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E-Learning Section-4
薬効別OTC薬の選択と服薬指導
~解熱鎮痛薬~
株式会社葵 調 剤
Lesson 4-1 解熱鎮痛薬の作用
2
解熱鎮痛薬の作用
物理的な刺激、あるいは炎症により身体の組織の損傷が起こるとブラジキニンなどの発痛物
質が産生されます。そしてホスホリパーゼA2を活性化し、アラキドン酸を経由して発痛増強物
質であるプロスタグランジン(PG)の産生を促します。
解熱鎮痛剤はプロスタグランジン産生に関わる酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)の働
きを阻害します。ですからPGの関わらない胃痛や腹痛などの内臓痛には解熱鎮痛剤は一般
的に無効になります。
頭痛、歯痛、関節痛、神経痛、打撲痛などの痛みは、局所の神経から痛覚中枢に伝えられ、
この痛覚中枢が興奮すると、痛みとして感じられます。この痛覚中枢の興奮を鎮めて痛みを止
める薬が鎮痛薬です。その際、痛覚中枢の近くにある体温調節の働きを持つ体温中枢という
神経にも作用して熱を下げることが多いので、鎮痛薬は通常、解熱鎮痛薬と呼ばれ、痛み止
めのほか、悪寒や発熱時にも使用されます。
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
3
OTC薬では、一般に基礎疾患がなく比較的な軽微な頭痛、月経痛、歯痛、抜歯後痛、耳痛、咽頭痛、肩
こり、腰痛、筋肉痛、神経痛、外傷痛、打撲痛、捻挫痛および発熱などが適応になります。
この中で薬局や店舗販売業で遭遇することの多い、1.頭痛、2.月経痛、3.肩こり・腰痛・筋肉痛、4.歯痛、
5.発熱について解説します。
解熱鎮痛剤の効果が期待できる症状と販売時のチェック項目
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
4
①頭痛
頭痛とは、頭部に感じる痛みのうち、表面的でないもので、さまざまなタイプの痛みを含んだ幅の広い症状概念ということができま
す。
頭痛のタイプは大きく分けると、基礎疾患のない一次性頭痛と原因疾患による二次頭痛に分けられます。一次性頭痛の場合、一
次性頭痛の1つが単独で起こっている場合もあれば、2つ以上が重なって起こっている場合もあります。頭痛は通常、慢性で反復す
るケースが多く、OTC薬は基礎疾患のない緊張性頭痛や軽めの片頭痛に適しています。
【適応】
慢性で反復性の基礎疾患のない、「いつもの症状」と感じる一次性頭痛と、二次性頭痛の中で、インフルエンザ
ではない風邪など感染症による頭痛と、二日酔いなど原因物質が関係する頭痛は、OTC薬としての解熱鎮痛薬
が適応になります。
【これだけは
確認しましょう】
・痛みの度合い⇒経験のないほどの激しい痛みなら脳血管障害など重篤な疾患の恐れがあります。
・ものの見え方に変化はないか⇒急性緑内障の恐れがあります。
・吐き気や麻痺はないか⇒脳血管障害など重篤な疾患の恐れがあります。
【受診を勧める
目安】
頭痛は、緊急に集中治療を施さなければ死に至ることのバイタルサインであることがあります。その疾患はくも
膜下出血、髄膜炎および脳出血の3つです。
他に脳腫瘍、重度の緑内障発作も緊急性が高いので注意が必要です。
esson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
5
一次性頭痛(基礎疾患
のない頭痛)
①頭痛(片頭痛):頭部の血管の拡張などによって神経が刺激されて起こる
②群発頭痛:頭部の血管拡張が関与して起こると推測される
③緊張性頭痛:精神的・身体的ストレスや筋肉の緊張やこわばりが起こる
二次性頭痛(原因疾患
のある頭痛)
①頭部の外傷による頭痛
②脳血管・髄膜の障害による頭痛(くも膜下出血など)
③脳疾患による頭痛(脳腫瘍など)
④感染症による頭痛(風邪など)
⑤原因物質が関係する頭痛(薬剤、二日酔いなど)
⑥目・耳・鼻などの疾患による頭痛
①頭痛 頭痛の分類
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
6
頭痛の状態 考えられる原因疾患
今までに経験したことがないような頭痛が、今までの頭痛で最悪の頭痛 くも膜下出血、髄膜炎
高齢者の初発頭痛 脳出血
持続進行性の頭痛 髄膜炎、脳腫瘍
突発性の頭痛(何時何分に起きた、何をしている時に起きたと正確に言える) くも膜下出血、髄膜炎
強い病感(嘔気・嘔吐を伴うこともある) くも膜下出血、脳出血、緑内障
神経症状(麻痺・複視)・神経症状・てんかんなどを伴う 脳出血
項部硬直(項部の硬直が見られ胸に顎をつけようとしても痛くてできない) くも膜下出血、髄膜炎
発熱・発疹を伴う 髄膜炎
頭を振ると頭痛がとてつもなく増強する 髄膜炎
明るいものを見ると頭痛が増強する 緑内障、くも膜下出血
虹彩が円盤状ではなく球面状になっている 緑内障
①頭痛 重大疾患の徴候
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
7
販売の可否のた
めの質問
質問の目的 チェック項目
使用者の特定 使用者確認 どなたがお使いですか?(本人、家族、知人)
使用者の年齢 年齢制限薬剤 使用される方の年齢は?
