医療、組込み(自動車)
● Web/Cloud、アジャイル開発
● 社員 220名エンジニア集団
Agile Studio
4
2020年8月より Agile Studio に
5
平鍋 健児
永和システムマネジメント
代表取締役社長
岡島 幸男
永和システムマネジメント
CTO/Agile Studio ディレクター
天野 勝
永和システムマネジメント
コンサルティングセンター センター長
木下 史彦
永和システムマネジメント
Agile Studio プロデューサー
コーチングから開発まで
6
アジャイルの知識を身につける
アジャイル研修
アジャイルチームをはじめてみる
アジャイルチーム立ち上げ
アジャイル内製チームを実現する
アジャイル共創
モダンエンジニアへの技術転換
アジャイル共育
フルリモートでのアジャイル内製化支援
リモートアジャイルBoot Camp
モダンエンジニアとアジャイルチームを組む
リモートアジャイル開発
経営層やマネジメント向けのセミナーを実施
組織の方向付け
マインドチェンジ
組織への横展開や定着を支援する
アジャイル推進・定着支援
本題
7
(挙手・チャットください)
ノーコード、使ってますか?
8
触ってみようノーコード
(AppSheet)
9
(ノー|ロー)コード=アジャイル?
10
PowerApps
11
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powerapps/guidance/planning/app-development-approaches
Claris (FileMaker)
12
https://www.claris.com/ja/blog/2020/no-code-low-code-filemaker-1
kintone
13
https://kintone.cybozu.co.jp/jobtype/system.html
AppSheet
14
https://www.appsheet.com/
アジャイル開発できてるのか?
15
一般にアジャイル開発で当然とされていること
● コードの共有所有
● ペア/モブプログラミング
● テストの自動化(コード書かないのに)
16
ノーコードツール(※)でやれるのか?と思われがちなこと
※ AppSheetなどのSaaS(ブラウザ)ベースのツール
コードの共同所有
17
何を所有しているのか
18
● コードは書かないが(各種設定や式が詰まっているであろう)プロ
ジェクトはある
● コードは書かないがデータはある
● 共同所有というより、自分が作ったものをシェアする
AppSheetでのプロジェクト共有はどんな感じか、実際に見てみましょう。
テストの自動化
19
ノーコード開発でのテスト自動化
20
● (コードがないので)E2Eテストのみ
● 仕様が想定とあっているかの確認(コードがないので、正しく実装
されているかという観点はゼロとは言わないがとても薄い)
● AppSheetは専用の自動テストサービスを準備中
AppSheetでのE2Eテストはどんな感じか、実際に見てみましょう。
というか、
そこまでやる必要ある?
21
ペア・モブワーク
22
ノーコード開発でのペア・モブワーク
23
● 大半のツールは同時編集できない(プロジェクトを同時に開けて
も後勝ち更新になってしまう)
● なので自動的にPC1台をペアやモブで操作するスタイルに
● Zoom等を使えばリモートでも
誰とペアを組むべきか
24
● 実際にシステムを利用するユーザー
● プロダクトオーナーである必要もないかも
● もちろん開発者同士でもOKだけど
開発スピードが早いのでコミュニケーションが密です。ペア(二人)が最適だと思います
よくある疑問や課題
25
● 環境の切り分け(本番とステージング)が難しく管理が難しい。ど
うするの正解?
⇒ そんなこと考えるほうが多分間違っている。まずはアウトカム
を最速で出してみることを、顧客を巻き込んでやってみる。プロダ
クトが1日でリリースできるとしたら?
● 普段ちゃんとアジャイルしてるほど、ノーコード開発が気恥ずかし
く感じてしまう(こんなのアジャイルじゃない)
⇒
こんなんでアジャイル開発
なのかって思いましたか?
26
あらためて問う。「アジャイル」とは
27
アジャイル宣言の背後にある原則
28
私たちは以下の原則に従う: 

顧客満足を最優先し、 

価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。 

要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。 

変化を味方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。 

動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月という 

できるだけ短い時間間隔でリリースします。 

ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して 

日々一緒に働かなければなりません。 

意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。 

環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。 

情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は 

フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。 

動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。 

アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。 

一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。 

技術的卓越性と優れた設計に対する 

不断の注意が機敏さを高めます。 

シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。 

最良のアーキテクチャ・要求・設計は、 

自己組織的なチームから生み出されます。 

チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、 

それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。 

ノーコードアジャイル
に必要な(ツール以外の)
たった一つのもの
29
30
ユーザーと一緒にアジャイルに
31
● ユーザーに隣の席に座ってもらいペアになろう
● (自動化するかはともかく)テストもユーザーと一緒に実施しよう
● 期間を区切ったスプリント(イテレーション)にこだわらず、一区切
りついたらふりかえり改善しよう
● プロジェクトを共有し作ってもらえるようになろう
ユーザーによるアジャイル開発(内製化)
32
アジャイルであることは不要 アジャイルであることが必要
DX時代は、ユーザー自らが武器をもって判断して戦うほうが生き残りやすい時代
開発者とユーザーで武器を使い分けてより大きな成果を
(補足)AppSheetの記事
● 65分でAppSheetを理解する(ハンズオンと実務利用での注意点など)
○ https://happyman.hatenablog.jp/entry/2021/08/30/105550
● Google Apps Script からの移行
○ https://happyman.hatenablog.jp/entry/2020/02/07/164155
● Google App Maker からの移行(データベースの取り扱いについて)
○ https://happyman.hatenablog.jp/entry/2020/02/17/092508
33
34
以上

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