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図書館と学術情報流通の現在
第12回学術情報ソリューションセミナー
2016 2016.6.22 於ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(大阪)
千葉大学附属図書館利用支援企画課 三 角 太 郎
サンメディアさんの第12回学術情報ソリュー
ションセミナー2016( 2016.6.22)で、時間
をいただいて、いつものように勝手な放談をさ
せていただきました。サンメディアさん、あり
がとうございます。
※ 当日のプレゼンテーションのファイルを少
し整理(「口が滑った」ようなスライドは外し、
不足していたところは足したり)しています
ある図書館員の現在過去未来
三 角 太 郎
バベルの図書館みたいだ、インターネットに初めて触れた二十年前に、そう思っ
た。そして今はもう、掌にのる無尽蔵の図書館が現実化している。お金がたっぷり
あれば、だが。
電子書籍がついに来た!と感じたのは、個人的にiPad Miniを買った時だ。寝っ
転がって読めて、ページめくり感もある。文字が拡大できるのも、この年になると
嬉しい。ついつい購入ボタンを押してしまうが、大半は昔懐かしいコミックセット
大人買い。スペースを食わないのが良い。しかし大学図書館では、電子ジャーナル
は普及したが、電子書籍はまだまだこれからだ。現在の大きな課題である。
小中高と、いつも図書委員だったから、人生のかなりの部分をカウンター内で過
ごしてきた事になる。最初は貸出返却から所蔵調査まで、すべて紙のカードだった。
大学で初めて蔵書検索システムに触れて感動した。平成10年に採用になった宇部高
専図書館では、DOSでコマンドをたたき電話回線経由でJOISで文献を調べる仕事
がまだ残っていた、などなど過去を語ると長くなる歳になってしまった。
みんなで幸せになろうというような台詞が大人買いコミック中にあった。個人蔵
書の限界を、みんなで助けあう事により超える、これが図書館のコンセプトだと思
う。競争を求められる今の御時世でも、助けあいコンセプトを信じつつ、CATリノ
ベーションにアクティブラーニング、オープンサイエンス、未来はどっちだ?と迷
いながら道を探す四回目の年男。
文教速報平成28年1月4日(月曜日)第8232号 新春特集「申年生まれは語る」より
平成10.4.1 宇部工業高等専門学校庶務課図書係
平成15.4.1 山口大学附属図書館工学部分館情報サービス係
平成16.4.1 山口大学学術情報部情報サービス課工学情報係
平成18.4.1 宇部工業高等専門学校庶務課図書係主任
平成19.4.1 宇部工業高等専門学校学生課学術・情報係主任
平成20.4.1 山形大学学術情報部情報サービスユニットチームリーダー
(利用者サービスチーム中央図書館担当)
平成20.7.1 山形大学小白川事務部小白川図書ユニット図書チームリーダー
(図書情報担当)
平成22.4.1 山形大学工学部事務ユニットチームリーダー
(図書情報・財務会計担当)
平成23.4.1 山形大学工学部事務部総務課係長(図書情報・財務会計担当)
平成23.9.1 山形大学工学部事務部総務課係長(研究支援担当)
平成25.4.1 山形大学工学部事務部会計課係長(研究支援担当)
平成25.7.1 山形大学工学部事務部研究支援課係長
(研究プロジェクト支援室担当)
平成25.10.1 山形大学山形渉外部渉外課上席係長(社会連携担当)
平成26.4.1 千葉大学附属図書館利用支援企画課副課長
(アカデミック・リンク担当)
簡単に自己紹介
この間はオーソドックス
な図書館業務をしていた
この間は図書館業務は
あんまりやっていない
どちらかと言うと、学術情報流通よりも学習支援のほうが本業
学術情報の荒波をのりこえるために、今何がおきようとし
ているのか?
学術情報流通は大きな変化の時代を迎えているのは確かだ
が、その中で図書館がはたすべきことは、まだまだいろいろ
あると思う。そのためには「学術情報基盤は大事」と思うだ
けでは、どうにもならない。図書館員が、図書館をこういう
方向で機能強化すれば、大学の機能強化につながる!ひいて
はそれが日本の力になる!ということを、きちんと筋道たて
て、図書館以外の人に説明することが必要だと思う。
今日は、そのためのヒントになるように話題を提供できた
らと思う。具体的にはホットなトピックとして以下をとりあ
げたい。
1)学術情報基盤
2)NACSIS-CAT/ILLの再構築
3)オープンサイエンス
学術情報システムの終わりと
アカデミック・ワンダーランド
すでに黄昏時なのか?
学術情報流通において、図書館がはた
すべきこと(図書館がないと上手く動か
ない)は、まだまだいろいろあると思う。
そのためには「学術情報基盤は大事」
と単純に言っても話は通じないので、図
書館をこういう方向で機能強化すれば、
大学の機能強化につながる!ひいてはそ
れが日本の力になる!ということをきち
んと言うことが必要。
____学術雑誌
図書館
研究者 研究者
直接交換
研究者研究者
間接交換
図書館は学術成果流通の手段であって目的ではないが
紙媒体の雑誌の流通手段としては極めて有効であった
し、そもそも時代を超えて不特定多数に学術成果を発
信するのは、図書館を使わないと困難
そもそも学術情報流通は誰のため?
____学術雑誌
そもそも学術情報流通は誰のため?
研究者 研究者
直接交換
研究者研究者
間接交換
セルフアーカイビングによる直接交換が
インターネットにより可能になった
図書館
図書館の役割は
交渉人に変化
出版者
システム
出版に要する経費がリーズナブルであったら
(少なくともリーズナブルに思えるものであったら)
ジャーナル問題は発生しないだろう
学術情報の流通を把握できているのか?
