電通の四代目社長であり「広告の鬼」として知られる吉田秀雄を紹介します。

1. じょいとも広告人講座
19. 吉田秀雄

2. 1903-1963
電通四代目社長
「広告の鬼」
「電通は俺だ。俺が、電通だ。」
吉田秀雄

3. 1915新井静一郎
1915亀倉雄策
1897山名文夫1852瀬木博尚 1866光永星郎 1889多田北烏
1876杉浦非水
20世紀の日本広告業界を築いた人々
1850 19501900
※緑枠：紹介済み
1882片岡敏郎1857高木貞衛 1903吉田秀雄

4. 吉田秀雄 小津安二郎 フォン・ノイマン堀越二郎
同年生まれの人

5. 吉田秀雄の生涯
• 0歳：福岡県に生まれる。
• 25歳：日本電報通信社入社。
• 38歳：太平洋戦争勃発
• 44歳：電通社長就任。
• 59歳：胃癌で死去。

6. 吉田秀雄の生涯
• 0歳：福岡県に生まれる。
• 25歳：日本電報通信社入社。
• 38歳：太平洋戦争勃発
• 44歳：電通社長就任。
• 59歳：胃癌で死去。
戦前の吉田
戦中の吉田
戦後の吉田
※今回は3つのフェーズに分けて紹介します。

7. 戦前の吉田秀雄

8. • 創業社長・光永星郎の時代
• ジャーナリスト出身の光永のもと、
通信事業と広告事業を並走
• 富士登頂、寒行など体育会系の
社内文化が形成
• 関東大震災で大きな打撃を被る
• 社員数316人
(1928年、吉田入社時)
戦前の電通
光永星郎(1866-1945)

9. • 大手の企業は社内に広告部門を持っていた
• 料金に基準が無く、力関係がすべて
• 「当時は広告取引というものが本当のビジネスになっていない。
かたり、ゆすり、はったり、泣き落としだ。」
電通も例外ではなかった。
戦前の広告業界

10. • 電通における大卒採用の一期生
• 不況の中で半ば偶然入社
• 「一日も早くこんな商売から抜け
出さなければ」
• 次第に頭角を現し昇進を続ける
戦前の吉田

11. 戦中の吉田秀雄

12. • 通信事業を手放し広告代理専業に
• 光永星郎が引退
• 広告事業が衰退し、苦難の時代となる
• 社員の多くが従軍
戦中の電通

13. • 業界が縮小
• プロパガンタ広告の時代
(NIPPON、FRONT)
• 商工省により多くの広告事業者が統廃合を
余儀無くされる
(186社 → 12社)
• 広告料金の公定
戦中の広告業界

14. • 業界が縮小
• プロパガンタ広告の時代
(NIPPON、FRONT)
• 商工省により多くの広告事業者が統廃合を
余儀無くされる
(186社 → 12社)
• 広告料金の公定
戦中の広告業界
吉田が関与

15. • 商工省の官僚との繋がりをつくり、
政策に関与
• 広告事業者の統廃合において、
全国12社のうち4社を電通系にし
た
(他は博報堂、近畿広告など)
• 曖昧だった広告料金を標準化
• 電通では取締役に就任
戦中の吉田

16. • 商工省の官僚との繋がりをつくり、
政策に関与
• 広告事業者の統廃合において、
全国12社のうち4社を電通系にし
た
(他は博報堂、近畿広告など)
• 曖昧だった広告料金を標準化
• 電通では取締役に就任
戦中の吉田
吉田曰く:
戦時中の政策への関与は
吉田の独断であり、
他の電通社員は知らなかった

17. 戦後の吉田秀雄

18. • 電通社長に就任
• 広告におけるマーケティング理論
の確立とクリエイティブの品質向
上を推進
• 民法ラジオの誕生に尽力
(現TBS)
→1952年に読売新聞社の正力松太
郎が日本テレビを創立し、4媒体
が揃う
• 「鬼十則」を発布
戦後の吉田

19. まとめ

20. 業界における電通の覇権を築いた。
民放ラジオを成功させた。
鬼十則で日本の広告企業文化を
作り上げた。
吉田秀雄まとめ