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ぽるし２
- 2. 1189：十字軍の協力によりシルヴェスを征服 1190-'91：アブ・ヤクブによる反撃によりパルメラ、アルマダ、セルパ、モ ウラを奪還される 近隣のサンタレンとリスボンもアラブの影響が強くなり、ポルトガル勢力はア レンテージョ地方のエヴォラにまで後退 1194：サンショ一世がベルヴェールをマルタ騎士団の修道士に寄付 1197：ポンテヴェドラとトゥイを征服 1208：ポルトで中産階級が司教に対し反乱 1210：コインブラ司教と王が対立、司教が逮捕される 1211：サンショ一世死去、アフォンソ二世即位 同年：コインブラで最初のコルテス（身分制議会）が開かれ、初めて成文 法が発行される 1212：ラス・ナバス・デ・トロサの戦い（キリスト教勢力対ムワッヒド朝） キリスト教勢力＝カスティーリャ、アラゴン、ナバラ、ポルトガル王国、サンティアゴ 騎士団、フランス、レオン王国からの志願兵 この戦いの勝利でキリスト教勢力はレコンキスタを急速に進展させる 1217：アルカセル・ド・サルを奪還される 1223：アフォンソ二世死去、サンショ二世即位 1226：100以上のポルトガル商人に対して、イングランドが私掠船からの 保証を行う
- 3. 1229:エルヴァスとジュロメーニャを征服 同年：教皇使節がポルトガルへ、コインブラのコル テスが開かれる サンショ二世の治世下、王（王権を強化したい）に反 発する特権階級（聖職者・貴族）の対立で国内が無 秩序な状態に 1230-'40：北ヨーロッパとの交易が始まる 1245：サンショ二世がローマ教皇により廃位される。 代わって弟アフォンソ三世が即位 1249：アルガルヴェ地方南端のシルヴェスとファロ を征服、ポルトガルのレコンキスタが完了する 終にポルトガルにおける国土再征 服戦争が完了します。これは隣国 スペインよりも約二世紀早かった のですが、このレコンキスタのエネ ルギーは「再征服」から「征服」へと 変わり、その後も「異教徒」との戦 いとして海を超えて続いていきます。
- 4. レコンキスタ後 1250-'52：アルガルヴェ地方をめぐってカスティーリャと対立 1254：レイリアのコルテス 1255：首都をコインブラからリスボンへ 1267：カスティーリャ王アルフォンソ十世とポルトガル王子ディニスの間で、 アルガルヴェ地域とグアディアナ川‐グアダルキヴィール川間地域の交 換が成立 ポルトガルがアルガルヴェ地方を領有（ただし国境確定はまだ） 1279：アフォンソ三世死去、ディニスが即位 1288：聖職者らが法王に対し一般教養学院設立の許可を要請 後のコインブラ大学の前身 1289：王と聖職者間での争いに関する40条の政教条約 1290,3/1：教皇勅使書によりコインブラ大学開校 1293：ポルトガル商人による証券取引所が王により認可される 1297：アルカニゼス条約 ポルトガルとカスティーリャ間の国境を定める これまで聖職者と貴族のみが参加していた 身分制議会に平民からの代表者を参加さ せ、特権階級を押さえ込む目的でした 北海、フランドル地方-地中海間貿易の中継 地としてポルトガル（特にリスボン、ポルト）が 発展し、各地で自由市が開かれます 以降もカスティーリャと領土をめぐる争いは度々起こり ますが、この時定められた国境は現存する欧州の国 境としては最も古いとされています ディニスの治世：中世ポルトガルの 最盛期/航海制度の基礎
- 5. 1307：王の命令を除いて、他の人間が騎士団を武装させることを禁じる 1319,3/15：キリスト騎士団設立 テンプル騎士団の後継 1320：王子アフォンソ（後のアフォンソ四世）が王に対し反逆 1325：ディニス死去、アフォンソ四世即位 1336：カナリア諸島の探索 1340：サラドの戦い（キリスト教勢力ポルトガル・カスティーリャ対イスラム 教勢力マリーン朝） ポルトガル人口の約三分の一が犠牲に 1348-'49：黒死病（ペスト）の大流行 1349：農村における強制労働についての最初の法律が定められる 1353：イングランド王エドワード三世とポルトガル商人の間で商業協定 1355：イネス・デ・カステロの死を受け、王子ペドロ（後のペドロ一世）が王 に対し反逆 1357：アフォンソ四世死去、ペドロ一世即位 1360：ペドロ一世、イネス・デ・カステロとの結婚を誓う 1367：ペドロ一世死去、フェルナンド一世即位 イネス・デ・カステロとペドロの物語は「イネスの悲劇」として知られています。