大学? 助成団体?書誌データベース?出版社?
→ どこも正確には抑えきれていないというのが、あまり
知られたくない不都合な実態
○大学としては、自大学で生産された研究成果を把握したい。
論文に限定すると、どの学部のどの研究者がどれぐらい論文
を書いていて、それがどれぐらいのインパクトを持っている
のかを把握したい。
○助成団体としては、助成金からどのような研究成果が生み
出されたかを把握したい。論文に限定すると、助成金からど
のような論文が生成されたのかを把握したい。
→ 実態を把握するのは、現状の方法では困難
Crossrefで、「Japan Science and Technology Agency」をキーワードに検索
こんなもんではない、もっと多い筈
http://www.crossref.org/
統制されていない
http://isiknowledge.com/wos
研究者のポートフォリオ
所属: 年~ 年 ***大学 ++学部
年~年 ○○大学
学歴: 修士
博士(2013年□□大学) → 博士論文へリンク
研究分野:・・・・
論文:++++ → リンク
著書:・・・・・ → リンク
講義: ○○○ → シラバスへリンク
委員会: ・・・・
社会貢献: ・・・・
研究機関のポートフォリオ
研究分野:・・・・
論文リスト:++++ → リンク
著書リスト:・・・・・ → リンク
開講科目: ○○○ → シラバスへリンク
助成団体のポートフォリオ
助成対象分野:・・・・
論文リスト:++++ → リンク
著書リスト:・・・・・ → リンク
開講科目: ○○○ → シラバスへリンク
研究者ばかりでなく学
生を集めるために
も!
自分のアピール!
タックスペイヤーへの
説明責任
求められているアウトプット
メタデータが重要
学術情報基盤における大学図書館の寄与の定量的研究
上野広1)、大宮隆1)、宇都宮彩2)、郡山忍3)
、・・・・、山形太1)
1) 東日本大学国際政治学部政策評価学科
2) 関東図書館大学図書館情報学科
3) 福島情報大学インフォメーション専攻
概要・・・
本文・・・
謝辞
この研究は、○○○補助金の0622号により・・・・
論文識別子
DOI
著者識別子
ORCID
著者役割表示
CRediT
機関名
(INSI)
助成情報
(FundRef+・・)
○ 名寄せには限界!識別子が重要
○ 投稿時に情報を統制しないと後からでは困難
○ 構造化を意識(ファイルの内部はすでに構造化)
ある程度、定量的に押さえられる(ように見
える)STM系の評価が大学の研究力指標として
使われるケースが多いが(NISTEPにせよ、何
にせよ・・・)しかし、それでは人文社会科学
系の評価はどうする?
→ やみくもに定量化(数量化?)すべきとは
思わないが、少なくとも「見える化」をはから
ないと、STM系とか、比較的定量化しやすい資
格系の分野に喰われていくのではないか?
→ 大学評価もKPI(重要業績評価指標) 重視
(数量的に評価できる評価指標設定)
この辺が
学術情報流通における
みすみの最近の
問題意識
本日のアジェンダ
1.学術情報基盤
2.NACSIS-CAT/ILLの再構築
3.オープンサイエンス
Five laws of library science
S. R. Ranganathan
1. Books are for use.
2. Every reader his [or her] book.
3. Every book its reader.
4. Save the time of the reader.
5. The library is a growing organism.
http://en.wikipedia.org/wiki/Five_laws_of_library_science
Bookを学術情報、libraryを学術情報基盤と読み換えてみる
http://user.keio.ac.jp/~ueda/sip/sip5.html
3 新しい学術情報システムの考え方と整備の方策
(1) 「学術情報システム」の基本的な考え方
新しい学術情報システムは,学術研究活動の諸過程で必要とされる各種の
情報を的確にかつ効率的に利用者に供給するシステムでなければならない。
そのためには,第1に,学術情報に関する必要な諸機能が有機的に連結し,
これらが一つの総合化されたシステムとして組み立てられることが重要である。
すなわち,一次情報その他の情報を,可能な限り全国的見地から体系的,効
率的に収集・整備するとともに,必要な情報を利用するための情報検索を迅
速にかつ容易にするための手段を確立し,必要とされる情報を迅速,的確に
提供するなど整合性ある単一の総合システムとして構成する必要がある。
今後における学術情報システムの在り方について(答申)
昭和55年1月29日
学術審議会第23号
ミッションは今も
変わっていない
http://user.keio.ac.jp/~ueda/sip/sip5.html
第2に,新しいシステムは資源共有の考え方を基調として構成することが有効
である。すなわち,これまで既存の各大学等の諸機関において蓄積されてきた
人的,物的な各種の資源,今後新たに蓄積される可能性のある資源等を含め,
有効な相互利用を前提とし,機関間の全国的なネットワークを構成することが
望ましい。
第3に,新しい学術情報システムが学術研究に取り組む研究者にとって最適
のシステムであることが重要である。学術研究は,分野が極めて広範にわたり,
かつ専門性の高いものであることから,研究に用いられる情報は,内容の総合
性,多様性,高次性,先導性などが強く要求される。このような学術関係の需要
に応ずる情報システムを構成することは,研究の基盤を強化し,優れた研究成
果につながるものと考えられる。
このような角度から,新たに学術研究に必要な情報についてのシステムを構
成していくことは,今後,産業構造としては知識産業を主体として推移するとみ
られる我が国の在り方にとっても,息の長い,しかし最も有効な先行的投資の
一つと言うことができる。
今後における学術情報システムの在り方について(答申)
昭和55年1月29日
学術審議会第23号
相互利用が前提!大学側
の責任が大きい!!
