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マス・コミュニケーション論1 第5週
Mass Communication
2020年度前期
植田 康孝
y-ueda@edogawa-u.ac.jp
▪ 新型コロナウィルス渦による「巣ごもり需要」で
定額制(サブスクリプション)を中心とした
インターネット配信サービスが人気に。
▪ スポーツや音楽ライブを中心としていた
有料衛星放送は苦境に立たされている。
コロナ渦は視聴文化を大きく変えてしまった。
視聴スタイルが変化
「定額配信」 有料会員数が増加
▪ フジテレビが運営する「FOD」の有料会員数は、
3月後半から急上昇し、
4月末時点で2月中旬と比べて5割増。
▪ TBSとテレビ東京が出資する「Paravi」も、
新規利用者が増えた。
ドラマ「恋はつづくよどこまでも」も人気に。
視聴スタイルが変化
「定額配信」 有料会員数が増加
▪ 世界的にも配信サービスの人気が顕著。
▪ 「Netflix」は、2020年1~3月期に
世界全体の有料会員数が
1,570万人増え、
計1億8,300万人超になった。
増加は、同社が見込んでいた
2倍以上に。
視聴スタイルが変化
「定額配信」 有料会員数が増加
▪ 「Netflix」では、
映画「スペシャル・コンフィデンシャル」が
配信後4週間で、8,500万世帯で再生。
▪ ドキュメンタリーシリーズ
「タイガーキング;
ブリーダーはトラより強者」も
6,400万世帯で再生。
視聴スタイルが変化
「定額配信」 有料会員数が増加
新型コロナウィルスは
口や鼻から出る「飛沫」や
もっと小さい「飛沫核」を介し感染が起きる
ことが分かった。
「飛沫核」は
目に見えないほど
小さいため
重力に勝って、ずっと空中を浮遊する。
「飛沫感染」と「空気感染」を防ぐためには、
密閉空間を防ぐ、
互いに2メートルの距離を取ることが大事。
致死率を画期的に下げられる
治療薬が開発されるか、
予防ワクチンの治験が
成功して認可されるまでダラダラと続く。
新型コロナ感染していない人の方が
多い状態で
感染者数を抑え込もうとしているから
かなりの「長期戦」になる。
新型コロナウィルス治療薬候補
薬 何のための薬 効果 治療
アビガン インフルエンザ ウィルス増を抑制 錠剤
レムデシベル エボラ出血熱 ウィルス増を抑制 点滴
オルベスコ 気管支喘息 ウィルス増を抑制 吸入
カレトラ HIV感染症 ウィルス増を抑制 錠剤
クロロキン マラリア ウィルス増を抑制 錠剤
アクテムラ 関節リウマチ 過剰な免疫を抑制 点滴
フサン 膵炎 ウィルスが細胞に入るのを抑制 点滴
イベルメクチン 抗寄生虫 ウィルス増を抑制 錠剤
回復者の血奨 新型コロナ 抗体でウィルス攻撃 点滴
早くても2021年秋ごろか?
テレビ業界は、
消費全体が落ち込むことで
企業からの広告出稿が激減、
先細りする未来しか見えない。
通信業界に取り込まれる
可能性もある。
ポイント
既に「ポスト・コロナ(コロナ後)」
ではなく
「ウィズ・コロナ(コロナと共生)」
に変わった。
「元に戻る」ではなく、
「うまく付き合って行く」
エンタメ業界も
「厳しいから、カネくれ~」
「海外ではたくさんカネ出してるぞ!」
と政府や自治体に
文句を言うステージから
「ウィズコロナ時代に生きる」
方法を考え、準備する
新たなステージに移りつつある。
▪ 大手芸能事務所「レプロエンタテインメント」
2017年3月に開業した「浅草九劇」を
オンライン型演劇場
として、
リニューアルする。
動き始めたエンタメ業界
「浅草九劇」がオンライン型演劇型に
▪ 新型コロナの影響で演劇やライブが相次いで
中止を余儀なくされる中、
配信が快適にできる
ような設備とスタッフを
常設した
オンライン型演劇場
へのリニューアルを実施
動き始めたエンタメ業界
「浅草九劇」がオンライン型演劇型に
▪ 6台のカメラ、画面の切り替えなどを行う
スイッチャー、ディスプレーなどの機材を
新たに導入、
常設することで
ライブ収録や
オンライン配信が
可能になった。
動き始めたエンタメ業界
「浅草九劇」がオンライン型演劇型に
▪ 2020年6月からは、
コンテンツの企画と製作を進め、
無観客公演を
はじめとした
オンライン公演を実施。
機材を使用した、
他劇場への配信も。
動き始めたエンタメ業界
「浅草九劇」がオンライン型演劇型に
2020年2月12日、池袋「ハレザ池袋」
内覧会に行って来ました
▪ 池袋「ハレブタイ(harevutai)」
最大収容500人。ポニーキャニオンが運営。
▪ 最新の音響機材の他、
舞台上に3枚の
ハイスペックなスクリーン。
1枚は「透過型スクリーン」。
ライブに観客を集めるだけではダメ
動き始めたエンタメ業界
▪ 池袋「ハレブタイ(harevutai)」
4Kカメラの他、
配信設備にも力を入れた。
新しい「投げ銭」スタイルで
演者にプレゼントを贈れる
システムも完備する。
ライブに観客を集めるだけではダメ
動き始めたエンタメ業界
実は、芸能事務所が
テレビ局以上に
岐路に立たされている。
生き残りをかけ、
いくつかの芸能事務所は
「本籍地をテレビからネットに移す」
と宣言した。
テレビ局が芸能人の自宅を
リモートでつないでトークする
企画をやったが、
YouTubeが散々やった後で
YouTubeでゆるく見るから面白いのに
テレビ的な編集をすると
良さがなくなってしまう。
赤西仁と錦戸亮の
「NO GOOD TV」では、
山田孝之や小栗旬が
友達として登場。
キャスティングで
テレビが
勝つ時代は終わった。
タバコ吸いながら
酒飲んで、
赤西仁が
「おしっこに行ってくるわ」
と言う。
メディア再編時代で
新しい勝者が登場するはず。
お笑い最大手「吉本興業」は、
YouTube事務所最大手の「UUUM」と
業務提携した。
緊急事態宣言が解除になっても
テレビの制作現場は簡単に
元に戻せる訳ではない。
テレビ番組の現場は
打ち合わせから
取材、制作、放送まで
「3密」の連続。
4月からの放送では、
スタジオの出演者を極力減らし、
別の場所からの出演者が増えた。
ひな壇芸人は消え、
スタジオ観覧客もいなくなった。
街頭での取材映像が減り、
過去の映像の利用が目立つ。
未公開映像を追加し、
それをリモートによる出演者が
ワイプでからむ
特番やスペシャルが
続出した。
番組に変化が起きつつある。
まず、自分で見せ方を工夫する
人の出番が増える傾向にある一方、
リモート出演で
「芸能人らしさ」を失った人が
多数出ている。
「自宅でカメラの前に座れば
普通の人と同じなんだ」
と好意的に受け止められる
声もあるが、
1つのレンズに向かって話すだけでは
「芸能人のオーラがない」
という感想は多い。
今までメーク、照明、アングルなど
それぞれのプロが一番魅力的に
見える映像を作っており、
それとの落差が大きいからです。
今後は、プロに頼らずに
自分を演出できるユーチューバー
感覚を持つ人が人気をつかむ。
たとえば、大量のひな壇芸人の
出演を自粛させた
ウィルス感染防止仕様の
少人数のバラエティー番組では
大人数の芸人たちが醸すにぎやかさと
スタジオ内の笑いの大きさに煽られる形で
笑っていたギャグやジョークが
面白くない。
テレビ視聴者は
これまでテレビを見て
「面白い」と思っていた
その「面白さ」そのものが
実は錯覚だったことに
気付き始めている。
ひな壇に座って両手を叩いて
笑っていた、
あのリアクションの大きい出演者たちは
実は、視聴者に向かって
「はい、ここ、笑いどころですよ」
ということを方向づけする、
「模擬視聴者」の役割を担っていた。
ワイプ
(画面内に設けられた小窓画面)
の中で、大笑いしている
スタジオ出演者の役割も同様で、
「にぎやかさ」を演出するための
「装置」だった。
孤独な視聴者に
「架空の同室者」
(ないしは「電波の友だち」)を
提供するのがバラエティーの
主たる機能で
無駄に見えていた脇役の
「ひな壇芸人」たちこそが、
実は、テレビの本当の主役だった。
仮にコロナウィルス感染が
ひと段落しても、
生き残っているのは
「芸の持ち主」である
本当の「芸人」だけになる。
今やスタジオ収録だけでなく
ロケや食リポすら出来ず、
頼みの綱でもある劇場も
開かれない状況。
なりふり構っていられないのが実情。
ただ誰でも彼でもが成功する訳ではない。
これからが芸人の正念場になる。
吉本興業でも当初、
無観客でライブをやり、
配信していたが、
マネージャーや技術者など
結構な人数が集まるので
止めた。
代わりに、芸人が自宅から
ライブを配信する
「吉本自宅劇場」
を開始した。
まったく新しいビジネスが生まれ、
工夫次第で、
ビジネス領域は広がる。
ノーベル賞受賞した山中伸弥博士は
米国の論文を引用して
「ジョギングなどスポーツは
社会的距離は2メートルではなく
10メートル」とした。
スポーツは息が荒くなり
(呼気が深くなり)、
肺内からのウィルスが遠くに飛ぶ。
10メートルとは、
テニスコートの端から端まで。
野球、サッカー、バスケやバレーは
2022年まではNGということになる。
ゴルフやテニスなどは出来るかも?
飛沫が飛び交い、
社会的距離が取れない
漫才、コント、ひな壇は同じく無理か?
