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- 1. クラウドサービスは
安全?
旭川ICT協議会セミナー
2012年7月26日
坂本和士
旭川ICT協議会教育部会 副部会長
KSシステム 代表
1
- 5. SaaS
• Software as a Service
• ネットワークを通じて顧客にアプリケーションソフ
トの機能を必要に応じて提供
• ワンシステム・マルチテナント
• 電子メール、グループウェア、CRMなど
5
- 7. PaaS
• Platform as a Service
• ネットワークを通じて顧客にアプリケーションソフ
トを利用するためのプラットフォームを提供
• OS・ミドルウェア・ストレージ・データベース
7
- 13. 国内の利用動向
• IDC Japan が2012年4月に実施したユーザー動向調査
「2012年 国内クラウド市場調査」の結果
• クラウド導入は堅調に進んだが「検討したが利用しな
い」とする企業が大幅に増加
• パブリッククラウドを利用中の企業が具体的に評価した
プロバイダー/ベンダー数は3社以内
• プライベートクラウド市場では「差別化」が構築を行う
ベンダーの課題に
13
- 35. サービスレベル合意(SLA)
• もともとは通信事業者がネットワークサービスの通信品
質を保証するために行った契約形態
• サービス内容について保証設定値を設け、未達だった場
合の罰則や補償を規定
• 国内のITサービスにおいては事業継続できない時の罰則
として支払いの免除を記載しているだけのものが多い
• サービス最大停止時間などの具体的な内容と実現する技
術に関する情報を要求する必要がある
35
- 37. サービスダッシュボード
• クラウドサービスではログの取得が自由にできない場合
が多い
• システムの最新状態を正しく把握するためにサービス
ダッシュボードを活用する
• この機能の使いやすさはクラウドサービス選択の重要な
要素の一つと言える
• 複数のクラウドサービスを利用する時に各サービスダッ
シュボードの統合ができる仕組みがあると良い(API等)
37
- 48. セールスフォースの事故から
見えてきたもの
• SaaSの場合、アプリケーション全体(管理、バックアップ、リカバ
リー等)を維持しているのはプロバイダーなので、プロバイダーの考
え方次第では顧客が口を挟めない
→ 独自にバックアップをとることが難しい場合がある
• SLAで保証しているアップタイムを知り、自社がどこまでのダウンタ
イムを許容するか決める
• リカバリーの管理手順や保守管理のレベルも「完全」に理解してお
く
• 用意されているならテスト環境のデータを本番環境と同じにしておく
48
- 49. ファーストサーバの事故内容
• IaaSおよびSaaSの事故事例
• 2012年6月20日17時頃データ消失が発生
• 原因は管理プログラムのバグにより該当するすべてのサーバのすべてのファイル
を消去した
• ファーストサーバ内のバックアップデータも消失
• 被害顧客件数は5,698件でデータ復旧は不可能と断定 → Webやメール
の復旧が不可能ということ
• サイボウズを利用していた約400社は顧客管理や営業記録がすべて無くなり事業
継続が困難な企業も?
• 現在、ヤフーの支援を受けて対応中
49
- 50. ファーストサーバの事故から
見えてきたもの
• バックアップの概念の違い
低料金でサービスを提供するために外部サーバではなく同一サーバ内にバッ
クアップをとっていた
• 損害賠償対応はすると報道されているが、、、
• 事実と異なる説明があったもよう
本番系と同時に待機系を動かしている ←
外部データにバックアップを保存 ←
• これらを信じた顧客がバカなのか、それとも優良誤認なのか? → 今後、
裁判になったなら注目する必要有
• 独自のバックアップ体制を用意しておく
50