図書館
ネットワーク 図書館
電子ジャーナル
電子ブック
論文
学内発行
誌
報告書
教材
データ
データ自動
収集、ログ
解析、シス
テム連携
図書(紙媒体)
雑誌(紙媒体)
ERDB
紀要
科研
報告書
学協会誌
学術情報
システム
基幹
サービス
学
術
情
報
基
盤
図書館
図書館
学術情報の流通
電子媒体紙媒体
連携はできているのか?
本日のアジェンダ
1.学術情報基盤
2.NACSIS-CAT/ILLの再構築
3.オープンサイエンス
流通にラベルは
必須。
しかしラベル作成が
目的化しては本末転倒。
http://www.nii.ac.jp/content/korekara/archive/korekara_doc20150529.pdf
平 成 2 7 年 5 月 2 9 日 これからの学術情報システム構築検討委員会
これからの学術情報システムの在り方について 「大学図書館と国立情報学研究所との連
携・協力推進会議」の下に設置された本委員会 では,標記に係る状況を以下のように捉え,
特に NACSIS-CAT/ILL の軽量化・合理化を最重要課題として,国公私立大学図書館等が国立
情報学研究所と連携して解決していくための 方策を検討している。
1. 取り巻く環境の変化 学術審議会答申「今後における学術情報システムの在り方につい
て」(1980 年)を 受け,1985 年に総合目録データベースの形成と図書館間相互利用を目
的とする「目録 所在情報サービス」の運用が開始されて以来,今日までに学術情報を取り
巻く環境に は様々な変化が起きている。特に,電子ジャーナルをはじめとした電子情報資
源の普 及によって,資料の流通・管理のあり方が大きく変貌したこと,また研究者,学生
の 情報利用や研究・教育のプロセスがますます電子的手段を前提とするものになっている
ことへの対応が急務となっている。 NACSIS-CAT/ILL を中核とした従来のシステムの軽量
化・合理化を図りつつ,そうし た変化への対応を行えるシステムの整備を目指す必要があ
る。
「これからの学術情報システムの在り方について」
http://www.nii.ac.jp/content/korekara/archive/korekara_doc20150529.pdf
2. 進むべき方向性 これからの学術情報システムに求められるのは,ユーザーが必要と
する学術情報を 直接的かつ迅速に入手することができる環境であり,これらを実現する
ために,以下 の 3 点を推進する必要がある。
(1) 統合的発見環境の提供
電子情報資源・印刷体を区別することなく統合的に発見し,さらに,最終的に必
要とする学術情報にアクセスできる環境を構築する。
(2) メタデータの標準化
標準化されたメタデータを利用することで,以下を推進する。
① 学術情報の発見可能性の強化
② 他機関(出版者,NDL,OCLC 等)との連携による,メタデータの標準化と相互 利用
(3) 学術情報資源の確保
従来の印刷体に加えて幅広く電子情報資源を確保するとともに,過去の資料の
電 子化を推進し,活用を図る。
3. 本委員会の当面の課題 上記の学術情報資源の変化に鑑み,進むべき方向性を見据えて,
以下の 2 点を当面 の課題とする。
(1) 電子情報資源のデータの管理・共有
(2) NACSIS-CAT/ILL の再構築(軽量化・合理化)
(1) 電子情報資源のデータの管理・共有 → 電子リソースデータ共有作業部会
(2) NACSIS-CAT/ILL の再構築(軽量化・合理化)→ NACSIS-CAT検討作業部会
小規模機関にとって
書誌ユーティリティはライフライン
・書誌というよりもILLサービスがライフライン
・目録だけなら、TRCやJPでも良い
・電子ジャーナルの購読タイトルも当然少ない
・WorldCatへの移行は無理
・ディスカバリーを導入できるわけがない
・IR推進とかよりも、本来の基幹システム
である、NACSIS-CAT/ILLシステムをしっかり
して欲しい。
経営的判断から、小規模機関は切り捨てられる
という可能性はあるのか?
金を出してくれるなら・・・
金を出してくれるなら・・・
NACSIS-CAT/ILLシステム
ICT技術の進歩により、1980年当時と現在では、学術情報コンテン
ツへの探索・到達経路がまったく異なったものになっている。しかし現
在の学術情報システムの基礎は1980年代の設計から変わっていない。
リンキング・テクノロジーは優れた技術であり、それを追求するのは
一つの選択肢。しかし、それを前提にした目録(識別子も含む)を作ら
なければ精度はあがらないのでは?
品質とは何か?ということを言い出すと、別に議論しなければならな
くなってしまうが、とりあえず
① 検索ノイズが少なく
② 同コンテンツの検索結果は
まとめて
求めるコンテンツへより少ないステップで到達できるシステムを品質が
高い、としたい。
目録の品質がシステムの
精度を決める
○検索エンジンと差別化をはかるとしたら、品質しかない。
← 利用者向けの検索だけなら、目録データを
検索エンジンに開放すればよい
← 業務用は、図書館員が自力でがんばるので
あんまり考えなくても良い
※ 業務用は、むしろシンプルなほうが良い
(Webcatのほうが、CiNii Booksより、目録
の中身が見えやすいので、むしろ使いやすい)
○ディスカバリーサービスが図書館システムにちゃんと組み込めて、
外部情報源の書誌に所蔵情報がつけられる(リンクが張れる)のなら、
データベースの品質も高いかもしれない。
→ 目録作成業務からの解放?受入業務のみ?