コロナ禍後のバラエティーが
大きく様変わりすることは
避けられない。
これまで通りのひな壇や国内外ロケ、
食リポはなくなる。
従来のテレビタレントのままでは
対応できなくなって行く。
今後は番組の制作費も
大幅に削られることになる。
人との距離を取る
「社会的距離」の習慣が定着し、
人と人が極力ふれ合わずに
消費者のニーズに
応えようという
動きが進む。
仕事がなくなった
お笑い芸人が
続々と
YouTube動画に
参戦している。
自宅待機せざるを得ない中、
既に多くの芸能人が
YouTubeやインスタグラムで
積極的に生配信を行っている。
ツイッターのような手軽な感じで
芸能人がYouTubeのアカウントを
作る時代になった。
▪ ネットフリックス、アマゾンなど外資勢も含めて
動画配信市場が拡大する中、
国内民放各社が連携を強めて
番組のネット配信を充実させる。
▪ 2015年から展開する「TVer」は、
全国43の約300番組を配信している。
動き始めたテレビ業界
「TVer」に増資、ネット配信充実
「ユーチューブ」や「ズーム」など、
新しいメディアが台頭し、
そこから新しい世界が
どんどんと出現して来た。
新入社員でも、いきなり力を
発揮できる舞台が待っている。
今回は、
テレビのビジネスモデルを
見て行きましょう!
日本のテレビは
海外とは
ちょっと違う構造です。
現在、多くのバラエティー番組では、
出演者の人数を減らすなどの
感染防止策が施されている。
最新研究では、
コロナの収束は2022年と見られ、
先細りは目に見えている。
日本では、NHK、民放共に、
外出自粛を呼び掛けているが、
新型コロナウィルス流行の
ただ中にあって
テレビの現場には
「接触」と「飛沫」に
溢れている。
テレビのスタジオには、
人が密集しており、
マスクなしで
声を張ってしゃべる。
セットは消毒されておらず、
マイクには、たくさんの飛沫が
付いている。
ピンマイクを
胸に付ける時には
音声さんと
30cmほどの距離で
向き合う。
ヘアメイクは出演者の顔に
触れなければならない。
危険なテレビ制作現場
▪ 厚生労働省や各都道府県の知事などは、
感染拡大を防止するために
「密閉空間」「密集場所」「密接場面」、
3つの「密」を避けるよう呼びかけた。
▪ しかし、収録現場は広い場所もあるが、
1つのマイクに対して複数人が使うこともあり、
密集、密接は避けることが難しい現状がある。
なぜ、日本のテレビ局は遅れたのか?
スタジオは、外の音が入らない
「密閉空間」で
画面に映っていない場所には
カメラマンやADなど
おおぜいの人が立っている。
バラエティの収録は
数時間に及ぶことも。
ドラマは、密接な接触や会話の
場面があり、長丁場。
つまり、感染拡大の温床になる
要素で溢れている。
▪ また、スタジオは無音状況にするため
扉を閉じ切った「密閉」であり、
「三密が避けられない」
と現場のスタッフたちが
SNSで
不安の声を上げていた。
危険なテレビ制作現場
なぜ、日本のテレビ局は遅れたのか?
ネットメディアや出版社など他のメディアから、
「ほぼ完全にリモートワーク化した」
という声が次々に届いた。
その多くは、
「単なる危機的状況とみなすのではなく、
仕事の進め方や報じる内容を見直そう」
という前向きな姿勢の編集部が少なくない。
コロナ感染拡大の中で・・・
他メディアはリモートワークが進む
テレビは、
大勢の人が顔を合わせ
密接にやり取りしながら
番組を完成させる。
集団制作が難しくなった今、
新たな手法を
模索する動きが広がる。
リモート撮影が浸透する中、
「働かないおじさん」が
浮き彫りになりつつある。
これまでは、
なんとなくの現場の中で
ベテラン風を吹かせながら
仕事をしているように
見えて来たおじさん
仕事内容が透明化されたことで
下の社員も働きやすくなります。
今は誰でも慣れないのが
当たり前。
しかし、今後はリモートが
当たり前になると考え、
スマートに使いこなす人材のみが
現場に残ることになる。
結果として、
従来の
トークの演出法や見せ方が
変わらざるを得ず、
新しい企画や表現が
たくさん生まれることになる。
スタジオ撮影やロケが出来ず、
これまで通りの番組作りが
できなくなる
「ウィズ・コロナ」時代には
新しい発想が生まれる
チャンスでもある。
今までは、セットやロケに
大金を使って来たが、
コロナの影響で、
家からのリモート出演でも
何とかなることが分かった。
スタジオやロケは使わず、
そのお金でYouTubeと連動した
企画にしてみようとか。
3月26日、テレビ東京は
定例記者会見で
「YOUは何しに日本へ?」
について、
「訪日される外国人が激減しています。
ロケもやっていますが、
撮れ高がない状況です」
と説明。
有名タレントと一般人との
触れ合いを特徴とする
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」
「モヤモヤさまぁ~ず2」
「家、ついて行ってイイですか?」は、
ロケ自体が行えていない。
グローバル化の流れには
修復困難なヒビが入った。
グローバル化は壁に当たった。
国境が高くなり、往来が不自由になった。
バラエティーやスポーツ番組の
関係者は先が見えず
極めて不安定な状態。
3月に入ってから、「お店ロケ」で、
店側から
「撮影をした結果、
コロナ感染者が出た場合は
責任を取ってもらいます」
と一筆を求められることが
増えた。
▪ 「池の水ぜんぶ抜く」は、
多い時は、100人ほどのボランティアを募り、
一緒に池を掃除したり
生き物を捕ったりすることができるのが目玉企画。
▪ 番組を生み出しているものが、
そもそも「3密」の構造の中に
ある企画だった。
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ テレビ東京
「家、ついて行ってイイですか?」
出演費、スタジオ予算、編集費用を
大幅カット。ロケ予算に集中。
70人のディレクターを配置し、
毎日のように終電を逃した
人を探していた。
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ テレビ朝日「ポツンと一軒家」
▪ 衛星写真で人里離れポツンと建つ
一軒家を探し、スタッフが住人を訪ねる内容
▪ 住人は高齢者で、映像は「地味」だが、
年が近いシルバー世代に
ウケている。
MCも、高齢層の
「所ジョージ」(65歳)。
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ 「モヤモヤさまぁ~ず2」は、
タレントが街を歩き、人と触れ合うことで
笑いを生み出した。
▪ 海外ロケだけではなく、
国内ロケも当分は困難。
一般人と触れ合いながら
店や料理を紹介するロケは実現しないかもしれない。
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ 温泉や観光地が舞台になることが多く、
旅情やグルメも楽しめる。
気軽に出歩けなかった専業主婦が
お茶の間で簡単に旅行気分を味わえた。
▪ 若い女性は「インスタ映え」を求め
気軽に外出するようになった。
▪ ロケは若者には「もの足りなくなっていた」。
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ 過去3年で、10代~30代の女性の
外出が活発化
▪ 「インスタ映え」を意識した
消費生活が急伸。
1人で飲食を楽しむ「おひとりさま」
「山ガール」、歴史好きの「歴女」
従来のテレビ番組はもはや無理
「テレビ東京」の挑戦
▪ テレビ東京は、4月25日、
「在宅バラエティー」と銘打ち、
ウェブ会議システム「Zoom」を使った番組
「割り込んでいいですか?」を放送した。
▪ もとは視聴者の依頼を受けたタレントが
贈り物を配達する企画だったが、
新型コロナの影響で収録が中止に。
「割り込んでもいいですか?」
「テレビ東京」の挑戦
▪ 出川哲朗、IKKOら出演者が
Zoomでトークを繰り広げ、
ゲストが会話が
会話に割り込む
という企画に切り替えた。
「割り込んでもいいですか?」
「テレビ東京」の挑戦
▪ ビジネスをテーマにしたバラエティー番組
「今日からやる会議」(毎週土曜深夜)は、
4月、収録をビデオ会議を使った
リモートに切り替えた。
5月から放送。
▪ 画像だけだと単調に見えてしまうため、
編集で情報を多めに入れた。
「今日からやる会議」
「テレビ東京」の挑戦
▪ 深夜バラエティー番組「ゴッドタウン」で
ツッコミの映像を「お題」にして、
それに対するボケになる映像を
若手芸人が
自宅で撮影する企画。
「ゴッドタウン」
「テレビ東京」の挑戦
▪ テレビ東京・佐久間宣行プロデューサーは、
「1人で生放送を1時間やる番組があっても面白いし、
テレビ局の人が
ユーチューバーに
なっても良い。
今までの賢い考え方を
全部ぶっ壊しっちゃた方が
面白い」
「ゴッドタウン」
「テレビ東京」の挑戦
▪ TBSは歌番組「CDTVライブ!ライブ!」で、
「おうちライブ」と題し、
アーティストが
自宅で歌う様子を
自撮りした映像を
放送。
「CDTVライブ!ライブ!」
「TBS」の挑戦
▪ TBSはバラエティー番組
「モニタリング」で、
視聴者が家庭内で仕掛けた
ドッキリの様子を撮影した
動画の投稿を募る
「おうちでモニタリング」も
始めた。
「モニタリング」
「TBS」の挑戦
▪ NHKは、打ち合わせ、演出の指示、
本番収録などを出演者やスタッフが
直接会わずに行う「テレワークドラマ」を
制作し、5月4日から3作を放送した。
▪ ドラマはいずれも30分
▪ 外出自粛が続く現在が舞台。
「テレワークドラマ」
「NHK」の挑戦
▪ 満島真之介、小日向文世らが出演し、
ビデオ通話での会話が目立った。
▪ 企画が動き出したのは4月上旬で
通常のドラマと比べると、
制作時間は短かった。
▪ 脚本を10日ほどで、
約2週間後に撮影開始
「テレワークドラマ」
「NHK」の挑戦
▪ 撮影は試行錯誤の連続だった。
▪ 俳優たちは、それぞれの場所で
自らカメラをセッティング。
▪ 撮影機材はNHKが用意したが、
衣装やメイクは俳優らの自前。
カメラアングルのメリハリが付きにくく
回線が混雑して声が途切れたことも。
「テレワークドラマ」
「NHK」の挑戦
コロナ禍後のバラエティーが
大きく様変わりすることは
避けられない。
これまで通りのひな壇や国内外ロケ、
食リポはなくなる。