症状 一次性頭痛の特定と分類 どのような痛みですか?(ズキンズキン、刺すような、鈍い、重苦しい、ピリピリする など)
程度(重篤度) 一次性頭痛の特定と分類と、重篤な二次性頭痛の可能性
前にも経験したことのある痛みですか?
痛みはひどくなっていますか?
部位の特定
一次性頭痛の特定と分類と、重篤な二次性頭痛の可能性
どこが痛みますか?
他に痛む場所はありますか?
痛みの範囲は広がっていますか?
随伴症状
痛みに伴って起こる不快な症状はありますか?(熱がある、めまいがする、吐き気がある、物の見え方がおかしい、
寒気がする、いらいらする、光や音に敏感になっている、鼻の奥が重苦しい など)
原因推定
痛みの原因として思いつくものはありますか?
その原因は何ですか?(デスクワーク、お酒ののみ過ぎ、カフェイン摂取、鎮痛薬 など)
使用薬剤やサプリメント 重複投与や薬物相互作用の確認と、薬剤性頭痛の可能性
ここに来る前に薬をのんだり、治療を受けたりしましたか?
サプリメントを常用していますか?
以前に同様の症状が出た時の対処法は?(OTC薬、受診)
OTC薬をのんだ場合、効果はありましたか?
アレルギー、副作用歴 副作用の未然防止 以前に服用された薬でアレルギーや副作用が起こった経験はありますか?
治療中の病気や服用
薬
禁忌症の特定
通院して治療中の病気はありますか?
その病気は何ですか?(高血圧、喘息、糖尿病 など)
妊娠の有無 催奇形性の可能性 妊娠中ですか?
授乳の有無 乳児への影響の可能性 授乳中ですか?
①頭痛 適正に解熱鎮痛薬(頭痛薬)を販売するためのチェックリスト
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
8
②月経痛
月経痛は、月経困難症の1つの症状です。月経困難症には原因が特に認められないものと、原因が特定できる続発性のもの(子
宮筋腫、子宮腺筋症など)があります。
【適応】
通常、月経痛は、月経周期に関連するもので、月経中にのみ痛みがあります。この痛みには月経中に分泌さ
れるPGが関与していると考えられているため、解熱鎮痛薬は痛みの軽減効果を示すことが多いとされています。
【これだけは
確認しましょう】
・いつになく強い痛みがある、月経量が多い、だんだん月経量が増えてきている、年々月経痛がひどくなってき
ている⇒子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮の奇形の疾患の可能性があります。
【受診を勧める
目安】
腹部、腰部の強い痛みや過多月経が見られる場合は、子宮筋腫、子宮腺筋症など他の疾患によって起こって
いる可能性が考えられ、解熱鎮痛薬では効果が見られず、検査により原因を特定する必要があります。
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
9
③肩こり・腰痛・筋肉痛
訴えとしては、肩こり・腰痛・筋肉痛は、「張りがある」「つっぱり感がある」「重苦しい」「痛重い」などがあり、多く
の場合、それぞれ局所の神経や筋肉の緊張や疲労によっても生じます。また、関節リウマチのような変形性疾
患、心筋梗塞の前駆症状、斜視や斜位などの眼科疾患、かみ合わせ不良などの歯科疾患、心因性疾患(不定
愁訴)などが原因となることもあります。
筋肉痛についてはHMG-CoA還元酵素阻害薬などの薬剤が起因する場合(横紋筋融解症)もありますので、医
療機関の受診や使用薬剤の有無に注意が必要です。
【適応】
原因が局所の神経や筋肉の緊張や疲労である場合は、外用消炎鎮痛薬(スプレー、貼り薬、
クリーム、軟膏など)を勧めます。また、内服の解熱鎮痛薬により痛みの軽減も可能です。
【これだけは
確認しましょう】
・原因が思いつかない突然の肩こり⇒心筋梗塞の前駆症状の可能性があります。
・医療用医薬品の使用の有無⇒薬剤性の筋肉痛の可能性を探ります(横紋筋融解症)
【受診を勧める
目安】
全身的な痛みがある場合や内臓疾患、眼科・耳鼻咽喉科・歯科疾患、心因性などが原因とし
て疑われる場合は、専門医への受診を勧めます。
10
④歯痛
歯痛の原因としては、通常は虫歯、歯周病、知覚過敏、親知らず、かみ合わせなどが考えられますが、時に心
筋梗塞や脳梗塞の前駆症状を歯痛と感じる場合もあります。
【適応】 対症療法として解熱鎮痛薬で痛みは軽減できることが多いと考えられます。
【これだけは
確認しましょう】