※ 現在でもほとんどコピー・カタロギングしか
していないのだから書誌をローカルに
ダウンロードする手間が減るだけかもしれない
目録システム 80年代の技術を前提
目録情報システム
利用者図書館員
図書館員が手動で書誌を
構造化してシステムに
登録(書誌階層、典拠、
わかち・・・)
図書館員が登録した目録
データをそのまま利用
※利用者用も業務用も
同じデータ、同じ
システムを利用システム利用にあたって、
直観的にはわかりにくい
部分は情報リテラシーで
補足。
情報リテラシーにおける最初の第一歩は、引用文献中の図書と雑誌の見分け方だが
図書と雑誌を分ける理由は紙媒体の物流上の制約である。電子的な学術情報流通に
おいて、図書と雑誌の区別をいつまで続ける?(紙媒体の雑誌は、論文のコンテナ
にすぎない)。デジタルの世界では論文でも図書でも一点買いの手間は変わらな
い)。
80年代の論文探索フロー
①索引誌
もしくは
参考文献
でコンテ
ンツの書
誌情報を
入手
②学内の所蔵情報
を検索
④図書館員が国内
の所蔵情報を検索
学内目録情
報システム
NACSIS-
CAT
学外からの取寄せコストが、
学内のものに対して圧倒的に
高いので、学内の所蔵を最初
に検索することは合理的だっ
た
現在につづく学術情報システムの
基本設計
① ローカル登録
② 所蔵アップロード
目の前に現物がある
もののみを登録する
ほうが、検索時のノ
イズも少ないし、効
率的だった。
当時はベクトルが
あっていた
③図書館に依頼
現在の論文探索フロー
①検索エンジ
ンもしくは書
誌検索データ
ベースで検索
学内目録情
報システム
NACSIS-
CAT
① ローカル登録
② 所蔵アップロード②ディスカバリー
システム等を検索
④図書館員が国内
の所蔵情報を検索
③図書館に依頼
電子ジャーナル
電子ブック
オンライン書店
インターネット上の
情報源
学内目録情報システムから最初に検
索することは、ほとんどないし、学
内目録情報システムでカバーできる
範囲が急激に減少。
→ 目録情報システムの
重要性の低下
現在の学術情報システム
所蔵データベース
電子ジャーナル
電子ブック
JP
LC
NACSIS-CAT
書誌データベース
NACSIS-ILL
インターネット上の
情報源
オンライン書店
参照
登 録
CiNii Books
ローカルの目録システム
システム側で
加工したデータを利用
利用者
現在のNACSIS-CAT単独では、十分なサービスはできていな
いのが現実
→ システムの使いにくさを、情報リテラシー指導で補足し
それが必須のリテラシーだと強弁していないか?
# 直観的に使いやすいシステムが次々にでてくると
必須でないことがバレる(例えば、Amazon)
より使えるシステムにするためには
対策1) NACSIS-CATをリッチにする
→手動? 自動? → 現実的に可能か?
対策2) 他のシステムとの連携性を高める
→手動? 自動?
→ そのためには何が必要?
機械的な連携を考えると
・ 下手に構造化されていない(構造はフラット)
・ 機械同定が容易(識別子はリッチ)
新しいシステムを
検討するにあたって
※以下、あくまで、みすみの個人的な見解です。
Q1.ローカルで書誌をもつ必要はあるのか?
ローカルは所蔵データだけで良いのでは?検索はディス
カバリーで行い、検索結果の表示の優先順位を
① 契約電子ジャーナルor電子ブック
② 学内所蔵冊子
③ 他機関所蔵冊子
にすれば良いのではないか?そうすれば、各大学での書誌
管理は不要になるし、各大学の書誌データも常に最新の状
態が保たれるのでは?
# 会計処理において、書誌は必須ではない
## ABC、自動書庫等で使用する簡易書誌は
ローカルに必要か?
例1)「ディスカバリー」モデル
ディスカバリーでの検索を前提にして
CiNiiは検索対象のデータベースとしかみなさない
ローカルは書誌をもたせないモデル。
所蔵データベース
電子ジャーナル
電子ブック
契約情報管理
データベース
NACSIS-ILL
インターネット上の
情報源
オンライン書店
Discovery Serviceの検索を前提
ローカルの目録システム
CiNii Books
登 録 登 録
○書誌の登録は基本的に書誌ユーティリティ側
でJP、TRCマーク等を可能な限り、そのまま使
用し、あらかじめ書誌を準備(コーディング
は捨てる、所蔵のない書誌も認める)。
○特殊資料の多い一部機関のみ書誌を作成する
が、それは図書館システムでなく別ツールで
行う(新CAT導入時に、書誌登録用のWEB
ツールがあったがそのイメージ)
NACSIS-CAT
例2)「NACSIS-CAT 拡張」モデル
NACSIS-CATを拡張して、電子情報源の管理を
行うモデル。Discovery Serviceがなくとも
最低限、ILLに必要な電子ジャーナル・電子ブックの
アクセス可否は検索可能。
所蔵データベース
※ 電子ジャーナル・電子ブック
の書誌登録機能も追加
NACSIS-ILL
インターネット上の
情報源
オンライン書店
ローカルの目録システム
○書誌作成はローカル側であるが、参照マークを
可能な限り、そのまま使用(コーディングは捨
てる)。
○特に電子ジャーナル・電子ブックの書誌につい
て、MARCを一括でNACSIS-CATに登録することを
許可する、もしくは一括登録養成をNII側で受け
て登録する。そうでないと電子ジャーナル・電
子ブックの書誌登録が増えない
書誌データベース
※ 電子ジャーナル・電子ブック
の書誌登録機能も追加
CiNii Books
登 録
ディスカバリーサービスに各大学の冊子の所蔵情
報と電子ジャーナル・ブックの契約情報をいれて、
ILLの相殺システムをつければ、NACSIS-CATシス
テムは不要になるかもしれないが、残念ながらす
べての機関がディスカバリーサービスを導入でき
るわけではない。
導入できない機関に対するセーフティーネット
として、国内の各機関のILL可能な冊子と電子
ジャーナル・ブックの検索ができる(書誌だけで
なく、所蔵とライセンスが検索できる)システム
は欲しい。
Q2.NIIのERDBは、ディスカバリーサービ
スになれるのか?