従来のテレビタレントのままでは
対応できなくなって行く。
今後は番組の制作費も
大幅に削られることになる。
出演者は
ある程度デジタル技術を
使えることが条件となって来る。
打ち合わせはオンラインで済ませ、
「ズーム」や「スラック」でやり取りするなど、
これまでかなりアナログに運営されていた
現場が大きく変わることになる。
▪ 「ネットフリックス」などネット配信が
拡大し、テレビ局の経営は厳しい。
▪ スタジアムなど遠隔地からの
生中継を行う
「リモートプロダクション」
人員削減につなげることを狙い。
中継車を省略「リモートプロダクション」
ウィズコロナのテレビ局の変化
▪ <従来>カメラマンやディレクター、音声
など、10人ほどのスタッフが往復。
準備・撤収にも時間
▪ <新システム>カメラから映像や音声を
高速で伝送。
ディレクターらは、本社で作業。
中継車を省略「リモートプロダクション」
ウィズコロナのテレビ局の変化
▪ 数人のカメラマンだけ派遣し、
現場カメラマンが映像や音声を
インターネットで本社に伝送
▪ これまで中継車で行っていた
カメラの切り替えや画像の色合わせ、
音声の切り替えなどは、
「サブスタジオ」が行う。
中継車を省略「リモートプロダクション」
ウィズコロナのテレビ局の変化
▪ 現場にカメラマンさえ派遣すれば、
手軽にライブ中継できるため、
移動時間や機材の準備、撤収に
掛かっていた時間、人員、費用を削減
▪ 現場に派遣していたディレクター、
映像の色合わせ担当者は
本社に残る。
中継車を省略「リモートプロダクション」
ウィズコロナのテレビ局の変化
タレントがロケに出かけて
収録する方式から
現地の人がリモートで出演する
方式が当たり前になる。
テレビという箱に詰め込むのではなく、
テレビが世界中から人が集まる
「広場」になるということ。
▪ 海外ロケは、渡航すら出来ない。
日本で終息しても、海外での終息には
数年かかると予想されており、
数年は難しい。
▪ 国内ロケも、ロケバスでの移動が
まさに「3密(密閉、密集、密接)」にあたる。
テレビ局への影響
コロナウィルスの影響
▪ 国内ロケは、外出自粛が進み、
難しい。
▪ 番組の収録や放送自体も
危ぶまれる事態。
テレビ局への影響
コロナウィルスの影響
▪ 海外ロケは、出入国に制限が掛かり、
取材ビザの取得も厳しい。
▪ ロケの収録の中断は、
「仕方ない」とする一方、
「従来型から新しい形態を考えるチャンスでもある。
リモートでの出演は良い例だ。
コロナの影響で、テレビや番組のあり方が変わる」
テレビ局への影響
コロナウィルスの影響
▪ ドラマでは、役者同士が接触する演出が
困難になるとの危機感が強い。
キスシーンは、なくなる可能性がある。
▪ 「抱きつかないとか、
脚本上は殴り合うシーンで
接触しないのは演出上難しい」
テレビ局への影響
コロナウィルスの影響
「アニメ」製作現場への影響
▪ 厚生労働省や各都道府県の知事などは、
感染拡大を防止するために
「密閉空間」「密集場所」「密接場面」、
3つの「密」を避けるよう呼びかけている。
しかし、声優の収録現場は広い場所もあるが、
1つのマイクに対して複数人が使うこともあり、
密集、密接は避けることが難しい現状がある。
「製作遅れ」が続く
「アニメ」製作現場への影響
▪ スタジオは無音状況にするため
扉を閉じ切った「密閉」であり、
「三密が避けられない」
と現場の声優たちが
SNSで不安の声をあげている。
「製作遅れ」が続く
「アニメ」製作現場への影響
▪ ネット上でアニメファンの間で出るのが
「(声を)リモート収録できないのか?」という意見。
映像制作会社のスタッフは、
「そもそも声優さんが機材を持っている
前提としてお話をしますが、
各々持っている機材のレベルが違うため、
音質に差が出る」。
「製作遅れ」が続く
「アニメ」製作現場への影響
▪ テレビアニメでは2月28日、
4月放送の「魔王学院の不適合者」が
7月への放送延期を発表したのを皮切りに、
2ヶ月で「Re:ゼロから始める異世界生活」第2期、
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第3期、
「ソードアート・オンライン アリシゼーション WoU 最終章』
など大型タイトル含め
4月アニメが続々と放送延期になった。
「製作遅れ」が続く
「アニメ」製作現場への影響
▪ 「新型コロナウイルスの影響を受け、
テレビアニメが続々と放送延期になっており、
その数はついに20作品を超えた。
一部の作品では、
7月以降に放送予定だった
タイトルも延期せざるを得ない
という見方が出てきている。
「製作遅れ」が続く
「アニメ」製作現場への影響
▪ フジテレビ「サザエさん」が、
5月17日から当面の間、
新作の放送を休止した。
▪ アニメの収録は通常、
主要な出演者がスタジオに集まって行われる。
主要人物の声を担当する声優が脇役や通行人
などの声を担当することもあるが、
「3密」を避けにくい状況になりやすい。
「製作遅れ」が続く
NHKの画面は
ずっと「逆L字型画面」
(画面の上側と左側に
緊急の文字情報を常駐させる
送出形式)に
移行している。
「逆L字型画面」では、
番組コンテンツがなんであれ
視聴意欲を失ってしまう。
メディアの中心が
テレビから
YouTubeやインスタグラムに
移行していく中で、
新たな手法や作り方も
生まれている。
タレントがロケに出かけて
収録する方式から
現地の人がリモートで出演する
方式が当たり前になるでしょう。
テレビという箱に詰め込むのではなく、
テレビが世界中から人が集まる
「広場」になるということ。
結果として、
従来の
トークの演出法や見せ方が
変わらざるを得ず、
新しい企画や表現が
たくさん生まれることになる。
出演者は
ある程度デジタル技術を
使えることが条件となって来る。
打ち合わせはオンラインで済ませ、
「ズーム」や「スラック」でやり取りするなど、
これまでかなりアナログに運営されていた
現場が大きく変わることになる。
「在宅率が高く、
暗い気持ちの人が多い今こそ、
テレビが楽しみを
与えなければいけない」
と使命感を語るテレビマンもいる。
CS衛星
BS衛星
衛星地上局
送信アンテナヘリコプター
中継システム
中継機
カメラ
送信機
CATV
BS/CS
衛星受信機
ラジオスタジオ
CMバンク
VTRシステム
主調整室(マスター)
スタジオ
副調整室(サブ)
中継車
SNG車 ENG車
カメラ
編集室
伝送番組制作
1965年 白黒テレビの普及率が90%超え
1975年 カラーテレビの普及率が90%超え
1979年 着脱式リモコンテレビが発売
1983年 ファミコンが発売
1987年 レンタルビデオ店が急増
1995年 「Windows95」が大ヒット
2007年 スマホ「iPhone」が発売
動画サイト「YouTube」日本語版
2009年 DVDレコーダーの普及率が50%超え
2013年 スマホの世帯普及率が60%超え
国内メディアの歴史
▪ 1.「テープ」→「メモリー」「ディスク」
・「テープ」を保存するためには、
室温60℃、湿度60%以上はNG
・「メモリー」は、手渡しはNG
静電気が起こる。
・「ディスク」が弱いのは、油。
「デジタル時代」のテレビの変化
テレビ制作に大きく影響
▪ 2.「4:3」→「16:9」
横が広い→立体視に向いている。
▪ 3.「2D」→「3D」(立体感)
・複眼でなくても、360度映像にすると、
「擬似立体」になる。
・最近では、「3Dプリンター」が人気
EL(エレクトロ・エミッセンス)
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 4.フレームレート
「60i」→「60i、60p、30p、24p」
更に「120p、240p」
シネマは、「24p」
インターネットは、「240p」
スーパースローは、「120p」「240p」
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ フレームレートによる違い
▪ インターレース(59.94i)
動きがなめらか
▪ プログレッシブ(29.97psF/24P)
CMやライブで使われる、残像感がある
▪ 今後、4K60P、8K120Pとなって行く。
番組制作技術のベース
VE(Video Engineering)の役割と仕事
・残像・スロー撮影には、高価な
特殊カメラを使わなければならなかった。
・10倍速、20倍速のカメラが、
777,000円(F65)で買える。
・CM映像では、人々の記憶の刻印効果が
あるため、スロー映像を使いたがる。
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 5.「アナログ」→「デジタル」→「データ通信」
・従来は、「プリプロダクション」は、
「ポスプロ(下請プロダクション)」に
持ち込んだ。
・テラバイト容量の映像が
国際回線で行き交うことが可能に
→安価なロシアのプロダクションに
依頼している。
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 6.「ビデオはビデオ、スチルはスチル」
の常識は過去に
「ビデオから写真切り出し」
「一眼レフカメラで動画撮影」
・キャノン「EOS 5D」がきっかけ。
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 7.「短焦点レンズ」
「ズームレンズ」利用
電動でズームが動く、オートフォーカス
・制作費削減(コスト削減)
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 8.「カメラ」+「レコーダー」
→「ショルダーカムコーダー」
→「ハンディカムコーダー」
・キーワードは、「手ぶれ補正」
・メカ的なものではなく、ソフト的なもの
「小型化」を可能
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 大判シネカメラ(F55)
ドラマ向き(映画のようなボケ感が出る)
▪ 2/3インチカメラ
スポーツ、情報、バラエティ
(一般的なテレビ撮影)
▪ デジカメ
定点カメラ、取材レポート
番組制作技術のベース
VE(Video Engineering)の役割と仕事
▪ 「撮影の基礎」って、何だろう?
▪ どうなったらカメラマンになれるの?
