OSS ライセンス Meetup vol.2
ディスカッションパート
2019.2.21
#sios_tech
2
Who am I
●
小笠原 徳彦( Naruhiko Ogasawara)
●
(元)某事務機器ベンダーにて開発・技術企画
●
OSS 向け印刷技術標準化団体の日本支部
OpenPrinting Japan メンバー
– 宮田さんとはそのときからの知り合いです
●
今はソフトウェアの自動テスト技術者
●
メインで活動している OSS は LibreOffice
3
Disclaimer
●
前回( vol.1 )のようなカンペキな仕切りは無理です
●
過去・現在問わず所属組織とは(略)
●
過去の非開示情報については(略)
4
質問その 1. みなさん自身について
●
ソフトウェアの開発者
●
ハードウェアの開発者
●
インフラエンジニア
●
プロダクト・プロジェクトマネージャー
●
法務・知財
●
学生
●
その他
5
質問その 2. 所属組織の業種について
●
Web サービス
●
自社パッケージ
●
ハードウェア(組み込み)
●
システムインテグレーター
●
その他
6
それを受けまして
●
隣の席の人と自己紹介して
– 自分と OSS の関わり、とか……
●
さきほどの宮田さんのお話を受けて
– 気になったこと
– 質問してみたいな?と思ったこと
– などなど……
●
話し合ってみてください( 10 分)
7
ではお待ちかねの
●
会場からの質問タイム
●
おれにも一言言わせろというコメントも welcome
●
(あまり生々しくない話でお願いします ;)
8
事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
トラブルがあるたび、管理を強化するという話になりが
ち。適切な管理と OSS への貢献を両立させるにはどうし
たら良いか?
●
ここはぜひ皆さんに聞いてみたい!
9
事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
JavaScript の minify や concat 時における
GPLv3 の扱い。
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事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
JavaScript の minify や concat 時における
GPLv3 の扱い。
●
参考: GNU オペレーティングシステム
「 JavaScript の罠」
●
https://www.gnu.org/philosophy/javascript-trap.ja.html
Appendix A: 自由な JavaScript プログラムをリリースする慣習
対応するソースコードのリファレンスとして、わたしたちは、下記を推
奨します。(略)
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事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
JavaScript の minify や concat 時における
GPLv3 の扱い。
●
参考: GNU オペレーティングシステム
「 JavaScript の罠」
●
https://www.gnu.org/philosophy/javascript-trap.ja.html
Appendix A: 自由な JavaScript プログラムをリリースする慣習
対応するソースコードのリファレンスとして、わたしたちは、下記を推
奨します。(略)
補足:↑の翻訳の原文のサイトは、今は更新されて二つに分割されています。
https://www.gnu.org/philosophy/javascript-trap.html.en
https://www.gnu.org/software/librejs/free-your-javascript.html
後者のほうが以前の Appendix A の内容を含んで拡充されたもので、
こちらの翻訳をするとよいのでは……というご意見がありました by @taku_eof さん
補足:↑の翻訳の原文のサイトは、今は更新されて二つに分割されています。
https://www.gnu.org/philosophy/javascript-trap.html.en
https://www.gnu.org/software/librejs/free-your-javascript.html
後者のほうが以前の Appendix A の内容を含んで拡充されたもので、
こちらの翻訳をするとよいのでは……というご意見がありました by @taku_eof さん
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事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
FSF 等の慎重なプロジェクトではパッチ提供時に権利の放棄を求
められるのに対し、プルリクエストベースで変更を取り込む場面で
はそのようなやりとりがなされにくく、権利の所在が分散したまま
になりがちで、将来的にライセンスを変更しにくくなるなどのリス
クがあるように思われる。企業が公開するプロダクトに外部からの
貢献を受け入れる際に、カジュアルに貢献を受け入れつつそういっ
た問題が起こらないようにする良い方法は無いものか。
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事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
FSF 等の慎重なプロジェクトではパッチ提供時に権利の放棄を求
められるのに対し、プルリクエストベースで変更を取り込む場面で
はそのようなやりとりがなされにくく、権利の所在が分散したまま
になりがちで、将来的にライセンスを変更しにくくなるなどのリス
クがあるように思われる。企業が公開するプロダクトに外部からの
貢献を受け入れる際に、カジュアルに貢献を受け入れつつそういっ
た問題が起こらないようにする良い方法は無いものか。
●
古典的には Contributors License Agreement
だが、カジュアルさとは相反する……かも?
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事前にいただいたご質問からいくつか抜粋
FSF 等の慎重なプロジェクトではパッチ提供時に権利の放棄を求
められるのに対し、プルリクエストベースで変更を取り込む場面で
はそのようなやりとりがなされにくく、権利の所在が分散したまま
になりがちで、将来的にライセンスを変更しにくくなるなどのリス
クがあるように思われる。企業が公開するプロダクトに外部からの
貢献を受け入れる際に、カジュアルに貢献を受け入れつつそういっ
た問題が起こらないようにする良い方法は無いものか。
●
古典的には Contributors License Agreement
だが、カジュアルさとは相反する……かも?
補足:権利の所在……ということに引っ張られて、 CLA 的な「権利を譲渡する」話を
切り出してしまいましたが、ちょっとミスリードでした。すみません。
ライセンスの議論としては、コントリビューションについてのライセンス同意を
README などで記載しておく、ライセンスのバージョンアップについては or later な
どとして予め考慮しておく、といった意見が出ました。
補足:権利の所在……ということに引っ張られて、 CLA 的な「権利を譲渡する」話を
切り出してしまいましたが、ちょっとミスリードでした。すみません。
ライセンスの議論としては、コントリビューションについてのライセンス同意を
README などで記載しておく、ライセンスのバージョンアップについては or later な
どとして予め考慮しておく、といった意見が出ました。
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活発な意見交換
ありがとう
ございました!

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