目指すことになるかもしれないが、将来的な実運
用のフローも、それにむけたロードマップも描けて
いない。名寄せは事後的な対症療法であり、根本的
な解決にはならないので、書誌のコーディングとコ
ンテンツのサプライチェーンから見直すべき。
ディスカバリーサービスに各大学の冊子の所蔵情
報と電子ジャーナル・ブックの契約情報をいれて、
ILLの相殺システムをつければ、NACSIS-CATシス
テムは不要になるかもしれないが、残念ながらす
べての機関がディスカバリーサービスを導入でき
るわけではない。
導入できない機関に対するセーフティーネット
として、国内の各機関のILL可能な冊子と電子
ジャーナル・ブックの検索ができる(書誌だけで
なく、所蔵とライセンスが検索できる)システム
は欲しい。
Q3.同一コンテンツの電子版と紙版のリン
ク付はできないのか?
Amazonで簡単にできることが、図書館システム
ではできないのか?
相互リンクを張るか、上位書誌を作成して版とし
てぶらさげるか?個々の大学で行う作業でなく、書
誌ユーティリティの課題としてとりくむべきではな
いか?
電子ブックの場合、紙版と電子版はほぼ一対一対
応しているが、電子ジャーナルの場合は、対応して
いない場合もあるかも。
論文単位の電子版と紙版のリンク付は可能か?
← 最後は書誌単位と識別子の問題かも
Q4. RDAに対してどう対応すべきか?
コーディングマニュアルをRDA対応に改訂し、
RDA対応のシステムを開発することが、将来的な
電子コンテンツ管理のためには望ましいと個人的
には考えているが、2020年にはスケジュール的に
困難(対応しないという選択肢もありうるが)シ
ステムの標準的なリース期間が5年であることを考
えると、多くの機関は次回リリース時のシステム
で2020年を迎えることになる。
Q5. CiNII Article、Junii等との連携はどう
考えるのか?
特に著者名典拠データをどのように持たせる
か?KAKEN、e-Rad等の他のデータベースとの連
携をどのようにはかるのか?書誌以上に高い精度
が要求されるが、どのように設計すべきか?
← これも識別子の問題
Q6. ILLサービスは今の形態で続くのか?
サービス開始時に比べると、文献資料は革命的
に入手しやすくなっているので、需要は今後も
減っていくであろう。が、現在70万件近くある
ものが、そんなに簡単に無くなるわけがない。
オープンアクセスは部分的なものでしかないし、
ILLに代替はできない。ELSのサービス中止がどの
ように効いてくるのかも見えない。相殺システム
も含めて、ILLはセーフティネットとして維持して
ほしい。
Q7. 書誌階層を今後も持ち続けるのか?
今さら目録の内製化を目指すなどということは
アナクロであり、使える参照情報源は徹底的に使
うべきだが、目録の仕様は徹底的に分析し、徹底
的に検討しなおすべき。
物理単位と書誌単位が一致していない現状が、
目録作成業務の効率を落としていないか?書誌階
層は残すとしても、VOLは辞められないか?
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書誌の構造が綺麗に階層化されて
いるのであれば書誌階層も綺麗に
できるが、実際には異なる場合も
多い(バランスしない書誌等)
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様々なアクセスポイントから
リンクを張り、多様なファセット
からの検索が可能なネットワーク型へ
本日のアジェンダ
1.学術情報基盤
2.NACSIS-CAT/ILLの再構築
3.オープンサイエンス
最近の最大のトピック:オープンサイエンス?
国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討
会の開催について
平成 26 年 11 月 13 日
内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)決定
1.趣旨 オープンサイエンスに係る世界的議論の動向を
的確に把握した上で、我 が国としての基本姿勢を明らか
にするとともに、早急に講ずべき施策及び 中長期的観点
から講ずべき施策等を検討するため、「国際的動向を踏ま
え たオープンサイエンスに関する検討会」(以下「検討会」
という。)を開催 する。
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/setti.pdf
文科省でなく
内閣府!
また、科学研究においても多様な知識、視点等を持つ者によるチームの
重要性が増しており、最近では、インターネット等を活用し、専門家のみな
らず一般の人も含め様々な人の持つ知識を活用していく「オープンサイエ
ンス」の動きも出てきている。
こうした状況を踏まえると、我が国において、世界に先駆けて新しい知識
や価値の創出を図り、「世界で最もイノベーションに適した国」を実現してい
くためには、流動性の高い人材システム及び多様な人材が活躍できる環
境を整備し、個々の人材の能力を最大限に引き出すだけでは不十分であ
る。流動性と多様性を最大限に活(い)かし、それらの人材の持つ様々な
知識、視点、発想等が刺激し合い、融合し、個々の人材の能力を超えた画
期的な成果を共に創出していく「場」、すなわち「共創(きょうそう)の場」の
構築が不可欠となっている。
平成26年版 科学技術白書 pp.158-159より抜粋
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201401/detail/1349322.htm
オープンサイエンス
って何だ?
OpenAIRE/COAR conference
May 21-22, 2014
千葉大学附属図書館
三 角 太 郎
Science Set Free
「Science Set Free」がスローガン
になっていました。「無料」でなく
「自由」と訳するほうが正しいと
は思いますが・・・
科学を無料に?