原因が思いつかない歯痛⇒心筋梗塞の前駆症状の可能性があります。
【受診を勧める
目安】
解熱鎮痛薬の使用は一時的な痛みの軽減であり、原因療法にはならないため、症状が悪化
する前に早期に歯科医を受診することを勧めます。
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
11
⑤発熱
発熱の主な原因は、感染症、悪性腫瘍、アレルギー性疾患、ホルモン分泌異常、自己免疫疾患、過度の運動、
薬剤の使用などが考えられます。
【適応】
発熱は感染症や外傷から身を守る反応であり、解熱することが必ずしもよいとは限りません
が発熱で低下したQOLやADLを解熱により改善することはできます。
【これだけは
確認しましょう】
・年齢を加味した発熱の程度と付随症状(痙攣、吐気、悪心、下痢など)の有無⇒発熱の程度
と付随症状の有無により受診勧奨を見分けられます。
【受診を勧める
目安】
明らかな原因が認められず、高熱では数日、微熱であっても数週間続くような場合では解熱
鎮痛薬の服用は適しません。詳しい検査が必要となりますので、診療所や病院への受診を勧
めます。
Lesson 4-2 解熱鎮痛薬の販売時の注意
⑤発熱 解熱鎮痛薬(解熱薬)を販売するためのチェックリスト
12
販売の可否のための質問 質問の目的 チェック項目
使用者の特定 使用者確認 どなたがお使いですか?(本人、家族、知人)
使用者の年齢 年齢制限薬剤 使用される方の年齢は?
症状
受診勧奨の適否を探る
いつ頃から熱が上がり始めましたか?
体温は測りましたか?(口の中、脇の下、耳の中 ほか)
発熱の具合はどうですか?(ひどくなってきている、治まってきている など)
原因推定
夏熱の原因として思いつくものはありますか?
その原因は何ですか?
随伴症状 発熱に伴って起こっている症状がありますか?(痙攣、ふるえ、吐き気、下痢 など)
アレルギー、副作用歴 副作用の未然防止 以前に服用された薬でアレルギーや副作用が起こった経験はありますか?
治療中の病気 禁忌症の特定
通院して治療中の病気はありますか?
その病気は何ですか?(高血圧、喘息、糖尿病 など)
服用中の薬剤 重複投与や薬物相互作用の確認
服用中の薬はありますか?
その薬は何ですか?
妊娠の有無 催奇形性の可能性 妊娠中ですか?
授乳の有無 乳児への影響の可能性 授乳中ですか?
Lesson 4-3 解熱鎮痛薬の成分の特徴
13
アスピリン(アセチルサリチル酸)/サ
リチル酸系(非ピリン)
古くから解熱、鎮痛、消炎を目的に広く使われ、その作用は比較的強いと言われています。この薬は少量で血
小板凝集抑制作用もありますので処方薬で服用している可能性のある循環器系疾患の中高齢者には注意が
必要です。少量の使用であっても胃粘膜を荒らしたり、潰瘍を作る原因にもなりやすいので、胃を保護する成分
と併用することも大切です。15歳未満には使えず、痛風発作時にも使えません。また喘息発作の既往にも注意
が必要です。
エテンザミド/サリチル酸系
解熱、鎮痛、消炎作用は比較的弱いです。他の解熱鎮痛成分の働きを助ける作用を期待して、ACE処方(A:ア
セトアミノフェン=熱を下げ、痛みを和らげる。C:カフェイン=痛みを抑える働きを助けるほか、頭痛を和らげる。
E:エテンザミド=熱を下げ、痛みを和らげる)として配合されている商品も多くあります。
アセトアミノフェン/アニリン系製剤
一般に安全性は高く、小児の解熱鎮痛薬の中心的存在となっています。基本的な薬理作用はPG合成阻害作
用と考えられていますが、末梢性より脳の痛みを感じる中枢(痛覚中枢)に働きかけて痛みを鎮めます。消炎効
果はほとんど期待できません。肝臓の悪い人に対しては注意が必要です。
ロキソプロフェンナトリウム水和物/プ
ロピオン酸系
解熱、鎮痛、消炎作用を有します。鎮痛作用は強いですが、プロドラッグなので消化器系への副作用は少ない
とされています。15歳未満には使えず、喘息発作の既往にも注意が必要です。
イブプロフェン/プロピオン酸系
解熱、鎮痛、消炎作用を有しますが、特に消炎作用が優れていることが大きな特徴です。子宮への移行が優れ
ていることから、生理痛に多く用いられています。15歳未満には使えず、喘息発作の既往にも注意が必要です。
イソプロピルアンチピリン/ピリン系 OTC薬として唯一のピリン系成分のためアレルギーには注意が必要です。作用は末梢より中枢性に作用すると
