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ウェルビーイング(Well-being)の
視点を加えて再考
『空気を読む』
~ウェルビーイングと『空気を読む家』~
コンテキスト・コンピューティング グループ
飯沢篤志 (リコーITソリューションズ)
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「空気を読む家」とは何か
2
Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved.
「空気を読む家」とは何か
• 目的
– 「私たちに必要なことを考え」、「それを実現する家」
• 私たち(住人を想定)の志向や明示的・非明示的な望みを推定 ー 空気を読む
• 私たち(住人を想定)の志向や望みを叶えるための補助をする ー イネーブリング
• 手段
– 「私たちの行動を見て」
• 私たち(住人)の過去の言動やそれを引き起こす環境の情報を収集・分析
– 「世の中の知恵を取り入れて」
• 様々な研究・実験の成果や信頼できる発信元からの情報を活用
• 結果
– 「私たちといっしょに成長し、変化します」
• 私たち(住人)の志向や望みの長期的な実現に向けてともに情報を蓄積・活用
• 私たち(住人)が知らない個々の志向や意識を知り、生活を豊かにする
3
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「居心地が良くなる」⇒「ウェルビーイングが高くなる」
住人の状態・感情を感知し
住人のウェルビーイングが高くなる
環境を提供する家型ロボット
(IT(AI)システム)
「空気を読む家」とは何か
4
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ウェルビーイング(Wellbeing)とは
• 継続的幸福(フラーリッシング flourishing)
– 一時的な幸福ではなく、長時間継続することが本質
• 幸福の定義と手に入れる方法は、古代からの難問
– アリストテレス「人間のあらゆる活動は、幸せになるためにある」
– アルティッポス「可能な限り多くの快楽を感じることこそ、
人間の究極の願望であるべきだ」
– ダニエル・カーネマン「快楽心理学」
• 初期の医学的定義:精神機能障害のない状態
5
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ウェルビーイングの興隆
• ポジティブ心理学(2000) by マーティン・セリグマン
– PERMA理論
• ポジティブ・コンピューティング
– 生産性や効率向上だけでなく、デザインにウェルビーイングを組み込む
• 職場におけるウェルビーイング
– 幸福な社員ほど生産性が高く、革新的で、お客様に共感的
⇒「健康経営」「働き方改革」
• 社会全体のウェルビーイング向上 国民総幸福量
• SDGs(2015) No.3 すべての人に健康と福祉を
GOOD HEALTH AND WELL-BEING
6
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ウェルビーイングの5要素
P : Positive Emotion ポジティブ感情(快)
E : Egagement エンゲージメント(没頭)
R : Relationship 関係性(他者)
M : Meaning 意味・意義
A : Achievement 達成(成功)
マーティン・セリグマン「ポジティブ心理学」
7
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自己 ポジティブ感情
動機づけ&没頭
自己への気づき
マインドフルネス
心理的抵抗力・回復力
社会的 感謝
共感
超越的 思いやり
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8
イントラパーソナル
(個人内)
インターパーソナル
(個人間)
エクストラパーソナル
(超個人) ラファエル・Aカルヴォ
ドリアン・ピーターズ
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自己決定論
by リチャード・ライアン、エドワード・デシ
モチベーション(やる気)の源泉
• 自律性:自分の活動の結果は自分の意図によるという意識
• 有能性:自分には課題を解決する能力があるという自信
• 関係性:安心感、他の人とのつながり
ウェルビーイングには、
人間の自律性(自分で決定しているという意識)が重要
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「余計なお世話」と「ありがた迷惑」
• 「余計なお世話」
– パターナリズム(強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだ
として、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援すること)
– 内容も把握していないでピントがずれたアドバイス
– 強い承認欲求、空気が読めない、自分のことに無頓着、自信家でせっかち
(自己満足)
• 「ありがた迷惑」との違い
– 受け手が望んでいるかどうか
– 物をくれる、一言多い、恩着せがましい
– 勝手な判断、先回りしすぎる点で類似性
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~~避けなければならない対応~~
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ウェルビーイングを統合する
デザインのアプローチ
予防的 ウェルビーイングの損失に対処するための、
あるいは損失を防ぐためのデザイン
積極的 ウェルビーイングの要因や人間の潜在能力の開花を
積極的に向上するデザイン
特化型 ウェルビーイングおよび(または)人間の潜在能力を