▪ 「1」~「9」の数字を書いて
ズームワーク、パーンワークなどの
練習を繰り返す。
屋外中継
カメラ撮影技術
▪ 角っこにズームするのは、難しい
▪ 枠を切らさないようにズームする
▪ ズームを行う時の自分スピードを作る
▪ いつでも自分が出せるスピード。
「今より速く、遅く」の指示に対応できる
屋外中継
カメラ撮影技術
▪ インサート撮影練習が大切
▪ 例えば、食べ物のインサート
(角度、距離)
「インスタ映え」とは異なる。
テレビでは、自分が食べる角度で撮影、
「インスタグラム」のように
上から撮ることは少ない。
屋外中継
カメラ撮影技術
▪ カメラを構えて練習してみよう!
▪ カメラの構え方が不格好なプロは多い
▪ ハンディをやると、グラグラする
▪ ストラップがグニャグニャ
▪ 肩パッドと手の距離を合わせないと
脇が空くと、ぐらぐらする。
▪ 空き過ぎると、カメラを振り難い。
屋外中継
カメラ撮影技術
▪ 立ち、座り、中腰などを考えてみる
▪ 日舞:上半身を動かさず下半身を動かす
すり足で歩いて行くことが重要
▪ 街ブラロケに行くと、酔う映像になる。
▪ 最近のカメラは手ブレ機能で
カメラマンの下手さが隠される
屋外中継
ENG撮影技術
▪ 動き出しは、バスケッボールの
ピボットのように片足で行く
▪ 子供や動物を撮る時、
しゃがんで仕事をする
両ひざを付いてしまうと、
立ち上がる時に、両膝から片膝になる。
必ず片膝付きにする。
屋外中継
ENG撮影技術
▪ 自分の身体を使って、動きを吸収する
▪ スポーツのように、
相手の動きが予測つかない
場合の撮影もある。
撮りながらも
周りを確認することが大事。
屋外中継
ENG撮影技術
▪ 9.「SD(低画質」
→「HD(ハイビジョン)」
「UD(4K、8K)」
ウルトラ・デフィニション
・シネマの世界では、
「UD」が当たり前
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
ウルトラ・ディフィニション(UD)
4K、8Kとは・・・
垂直 水平 画素数比
SD 480 720 17%
フルHD
(2K)
1,080 1,920 100%
地デジ 1,080 1,440 75%
4K 2,160 3,840 400%
8K 4,320 7,680 1,600%
ウルトラ・ディフィニション(UD)
正式名称 解像度 画素数(ピクセル数)
SD
Standard Definition Video
(標準解像度テレビ)
720×480
(480p)
34万5600画素
(0.3メガピクセル)
HD
High Definition Video
(高精細度ビデオ/ハイビジョン)
1280×720
(720p)
92万1600画素
(0.9メガピクセル)
フルHD
Full High Definition
(フルハイビジョン)
1920×1080
(1080p)
207万3600画素
(2メガピクセル)
2K Quadruple HD
2560×1440
(1440p)
368万6400画素
(3.6メガピクセル)
4K
Ultra High Definition
(超高精細)
4096×2160
(2160p)
829万4400画素
(8.2メガピクセル)
8K 8K Ultra High Definition
7680×4320
(4320p)
3317万7600画素
(33メガピクセル)
ミート
Web
カム
▪ 「8K」 : 22.2マルチチャンネル
「上層」 9ch
「中層」 10ch
「下層」 3ch
「重低音」 0.2ch
▪ 「4K」 : 5.1チャンネルサラウンド
「中層」 5ch
「重低音」 0.1ch
「4K」「8K」超立体音響
包み込まれる「臨場感」
▪ 「8K」 : 22.2マルチチャンネル
「4K」「8K」超立体音響
包み込まれる「臨場感」
▪ 10.「編集・ノンリリア編集」
「メタデータ(素材)」の
ワイヤレス利用
・撮影しながら、
Wifiでメタデータを飛ばして編集
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 光回線を使用する
(KDDIやCATVなど通信キャリアが提供)
▪ FPU(Field Pick Up Unit)を用いた
マイクロ回線を使用する
▪ SNG(Satellite News Gathering)を使用
▪ IP回線を使用する
(NTTビジネスイーサ、フレッツ)
▪ 携帯公衆網を使用する
場所、番組内容、予算に応じ回線方法が決定
「生放送」を中継するためには
▪ 各社4波の専用波(7G帯、10G帯)
▪ 移動体中継(マラソン)を
主目的とする1.2G、2.3G帯共用波
(昔、800MGHZのプラチナバンドを
使用していたが、携帯周波数に)
▪ 電波を取り扱うための資格
第一級陸上無線技術士、特殊無線技術士
電波は総務省から特別に許可されたもの
FPUについて
テレビ朝日の感染拡大を受けて、
各局とも「リモート出演」体制に完全移行。
フジテレビ「とくダネ!」は、
メインの小倉智昭氏がリモート出演。
映像の解像度が高く、
音声のタイムラグもない。
スタジオにいるのと変わらない。
なぜ、フジテレビ「とくダネ!」小倉智昭氏
の映像は綺麗なのか?
他の番組インターネット回線で
つないでいるのに対し
放送番組専用の
可搬型マイクロ
(Field Pick-up Unit)で伝送するため。
▪ スタジオ以外の場所から
映像・音声を伝送するために
光伝送(有線)や静止衛星の伝送(SNG)も
用いられるが、マラソンや駅伝のように
場所が不確定な場合
「FPU」という
可搬型の無線装置が
使われる。
マラソンや駅伝で中継車からスタジオに伝送
Field Pick-up Unit(FPU)
CS衛星
BS衛星
衛星地上局
送信アンテナヘリコプター
中継システム
中継機
カメラ
送信機
CATV
BS/CS
衛星受信機
ラジオスタジオ
CMバンク
VTRシステム
主調整室(マスター)
スタジオ
副調整室(サブ)
中継車
SNG車 ENG車
カメラ
編集室
Field Pick-up Unit(FPU)
マラソンや駅伝で中継車からスタジオに伝送
Field Pick-up Unit(FPU)
マラソンや駅伝で中継車からスタジオに伝送
Field Pick-up Unit(FPU)
▪ 番組を創る技術セッション
▪ 制作技術センター
(カメラ、音声、照明、VRがメイン)
最近では、データ放送や
ネット連動などにも対応する
重要セクションに。
番組制作技術のベース
VE(Video Engineering)の役割と仕事
▪ 11.映像視聴方法
「テレビ」のみ
「テレビ」
「インターネット」
「ゲーム」
「スマホ」
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 12.映像撮影方法
「テレビ」のみ
「PC」
「スマートフォン」
「ゲーム機」
不定形サイズ画面(高自由度)
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ 13.撮影機材の小型化・低価格化
・カメラ軽量化
・周辺機器の低価格化
・クレーンなども非常に小型化
誰でもが作れる世界へ
テレビ制作に大きく影響
「デジタル時代」のテレビの変化
▪ (1)Encode(エンコード)映像を圧縮する技術
▪ (2)Ingest(エンコード)
配信プラットフォームに伝送
▪ (3)Transcode(トランスコード)
複数の画質を用意
(1080p、720p、240p)
▪ (4)Package(パッケージ)
配信形式を用意 (スマホ向けHLS、
PC向けMPEG-DASH、監視用RTMP)
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ (1)Encode(エンコード)
1.5Gbps(1秒間に1.5Gが流れる)
携帯会社と「20ギガ」で契約している人が
20秒見ただけで「パケ死」するレベル
▪ 容量、大き過ぎ
▪ SDIって?
▪ 圧縮
▪ IP化
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ (1)Encode(エンコード)
1.5Gbps(1秒間に1.5Gが流れる)
ドコモやauは、100時間の動画再生が
できる月25ギガバイトまでの通信料の
専用プランを月7,150円~8,650円で照り京。
2018年の世界のスマホ1台当たりの
月平均データ通信量は、5.6ギガバイト、
2024年末には、21ギガバイトまで増える
(高精細な動画やVRがデータ通信量を増加)
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ 現場で何したら配信できるの?
▪ 「Encode」と「Ingest」をやる必要
他はプラットフォーム側がやる
▪ 用意するモノ
①固定のインターネット回線
②エンコーダー
③ちょっとした各プラットフォームの知識
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ EncodeとIngestをエンコーダーで実施
▪ エンコーダーの種類
(Wirecast、Elemantal LIVE
LiveShellなど)
▪ 映像を「H.264」で圧縮
▪ 音声を「AAC」で圧縮
▪ 「RTMP」で配信(YouTube、LINE LIVE他)
(RTMP設定:URL、ストリームネーム)
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ なぜ、ネット配信って遅延があるのか?