言われています。熱が高い時、他の解熱鎮痛薬で効果がなかった時などに使用が勧められます。
主に「痛みを引き起こす物質(PG)の合成を抑える」と「痛みを感じる中枢をブロックする」との2タイプに分けられます。
Lesson 4-3 解熱鎮痛薬の成分の特徴
14
分類 成分 薬効・選択のポイント
催眠鎮静成分
ブロモバレリル尿素
アリルイソプロピルアセチル尿素
鎮静作用がある⇒○首や肩の凝りを伴う筋緊張性頭痛
眠気を催す可能性⇒×車の運転や危険な機械作業
生薬成分
シャクヤクエキス 生薬鎮痛成分
ケイヒ末 鎮痙作用、鎮静、解熱作用を主とする中枢作用
制酸成分
乾燥水酸化アルミニウムゲル
酸化マグネシウム
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
胃粘膜を保護して、胃荒れを防ぐ⇒○胃弱 ×下痢
合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT) 胃への負担を緩和し、有効成分の吸収を早める⇒○胃弱
×下痢
ビタミン成分
チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)
アスコルビン酸カルシウム(ビタミンC)
発熱時に消耗するビタミンの補給⇒○高熱
その他
無水カフェイン 中枢興奮作用による疲労感や眠気の除去。催眠鎮静成分に
よる眠気の防止。弱い鎮静作用があり、解熱鎮痛作用を高め
る。
⇒×カフェインを含む医薬品や食品との併用(カフェイン過剰
摂取が続くとカフェイン離脱頭痛などの可能性も)
その他の主な有効成分
Lesson 4-4 解熱鎮痛薬に共通する副作用
15
解熱鎮痛薬に共通する副作用
スティーブン・ジョンソン症候群
皮膚粘膜眼症候群とも言い、アレルギーによって引き起こされる副作用です。多くの場合、
高熱、全身倦怠感、咽頭痛、胸痛、筋肉痛や関節痛などを伴って急激に皮疹が出ます。
また、口内炎(唇や口の周りも含む)、眼瞼(目の周りも含む)、陰部などの粘膜も侵され
ます。中毒性表皮壊死症(TEN)に進んだ場合は、死亡率も高いと言われています。
胃粘膜障害
胃痛、胃潰瘍などが起こることがあります。胃にやさしいとして空腹時に飲むことが認めら
れている商品もありますが、原則として空腹時の服用は避け、水分制限を受けていない
お客さんには多めの水(100mL)で飲むようお話ししましょう。
アスピリン喘息 喘息発作や呼吸困難が起きることがあります。アスピリン喘息と名前がついていますが
解熱鎮痛薬(NSAIDs)全般に起きる可能性があります。外用薬でも注意が必要です。
解熱鎮痛薬に共通する副作用
Lesson 4-5 カウンセリングのポイント
16
「ここ1か月くらい頭痛に悩まされている。寝苦しいし、仕事に集中できなくて困っているので飲み薬が欲しい」
●[年齢・性別] 50歳・男性
●[治療中の疾患や服用中の薬剤] なし
●[副作用歴・アレルギー歴] なし
●[常用薬の有無] なし
●[症状など] 仕事が出来ないほどではないが、常に重苦しい痛みのせいで集中できない。コーヒーを1日3回は飲む。
【お客さんの訴えとプロフィール】
●ポイント1 NSAIDsか?アセトアミノフェンか?
痛みが比較的強い場合は、アスピリンなどのNSAIDsを第一候補としてもよいですが、胃腸障害などの副作用もあります。アセトアミノフェン
は作用が穏やかですが、副作用が少なく安全性は高いです。頭痛の程度にもよりますが、アセトアミノフェンで十分な効果が期待できそうな
らアセトアミノフェンの方が良いと思われます。
●ポイント2 眠くならない製品を選択
「仕事にも集中できない」という訴えから、眠気の原因となる催眠鎮静成分を含まないものを選択します。アリルイソプロピルアセチル尿素
やブロモバレリル尿素が配合されていないものを選びます。
カフェインは一時的に疲労を除去し、頭をすっきりさせる効果がありますが、コーヒーを常飲していると言っているので、カフェイン配合剤は
避けた方がよいでしょう。
●ポイント3 痛みを感じたら、すぐ飲む
痛みを我慢してからだと、薬の作用が十分に発揮されず、結果的に何度も薬を飲まなければならなくなることもあります。痛みを感じた
らなるべく早く、1回分を多めの水で服用するように指導します。

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