三角は2014年4月にCOAR-OpenAIRE2014というカンファ
レンスに出張してきましたが、オープンサイエンスの話ばか
りで驚きました。
EUでは、科学技術の基本計画のFP7が終了し、2014年1月
にHORIZON2020がスタートしたばかりでした。
日本では「オープンアクセス」は理念ですが、ヨーロッパ
では「オープンアクセス」さらには「オープンサイエンス」
が政策になっている、という印象をもちました。OpenAIRE
は助成関連のプロジェクトということもあるのでしょうが、
オープンアクセスと経済振興が並べて使われていることに驚
きました。
「Science Set Free」がスローガンになっていました。
COAR-OpenAIRE2014(アテネ)
http://ec.europa.eu/research/science-society/index.cfm?fuseaction=public.topic&id=1294&lang=1
The Commission strategy is also to encourage national
initiatives at Member State level and contribute to their co-
ordination within the European Research Area. The
Commission also provides funds for research and supporting
activities in the area of open access. During the course of
Horizon 2020, the Commission will continue to engage with
stakeholders, while continuing to encourage a culture of
sharing scientific publications and, with due respect to the
rights of all concerned, research data.
2015.4.27
COAR-SPARC2015(ポルト)
今年の四月にポルトガ
ルに行ってきましたが、
スキルアップの話が
一気に進んでいました。
http://www.slideshare.net/pedroprincipe/rdm
-librarians-skills-competencies-roles-training-
coarsparc-workshop
COAR-SPARCのワークショップでのペドロさ
んのプレゼン資料ですが、ライブラリアンの
スキルアップのコンテンツが多数紹介され
ています。
欧米では、公的助成に申請する際に、デー
タ管理計画(DMP)の提出が義務化されている
事が多く(内容は研究のなかで生成された研
究データをどのように管理するかを記述した
計画書)、そのDMP作成を図書館員が支援し
ている。
日本でも、いずれDMP作成が義務化される
のではないか?その際に日本の図書館員はサ
ポートできるのか?
いろいろな場で、国内の研究者と話してみ
たが、図書館がサポートしてくれるのならあ
りがたい!というコメントをいただいている。
需要は確実にある!
オープンサイエンスとは ~内閣府「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検
討会」報告書から~ 真子 博(内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付 参事
官補佐(国際 総括))
http://www.nii.ac.jp/csi/openforum2015/doc/20150611_Gene_Manago.pdf
知の伝達・継承
図書館の使命とは
と、みすみは信じてます
出 版 者助成機関
図書館 ________
________
________
________
________
Journal
研究費
市 民
オープンアクセス
研究成果は市民に還元されているのか?
そもそもオープンアクセスは誰のため?
○出版者は営利企業なのだから利潤を追求するのは当然でハゲ
タカも何もない(法に触れる行為をしているわけではない、品
質の問題でしかない)。
○電子ジャーナル化により、圧倒的に学術情報の利用は容易に
なったのは事実であるし、学術情報自体は危機ではなく、ます
ます活性化している?危機なのは、大学の財政?
○商品としては極めて高額ではあるが、それがサービスに対し
て不当に高いと言えるか?
※E社の印象は良くないが、しかし論文一本あたりでみるとE
社がもっともコストパフォーマンスは良い。
○しかし、値上げが当たり前のような態度をとられると、足元
を見られているようで面白くない。
SCI-HUB
気持ちはわからないでもないが、海賊版はまずいだろう・・・
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=8642
そもそもオープンアクセスは誰のため?
○そもそも学術成果は誰のものなのか?
→ 研究者は金をはらって学術成果を譲りわたし、研究機関
がさらに金を払って研究者に提供するというモデルを今
後も続けるのか?
○論文について、「中身の評価」でなく「掲載された雑誌のブ
ランド」で評価するというシステムがある程度機能していたん
だと思うし、ブランド誌を購読していないと研究にも評価にも
支障がある、という権威づけができている。
○しかし、それではブランド誌の価格高騰が停まるわけがない。
○そもそも学術雑誌のシステムは機能しているのか?
○研究の評価は、研究者自身のコミュニティにしかできない。
→ 数百人も著者がいるような論文が普通の分野と、
数学のような単著の多い分野を、ビブリオメトリクス
で評価できるのか?
〇雑誌に頼らない評価のシステムは作れないのか?
そもそもオープンアクセスは誰のため?
○個々の大学の現場で観た場合は、日本の大学の予算構造の
場合、使途が決まっている外部資金では、電子ジャーナルの
パッケージは購入しにくい。基本的に「色のついていない」
運営交付金等に計上。
←運営交付金は減らし、使途が決まっている外部資金等の
戦略的経費を増やすのが財政方針。
←運営費が減り続け、購読費が上昇しつづければどこかで
破綻。
← 外部資金の間接経費もしくはオーバーヘッドで充当で
きるだろうか?
← APCは外部資金でも計上可能。
共通経費
部局経費
文部科学省 運営交付金
授業料等収入
大学
事務局
学部等
教育
研究費
現在は微々た
るもので本格
的な研究には
不足
科研費等 大学は預かっているだけなので、
具体的にどのようにつかわれてい
るかは把握していない
ファウンダーへの報告も紙ベースなので、マクロに抑え
るのは困難
教員
別会計
「国立大学法人会計基準」には、投稿料すら扱われていないため、勘定科目も通常は存
在しない。そのため投稿料は、委託費や諸経費、私金立替え等に分散している可能性があり、
会計システム上でも見えにくい。
そのコストが各大学でどの程度かかってきているのかがわからないし、結果として、公的
な資金が学術情報発信にどれだけ費やされているのかが見えにくくなってしまった。
APC問題
専門誌のコストモデルには様々なバリエーションがある
が、従来は購読者がコストを負担している場合が多かっ
た。ところがオープンアクセス誌の場合は、購読者にコ
ストを要求することができないため、論文の投稿者側に
コスト負担を求めるケースが多い。これをAPC(Article
Processing Charge)=論文出版加工料と呼ぶ。
・ 図書館や大学の購読予算はすでに限界
論文発表のニーズは、新興国の研究者増などもあり高まっている。またオープン
アクセスを求める外部資金も増えてきている。
出版社によるオープンアクセス誌の
創刊ビジネスの出現。
・コスト負担を投稿者側に求めることに
より、研究者の研究費に財源をシフト
創刊される雑誌はみなオープンアクセス誌!