▪ 現在、配信で最も使われている形式は、
「HLS」。
▪ 標準仕様では、
30~40秒の「遅延」が発生する。
「動画ファイル」のTSで30秒、
最後にダウンロードで10秒。
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ (2)Ingest(エンコード)
送ったものがちゃんと届けない
高画質、低遅延、高安定を
求められるが、
配信プラットフォームに伝送
▪ (3)Transcode(トランスコード)
色々な画質で配信したい(外出先と自宅)
再度エンコード
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ (4)Package(パッケージ)
配信形式を用意 (スマホ向けHLS、
PC向けMPEG-DASH、監視用RTMP)
▪ (5)Delivery(デリバリー)
少数ユーザーへの配信
「CDN」(Contents Delivery Network)
配信サーバーと個人の間をつなぐ
エンコーダー、伝送プロトコル、CDN
インターネット配信
▪ 「場の音」(Natural Sound)
▪ 「人の音」(Voice/Vocal)
▪ それぞれを適切なマイクを使い、
適切なポジションで丁寧に拾い
周波数分布をイコライザー(EQ)で整え、
自然なコンプレッションを施し
すべての音が適切に聴こえるよう、
この2つの要素を慎重に合わせ込む。
「場の音」+「人の音」
すべての「放送音声」は・・・
▪ 人物のライティング
▪ ①順光(キーライト・フィルライト)
▪ ②側光(サイドライト)
▪ ③逆光(バックライト)
▪ ④サス(トップライト)
▪ ⑤あおり(フットライト)
▪ ⑥キャッチライト(アイライト):目に光
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ 背景のライティング
セットや空間を立体的に表現
▪ セット(タッチライト)
平面に立体感、波のゆらぎ
▪ スモーク(空間を染める、空間を演出)
光の奥行きを強調
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ 消費電力と寿命
▪ LEDの消費電力はハロゲン電球の
1/7~1/5
▪ 演出系LEDスポットライトの寿命は
20,000時間
▪ 演出系LEDスポットライトの寿命は
40,000時間
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ レンブラントライト
▪ 画家レンブラントが
考えた陰影
▪ 斜め45度のライトが
一番、質感を出す
ことをあみ出した。
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ 主光源(キーライト)の設定が大切
▪ 人物の表情を豊かに美しく表現
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ ハロゲン電球交換(300時間)
▪ LED器具交換(20,000時間)
▪ 年間稼働 24,000時間
▪ ハロゲン電球 1年に6回交換
▪ LED電球 8年に1回交換
▪ 消費電力90%削減、CO2排出80%削減
「電球」から「LED」へ
照明技術
▪ 輝度の表現範囲が、
SDR(Standard Dynamic Range)から
HDR(High Dynamic Range)へ
▪ 4K8Kになっても、
質感量感が可能に
(音楽番組の奥行きが出せる)
「電球」から「LED」へ
照明技術
King Gnu(キングヌー)が
テレ朝「Mステ」に初登場した回の
舞台裏を見てみましょう!
▪ 台本も現在はデジタル化(iPad)
▪ 「カット割り」
どのようにカメラ撮影するか?
(ほとんどデジタル化)
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ 「集団の中の孤独とプライド」
をメッセージ
▪ 「360度フェンスセット」
▪ 歌のイメージに合わせて、
閉ざされた空間(閉塞感)を表現
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ 「テレビ朝日」第1スタジオ
(縦25メートル、横22メートル)
▪ バトンで吊してセッティング
▪ 吊るしたバーを挙げてフェンスを上昇
▪ 「白い羊」の歌詞の所で、
爆発する感情、激しい動き
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ 上がったフェンスが崩壊する
▪ 閉鎖的な世界観からの解放
▪ 外に出られない
閉じ込められていた世界から
フェンスが壊れて外に出られる。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ 大サビで展開される
▪ 平手が指刺されて、いじめられる
▪ メンバーは、別の人を指す。
▪ フェンスが落下
▪ 崩れ落ちたフェンスの中
▪ フェンスが上がる
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ フェンスが壊れて
残った者と歩き出した者に分かれる
3人(小林、石森、平手)だけ残される
▪ なぜ3人なのか?
▪ メンバーが相談して決めた。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 平手から背を向ける中、向き合う鈴本
▪ 渡邉理佐と向かい合う平手
▪ 石森により平手が集団から責められる中央へ
▪ 小林が平手を責めよう(指差す)とした時、
指先が痛む(心が痛む)
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 平手を助けようとして、小林が責められる
▪ 平手が石森のもとにかけよるが、拒否される
▪ 小林が再び白い羊側に連れて行かれる
▪ 平手も白い羊側に引き込もうと
小林が追いかける
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 石森は平手を拒み、傷つく動きを見せる
▪ 小林が平手を抱き締めて説得するが、
平手は白い羊側には行かず
▪ 心が痛む石森・小林と
黒い羊の平手の3人以外は、
去って行く。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ フェンス自体はコスト掛からないが、
動かすための人件費は掛かっている。
▪ アルバイトを含めて150人くらい
(ウルトラ・フェスだと、約1,000人)
▪ キャスターを引く引き役
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
「カメラマン」映り込みで炎上
(ツイッター「トレンドワード」)に
欅坂46「黒い羊」Mステ初披露
▪ 「黒い羊」(欅坂46)
▪ 前が「セクシーゾーン(Sexy Zone)」
▪ 後が「キングヌー(King Gnu)」
▪ セット・チェンジは、時間ギリギリ。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「キングヌー(King Gnu)」
▪ アートなモニター空間を作った
▪ 次が「SEKAI NO OWARI」
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「2曲続けて、どうぞ」と言う時は
▪ スタジオに2曲分のセットがある訳ではない。
セットは、ギリギリまで作らない
▪ 前曲終わり60秒前時点では、
次曲のセットはない
▪ 37秒前からセット転換
▪ 20秒前には、「早くしろ」という怒号
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「サザン・オール・スターズ」
▪ 新曲が出ると出演
▪ 必ず2曲(音色が違う)
▪ バラードとお祭り系など
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「嵐」 Sakura(2015年)2週連続
▪ 繋がりのあるセット
▪ 人気投票で必ず上位に入る
(ドカ雪降らし、ドカ桜降らし)
メンバーが見えないと、
ネットで批判が来る。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「嵐」 Sakura(2015年)2週連続
▪ 桜の木のある所にメンバーが移動
▪ メンバーが8歩、3メートルくらい
前に歩いて来る。
▪ 1人のメンバーをアップしている間に、
他のメンバーも歩いて前に移動する。
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
「ウルトラフェス」(10時間生放送特番)
▪ テレビ朝日六本木に様々なステージ
(1)第1スタジオ(全面LEDで組み上げ)
▪ アクリルステージでお客を入れる
(2)屋外「六本木ヒルズアリーナ」
▪ 昼間のセットと夜のセット
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
(3)アトリウム(テレビ朝日1階)
▪ 風が入ってこない屋外空間
▪ 8個のステージ
Perfumeが感動するほどだった。
(4)7階屋上
(5)第2スタジオ
(6)毛利庭園
セットのこだわり
「Mステの舞台裏」
▪ 「セットデザイナー」
「バラエティ」
「Qさま!」
▪ 2002年、スタート
▪ 2006年、月曜20時
▪ クイズ企画「プレッシャースタディー」
▪ 2015年、月曜21時
セットのこだわり
「美術」
▪ 美術セットは工場で10日で製作
クイズ企画「プレッシャーSTUDY」
▪ クイズ番組が多数あり
見せ方を工夫
▪ 芸人が答えるため、トークにこそ魅力
(全員が向かい合いワイワイ感を出す、
Qさまのログとの相性も良い)
セットのこだわり
「美術」
▪ 「プレッシャ―・リレー」
▪ 「プレッシャー・ゴーゴー」
▪ 「プレッシャー・デッサン」
▪ 20時から21時に時間変更に伴い
「プレッシャー・スパイラル」
▪ 階段状に人が上がって行く
▪ 2列にして上がる(螺旋階段)
セットのこだわり
「美術」
▪ 「プレッシャーSTUDY」
▪ 人が出て来て「退場」シーン
▪ 夜な夜な開かれる夜会イメージ
▪ クラシックな豪邸イメージ
セットのこだわり
「美術」
▪ 「セットデザイナー」
「映画撮影」
▪ 失われた昭和の空気を再現する
▪ 1964年オリンッピック当時の
「東京」を再現する
▪ VFXによる合成
(市電、窓の外、背景などをCGで製作)
セットのこだわり
「美術」
▪ 最小限のエキストラ(手前)で、
「カメラ割り」に合わせて移動させる。
▪ 予算の制約で、
ハリウッドのように、
すべてをCGで製作することは
出来ないので、一部をスタジオに
再現して、実写、CGとVFXする。
セットのこだわり
「美術」
▪ 毎日、セットを組み替える(バラす)
テレビスタジオと異なり、
映画の場合、スタジオに置いておける。
▪ カメラを撮った時の
奥行き(引きじり)を出すため、
韓国や中国の映画撮影所を使う。
セットのこだわり
「美術」
▪ 「セットデザイナー」
「ニュース」
▪ 報道番組のセットデザイン
▪ 以前のニュース番組と言えば、
北朝鮮のような背景はセット1枚だったが、
「ニュースステーション」が
初めて空間デザインを取り入れた。
セットのこだわり
「美術」
▪ 「ニュースステーション」で船の底
▪ その後、NHK、他民放などが
空間デザインを導入
▪ 「報道ステーション」
2011年3月末~東日本大震災直ぐ
木調の舞台風(「日本再生」をテーマ
日本が感じられるようなモノ)
セットのこだわり
「美術」
▪ 「報道ステーション」
大きな曲線回廊。
古き良き、石造りの重厚な建造物を
現代風な要素を取り込み
▪ 出演者以外は「美術」。
最近は、CGキャラクターが出て来たので、
「すべてが美術」の番組も。
セットのこだわり
「美術」
▪ CG
▪ 大道具
▪ 小道具
▪ 電飾
▪ 植木
▪ 持道具
▪ 衣装
▪ 装飾 など、1番組に15人が関与
セットのこだわり
「美術」
「テレビ映像」と「テレビ音声」
2つの違い
映像 音声
カメラマンの役割
ミキサーの役割
VEの役割
(入力レベルを決め、
EQ、Comp、出力レベル
操作)
スイッチャーの役割
「テレビ映像」と「テレビ音声」
2つの違い
映像 音声
ズームできる
映したくないものは
完全にフレームで切れる
できない
スーパー指向性マイクでも
完全に切ることは
不可能
選択できる
カメラ故障
➝他のカメラが
何とか対応可能
混ぜるを得ない
マイク故障
➝交換困難
プログラム全体にノイズ
「映画の音」と「テレビの音」
4つの違い
映画 テレビ
音量を映画館が決められる 視聴者が勝手に変えられる
映画館は閉鎖空間
➝雑音なし
生活音の中で聴かれる
ハイクオリティ機器で再生 何の保証もない
おカネを払って視聴する 払わない
バラエティ・帯番組
場の音 笑い 拍手 音声素材
人の声 しゃべり
大切な事 ・整音されたしゃべり
・テンポ良いSE、音楽
・観客の反応
これらの足し方の具合が
番組を面白くもつまらなくもする
すべての「放送音声」は・・・
スポーツ番組
場の音 競技音 拍手・声援 現場の響き
人の声 アナ・解説・レポーター
大切な事 リアルタイムで、諸々の要素を
コントロールしながら
丁寧に音を足し込んで、
初めて感動的な
スポーツサウンドとなる
すべての「放送音声」は・・・
報道番組
場の音 現場の環境音
人の声 レポート
大切な事 「音で現場を説明・表現する」
レポートと環境音のバランスが
大切。
マイク1本のみでも、指向性を距
離をコントロールすれば、
臨場感の演出は可能
すべての「放送音声」は・・・
ドラマ
場の音 現場の環境音 音効素材 音楽
人の声 セリフ
大切な事 「音で雰囲気を表現する」
丁寧に整音した後、
慎重に足し込んで
初めて感動的なドラマとなる。
すべての「放送音声」は・・・
音楽番組
場の音 楽器/オケ 拍手/声援
会場の響き
人の声 ボーカル/しゃべり
大切な事 丁寧に整音した後、慎重に
足し込んで初めて感動的な
音楽となる。
たった±0.5dBの差で
音楽の感動は変わる
すべての「放送音声」は・・・
▪ 「何を」「どのくらい」
聴かせたいのか?
