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PAD その1
山本 和英
長岡技術科学大学 電気系
1 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
2. アルゴリズム
アルゴリズム(algorithm)とは、作業手順のことである。
アルゴリズムを計算機が理解できるように表現したものが
プログラム。
アルゴリズムの記述方法
・ フローチャート
・ PAD
・ NSチャート
など、たくさんある。
2 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
7. PAD
PAD (Problem Analysis Diagram) とは、アルゴリズムを図に表現した
ものである。 以下のような記号を使う。
入力 分岐
処理 繰り返し
出力 まとめ処理
下に続くタイプ 右に伸びるタイプ
7 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
8. 図1 7
5
8
処理が進んでいく
1 6
9
2 10
3 4
17 11 13
18 16 12 14
15
PADの特徴
アルゴリズムの全体像を
つかみやすい。 処理が細かくなってゆく
右に行くほど細かい処理になる
8 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
10. 変数
●
変数とは、数字を入れておく「箱」のことである。
●
変数には名前をつける。これを変数名と呼ぶ。
●
変数は、必要ならばいくつ作ってもよい。
変数のイメージ 箱
(数字を
入れる)
変数名
10 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
15. 処理 普通の処理。
入力 キーボード入力。
どの変数に入れるかを記入する。
出力 画面出力。
何を出力するかを記入する。
箱の大きさ、線の長さは自由でよい。
15 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
16. 例 : 二つの数の和を計算するアルゴリズム
a, b 二つの数を入力して、a と b に代入
wa ← a + b 和を計算して wa に代入する
wa wa を画面に出力する
図2
16 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
17. 分岐
ある条件によって別の処理をさせたい時に使う。
条件分岐や枝分かれとも言う。
ある条件が Yes の場合と No の場合の処理を書くが
必ずどちらかの処理しか実行されない。
17 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
18. 書き方
Yesの場合
(条件が正しい場合)の処理
“a が大きい"
a>b
“a が大きくはない"
条件を書く。 Noの場合
aよりbが小さい (条件が正しくない場合)
などと言葉で書いてもよい の処理
(曖昧でなければ)
18 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
20. さらに、Noだけの場合(図4)もある。
もし x が0より大きい(正の数)ならば
何もしない
x>0
x ←x * (-1)
そうでなければ
(= x が正の数でなければ)
(= x が0か負の数ならば)
x を -1 倍する。
x
xを出力する
図4
20 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習
21. たくさん分岐する場合もある(多重分岐)。
例 : 郵便料金の計算
w < 20 “110円" Wが20未満なら"110円"、
w < 50 “200円" Wが50未満なら"200円"、
w < 100 “270円"
Wが100未満なら"270円"、
それ以外
“540円"
それ以外なら"540円"と出力
図5
21 長岡技術科学大学 電気系 基礎情報処理演習