Print+sub
Online+sub
Print+sub
Online+sub
2000
Gold OA
(APC)
Green OA
Print+sub
Online+sub
Print+sub
Online+Sub
Green OA
Gold OA
(Offset)
Gold OA
(APC)
20152005 2020
購読者負担
著者負担
OA
拡大
電子ジャーナルの
コスト負担の
イメージ
購読料
従来の購読誌
投稿料
研究者支払図書館支払
コスト
利益
ハイブリッド誌
購読料
投稿料
APC支払によりオープン
アクセスになった論文が
購読誌の中に混在
コスト
利益
オープンアクセス論文分は
購読料から値引きすべき
ではないか?
APC
APC
APC
出版社は二重取りして
いるのでは?
=二重取り問題
(Double Dipping)
APC分
投稿料
+APC
コスト
利益
Online+sub
現在のビッグディール契約では個々の雑誌の
定価がよくわからないという問題はあるが・・・
Online+sub
Online+sub
A大学 B大学 C大学
購読していることになっているジャーナル
実際に読めるジャーナル
同じものを購読
しているのに
価格が大学に
よって異なると
いう一般的に考
えると奇妙
な商品
どのタイミングで値引き(相殺=offset)するかは、技術的には難し
い点もあるが、しかし二重取りはオカシイ!というのは総意
例えば、以下を参照
https://www.jisc.ac.uk/blog/offsetting-agreements-for-open-access-publishing-13-apr-2015
ハイブリッド誌
購読
投稿料
みんながAPCを払えば
ハイブリッド誌が実質的にオープンアクセス
誌になる?
APC
APC
APC
購読
投稿料
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
APCAPCAPC
研究者支払図書館支払
SCOAP3モデル
購読
投稿料
図書館
支払
研究者
支払
購読料
をAPC
に転換
1)出版社サイドは制作費用がペイす
ればオープンアクセスにして
もよい
→ 一定価格以上の売り上げは出な
いし、また一回オープンアクセスにした
雑誌の購読者は普通に考えるといない。
2)大学・研究機関の総購読価格と総
売上額がほぼ同じ。
→ 企業等に出資を求めるのは難し
いように思うし、それでは購
読価格維持ができないので出版社側
は受けないだろう。
基礎系の理学の研究であれば、研究
者は大学・研究機関以外には、ほ
とんど、居ないので、この関係がほぼ
成立する可能性がある。が、応
用系で、公的機関以外にも多くの研究
者がいる分野では、この関係
が成立しないのではないか?
OA化
〇素粒子論のようなビッグサイエンスだと、研究者がどこで研
究しているかわからないし、様々な出自の研究者が研究成果を
共有するための手段としては、オープンアクセスは効果的。
〇本当はAPCを払うのではなく、出版部門ごと買い取って、コ
ンソーシアムで運用すれば、出版社の意向を気にする必要もな
い筈であるがさすがにそれは無理か。しかし、コミュニティが
金を出し合って出版をするって、それは「学会」じゃないか?
〇現在は、学会誌までが研究者コミュニティの財政を圧迫して
いるのはなぜか?
〇研究者コミュニティが、学術情報の流通をマネージメントで
きなくなっているとしたら、誰がコントロールしているのか?
出版社か?
〇学会誌はなぜオープンアクセスにならないのか?という問題
と、SCOAPの今後考えていかなければならない問題は、根はつ
ながっているような気がする。
〇最大の問題は、コスト分析がブラックボックスになっている
こと。コスト分析なしにビジネスモデルはたてられない。
〇コストは切り分けられないのか?
1)品質に要する費用(査読)
2)体裁に要する費用(レイアウト)
3)流通に要する費用(プラットフォーム)
4)営業に要する費用
体裁を気にしないのであれば、1)を研究者コミュニティで
担い、3)は機関リポジトリを使えば安くあがるのでは?
Print+sub
Online
+sub
Online
+sub
Print+
sub
Online
+sub
2000 20152005 2020
Old and new “flippings”
Green
Gold
Print+Sub Print+Sub
Gold
Green
Online
+sub
イギリスでは、Gold OA路線が進んでいる。ドイツ・オランダもその
方向。では日本は?
かなり大変な作業だが、今後の戦略をたてるためには
公的な資金が学術情報発信にどれだけ費やされている
のかを押さえることが必要。
リサーチデータのオープンアクセス化
先
行
研
究
調
査
仮
説
実
験
計
画
実
験
検
証
論
文
執
筆
論
文
発
表
一般的な研究サイクル
今までの
オープンアクセスの
ターゲット
ここで産み出される
膨大なデータも
オープンアクセスの
ターゲットに!
科学において、論文は研究の
エッセンスではあるが、あくま
でエッセンスに過ぎず論文中
のデータは一部でしかなく、
データが無ければ、その結果
を他の研究者が継承・発展さ
せるのは困難
ファウンダー側としては、発展性
が無い研究への出資は望ましく
ない
政策レベルでは、リサーチデータのオープン化が
進められている
分野によって文化が大きく異な
るので、一律に進めるのは無
理だが、データのオープン化
の方向で進むのは間違いない
図書館に期待できる役割とは?
この出版社にコントロールされている学術情報ネット
ワークのなかで、図書館は何ができるのか?