▪ まずは、その「想い」をしっかりと持ち、
実現するためにはどうしたら良いか?
を考える
「音の内容」と「聴き易さ」が一番大事
「テレビ音声」は・・・
▪「映像」とのマッチングは、大切
▪映像をより魅力的に見せる
表情豊かな「音声」を
創る!
「音の内容」と「聴き易さ」が一番大事
「テレビ音声」は・・・
▪ 映画をテレビ放送すると、
音が小さいので、
ボリュームを上げて見ていると、
CMが非常に大きな音で
入って来る(アナログ時代)。
▪ 映画は、ダイナミックレンジで、
音量を安定して届けられる。
マイク、ミキサーなど
テレビ音声制作
▪「Micro」(小さな)、「phone」(音)
という2つの単語が語源
▪物理的な音を電気信号に
変換する機器
音の入り口
「マイクロフォン(Microphone)
▪ 「マイク」って、物凄くたくさん種類が
あるみたいだけど
▪ 大きく分ければ、2つ
▪ 「その場の音を全部録るもの」(無指向性)
▪ 「狙った方向の音を録るもの」(単一指向性)
▪ 「電源が要るもの」
▪ 「電源は要らないもの」
音の入り口
「マイクロフォン(Microphone)
▪ 「音声はズームできない」
▪ 基本は、「マイクは音源の近くに置き、
クリアに大きく録れるよう努力する」
▪ もちろん、これは基本であって、
クラシックオーケストラを録る場合、
たった2本のマイクで録ることが多い。
音の品質
「マイクロフォン(Microphone)
▪ 「音声はズームできない」
▪ 大切なのは、
ハイクオリティなマイクを
用意することよりも、
「音源との距離」に留意すること。
「どんな音がどのぐらいの聴こえ方で
欲しいのか」
音の品質
「マイクロフォン(Microphone)
▪ かつてのドラマは、
マイクをカメラのように
操っていたが、
現在は、ワイヤレス・ピンマイクが主流
▪ 音声フロアが操れない
▪ 本番中に直すのは至難の業
▪ ハンドマイクは、レポーター頼み
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 現在、ほとんどの番組は、
複数のワイヤレス・ピンマイクの
ミキシングで出来ている。
▪ 作品を良くするも
悪くするも、
一人のミキサーの仕事。
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ たった1本のマイクでのデモ取材
▪ ピンマイク
雰囲気は聴こえるが、
付け位置はシビアに決めないと。
▪ ハンドマイク+ノイズマイク
ミキサーが思いのままに演出できる
(マイク2本のミックス・バランス)
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 音楽
▪ 録ったままの音
▪ イコライザー(EQ)を掛けて、音質を調整
▪ コンプレッサー(Comp)を掛けて、調整
▪ リバーブ(Reverb)を掛けて、
「響き」を調整。
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 映像も「顔が暗くて見えにくい」等、
あるが、
音量感の
大きな差は、
それ以上に
視聴者を驚かせ、
不快にさせる
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 現実世界には、
「小さい音」「大きい音」が存在するが、
「小さい感じの音」「大きい感じの音」を
作る。
ささやくようなバラードが感動を与える
のは、音量が上がっていて、聴こえるから
ハードロックでシャウトする姿がカッコいい
のは、レベルを抑えているから
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 「コンプレッサーを掛けて放ったらかし」
では、到底創れない音。
だから、音声ミキサーは、
感動を伝えるために
常時フェーダーに指を乗せ、
リアルタイムで一生懸命に
オペレートしている。
カメラの役割=音声フロアの役割
テレビ音声制作
▪ 年末のTBS「レコード大賞」
▪ MICなどの入力数
▪ 生オーケストラ 128回線
▪ 唄/しゃべり 25回線
▪ 拍手歓声拾い 12回線
▪ 合計 150回線以上に対し、
ノイズが乗らないようケアして、
全ての音を混ぜる
マイク、ミキサーなど
テレビ音声制作
▪ 狭い日本家屋に収まるように
画面を大きくしたら
スピーカーの居場所がなくなった。
▪ 下向きに付いているのは、まだマシ
▪ 中には、後ろ向きの製品も
▪ テレビを置く床や壁の材質の違いで
音が変わってしまう
(「フカフカじゅうたん」なんて、最悪)
マイク、ミキサーなど
テレビ音声制作
▪ 1970年の発売以降、漫才マイクとして
愛用されて来た。
手持ちの単一指向性
マイクと異なり、
どの方向の音も拾い、
少々離れても
音がクリア。
「ソニー コンデンサーマイクロホンC-38B」
「サンパチ」マイク
▪ 昔の漫才は、サンパチ1本で
喋ったが、現在はピンマイクを付けたり、
観客席の前にガンマイクを設置することも
サンパチで
拾いきれない
音も拾える。
最近は、動きの
大きな漫才も。
「ソニー コンデンサーマイクロホンC-38B」
「サンパチ」マイク
▪ 昔の漫才コンビほど、
舞台の中央から動きたがらない。
マイクから離れたら
ダメというのが
刷り込まれている
ため。
「ソニー コンデンサーマイクロホンC-38B」
「サンパチ」マイク
▪ 最近の漫才コンビは、
ピンマイクがメインでサンパチはお飾り
ということもある。
センターが生きていない。
電源が入っていない
ダミーマイク。
「ソニー コンデンサーマイクロホンC-38B」
「サンパチ」マイク
▪ カメラ15台(グランドプリンス飛天の間)
(ライブなどで、カメラ30台のケースも)
▪ 中継車1台
▪ センターにCG1台
▪ 本線は、
KDDI非圧縮回線
FNS歌謡祭
VE(Video Engineering)の役割と仕事
▪ 照明やセットの雰囲気を大事に生かす
▪ トークや提供シーン歌はトーンを変えている
▪ 女性アイドルは柔らかい雰囲気に
▪ EXILEなどハードテイストの曲は黒を締めて
濃淡(コントラスト)を付けている
(カッコ良く見せる)
▪ 多くの人に見てもらう見易さを大事にしつつ、
自分らしさのこだわりとスパイスを入れる。
FNS歌謡祭
VE(Video Engineering)の役割と仕事
▪ MCは、明確に顔を映す
▪ 女性アイドルは、やわらかく
少し顔の色を飛ばし気味にする。
かわいく映る。
FNS歌謡祭
VE(Video Engineering)の役割と仕事
▪ 聴衆がステージを360度取り囲む
「ワインヤード(ヴィンヤード、ぶどう畑)型」か
伝統的な長方形の
「シューボックス(靴箱)」型か
▪ 靴箱型は、歌手が聴衆とほぼ向かい合う形
▪ ステージ後方にも、客席が広がるぶどう畑型の
場合、前方に向けて発声する歌手の声は
後方の聴衆には聞こえにくい。
ステージ囲む? 向かい合う?
ホール音響
▪ 優れた音響には
原音と壁などに反射した音が混ざり合う
「初期反射音」が重要。
▪ 残響時間は、ホール内のどこでも同じだが、
初期反射音は席の位置によって異なる。
ぶどう畑型では、反射音を得るため、
客席をブロックごとに分けて
客席の近くに壁を作っている。
ステージ囲む? 向かい合う?
ホール音響
▪ 靴箱型の場合、
2,000人以下の小ホールでは
横幅が狭く、初期反射音が
得やすい構造になっている。
▪ 2千席を超す現代の大ホールでは、
横幅が広がり過ぎて
中央付近で十分な反射音を
得にくいことがある。
ステージ囲む? 向かい合う?
ホール音響
▪ ライブ演出は、大きく2つに分けられる
▪ 1.「映像」を用いた「視覚」的なもの
LEDの薄型化、軽量化、
光量の大幅アップに伴って、
ライブ演出でも存在感を増す。
「進化」を続ける最新ライブ
最新ライブ演出
▪ 2.「舞台装置」を用いたもの
土台となるステージやリフター、
特殊効果などの舞台装置
「進化」を続ける最新ライブ
最新ライブ演出
▪ 1秒間で「光」と「音」が伝わるスピード
▪ 光スピード 地球 7周半
▪ 音スピード 300m
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 映画のサラウンド・システム
▪ 爆音、ヘリコプター音だと、
問題ないことも、
音楽の場合は問題になる。
▪ ステージ上から後席まで100mだと、
2/3テンポ、ズレる。
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 音は非常に遅い
▪ 340m/秒
▪ 音のズレの解消をどうするか?