ペドロの結婚相手であったコンスタ ンサの侍女であった彼女は、絶世の美女で、ペドロは彼女に一目惚れします。コンスタンサの死後二人は教皇 に対し結婚の許可を申し出ますが、教会法により禁じられてしまいました。更にイネスの兄ペドロに対しカス ティーリャ王位の簒奪を唆すなど、この問題を危惧したアフォンソ四世は、側近に命じてイネスを斬首刑に処し ます。ペドロは怒り反乱を起こしますが、母の説得で一旦は落ち着きました。 しかし即位後にイネスを正式な妻であると宣言し、彼女を殺した者を惨殺。墓から掘り起こしたイネスの骸を玉 座に座らせると、家臣に彼女の手に接吻させたと伝わっています。
- 6. 1369-'70：第一次フェルナンド戦争（対カスティーリャ） 1371,3/31：アルコウティン和平条約（アルマウィン講和条約） カスティーリャ王女レオノールと結婚（アラゴン王女とも婚約していたが、これを破 棄） 1372：フェルナンド一世が平民で既婚のレオノールを離婚させて結婚 これに対しリスボン市民が暴動を起こす 同年7/10：ランカスター公ジョン・オブ・ゴーントとの間にタジルデ同盟を 結ぶ ランカスター公はカスティーリャ王位を狙っていたため、これに協力 1372-'72：第二次フェルナンド戦争（ランカスター公、ポルトガル対カス ティーリャ） 1373：カスティーリャと和平 同年：イングランド王エドワード三世と同盟（1373英葡同盟） いわゆる英葡永久同盟の基盤に 1375,5/28：サンタレンの地でセスマリア法発布 黒死病の流行による手工業・商業危機に対して 1381-'82：第三次フェルナンド戦争（ランカスター公・ポルトガル対カス ティーリャ） カスティーリャ王エンリケの死により、ジョン・オブ・ゴーントが再び王位を要求 1382,8/9：エルヴァス講和条約 ポルトガル王女ベアトリス（一人娘で後継者）がカスティーリャ王フアン一世に嫁ぐ ことに
- 7. 1383：王女ベアトリスとカスティーリャ王フアン一世の婚姻 同年：フェルナンド一世死去、娘ベアトリス（同上）が即位し母レオノール・ テレスが摂政に 同年：アンデイロ公が、リスボン市民に支援されたアヴィス騎士団長ドン・ ジョアン（フェルナンド一世の庶弟）に殺される フェルナンド一世レオノール ベアトリス アンデイロ公 （愛人） （結婚を取り持つ） フアン一世 カスティーリャ 唯一の後継者 市民：カスティーリャ人が政治の実権を握ることに反対 フェルナンド一世の異母弟ドン・ジョアン（アヴィス騎士団長）を擁立 レオノール派 （カスティーリャ＋国内大貴族） ドン・ジョアン派 （国内中小貴族＋市民）
- 8. 1384,4/6:アトレイロスの戦い（ドン・ジョアン（ポルトガル）対レオノール（カ スティーリャ）） ヌノ・アルヴァレス・ペレイラ将軍の勝利 同年：リスボン包囲（ポルトガル対カスティーリャ） ドン・ジョアンの篭城するリスボンを4ヶ月27日間にわたってカスティーリャ軍 が包囲するも黒死病の発生で包囲を解く 1385,4/6: コインブラのコルテスにおいて、ドン・ジョアンをポルトガル王 ジョアン一世として認める アヴィス朝の開始 同年5/29～：トランコーゾの戦い（ポルトガル対カスティーリャ） 同年8/14：アルジュバロッタの戦い（ポルトガル・イングランド対カスティー リャ・フランス（・アラゴン・イタリア）） イングランド・フランスにとっては百年戦争の延長 ジョアン一世の王位が確定 同年10/14：ヴァルヴェルデの戦い（ポルトガル対カスティーリャ） 1386,5/9：ウィンザー条約（イングランド・ポルトガル間） 現存する最古の二国間同盟 1387：ジョアン一世とフィリッパ・オブ・ランカスターの結婚 上記同盟による 1388：バターリャ修道院（正式名称はサンタ・マリア・ダ・ヴィトリア）の建設 を命じる アルジュバロッタの戦いに対する神への感謝