IGDAが主催したGDC2017報告会で使ったスライドです

1. GDC2017
BoardgameDesignDay
および小ネタ2本

2. Boardgame Design Day (day2, room 2010)
The Making of Pandemic Legacy
Board Game Design and the Psychology of Loss Aversion
Mech vs. Minions: Why Would Riot Make a Board Game?
Secret Hitler: Designing Conflict & High-Tension Moment
Creating Burgle Bros: The Fantasy of the Heist
Design Ephipanies from QWIRKLE and Other Games
Puzzle Strike: A Design Diary
The State & Future of Board Game Design

3. Board Game Design and the Psychology of Loss Aversion
［GDC 2017］GDCでもボードゲームの開発技術講演がスター
ト。損失回避を利用したボードゲームデザインとは
http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20170301163/

8. 何かを得るときは，人間は確実にそれが獲得できる選択肢を選びがち。
何かを失うときは，人間はその損失を回避できる可能性を持った選択肢に賭けが
ち

10. 初心者による評価の例
・「カードを1枚得るために、カードを2枚失うなんて馬鹿げている」
変更案
「デッキの上からカードを3枚見て、2枚をデッキに戻してシャッフルする。
その後、デッキの一番下の2枚をディスカードパイルに移す」
（「デッキの一番下のカード」をそのゲーム中に引くことは滅多にないので、
「カードを失った」と判断されにくくなる）

11. ボードゲームにおいても得失の動きは変化している
・昔のゲーム：得る→失う
例：モノポリー、RISK
・1990～のユーロゲーム：最初から最後まで得る
ゲーム終了時には「より多く持った状態」で終わる
例：カタンの開拓者たち

12. Chicago Bonus Study
・グループ1：成績による報酬の変動なし
・グループ2：テストの成績が良ければボーナスを支給する
・グループ3：年頭にボーナスを支給する。成績が悪い学生はこのボーナスを返
納しなくてはならない。
※わりと雑な研究であることには注意が必要

13. ゲームへの応用
・Pick-up and Deliver
配送契約をゲットする段階で収入を得る
Xターン以内に配達が終わらなかったら収入を返納しなくてはならない

14. 多すぎる選択肢
・7種類以上から選ばねばならなくなると、意思決定能力が衰える
→間違った選択をしてしまうよりは、選択しないことを選ぶようになる

16. Boardgameに言及する講演は多い
Legacy Games: From Risk to Pandemic to SeaFall & Beyond
5 Takeaways from DUELYST: From Tabletop to Digital Game
「From Tabletop to Digital Game」は大きな課題

17. The Anatomy of Gaming Motivation
day3, room3016

29. Writer’s Roundtable (Intermidiate)
シナリオライターによるラウンドテーブル（中級編）
大変に面白かったですが発表している時間はないと思いますので懇親会の折にで
も捕まえて聞いて下さい
短い結論：日本でしばしば愚痴られる「問題」は、海外でも同様に愚痴られてい
る