▪ 視覚的なアーティストの動きと
音がずれているのが、気持ち悪い。
(幕張メッセ9~11ホールだと、
前後180mあるため、0.5秒ズレる)
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 音速 340m/秒
▪ 1拍の長さ 500ミリ/秒
▪ 1小節の長さ 2,000/秒
▪ メインとサイドのズレ 9分音符1個
▪ メインとリアのズレ 10分音符1個
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 大会場でライブを行うためには、
大音量を鳴らせるだけだった。
「音質」より、「音量」の時代。
▪ スピーカーに近いエリアの人にはうるさく、
遠い人には
パワーのない音しか
届けられなかった。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ 音響面では、問題多いドーム会場
▪ きめ細かい編曲の妙を聴かせることは
至難の業。
▪ 広大なドーム会場の中心に
星野の歌とギター
▪ バンドは、ギターの長岡亮介、
ベースのハマ・オカモトと精鋭ぞろい
2019年2月~3月、5ヵ所33万人
星野源「ドームツアー公演」
▪ 東京ドームは、直径は200m。
後ろの席だと0.6秒ズレる。
バックネット裏~外野は120m
音源中心でも、0.3秒ズレる。
▪ 人の感覚で言えば、
0.1秒ズレると
かなり気になる。
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ モノラル : 1台のスピーカー
▪ ステレオ : 2台のスピーカー(L、R)
▪ サラウンド : 3台以上のスピーカ―
▪ 横に加え、後方にも
スピーカーを設置して
より、「臨場感」を味わえる。
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 2016-17年、最新の音響システム導入
2016年(外野) 2017年3月(内野)
▪ メインスピーカーとして、
バックスクリーン横に、
最新「ラインアレイスピーカー」
22台設置。
スタジアムで常設されるのは、世界初
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ bpmが速い曲は、ズレが気になる
▪ bpmがゆっくりの曲の方が、
ズレが気にならない
▪ お客も歌うような曲の方が、
その中に入り込むような感覚で
包まれるため、一体感が得られる。
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 2000年代に入ると、
スピーカーを縦につなげ天井から吊るす
「ラインアレイスピーカー」が登場、
広いエリアに均一サウンドを届けられる
ようになった。
▪ 後方サウンドを補強する
ディレイスピーカー設置、
ライブ音響は飛躍的に向上。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ ディレイタワーがあると、
音のズレが減り、
全体的な音圧も下げる
ことが出来る。
▪ ディレイタワーがないと、
スタンドの方まで音を届けるために
メインステージ側一方から
それなりの音圧を上げた状態で
音を出さないと、届かない。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ ディレイタワーがないと、
余計な反響が生まれて
会場中に散り、
望ましくない
音楽環境
になってします。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ ディレイタワーを立てること、
による弊害もある。
ステージが
全然見えない、
死角の席が
出来てしまうこと。
▪ 最近は、
採用しない
アーティストも多い。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ 大半のコンサートはステレオ
▪ 2つのスピーカー(L、R)の間に
ボーカル、ベース、ドラムが入るが、
実際は、2つのスピーカーから
少しずつ音を出している。
▪ 席によっては、自分サイドのスピーカー
からしか音が入っていない。
反対側のスピーカーの音は聴こえない。
大会場では、音のスピードが遅すぎる。
最新ライブ演出
ライブPA機器が進化
▪ 近年、「立体音響」が増加
▪ センターチャンネルを足す
▪ 天井に吊って、センターから流す
▪ 左右の席でも真ん中から聴こえる
▪ 席の違いによる格差が軽減される
「立体音響」
最新ライブ演出
▪ 2017年に、
「SEKAI NO OWARI」は、
ドームでは、
センターステージを取り囲む観客に、
360°全方向に明瞭なサウンドを届けた。
一方、武道館では、
中央に1本吊り下げた
「モノラルPAスピーカー」により、
ロックなサウンドを武道館に轟かせた。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ センターにスピーカー設置
▪ 武道館は8角形なので、
8か所にスピーカーを吊るのが一般的。
▪ 弾き語りなので、
真ん中に小ステージ
▪ センターにスピーカーを吊り上げ
「あいみょん」日本武道館公演
最新ライブ演出
▪ 2019年は全国で約160本の
「音楽フェス」開催、200万人動員
▪ ライブ会場は首都圏に集中
(開催比率は、35%)
(売り上げ、観客動員数は、半分)
「常設ライブ」で、「エンタメ」化強化
そもそも違うモノ
「イベント」と「ライブエンタテインメント」
▪ たとえば、「ブロードウェイ・ミュージカル」
▪ 第1の魅力は、「技術の高さ」。
楽曲、歌唱力、
身体表現、
の全てが
極めて高水準
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ 第2の魅力は、「演出方法と新技術」。
出演者それぞれに見せ場を作り、
ショービジネスの頂点を極めた
演出法と新技術。
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ 第3の魅力は、「常設」。
毎日、どこの劇場に行っても、ほぼ満員。
ブロードウェイでは、常時15本が掛かり、
毎日1万人を
超える客が来る。
地元の飲食店、
宿泊施設に経済効果。
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
【常設公演の長所】
▪ ステージの作り込みと費用対効果
▪ 演出のブラッシュアップ
▪ 参加のし易さ
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ 1997年公開の映画「タイタニック」の
主題歌
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で
大ヒットを飛ばし、人気が絶頂に。
▪ 2003年~の「A NEW DAY」と銘打った
ライブは、既に通算公演1,100回達成。
のべ500万近い観客を動員。
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ 2019年6月8日の公演で
15年以上に及んだロングランも
フィナーレを迎えた。
▪ 最終日の
ステージ最前席は、
公式Webで5,525ドル
(61万7,000円)
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ バック・ダンサーを引き連れて
踊ったりしない。
花道やセンター・ステージはなく、
大掛かりな特効や演出が
用意されている訳でもない。
▪ ステージにあるのは、彼女の歌声と、
歌声を引き立てるミュージシャンたち。
「セリーヌ、はんぱねえ~」が起きた
セリーヌ・ディオン「東京ドーム」
▪ 歌声だけで5万人以上のファンで
埋め尽くされたドームにふさわしい
エンターテイメントを生み出す。
▪ 圧倒的な歌い手としての実力が、
数十年にわたって
「世界の歌姫」と
謳われ続ける所以。
セリーヌ・ディオン「東京ドーム」
「セリーヌ、はんぱねえ~」が起きた
▪ 2019年4月9日 東京ドーム
▪ 2019年4月23日 京セラドーム
「第60回グラミー賞(2018)」受賞
「エド・シーラン」ドーム公演
▪ 海外の大物アーティストが
日本のフェスに参加する場合、
DJを連れて来日するが、
近年は、必ずソフトウェア
「タッチデザイナー」を使用
▪ 他のデバイスとの連携
「音楽」 X 「技術」
新時代の「音楽ライブ」
スリム過ぎる体形
以前のテイラー・スウィフト
▪ 繊細なシンガー・ソングライター
▪ 生ギター弾き語り
▪ 「等身大のMCで傷付き易い心を
ファンと
共有する
女の子」
2018年11月20日~21日
ドーム公演向けテイラー・スウィフト
▪ 3年ぶりの来日公演(7か国の最終公演)
▪ 2日間で約10万人の観客。
▪ 超豪華な演出
▪ 7kgほど太った体型
▪ メインスクリーンは、30m以上
▪ 6mの巨大ヘビのオブジェ
2018年11月20日~21日
ドーム公演向けテイラー・スウィフト
▪ 鍛え上げた身体をきらびやかな
ボディスーツに包み、大勢のダンサーを
引き連れ、歌い踊る。
▪ コンサートというより
緻密に、大胆に展開する
スペクタクル・エンターテインメントショー
▪ 「常設公演(レジデントショー」の強みは、
オーケストラを含めて
大人数のメンバーを揃えられること
大掛かりな舞台装置の効果が加わり、
迫力あるステージを展開できる。
▪ 更に、専属(EXCLUSIVE)という
「希少価値」が加わり、ファン心を満足
「常設」で「質の高さ」を求める
「エンタテイント」的視点とは・・・
▪ テレビ衰退により、「ジャニーズ事務所」は、
従来の「テレビ」中心から
「舞台」中心の
エンタテインメントへ転換
▪ 「東京グローブ座」を中心に
滝沢秀明が演出、指導して
新しいミュージカル、舞台演出を誕生へ。
「イベント」と「エンタテインメント」
「常設」でないと、質の向上は図れない
▪ 滝沢秀明演出で
2019年2月から
舞台のメインを張るのは
6人組「Snow Man」
▪ 「滝沢歌舞伎ZERO」
と改題された座長公演
を引き継ぐ
ジャニーズ「滝沢プロデュース」
2019年は、劇場公演へシフト
▪ 大きな会場で音を聴くと
ぼんやりとした曲だが、
サラウンドを導入することで
輪郭が明確になる
(2013年180台、2017年210台)
▪ 観客の満足度は高かった
(近くで聴いている感じ)
「サカナクション」
最新ライブ演出
▪ ライブ音響に強いこだわりを持つ
「サカナクション」は、
幕張メッセで
「6.1chサラウンドライブ」を実施。
大規模での「サラウンドライブ」は、
世界でもほぼ前例がなく、
まだ誰も体感したことがない
「音世界」に誘った。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ 「サカナクション」は、
「6.1chサラウンド」
のライブを実施するため
300本以上のスピーカーを
会場に配置するなど、
音にこだわり抜いて来た
アーティスト。
ライブPA機器が進化
最新ライブ演出
▪ 6.1chサラウンド・ライブ
▪ CDを販売して音源を複製するビジネスから
ライブ体験をどう魅せるか?