1)出版社になる
2)投稿費用も含めた学術情報経費の一元的な
マネージメントをおこない、研究活動を支援する
3)研究のプラットフォームをつくり、川下から川上ま
でをサポートする(現在は、川から海に流れでてか
らしかサポートできていない)。
IRDBによる分析
author
(著者版)
publisher
(出版者版)
ETD
none
(その他)
計
Journal Article(学術雑誌論文) 28,916 164,385 0 495 193,796
Thesis or Dissertation(学位論文) 20,311 14,247 11,526 0 46,084
Departmental Bulletin Paper(紀要論文) 34,025 504,885 0 1,143 540,053
Conference Paper(会議発表論文) 2,489 16,086 0 111 18,686
Presentation(会議発表用資料) 2,396 2,037 0 258 4,691
Book(図書) 700 6,502 0 4,956 12,158
Technical Report(テクニカルレポート) 958 9,985 0 45 10,988
Research Paper(研究報告書) 3,695 18,333 0 578 22,606
Article(一般雑誌記事) 4,541 16,094 0 38 20,673
Preprint(プレプリント) 278 25 0 14 317
Learning Material(教材) 626 1,886 0 538 3,050
Data or Dataset(データ・データベース) 27 51,954 0 71 52,052
Software(ソフトウェア) 23 5 0 0 28
Others(その他) 8,759 77,995 0 13,991 100,745
2015.2
日本の機関リポジトリは、グ
リーン論文のプラットフォームと
してよりも、圧倒的に紀要等出版
のプラットフォームとしての発信
量が多い。これは誇るべきことだ
と思う。しかし、データについて
は、ほとんど実績がない
あらためて、図書館から
どうアプローチするかを考えてみる
1)最初に研究ありき
→ 最終的な研究成果物である論文が
あって、その添付物としての研究データ
がある
2)最初にデータありき
→ 博物館標本の画像・計測データとか
観測データとか、まずはデータがあっ
て、それがみな論文になっているとは
限らない
課題:業務フロー検討案
2)外部資金の助成による研究
成果の登録フロー
・学内の研究推進部門と連携
した運営フローを想定。
・助成機関のOAポリシーや研
究不正対応のガイドラインも考
慮
機関
リポジトリ
研究者
研究推進部門
報告書、論文、
研究データ論文、
研究
データ
書誌
データ
作成
図書館
千葉大学
助成機関
JaLC
DOI ハーベスト
Research
Map
報告書
論文
登録
リンク
登録
DOI
ジャー
ナル
投 稿
課題:業務フロー検討案
機関
リポジトリ
データ
図書館
千葉大学
JaLC
DOI
メタデータ登録、アーカイブ登録
3) 観測データ等の
アーカイブ
メタデータ登録
どのようなデータ
があるかの実態
調査が必要
研究者
研究データそのものを機関リポジトリで
アーカイブすることは現実的ではない
かもしれないが、機関として
Purdue大学の例
Michael Witt. March 3, 2016. Institutional Data Repository Services at Purdue. Digital
Repository Federation, National Institute of Informatics, Tokyo, Japan.
〇Librarians consult on data management plans in their subject
〇Librarian is notified by e-mail when a new project is created or a grant is
awarded, based on department affiliation of Purdue project owner.
〇Librarian may consult or collaborate on project if needed.
〇Librarians review and post submitted datasets.
〇At the end of initial commitment(10years), archived and published datasets
are remanded to the Libraries’ collection. A librarian working with the digital
archivist selects(or not)the dataset for the collection.
Purdue大学の例を聞いたが図書館員の層が厚く、専門性も高い
→ 理系のバックグラウンドをもった図書館員も多数
図書館がやらねばどこがやる?
○ 学術情報のアーカイブをミッション
→ 大学内でアーカイブの文化をもつ
組織は図書館・博物館・記念室ぐらい。
○ 書誌情報(メタデータ)作成の
ノウハウをもっている
→ 図書館員ならある程度の
書誌作成のスキルはもっている
今後の方針
・スモールスタート
・できる事とできない事を明確に
・自力でのインフラ立ち上げが困難な分野が
対象
・サイエンスという言葉に引きずられない
→ 人文・社会科学もサイエンス
・カレントより長期保存
・国際的なスタンダードを意識する
最後に
オープンサイエンス時代の図書館員像はど
うあるべきか?
データキュレーターの需要は確実に増えて
いく。それぞれの機関でどのようにデータ
をキュレーションしていくか?ポリシー策
定、DMP対応、メタデータ、識別子、スト
レージ、ライセンス、評価システム等との
連携、課題は多いし、機関内でそれを担う
のは図書館がもっとも適切ではないかと考
えている。
LIBER(ヨーロッパの研究図書館の協議会)。
2012年に「Ten recommendations for libraries to get started with research data
management Recommendations」4
There is no need for research libraries to
start with all recommendations or to try to
deliver a full spectrum of data services at
once. Small steps will do. Learn from others
(successes as well as mistakes), copy and
adopt best practices. Already there is a lot
of experience within research libraries
worldwide.
我々も焦らずに一歩一歩すすめていきたい

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  1. Thisy is typical publish flow of bulletin. Researcher submitt the paper to Editorial Board. Member of Editorial board are select from faculty member. Editorial board accept the paper, and order to printing company., not the publisher. Printing company dosen’t edit and have no light. Lbirary get the pdf file from printing company and register to CURATOR. Journal is made in Chiba university , and all lights are reserved in Chiba university., so easy to handle
  2. Thisy is typical publish flow of bulletin. Researcher submitt the paper to Editorial Board. Member of Editorial board are select from faculty member. Editorial board accept the paper, and order to printing company., not the publisher. Printing company dosen’t edit and have no light. Lbirary get the pdf file from printing company and register to CURATOR. Journal is made in Chiba university , and all lights are reserved in Chiba university., so easy to handle