何らかの方法で向上させるという目的に特化した
新しいテクノロジーを構築
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「空気を読む家」とウェルビーイング
住人の状態・感情を感知し、住人のウェルビーイングが
高くなる環境を提供する家型ロボット(IT(AI)システム)
「ウェルビーイングが高くなる環境」
予防的:ウェルビーイングが低下することを避ける機能をもつ
積極的:ウェルビーイングを高める活動を支援する機能をもつ
特化型:ウェルビーイングを高めるために創出された新技術を
組み込む機能をもつ
12
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  • 5. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. ウェルビーイング(Wellbeing)とは • 継続的幸福(フラーリッシング flourishing) – 一時的な幸福ではなく、長時間継続することが本質 • 幸福の定義と手に入れる方法は、古代からの難問 – アリストテレス「人間のあらゆる活動は、幸せになるためにある」 – アルティッポス「可能な限り多くの快楽を感じることこそ、 人間の究極の願望であるべきだ」 – ダニエル・カーネマン「快楽心理学」 • 初期の医学的定義:精神機能障害のない状態 5
  • 6. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. ウェルビーイングの興隆 • ポジティブ心理学(2000) by マーティン・セリグマン – PERMA理論 • ポジティブ・コンピューティング – 生産性や効率向上だけでなく、デザインにウェルビーイングを組み込む • 職場におけるウェルビーイング – 幸福な社員ほど生産性が高く、革新的で、お客様に共感的 ⇒「健康経営」「働き方改革」 • 社会全体のウェルビーイング向上 国民総幸福量 • SDGs(2015) No.3 すべての人に健康と福祉を GOOD HEALTH AND WELL-BEING 6
  • 7. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. ウェルビーイングの5要素 P : Positive Emotion ポジティブ感情(快) E : Egagement エンゲージメント(没頭) R : Relationship 関係性(他者) M : Meaning 意味・意義 A : Achievement 達成(成功) マーティン・セリグマン「ポジティブ心理学」 7
  • 8. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 検討すべきウェルビーイング因子 自己 ポジティブ感情 動機づけ&没頭 自己への気づき マインドフルネス 心理的抵抗力・回復力 社会的 感謝 共感 超越的 思いやり 利他的行動 8 イントラパーソナル (個人内) インターパーソナル (個人間) エクストラパーソナル (超個人) ラファエル・Aカルヴォ ドリアン・ピーターズ
  • 9. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 自己決定論 by リチャード・ライアン、エドワード・デシ モチベーション(やる気)の源泉 • 自律性:自分の活動の結果は自分の意図によるという意識 • 有能性:自分には課題を解決する能力があるという自信 • 関係性:安心感、他の人とのつながり ウェルビーイングには、 人間の自律性(自分で決定しているという意識)が重要 9
  • 10. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「余計なお世話」と「ありがた迷惑」 • 「余計なお世話」 – パターナリズム(強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだ として、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援すること) – 内容も把握していないでピントがずれたアドバイス – 強い承認欲求、空気が読めない、自分のことに無頓着、自信家でせっかち (自己満足) • 「ありがた迷惑」との違い – 受け手が望んでいるかどうか – 物をくれる、一言多い、恩着せがましい – 勝手な判断、先回りしすぎる点で類似性 10 ~~避けなければならない対応~~
  • 11. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. ウェルビーイングを統合する デザインのアプローチ 予防的 ウェルビーイングの損失に対処するための、 あるいは損失を防ぐためのデザイン 積極的 ウェルビーイングの要因や人間の潜在能力の開花を 積極的に向上するデザイン 特化型 ウェルビーイングおよび(または)人間の潜在能力を 何らかの方法で向上させるという目的に特化した 新しいテクノロジーを構築 11
  • 12. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「空気を読む家」とウェルビーイング 住人の状態・感情を感知し、住人のウェルビーイングが 高くなる環境を提供する家型ロボット(IT(AI)システム) 「ウェルビーイングが高くなる環境」 予防的:ウェルビーイングが低下することを避ける機能をもつ 積極的:ウェルビーイングを高める活動を支援する機能をもつ 特化型:ウェルビーイングを高めるために創出された新技術を 組み込む機能をもつ 12
  • 13. Copyright © 2022 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. http://aitc.jp https://www.facebook.com/aitc.jp 最新情報は こちらをご参照ください ハルミン AITC非公式イメージキャラクター