▪ 2013. ドルビー6.1chサラウンドサウンド導入
(幕張メッセ9~11ホール、大阪城ホール)
▪ 2017. ドルビー6.1chサラウンドサウンド導入
(幕張メッセ9~11ホール、大阪城ホール)
「サカナクション」
最新ライブ演出
▪ 6.1chサラウンド・ライブ
「中層」 6ch
「重低音」 0.1ch
「サカナクション」
最新ライブ演出
▪ 6.1chサラウンド・ライブ「834.194」
6年ぶりのアルバム「834.194」をリリース。
新体感ライブ・ステージ
2019.6.14 愛知・ポートメッセなごや第3展示館
「サカナクション」ライブ
▪ 大きな会場で音を聴くと
ぼんやりとした曲だが、
サラウンドを導入することで
輪郭が明確になる
(2013年180台、2017年210台)
▪ 観客の満足度は高かった
(近くで聴いている感じ)
「サカナクション」
最新ライブ演出
▪ センターにスピーカー設置
▪ 武道館は8角形なので、
8か所にスピーカーを吊るのが一般的。
▪ 弾き語りなので、
真ん中に小ステージ
▪ センターにスピーカーを吊り上げ
「あいみょん」日本武道館公演
最新ライブ演出
▪ 外部ホールだと
仮設スピーカーを吊ったり、
非常に手間
▪ 常設会場で常設機材の方向へ
▪ 新設されるアリーナ、ライブハウスは
最新音響システム(常設機材)を導入
今後の音響・PAシステム
最新ライブ演出
▪ しかし、スポーツ施設の大半は、
音楽ライブの収益で
保たれているにも関わらず
音響システムが考えられていない
(建築側の問題)
▪ 低音域ほど残響が残ってしまい
不協和音になってしまう。
今後の音響・PAシステム
最新ライブ演出
▪ スポーツ屋、イベント屋が考えると、
だいたい失敗する。
▪ ライブには、舞台装置を運ぶ
11トンのトラックが入る
「銅線」(搬入口)が必要。
▪ 地方の体育館の多くは土足厳禁、物販禁止
▪ トイレの数と場所も課題。
舞台演出のIT化
「デジタル」と「エンタテインメント」
▪ デジタル・ワイヤレス・マイク
▪ 非常に音質が良い
▪ 携帯電話の周波数以降で
非常にたくさんの
ワイヤレスマイクが使える
▪ ドラム音をワイヤレスで飛ばすと、
音質が悪いが、デジタルだとOK
デジタル・ワイヤレス・マイク
最新ライブ演出
▪ アーティストから観客に向かって
ワイヤレスマイクを通じて
情報を運ぶ「電破」にとって、
他の利用者向けの電波は邪魔な存在
電波が互いに「干渉」し合うため。
干渉を起こさないようにするためには、
周波数の異なる電波を使う必要。
音楽コンサートやライブ
電波の干渉が音質を劣化
▪ ホールや楽屋では、マネージャーの連絡など
のためにケータイが使えるが、
ホール内では「マナーモードにするように」
求めているところが多い。
▪ 満員の観客が入ると、
ケータイが電波を取りに行く。
▪ ワイヤレスマイクの音質を劣化させる。
音楽コンサートやライブ
会場でのスマホ利用
▪ 電界強度を下げる努力が必要
▪ ホールでは、「マナーモード」ではなく、
「フライトモード」にするよう指導する必要。
(ヒューマンコントロール)
音楽コンサートやライブ
会場でのケータイ利用
▪ 舞台演出のために、
LEDを用いるライブ・コンサートが増えている。
▪ ちょっと待て! LEDはノイズを出す。
▪ ワイヤレスマイクの音質を劣化させる。
(混信、音切れ)
音楽コンサートやライブ
演出目的のLED使用
▪ 早世した天才ギタリスト
「ジミ・ヘンドリック」が
多用したことで知られる
「エフェクター」(音を変える装置)
「ワウペダル」の効果。
▪ 本来は、ペダル型の装置で、
踏み込みの深さで、
音の変化を操る。
例えば、ギター演奏の「エフェクター」
「音の世界」にも「人工知能」
▪ 人工知能の「機械学習」により、
ギターに付けたスマホを動かして
操作できるようにした。
▪ 操作しながら、動き回ることが出来、
奏者の動きと音の効果を
組み合わせられる。
パフォーマンスの幅が広がる。
例えば、ギター演奏の「エフェクター」
「音の世界」にも「人工知能」
▪ デジタル・ワイヤレス・マイク
▪ 近年流行のワイヤレス方式。
▪ B帯ワイヤレスと同様、
一般人も店で購入できる。
▪ A帯、B帯と使用する電波帯域が異なり、
Wi-Fiでも使用される2.4GHzを使用。
但し、スマホやPCも同じ周波数帯を使用
デジタル・ワイヤレス・マイク
最新ライブ演出
▪ デジタル・ワイヤレス・マイク
▪ 電波をデジタル処理するため、
若干の音の遅れはあるものの、
有線マイクと同じ音質を維持できるため、
昔から言われる
「ワイヤレスマイクは音が悪い」
ことは全くないことが特徴。
デジタル・ワイヤレス・マイク
最新ライブ演出
▪ デジタル・ワイヤレス・マイク
▪ 価格はB帯よりやや高額だが、
A帯同様、電波干渉を気にすることなく、
B帯のように気軽に使える。
▪ 有線と同等の音質。
デジタル・ワイヤレス・マイク
最新ライブ演出
▪ 「C型」(300MHz)はインカムに使われる。
▪ 「2.4GHz帯」は、デジタル(最大16ch)
デジタル・ワイヤレス・マイク
最新ライブ演出
▪ 同一場所で使用される周波数は、
最大同時運用数は10波。
できれば、6波までが望ましい
(A波6波を足しても、12人までがベスト)。
免許不要のB帯(806~810MHz)も使用
大人数のアーティストの場合
▪ ジャニーズやAKB48が大人数で
屋外で歌う場合、口パク。
▪ 屋内なら、電磁シールドをすれば良いが、
屋外では、地デジとの混信を避けるため
ワイヤレスマイク使用は法的に容易ではない。
地下のライブハウスでシールドをしない所は
音質が悪い(お金が掛かるため、やらない)。
音楽コンサートやライブ
大人数の人気グループ増加
▪ A波6本+B波10本+2.4GH16本
=32本が最大。
(A帯とB帯は近く、帯域が非常に狭い)
(2.4GHz帯は、観客を入れるライブの場合、
スマホと干渉する恐れがある)
▪ ジャニーズやAKB48グループのように
ワイヤレスを持って踊ったり走ったりしたら、
17人以上のメンバーは、ダミーマイクになる。
音楽コンサートやライブ
大人数の人気グループ増加
▪ 都会の大学はもっと音質が悪い。
▪ ワイヤレスマイクを使用しているホール、
家電量販店、パチンコ店、結婚式場など
B帯を使用している場所が近所にあり、
混信が起きやすい。
▪ 芸術系の大学では、A帯免許を取得。
(申請する必要、使用料も掛かる)
文化祭の音楽ライブ
免許不要のB帯(806~810MHz)を使用
▪ 海外から持ち込まれるマイクが多数。
(フジTVがF1グランプリで毎回苦労する)
▪ 元々、日本はRF出力10mWまでしか法的に
認められていない。(米国は最大250mW)
▪ 国立競技場(400mトラック フルサイズ)
が屋外になると、50mWの出力が必要。
東京のド真ん中で、果たして可能なのか?
音楽コンサートやライブ
東京五輪は大丈夫か?
▪ 放送局やコンサートホール、ライブなど
プロが使用しているA帯(免許必要)と
異なり、混信が起きやすい。
▪ マイク本数は最大6本。2~3本が望ましい。
観客の携帯を「フライトモード」にさせるか?
▪ 音質に拘らず、混信や音切れは仕方ない、
と考え、皆で盛り上がれば良いのでは?
文化祭の音楽ライブや中継
免許不要のB帯(806~810MHz)を使用
▪ 10~48名の多人数の人気グループが
増えているが、
ワイヤレスマイクも幅を取らないと、
混信により音質クオリティを保てない。
▪ 皆が歌うと、音質は下がる(混信、音切れ)
▪ ダミーマイク本数を増やす(口パクを増やす)
音楽コンサートやライブ
大人数の人気グループ増加
▪ A波(710~714)、B波(806~810MHz)。
▪ 移行先のA波は一度に6本まで使えるが、
それ以上はB波(距離は出ない)となるが、
電波法上、事前の申請は不要。
▪ B波の場合、最大同時運用数は10波
・変調周波数:15KHz 以内
・空中線電力:10mW以下
・使用周波数:806.125〜809.750MHz
音楽コンサートやライブ
大人数の人気グループ増加
▪ 「音」から伝わる「緊迫感」
▪ 「音が古いままでは、
本当の恐怖感は得られない」
▪ 銃を撃った後の薬きょうが落ちた時に
響く音は、床の素材による違いを演出。
実際に落とし、最新鋭の音響スタジオを
使って、クリアに聞こえるようにした。
「快感」よりも「不快感」を追求
カプコン「バイオハザードRE・・2」
▪ 「音」から伝わる「緊迫感」
▪ ヘッドホン着用時には、
顔の周り360度全ての方向から
音が鳴っているような感覚が
得られる特殊な技術を採用。
▪ 音の発生源からの距離や方角が細かく
伝わり、ゾンビがいる位置を音から感じる
「快感」よりも「不快感」を追求
カプコン「バイオハザードRE・・2」
▪ 2018年9月の安室奈美恵の
沖縄でのラストコンサート。
▪ 3,500人しか収容できて
いない。
▪ もっと大きなアリーナがあれば、
15,000人くらいチケットは売れた。
中国や台湾からも来てくれたはず。
音楽ライブに適した「アリーナ」がない
日本の「ライブ市場」の課題
▪ 日本でも、代々木第一体育館、
横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ
すべて黒字
▪ 年間通じて
スポーツ120日、
音楽200日にすると、
「黒字」にできる。
音楽ライブに適した「アリーナ」がない
日本の「ライブ市場」の課題
◼ 2020年東京五輪のバレーボール会場
◼ 五輪後は、コンサート会場
◼ 会場の床を木製でなくコンクリート製
◼ グッズが販売できるスペース確保
◼ ライブ機材を積んだ巨大トラック複数台
駐車できるスペースを確保
新設ライブ会場は技術対応
2019年12月完成「有明アリーナ」
◼ 15,000人収容。整備費370億円
◼ 2021年から供用開始。
◼ 五輪大会後は、カフェやレストランを備え、
主にイベントやコンサートで使われる。
デモンストレーションでは、
AKB48によるミニライブも開かれた。
新設ライブ会場は技術対応
2019年12月完成「有明アリーナ」

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